[HONDA]MotoGP Rd.18 予選 マルケスが転倒を喫して5番手。ペドロサは3番手でフロントローを獲得

11月8日(土)、最終戦バレンシアGPの予選は、フリー走行でトップタイムをマークし、今季14度目となるポールポジション(PP)の獲得が期待されたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、最後のアタックで転倒を喫して5番手と、残念な結果に終わりました。しかし、ロングランでは1分31秒台の好タイムを刻んでいたマルケスには、2列目からの追い上げと、シーズン最多勝利となる13勝目が期待されます。

この日は、気温が20℃まで上がりましたが、午前は雲が多く、午後は強風という、難しいコンディションとなりました。そんな中、3回目のフリー走行でただ一人、1分30秒台の好ラップを刻み、予選前のフリー走行でもトップタイムをマークしたマルケス。決勝での追い上げに注目が集まります。

チームメートのダニ・ペドロサは、3回目のフリー走行を終えて総合6番手となり、予選前のフリー走行では、マルケスに続いて2番手タイムをマーク。アベレージではマルケスとほぼ同じタイムを刻みました。Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュと、チームタイトルの獲得に期待が膨らみます。

3回目のフリー走行を終えて総合11番手のステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たしたものの、チャタリングの影響でタイムロス。思うようにポジションを上げられず、10番グリッドから決勝に挑みます。MotoGPクラスは、PPを獲得したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)から1秒差以内に11台という接戦となっているだけに、4列目から追い上げをみせる可能性があります。

マシンのセットアップが決まらず、初日16番手と苦戦のアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、2日目のフリー走行で13番手とややポジションを上げました。そして、Q2進出を目指してQ1に挑みましたが、Q1では3番手に終わり、13番グリッドが確定しました。

以下、Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が14番手、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が16番手、2015年のオープン車となる「RCV213V-RS」で出場の青山博一(Drive M7 Aspar)は18番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)は23番手でした。

Moto2クラスは、前戦マレーシアGPでライダーズタイトルを獲得したエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、今季11度目のPPを獲得。初日でトップタイムのヨハン・ザルコ(AirAsia Caterham)が2番手、フランコ・モルビデリ(Italtrans Racing Team)が初のフロントロー獲得となる3番手となり、トップから1秒差以内に19台がひしめく、厳しい戦いとなりました。

Moto2クラスもMotoGPクラスと同様に、強風が吹く難しいコンディションとなり、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は22番手。6戦ぶりに復帰の長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は、完治していない右脚の影響で100%の走りができず、35番手でした。

Moto3クラスは、タイトル王手のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が3番手、アレックス・マルケスとタイトルを争うジャック・ミラー(KTM)が2番手と、2人がそろってフロントローから決勝に挑みます。この日は強風のため、チームメートのアレックス・リンスと、スリップストリームを使い合う作戦が奏功。リンスは5番手につけました。

今大会は、ニッコロ・アントネッリ(KTM)がPPを獲得。トップから1秒差に18台という接戦となり、決勝でも厳しい戦いが予想されます。世界中が注目するMoto3クラスのタイトル争い。アレックス・マルケスがタイトルを獲得すれば、MotoGPクラスでタイトルを獲得したマルク・マルケスとともに、史上初、同一シーズンでの兄弟チャンピオンの誕生となります。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「午前に比べて風があり、難しい予選となりました。風のため、コーナーの進入とブレーキングのタイミングをうまく計算できませんでした。結果として、いくつかミスをしてしまい、最初はいいラップタイムを出せませんでした。その後、コーナーでいいライン取りができたときには、すでにタイヤが消耗していました。しかし、最後のアタックでは0.2秒速く走ることができ、フロントローを獲得できました。明日はこのグリッドを最大限に生かし、いいレースをしたいです」

■マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「明日に向けたすばらしいペースと、すばらしいセットアップが得られたので、いい一日でした。しかし、予選ではミスをしてしまったので、少しイライラしました。ポールポジション争いができたはずですし、チームに謝りたいです。最初のアタックで1つミスをして、2度目のアタックでもミスをして、さらに転倒してしまいました。こうしたことから学ぶこともありましたので、明日はそれを生かしたいです。そして、レースを楽しみたいです。優勝争いをする準備は整っています」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 10番手)
「非常に残念な一日でした。Q2で使った2本目のリアタイヤに少しチャタリングが出てしまい、一生懸命プッシュしても、ラップタイムを更新できませんでした。最後のアタックでは、みんながタイムを更新することが分かっていたので、僕も同じようにプッシュしましたが、10番手に終わりました。明日の決勝に向けて、このポジションでは完ぺきとは言えません。しかし、僕を含めてみんなが同じようなペースですので、いいレースができると思っています。トップ6を目標に戦いたいです」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 13番手)
「ここ数戦、いつもリアのグリップに問題を抱えており、そのためにプッシュができません。ペースは限界で、それ以上は速く走れませんでした。すべてのコーナーで、少しフラストレーションがたまりました。このフィーリングはシーズン後半になってから変わらず、今日も変わりませんでした。明日のレースも難しいチャレンジになります。ベストを尽くして、Hondaでの最後のレースを楽しみたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 14番手)
「今日は同じいいリズムを、一日中キープできました。ですが、それ以上に今日は、一人で走って自己ベストを出せたことが、とてもうれしいです。こういうときは、レースで速く走ることができるので、明日のレースがとても楽しみです。ただ、フロントのセッティングに少しだけ苦労しています。予選では、フロントにソフトタイヤを使いました。フロントタイヤの選択には気温が大きく関わってくるので、明日の天候を見て考えたいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 16番手)
「昨日はコーナーの進入に苦戦しましたが、前戦マレーシアGPの転倒が原因で、ブレーキングに問題があることが分かりました。それを修正したところ、今日はよくなったのですが、予選では前進できませんでした。クリアラップが取れなかったこともあります。がんばりすぎたせいかもしれません。風が強く、特に1コーナーで影響を受けました」

