[YAMAHA]MotoGP Rd.18 決勝 ロッシが見事2位に!

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2014年11月9日(日)決勝結果
■開催地:スペイン/バレンシア(4.005km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:22度
■PP: V・ロッシ(1分30秒843/ヤマハ)
■FL: M・マルケス(1分31秒515/ホンダ)

モビスター・ヤマハ・モトGPのV・ロッシが、リカルド・トルモ・サーキットで行われたシーズン最終戦、バレンシアGPで2位を獲得。ポールポジションからスタートしたロッシは、A・イアンノーネに続く2番手で第1コーナーへ。序盤からハイペースをつかんで好調ぶりを見せていたが、1ラップ終了後に雨を知らせるホワイト・フラッグが振られ、マシン交換のためのピットインが許可された。

ロッシはこの状況のなかでもペースを落とすことなく走行を続け、5ラップ目には1分32秒437のファステスト・ラップを記録。M・マルケス、イアンノーネとトップ争いを繰り広げ、さらにレース中盤になるとD・ペドロサも追いついて4台でバトルを展開。18ラップ目ごろから雨が強まると、ロッシがトップのマルケスとの差を詰めていったが、その後、再び路面が乾き始めて徐々に離され、そのまま2位でチェッカーを受けた。マルケスとの差は3.516秒だった。

一方、グリッド4位からスタートしたチームメイトのJ・ロレンソは、序盤からペドロサとバトルを展開。しかし雨が降り始めると、状況に慣れるまでの間に7位へ後退した。それから9ラップ目までにC・クラッチローとD・ドビツィオーゾを抜き返して5位に上がり、さらにイアンノーネのテールに追いついて激しいバトルの末にこれをパス。次に再度ペドロサと3位争いを展開しようというところで再び雨に邪魔され、難しいコンディションのなかブレーキングで遅れ、順位を下げることとなってしまった。20ラップ目にはピットインを決断し、ウエット用マシンに乗り換えて14番手でコースに復帰したが、予想とは逆に路面がドライのまま保たれたため、ロレンソは21位まで後退したあと、残り5ラップでリタイアした。

2位を獲得して20ポイントを加算したロッシは、シリーズポイントを合計295としてランキング2位が決定。ロレンソは合計263ポイントでランキング3位を獲得した。ロッシとロレンソは明日、新たなシーズンに向けた初テストをバレンシア・サーキットで行う予定。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのP・エスパルガロが6位を獲得。セカンドロウの最後の位置からスタートしたエスパルガロ。雨が降り始めるなか8位で1ラップを終了し、4ラップ目には13位まで後退した。しかしそこからの挽回を決意し、激しいプッシュを続けながら着実にポジションを上げて、レースの3分の2が終わるころには7番手まで浮上。そして25ラップ目でA・エスパルガロとの差を一気に詰め、その次のラップでついに前に出て6位に上がり、そのままポジションをキープしてゴールラインを通過した。エスパルガロはこれで、目標にしていたランキング6位、サテライト勢トップ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

その一方で、チームメイトのB・スミスは14位に留まった。グリッド7位からスタート後、1周目で11位へ後退したが、挽回を期して激しくプッシュし続け、7ラップ目までに8位に上がり、さらにポジションアップを目指していた。しかし雨粒が多くなってきたころ17ラップ目で転倒し、20位まで後退。終盤で粘りを見せて再度、挽回を図ったが、14位まで上げたところでチェッカーとなった。この結果、2014シーズンのランキングは8位。

今シーズンはアラゴンで表彰台、アッセンでポールポジションを獲得するなど健闘し、前回のマレーシアGPでオープン・カテゴリーのタイトルを決定したNGMフォワード・レーシング・チームのA・エスパルガロ。シーズン最終戦のバレンシアでもまた、オープン・カテゴリーのトップ、総合7位でチェッカーを受ける活躍。これによってシリーズポイントを合計126ポイントに伸ばしてランキング7位を獲得。同時にNGMフォワード・レーシング・チームがチームとして合計151ポイントを獲得し、チーム・ランキングで7位につけた。

一方、チームメイトのA・デ・アンジェリスは、好スタートを切ったもののレイン・コンディションに翻弄されてペースを上げることができず、18位でレースを終えた。

コメント
【モビスター・ヤマハ・モトGP】
■V・ロッシ選手談(2位)
「この素晴らしいシーズンを、このような好成績で締めくくることができたことはとてもうれしい。ポールポジションからの2位獲得。とくに今日はコンディションも危険な状態だったので、そのなかで難しいレースをしっかり走り切り、とてもいいレースができたと思う。ただひたすら集中力を保ち、ミスをしないことを心掛けた。マルクから大きく離されていたわけではなかったので、タイヤの右側を消耗してしまったことは残念だった。

