[HONDA]MotoGP Rd.17 予選 マルケスが今季13度目のポールポジションを獲得

10月25日(土)、第17戦マレーシアGPの予選は、2年連続でライダーズタイトルを獲得しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、昨年の大会で自身がマークした2分00秒011をブレイク。1分59秒791のサーキットベストタイムで、今季13度目のポールポジション(PP)を獲得しました。

前戦オーストラリアGPで、マルケスは12度目のPPを獲得。ミック・ドゥーハン(1997年)、そしてケーシー・ストーナー(2011年)がマークした、シーズン12度の最多PP記録に並びました。今大会は、新記録樹立に期待が寄せられていましたが、その期待に見事に応える快走でした。

3回目のフリー走行では、マルケスはセットアップにやや手こずって3番手でした。その後、予選前に行われた4回目のフリー走行では転倒を喫しましたが、転倒後にセットアップが進んだというマルケスは、そのセッションでトップタイムをマーク。続く予選では、真っ先に1分59秒台をマークする快走を披露しました。この日は最高気温が35℃という猛暑。その中でスーパーラップを叩き出し、ライバルたちを圧倒する格好でした。

そのマルケスに続いたのが、過去2年、マレーシアGPで2連覇しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)でした。3回目のフリー走行ではハイアベレージでラップを刻んでトップタイムをマークし、大会3連覇に向けて大きく前進。予選では、マルケスのタイムにわずかに届きませんでしたが、マルケスに続いて1分59秒台に入れるすばらしい走りで、Repsol Honda Teamは今季4度目の1-2グリッドとなりました。

初日5番手と好調なスタートを切ったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、2日目もタイムを更新し、4番手へとポジションを上げました。昨年の大会は、ケガのために予選と決勝をキャンセル。グランドスタンドからレースを観戦しました。今年はその屈辱を晴らすための大会であり、絶好のグリッドを獲得しました。10番グリッドを獲得したアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、依然としてリアのグリップ不足に苦戦しているだけに、ウォームアップでセットアップにトライして、決勝に挑むことになります。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、初日14番手の青山博一(Drive M7 Aspar)が、3回目のフリー走行で13番手へと1つポジションを上げ、さらに、Q1では2番手につけて、2戦連続でQ2進出を果たしました。Q2では、アタック開始の周回に転倒を喫したものの、今季ベストとなる11番グリッドを獲得しました。以下、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が14番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が15番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が17番手と続きました。

Moto2クラスは、タイトル王手のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が今季10度目のPPを獲得。総合2位で、逆転でのタイトル獲得に闘志を燃やすミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が、僅差で続きました。タイトル争いはこの2人の一騎打ち。今大会、ラバトが7位以内でフィニッシュすれば、タイトル獲得となります。

トップから1秒差以内に16台という接戦になったMoto2クラス。以下、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が6番手、代役出場の小山知良(Teluru Team JiR Webike)は、28番手から追い上げのレースに挑みます。
Moto3クラスは、総合2位のジャック・ミラー(KTM)がPPを獲得。タイトル王手のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)は、転倒を喫して5番手でした。また総合3位で、タイトルの可能性を残すアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)も転倒を喫して17番手と、厳しいグリッドから追い上げのレースに挑みます。総合首位のアレックス・マルケスと総合2位のミラーとの差は20点。リンスにもタイトルの可能性はありますが、事実上、アレックス・マルケスとミラーの一騎打ちです。この2人の戦いに、大きな注目が集まっています。