■青山博一(MotoGP 18番手)
「午前のフリー走行でブレーキにトラブルが出て、思うように周回できませんでした。午後のフリー走行では、異なるセットアップにトライしましたが、これもいい方向にはいかず、結局予選では、午前のセットに戻して走りました。もし、午前中にちゃんと走れていれば、予選で違うセットを試せたかもしれず、それを思うと残念です。電子制御は昨日から前進できましたが、車体のセットアップができていませんので、明日は厳しいレースになるかもしれません。ウォームアップで、異なるセットアップにトライしたいです」

■カレル・アブラハム(MotoGP 23番手)
「今シーズンで最悪の予選結果となりました。金曜日はすべてがうまくいっていました。しかし、今日はうまくいきませんでした。FP4の転倒で少し混乱しました。バレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)がピットから出てきたときに、まっすぐ僕のラインに入ってしまったのも残念でした。彼に当たらないように避ける必要がありました。明日は厳しいレースになると思います。しかし、マシンの準備は整っていますので、いいレースをしたいです」

■エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「バレンシアで走れるだけでなく、タイトルのプレッシャーがないことがとてもうれしいです。今大会はとにかく楽しみたいです。明日のレースでは、一生懸命プッシュします。予選は風が強く、そしてかなりスライドしました。でも、チームはすばらしい仕事をしてくれました。明日はベストを尽くして、楽しみ、今年最後のレースで勝てるようにがんばります」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「昨日はとてもいい走りができましたが、今日は昨日ほどいいペースでは走れませんでした。しかし、チームは本当にいい仕事をしてくれました。ポールポジションを獲得できなかったのは残念でしたが、フロントローを獲得できてよかったです。最終戦で勝つのはいつだってすばらしい気分なので、明日は勝てるようにがんばります」

■フランコ・モルビデリ(Moto2 3番手)
「最終戦を最高の形で迎えられます。Moto2クラスでの初優勝を目指して、明日は一生懸命がんばります。もし優勝できれば、最高の形で冬をスタートできます。いつものようにチームに感謝しています。今シーズンは彼らが本当によくサポートしてくれました」

■中上貴晶(Moto2 22番手)
「昨日から細かくセットアップを変更してみましたが、前進できませんでした。基本的には昨日と変化がなく、スムーズなライディングができていません。コーナーの進入でうまく旋回できず、立ち上がりでスピードを乗せられませんでした。ウインターテストのタイムにはほど遠いですが、気温も路面温度もタイヤも異なるので、あまり参考にはなりませんでした。明日のウォームアップで、もう一度セットアップにトライしたいです」

■長島哲太(Moto2 35番手)
「今日は痛み止めを飲んで走ったのですが、その薬の影響であまり気分がよくありませんでした。右脚は、思うように力が入らず踏ん張れない状態です。脚に力がない分、上半身に頼ってしまうので、体力的に厳しいです。右脚が完全ではないので、右コーナーで大きくタイムロスをしていますが、今年最後のレースなので、完走を目標にがんばりたいです」

■アレックス・マルケス(Moto3 3番手)
「今日は順調な一日でした。午前中は寒く、そのため完ぺきな周回ができませんでしたが、とてもいいペースがありました。予選でも同じメンタリティーで取り組めば、好グリッドを獲得できると思います。風が強く、コンディションがかなり変わりましたが、最後にはとてもうまくいきました。チームメートと話し合い、お互いに助け合おうということになりました。2人ともとてもいい仕事ができたと思いますし、ともにいいグリッドを得られました。僕をサポートしてくれたアレックス(リンス)に感謝したいです。3番手からのスタートとなります。いいペースがあるので、明日は全力で挑みます」

■アレックス・リンス(Moto3 5番手)
「今日はとてもいいフィーリングでした。昨日に比べて一歩前進することができました。でも、決して満足はしていないですし、明日に向けて、さらにセットアップを進めたいです。今日はアレックスとのチームワークで乗りきりました。このカテゴリーでは、スリップストリームがとても大事だからです。まずは僕が前を走り、次に彼が前を走りました。お互いうまくいきました。これはほかのみんなもやっていることです。チームオーダーはありませんが、もし必要であれば、アレックスをサポートしたいと思っています」

関連記事

編集部おすすめ

  1. ホンダは、スーパーカブ 世界生産1億台達成を記念し、「第45回東京モーターショー2017」の…
  2. ホンダは、二輪車「スーパーカブ」シリーズの世界生産累計が、2017年10月に1億台を達成した…
  3. ※10月20日更新情報 台風の影響を考慮し、本イベントの延期が正式アナウンスされています。 …
  4. ホンダは、ビジネスやパーソナルユースなど、幅広い用途で支持されている「スーパーカブ50」「ス…
ページ上部へ戻る