シーズン全体を考えればとても順調で、何度も表彰台に上り、2回優勝し、最終的にはこうしてランキング2位を獲得することができた。僕にとってアンラッキーだったのはマルケスの存在。彼がいなければチャンピオンになれたし、もっと多くのレースで優勝することができたはずだからね。彼は本当に素晴らしくて、今年もたくさんの勝利を重ねた。そんな彼と戦うことができたことは喜びだったけれど、決して大きな差ではなかったし、いつもあきらめずに少しでも近づこうと努力してきたんだ。300ポイント近くのシリーズポイントを獲得することができたが、優勝回数を比べればマルクのほうがずっと多いので、僕も、僕のチームもヤマハをもっともっと強くするために頑張らなければならない。来シーズンに向けて、また新しいものがたくさん導入されることになるのでテストがとても重要になる。僕らはこの瞬間から、また次のシーズンに向けて仕事を始めなければならないんだ」

■J・ロレンソ選手談(リタイア)
「アラゴンではピットインの決断が功を奏した。しかし今回は予想外に雨が少なく、リアのウエット・タイヤがしっかり機能するまでにならなかったんだ。僕はスリック・タイヤで遅れてしまったが、他のライダーたちは、ミスを恐れず、より自信を持って走っていたようだ。アラゴンでは、5位や6位や7位になるよりはリスクをおかすことを選択したが、今日はあの時のような運がなかったのだと思う。ピットインの決断が裏目に出て、1ラップごとにさらに大きく離されてしまうようになった。ラップタイムで言えば5秒も6秒も遅い状態だったので、最後は自らリタイアを決意したんだ。今日の僕らの判断は間違っていた。来シーズンはもっと強く、そしてもっと賢くなるために、こうしたすべての間違いから学んでいかなければならない」

■M、メレガリ、モビスター・ヤマハ・モトGP、チームディレクター談
「私のモトGPでの経験のなかで、最も速く感じたシーズンだ。チャンピオンシップ・タイトルは逃したが、我がチームは合計24回の表彰台を獲得、そのなかの多くでふたりが揃って表彰台に上り、本当に見事な戦いぶりを見せてくれた。その結果、ランキング2位と3位を獲得することができたのだから、大成功と言っていいだろう。とくにシーズン後半は好調で、マシンのパフォーマンスも上がってきたことでそれまでの遅れを着実に取り戻していった。これはチームのみんなの努力の成果。決してあきらめずにプッシュし続けたことが、この好結果をもたらした。今日はコンディションに恵まれず難しいレースになった。バレンティーノは今日もまた、彼が依然として世界のトップライダーのひとりであることを証明した。その一方でホルヘのほうは、ほろ苦い最終戦ということになってしまった。彼は賭けに出たが、アラゴンでは成功した方法が、今回はそのとおりにはいかなかったということだ。最後にもう一度、支えてくれたすべての人にお礼を言いたい。チームメンバー、ヤマハ社員、そして多くのファンのサポートに感謝している。チャンピオンになったマルクには祝福を。また来年も互いに戦おう!明日は早くも、2015年に向けた新たなスタートだ」

【モンスター・ヤマハ・テック 3】
■P・エスパルガロ選手談(6位)
「今日の結果はちょっと残念。順位のことだけではなくて、その展開にも少し不満が残った。グリッド2列目はスタート位置として決して悪くなかったし、今朝のウォームアップではフルタンク、ユーズド・タイヤでも2位のタイムを出すことができて万全の準備が整っていたんだ。ところが、今シーズンはもう何度も経験したことだけれど、スタートで雨が降り始めて予想外の展開になった。ウエット・コンディションをスリック・タイヤで走ることにはまだ慣れていなかったけれど、今日は大きなリスクをおかすわけにはいかなかった。ランキング6位を争っているブラッドリーとアレイクスがそばにいたから、最終順位を気にしながらも決してミスをしないように、慎重に走らなければならなかったんだ。その結果、ランキングでは目標だったサテライト勢のトップを獲得することができたので心から喜んでいる。懸命に作業に取り組み、根気よく僕を指導し、1年を通して支え続けてくれたチームのみんなにお礼を言いたい。明日は2015年に向けた準備が始まる。新たなトライを楽しみにしている」

