[HONDA]ARRC Rd.6 決勝 ザクゥアン・ザイディが2位 / 優勝

アジアロードレース選手権の最終戦は、カタールのロサイルサーキットにおいて、ナイトレースで開催されました。スーパースポーツ 600ccはランキングトップの藤原克昭(カワサキ)を7ポイント差で伊藤勇樹(ヤマハ)が追う状況で、2人の一騎打ちと目されていました。ランキングは以下、3位がザクゥアン・ザイディ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)、4位が玉田誠(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)、5位が小山知良(T.Pro Yuzy Honda)、6位がザムリ・ババ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)となっており、ここまでがタイトルの可能性を残していました。

ポールポジション(PP)は稲垣誠(ヤマハ)が獲得。2分4秒646でレコードを更新しました。2番手には伊藤、3番手にババ、4番手にザイディと続き、玉田は7番手から決勝に挑みました。

レース1は午後6時過ぎ、15周の戦いがスタートしました。ホールショットは伊藤。それに稲垣、ザイディ、ババ、H.A・ユディスティラ(カワサキ)、藤原が続きました。レースは11台によって激しいトップ争いが展開され、ウイナーとなったのはババでした。2位にザイディが入り、伊藤が7位、藤原が12位でチェッカーを受けたことで、ザイディがタイトルを獲得する可能性が高まりました。

レース2のスタートは午後10時過ぎ。レース1に比べて、気温が大きく下がった状況での戦いでした。スタートでは伊藤が飛び出し、稲垣、ザイディ、ババ、ユディスティラと続きました。そしてトップ争いは、ババまでの4台で争われることに。一方で5番手を争ったのは、藤原を含む7台でした。

トップ集団では、ジャンプスタートと判断された稲垣にペナルティーが科せられ、トップ争いは伊藤、ザイディ、ババの3台に絞られました。やがて、ザイディが先頭に立ち、以降を快走します。伊藤はザイディを捕らえようとアクセルを開けますが、反対にババにマークされ、激しい攻防が繰り返されます。結果、ザイディがトップでチェッカーを受け、ライダーズタイトルの獲得を決めました。ほとんど並んでコントロールラインを通過した伊藤とババは、0.022差で伊藤に軍配。3位がババとなりました。

チャンピオンのザイディと、2位の伊藤との差はわずか1ポイント。ザイディは大逆転でのタイトル獲得となりました。そして、同時にチームタイトルも獲得しました。

2012年の清成龍一、13年のアズラン・シャー・カマルザマンに続き、ザイディがチャンピオンとなったことで、3年続でHonda勢が王座に就きました。ザイディのタイトルをサポートしたババは4位に浮上。玉田は10位/8位でチェッカーを受け、6位となりました。

また、アジアドリームカップは、すでにカイルール・イダム・パウィがタイトルを決めていたため、ランキング2位の座を狙うライダーたちによって、熱い戦いが繰り広げられました。PPはパウィが獲得。日本勢は5番手に名越哲平、6番手に黒木玲徳、8番手に森俊也がつけました。

レースはパウィがダブルウインを達成。シリーズ9勝を挙げ、チャンピオンの実力を示しました。初のナイトレースに挑んだ名越は、レース1でハイサイドからのオーバーランを喫してポジションを落としましたが、ばん回して3位表彰台を獲得しました。続くレース2では、一時はトップに立つも、ラスト4ラップで転倒。ポイントを得られず、ランキング3位で終えました。森はレース1でトップ争いに加わるも、7位でフィニッシュ。レース2では、スタートでのミスにより最後尾からの戦いとなりながら、最後はトップ集団に加わって3位表彰台を獲得し、ランキング4位となりました。黒木は10位/6位となり、ランキング7位でシーズンを終えました。

コメント

ザクゥアン・ザイディ(スーパースポーツ 600cc 2位/優勝)
「チャンピオンになることは夢で、そのためにすべてをかけてきました。その夢が現実となり、とても特別で最高の気分です。母国にタイトルを持ち帰ることは、最高に幸せなことです。チャンピオンを決めたレースで、ザムリ(ババ)が僕を助けてくれました。ライバルを捕まえ、僕の後ろで守ってくれました。そのおかげで勝つことができました。タイトルの獲得に、ザムリはとても重要な働きをしてくれました。今シーズン、チームやスポンサー、家族、友人は、私に希望を与えてくれました。信頼し、支えてくれたことに深く感謝しています。ありがとうございました」

玉田誠(スーパースポーツ 600cc 10位/8位)
「シーズンを通して悩んでいたスピードの問題を解決するために、体重を60kgまで落として挑みましたが、それでも、体重差が10kg近くあるライバルたちとの差は埋められませんでした。カタールのサーキットの特性もありますが、結果を残せませんでした。それでも、ザクヮン(ザイディ)がタイトルを獲得できてよかったです。Hondaから求められた『若手育成して欲しい』という部分は達成できたと思っています。一年間、声援を送ってくださったファン、支えてくれたスタッフに感謝しています。来季も、アジアのライダーたちが夢に向かってがんばっていけるように、努力したいです」

カイルール・イダム・パウィ(アジア・ドリーム・カップ 優勝/優勝)
「寒さと風が強い中でポールポジションを獲得でき、自身の成長が感じられました。ダブルウインでシーズンを締めくくりたかったですが、ライバルたちの速さを知っているので、簡単ではないと思っていました。ですので、激しくプッシュすることで、勝てたと思っています」

名越鉄平(アジア・ドリーム・カップ 3位/リタイア)
「トップのカイルール(イダム・パウィ)選手との技術の差を強く感じました。自分が大きく成長できた部分もありますが、足りない部分がはっきりと見えたことで、技術面も精神面も、さらに成長できると確信しました。より一層努力し、もっともっと速くなりたいと思いました。このような環境で走れたこと、たくさんの人に支えられ、応援をいただいたこと、本当に感謝してもしきれません。皆さんの期待を裏切らないように、感謝の気持ちを忘れずに、努力に努力を重ね、成長し続けたいです。本当にありがとうございました」

森俊也(アジア・ドリーム・カップ 7位/3位)
「初めてのナイトレースだったカタールは、バンク角が分からず目印もなく、攻略するのに時間がかかってしまいました。決勝は優勝だけを考えて走りましたが、勝てませんでした。今年は自分の思い通りのレースができず、悔しい結果となってしまいましたが、Hondaのスタッフやスポンサーの方々の応援のおかげで戦い抜けました。感謝しています。本当にありがとうございました」

黒木玲徳(アジア・ドリーム・カップ 10位/6位)
「練習のたびに思い通りにペースを上げられ、フィーリングはよかったのですが、結果は2レースともにコースアウトを喫してしまい、追いかける形となりました。そして今回をもって、自分の2年間のアジア・ドリーム・カップが終了しました。結果を残したかったです。自分の弱点は、練習から予選、レースと、全セッションの序盤から、最高のテンションに持っていけないところです。本当に悔しいです。応援、サポートしてくださった皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、成長できたのもここまで来られたのも、2年間アジア・ドリーム・カップでメカをしてくださったY2Sの小方さん、そして支えてくれた両親、チャンスをくださったHondaスタッフの方々のおかげです。本当にありがとうございました。これからも全力で走っていきたいです」

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