■コメント
マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「今日は気温がとても高く、タイムを出すのが難しいコンディションでした。しかし、ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。タイムは期待以上でした。今日はセットアップが大きく進み、とても満足しています。明日のレースがドライになることを願っています。今大会はダニがとても強く、優勝候補の筆頭だと思います。すばらしいペースで走っているので、明日の決勝は、オープニングラップから彼と戦えるように準備したいです。今回は13度目のポールポジション獲得となり、シーズン最多記録を更新できてうれしいです。ポールポジションを獲得しても、ポイントが加算されるわけではないので、それほど重要なことではないのかもしれません。一周の速さで争われるものですし、レースで1番になれるという意味でもありません。すばらしい記録を達成できましたが、明日の決勝でしっかり結果を残せるようにがんばります」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「いい予選セッションになりました。すばらしいタイムを出せました。今日の気温においては、通常は出せるタイムではなかったと思います。タイヤのグリップはそれほどありませんでした。明日の決勝は、いい結果を出したいです。過去の2レースがあまりいい結果ではなかったです。今回はいいレースができるようにがんばります。また、チャンピオンシップで2位を獲得するためにも、いいリザルトが必要です。明日は、雨が降っても晴れても、100%でプッシュするつもりです」

ステファン・ブラドル(MotoGP 4番手)
「今回は、予選がうまくいったのでとてもうれしいです。最後のスティントでは、マルケスについていき、4番手という結果を出せました。シーズン中盤戦になってからは、3列目より前のグリッドをなかなか獲得できなかったので、今回の4番手はうれしいです。明日は、いいスタートを切ることができれば、前のライダーたちについていけると思います。今日は非常に暑く、路面温度が60℃ほどあり、タイヤは焼けるようでした。体力的にも非常にきつかったです。レースは接戦で、厳しいものになると思いますが、全力で挑みます」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10番手)
「10番グリッドですが、(アンドレア)イアンノーネ(ドゥカティ)とポル・エスパルガロ(ヤマハ)が走らなかったので、ここ数レースのポジションと変わらないと思います。ここでも、マシンのフィーリングに別段変化はありません。依然として、リアのグリップにかなり苦しんでいます。きちんとリアタイヤが機能していない感じがします。今週末もまた、難しいレースウイークとなっています。毎回いろいろなことを試していますが、解決策は見つかっていません。昨日のウエットコンディションでは、感触は悪くありませんでした。もし、明日が雨であれば、少しは追い風になるかもしれません」

青山博一(MotoGP 11番手)
「今回は初日からフィーリングがよく、2日目は着実にタイムを更新できました。タイヤの選択に関しては、フロントタイヤはまだ迷うところはありますが、リアは決まりました。フリー走行を13番手で終えたときに、今回の目標が2戦連続でのQ2進出になりました。それを達成できましたし、今季ベストの11番グリッドを得られました。明日は、2戦連続でのシングルフィニッシュを目指します」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「今日は昨日よりも状態がよくなりました。大きく前進できたわけではありませんが、一日を通して、少しずつ前進できました。フロントのフィーリングには、まだ苦戦していますが、リアのグリップは改善されました。コーナーでプッシュしようとするとチャタリングが出ますが、全体的にはいい方向に向かっています。もう少しいいペースを見つけるために、明日のウォームアップでいくつかトライしてみます。レースがスタートする午後4時まで、天候が崩れないことを願っています。とはいえ、どんな天候になっても、準備を整えてがんばるだけです。厳しいレースになると思いますが、全力を尽くします」

カレル・アブラハム(MotoGP 15番手)
「15番手という結果は悪くはないのですが、納得のいくものではありませんでした。セパン・サーキットは一周が長いので、ちょっとしたミスでも、アタックを再度行うと大きなロスになりました。今日は、(スコット)レディングと青山選手を追いました。しかし、最終的に単独でタイムを出さなくてはいけませんでした。今日は2つのミスをしてしまい、それが残念でした」

スコット・レディング(MotoGP 17番手)
「FP4はいいラップタイムで走ることができ、悪くありませんでした。予選では、ライバルたちが僕についてこようとしていました。青山選手は、僕のスリップストリームのおかげで0.8秒ほど速くなったと思います。ですから、ほかのライダーが後ろにいる状態では、リードしたくありませんでした。その結果、一周をうまくまとめられませんでした。予選の結果は少し残念ですが、FP4はとてもよかったので、あとは決勝でどのタイヤを使うかを決めるだけです。とにかく、今の時点で選ぶのは難しいので、明日の天候を見て考えたいです」

エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「今日もマシンの感触はよかったです。燃料が満タンのときも軽くなってからも、とてもよかったです。リズムもよかったのですが、今日は少しがんばりすぎたかもしれません。コース上でたくさんのライダーに遭遇し、ペースを落としたり上げたり、集中するのが大変でした。そのため、ラップタイムをこれ以上更新するのは難しかったです。明日は厳しいレースになると思います。チャンピオンシップのことは考えず、明日のレースだけに集中したいです。いいスタートを切って、前で戦って勝ちたいです」

ミカ・カリオ(Moto2 2番手)
「決勝に向けてのプランを立てる余裕はありません。とにかく、最初から最後まで全力で戦うだけです。今大会はコンディションが非常に厳しく、いいセッティングを見つけるのが難しいです。タイヤのグリップは、最初はいいのでアグレッシブに攻められるのですが、タイヤの消耗は激しくなります。そのため、スムーズに走ることが求められます。今のところ、ポジションは悪くありません。そして、予選ではティト(ラバト)との差をだいぶ縮められました。ここでは勝たなければなりません。そして、次戦のバレンシアGPでも勝たなければなりません。しかし、今のところはティトの方が有利です。彼には大きなアドバンテージがあります。それでもプレッシャーを与え続けるために、引き続き全力で挑みます」

中上貴晶(Moto2 6番手)
「昨日からいいリズムで乗れています。今日はセッティングの変更がほとんどなく、午前のフリー走行では、レース周回数をこなしました。2分8秒台で走れました。昨年の決勝は、8秒台に何度か入っただけで、9〜10秒台までタイムを落としました。それに比べて、今年は順調にセットアップが進みましたし、明日の決勝ではトップグループで戦う自信があります。ウォームアップで最後の調整をして、決勝に挑みます」

小山知良(Moto2 28番手)
「第15戦日本GP、第16戦オーストラリアGP、そしてこのマレーシアGPの3連戦に出場しましたが、エンジンの調整がここにきてやっとうまくいき、ストレートで伸びるようになりました。車体のセットアップも進みました。昨日はなかなか2分10秒を切れなかったのですが、今日は9秒台に入れられました。この3連戦で、NTSの車体の開発がかなり進みました。明日はできるだけ上位を目指し、マシン開発につながるようなデータを残したいです」

ジョン・マクフィー(Moto3 2番手)
「前戦オーストラリアGPから調子がよく、今回もいい走りができました。フィリップアイランドでは、トップグループで戦えました。それが大きな自信になっていますし、今回もトップグループで戦い、表彰台を獲得したいです。マシンの状態はよく、タイヤライフもそれほど悪くありません。明日のレースがとても楽しみです」

アレックス・マルケス(Moto3 5番手)
「今日もポジティブな一日でした。マシンのフィーリングも、自分のペースもとてもよかったです。午前中はセットアップを進められました。とてもいい気分でした。しかし午後のセッションは、前戦オーストラリアGPと同じように、スリップストリームの使い合いになり、少し冷静さを欠きました。オーストラリアGPでは完ぺきなアタックができたのですが、今回はうまくいきませんでした。一番大事なことは、レースに向けて準備を整えることです。タイトル獲得のためにも、ミラーの前でフィニッシュしなければなりません」

アレックス・リンス(Moto3 17番手)
「今日のことは忘れたいです。ブレーキングを深くできるように、マシンのセットアップを少し変えました。最初のスティントではうまくマシンを止められたのですが、少しはらんだときに転倒してしまいました。もしかすると、セッティングの変更が原因だったのかもしれません。転倒のダメージはそれほどではありませんでしたが、チームには謝罪したいです。明日はいいスタートを切って、追い上げなければなりません」

関連記事

編集部おすすめ

  1. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  2. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
  3. 采女華さんによるタイヤ点検イベント開催! バイク用品専門店の「2りんかん」は、12月17日…
  4. ホンダが、社内向け情報を紹介する「HondaTV Web」で、「東京モーターショー Hond…
ページ上部へ戻る