■B・スミス選手談(14位)
「転倒のあとで最後まで走り切ることができたのは良かったと思う。でも今日のこの結果は、僕らの本当の力を反映したものではないんだ。マシンのフィーリングは非常に素晴らしかったので、まずチームにお礼を言わなければならないが、僕は正直なところ4位争いができると思っていた。ところがレース序盤でチームメイトに押し出されてしまう形になり、そのあとさらに、アレイクスとのバトルに手間取る間にドゥカティ勢に逃げられてしまった。グループの先頭に出てからはいいペースで走ることができて何台かパスもしたんだけれど、雨で路面が滑りやすくなっていたところ、第8コーナーの進入でミスをしてフロント・タイヤをロックさせてしまった。そしてコースに戻るときにショートカットしようとしたらマーシャルに止められ、ここでもまた時間をロスしてしまったんだ。このミスからまた多くを学ぶことになったが、結果的にランキング7位を失って逃してしまったことは、チームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。2015年は、2014年の後半と同様の好調な状態からスタートしたい」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談
「ファンにとっては非常に見応えあるレースになり、モンスター・ヤマハ・テック3チームにとっても良い展開になったが、またしても天候に翻弄される難しいレースだった。実際、2014シーズンは決勝日に何度も天候不順に見舞われ、誰もがその対応に苦労してきた。ポルとブラッドリーはプラクティスと予選までは順調だったので決勝も期待されたが、ふたりともいつものような好スタートを決めることができず、さらに雨が降ってきてしまった。ブラッドリーが転倒するまではチーム・ランキングで3位につけていたので、そのチャンスを失ったことは残念だが、もちろん、それよりも重要なことがある。低速からの転倒で怪我もなかったというのに、ポジションを大きく下げてしまったことは非常に残念なこと。それまでは非常に好調だったし、終盤もラップタイムでは2番目に速く、そのおかげでなんとか14位まで挽回することができたのだ。もしもう1ラップあれば、さらに順位を上げていたに違いない。

またそれとは別に、ポルがわずかに濡れた路面をスリックで、もっと自信を持って走れるようになるまでにはまだ時間がかかるだろうということもわかった。それでも彼は、神経を研ぎ澄まし、頭を使ってレースを展開。ピットボードを確認しながら最後はアレイクス(エスパルガロ)を抑え込むことに成功した。結果、ルーキーで最高最速の、サテライト勢トップの6位を獲得。決して楽な戦いではなかったので、心から祝福したい。本人にとってみれば望んだ結果に届かず残念な気持ちも残っているだろうが、今日は上位陣のなかにもかなり苦しんだライダーがいた。そしてブラッドリーのほうは不運な結果になってしまった。好結果を残すためには、速さ、運、聡明さ、そして完走することが必須ということだ。これでシーズンが終わったわけだが、私はここで、ふたりのライダーに、チームのみんなに、ヤマハとそのパートナーたちにお礼を言いたい。そして明日、2015年に向けた準備が始まる」

【NGM・フォワード・レーシング】
■A・エスパルガロ選手談(7位)
「NGMフォワード・レーシング・チームとともに戦ってきた素晴らしいシーズンが終了した。1年前のことを振り返れば、オープン・カテゴリーのマシンでランキング7位を獲得することなど想像もできなかった。しかしチームと僕とで協力し、モトGPで初めてのポールポジション、初めての表彰台を獲得するなど大きな仕事を成し遂げ、また18ラウンドにわたって、このレースの主役のひとりとして上位陣と戦うことができた。チーム全員の素晴らしい仕事のおかげで、このような競争力の高いマシンが出来上がったんだ。“フォワード・ファミリー”の努力、サポート、そして僕への信頼に心から感謝。そしてまた、支え続けてくれたヤマハ、僕の家族、すべてのスポンサーやパートナーにもお礼を言いたい」

■A・デ・アンジェリス選手談(18位)
「NGMフォワード・レーシング・チームでの最後のレースを、もっと違った形で締めくくりたかったが、終盤は本当に苦しくて、これ以上プッシュすることはできなかった。スタートは悪くなかったし、ポイント獲得を目指してポジションを上げていったが、不運にも雨が降り出してからはリアに自信が持てなくなってしまったんだ。それでペースが落ちて、ポジションも下げてしまった。チームへの恩返しのためにもポイントが欲しかったので、悔しい気持ちでいっぱい」

■津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談
「またもや天候不順で荒れたレース展開となりましたが、バレンティーノはリヤタイヤのダメージを抱えながら最後まで諦めずにギリギリの走行を続け、好調だった今シーズンを13回目の表彰台で締めくくってくれました。ホルヘも今日の決勝は、中途半端なコンディションではまだ自信を持って攻められない精神的な影響から残念な結果となってしまいましたが、復調したシルバーストーン以降、2連勝を含む9戦連続表彰台を続け、ランキング3位まで回復してシーズンを終了できました。

今シーズン前半戦は、勝つことはこんなに難しいものだったのかと思い知らされるほど苦渋をなめ続ける結果でしたが、なんとかライダー達の走りに応えることができるマシンになってきた後半戦は、ライバルと同じ土俵に乗って戦うことができるようになりました。あくまでも勝ちにこだわりながら、懸命の努力を続けたライダー・チーム・開発陣に感謝と労いの言葉をかけたいと思います。また、応援していただいたファンの方々には感謝の気持ちで一杯です。皆様からの応援が我々のモチベーションとなりました。一年間応援本当にありがとうございました。休む間も無く明日のテストから2015シーズンが始まり、今シーズンの屈辱を晴らすことができるよう既に準備に取り掛かっています。来年もライバル達は手強いと思いますが、真っ向勝負で勝てるようチーム一丸となって進み続けますので、来シーズンもご支援・ご声援よろしくお願いします」

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