[YAMAHA]MotoGP Rd.16 決勝 ロッシが優勝、ヤマハライダーが表彰台を独占!

■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2014年10月19日(日)決勝結果
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(4.448km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度
■路面温度:29度
■PP:M・マルケス(1分28秒408/ホンダ)
■FF:V・ロッシ(1分29秒605/ヤマハ)

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシがフィリップアイランドで優勝。チームメイトのJ・ロレンソが2位で続き、モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスが3位に入ってヤマハ勢が表彰台を独占した。

自己通算250回目のMotoGPに挑んだロッシ。予選8位から好スタートを切ってオープニングラップで6位へ上がると、さらにD・ペドロサ、B・スミス、P・エスパルガロをパスして3位へ浮上。

一方、予選3位からスタートしたロレンソはホールショットを奪って真っ先に第1コーナーへ。しばらくレースをリードしたが、M・マルケスに先行を許して2位に後退。懸命に追うもマルケスのペースについて行くことはできなかった。9ラップ目にはロッシがロレンソのテールに追いつき、さらには1分29秒605のファステストラップを記録してペースアップ。ヘアピンで一旦はロレンソをパスしたが、次のラップの第1コーナーでロレンソが再び抜き返し、その後の7ラップにわたって互いにポジションを入れ替える激しい攻防が続いた。そして18ラップ目、トップを走っていたマルケスが突然の転倒。ロッシとロレンソが自動的にひとつずつ上げることとなった。ロッシはさらにペースを上げて見る見るうちにリードを拡大。

一方のロレンソはフロントタイヤの消耗が激しくなり、C・クラッチローに2位の座を譲ることに。厳しい状況のなかで後続との距離をキープするべく走行を続けていると、最終ラップ、クラッチローもまた転倒。ロレンソは自動的に2位に上がり、そのままチェッカーを受けた。ロッシは最終的に10.836秒ものアドバンテージをキープしてゴール。自己通算108回目のグランプリ優勝を自らウイリーで祝った。シリーズポイントでは合計255に伸ばしてランキング2位をキープ。ロレンソは8ポイント差の合計247ポイントで3位につけている。

モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスが3位獲得の大健闘。MotoGPで初めての表彰台に上った。予選では0.006秒差でフロントロウを逃し、グリッド4位の位置からスタートしたスミス。前のライダーにぴったりとついて行き、1周目を3位で終了する好調ぶり。その後、上位グループの激しい競り合いが始まったため、スミスは転倒などのアクシデントを避けて一時8位まで後退したが、再び追い上げて4台による5位争いに加わった。レースの4分の3を終了したところでA・ドビツィオーゾをパスして5位。さらにハイペースで走行を続け、見る見るうちに3位との差を縮めていった。この懸命の追い上げが実って3番手でチェッカー。ヤマハの表彰台独占を実現した。スミスにとってはMoto2クラスで出場した2011年ムジェロ以来の表彰台獲得、そして自己最高の成績。ランキングも8位へと浮上した。

一方、チームメイトのP・エスパルガロは、表彰台獲得を目指して4位を走行中に転倒。そのままリタイアとなった。予選9位から絶好のスタートを切り、1周目終了時点で4位まで浮上すると、次のラップからは5位争いに加わり、何度もポジションを入れ替える激しいバトルを展開。これを制して19ラップ目までに4位へと浮上、さらに後続を引き離そうと懸命にペースを上げていった。順調にラップを重ねたエスパルガロは3位のロレンソとの差を縮めていったが、残り3ラップで不運にも転倒を喫した。

NGMフォワード・レーシングのA・デ・アンジェリスが9位獲得と健闘。チームメイトのA・エスパルガロは4位走行中にリタイアした。エスパルガロは予選6位から順調にスタートして上位争いに加わっていたが、残り7ラップで不運にもブラドルと接触。マシンにダメージを受けてリタイアを余儀なくされた。

一方のデ・アンジェリスはフリープラクティス、予選と厳しい状況におかれていたが、今朝のウォームアップ・セッションでそれまでの問題が解決。決勝では後方グリッドから順調に追い上げて見事9位を獲得した。

【モビスター・ヤマハ・MotoGP】
■V・ロッシ選手談(優勝)
「シーズンのなかで最も重要で、最も美しいコースのひとつ、ここフィリップアイランドでの優勝は最高の気分。これまでにも何度も優勝しているが、ここ何年かは優勝できずに表彰台に上るだけに留まっていた。こうしてまた一番上に立つことができて本当にうれしい!しかもヤマハの3人が表彰台を独占したのだから、これ以上に素晴らしい結果はないよ。でもレース自体は決して楽じゃなかったんだ。チームとともに頑張ってきた3日間がとても重要で、彼らが素晴らしい仕事をしてくれたこと、そしてフロントタイヤに正しい選択をしてくれたことが、この結果を導いてくれた。マルケスは2秒くらい離れていたので、自分のペースとホルヘの状況に集中した。ホルヘはウイークを通してずっと速かったが、ランキング2位をキープするために、何としても彼の前でゴールしなければならなかったからね。マルケスが僕の前で転倒したとき、自分自身に言ったんだ。“優勝”だってね!」

■J・ロレンソ選手談(2位)
「ヤマハ勢3人が表彰台を独占し、ヤマハにとって最高の結果を得ることができた。その一方で、僕自身は期待通りのレースはできなかった。決勝のためのベスト・セッティングができていなかったんだ。あらゆることを完璧にこなさなければならない状況のなかで、タイヤ・チョイスをミスしてしまえばそれで終わり。だから2位を獲得することができて本当に良かったと思っているよ。この2位は、僕のキャリアのなかで最もラッキーな2位。だって今日は、僕より前でフィニッシュできるはずのライダーが大勢いたんだからね。正直に言えば、別のタイヤを選んでいたらマルクにもついて行けたと思うので残念だ。次のマレーシアはベスト・コンディションで戦えるよう、そして優勝を狙えるよう準備を整えていきたい」

■M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談
「何という素晴らしいレース。ウイークを通じて好調だったので、好成績を獲得できると確信していた。今日の午後は気温が低くなったため少し不安もあったが、バレンティーノは8位から見事な追い上げを見せ、ミスなく走り切って優勝。ホルヘのほうもいつものようにハードにプッシュしていたのだが、レース後半に入ってフロントタイヤが消耗してきたため、何とかグリップを保とうと苦労した。このような状況のなかで、これ以上の結果を望むことはできないだろう。我がチームが1-2フィニッシュ。さらには3位にもヤマハが入ったのだから最高だ。次のセパンでも、我々の実力を存分に発揮したい。今回も大変な作業に取り組み、ふたりのライダーのために素晴らしいマシンを作り上げてくれたチームのみんなに感謝している」

【モンスター・ヤマハ・テック 3】
■B・スミス選手談(3位)
「MotoGPで初めての表彰台。本当にファンタスティックだ! ついにここまで到達できたことを、ほんとうにうれしく思っているよ。正直なところ、レース序盤の走りはあまり良くなかったんだ。何度もミスをしてポジションを下げてしまったからね。そのあとは自分自身に冷静になるよう言い聞かせ、ようやくいい走りができるようになって順位も挽回することができた。実際は、表彰台に上ることなど予想はできなかった。でもチームとともに頑張ってきたおかげでウイークを通してとても順調で、夢のような展開を実現させることができたんだ。チェッカーを受けたあと、チームのみんながピットウォールに上っているのが見えた。その時はまだ4位か5位だと思っていたんだけれど、コーナーを回ったところでボードを見たら3位のところに自分の名前があった。それは、とてもとても素晴らしい瞬間だったよ。ランキングも6位にかなり近づいた。残り2戦でそれを確実にできるようベストを尽くす。僕、ポル、アレイシが非常に接近しているので、ランキングをあとふたつ上げるチャンスも残っている。チームのみんな、サポートしてくれるスポンサーに心からの感謝を。ヤマハの表彰台独占を実現することができてとてもうれしかった。彼らの支えがあったからこその結果なんだ」

■P・エスパルガロ選手談(DNF)
「残念だけれど、今回も幸運に見放されてしまった。あと2ラップで4位を手にするところまで来ていただけに本当に悔しいよ。路面温度が少し下がったことが影響したと思う。午後4時からのスタートでは、フロントタイヤを暖めるのが難しいんだ。マルクやカルの状況と同様、第4コーナーでフロントが前触れなく切れ込み、転倒してしまった。ソフト・コンパウンドのタイヤで決勝を走るのは無理だと思ったので、ハード・コンパウンドを選択し、それがこのような残念な結果につながった。ウイークのスタートは厳しい状況だったが、決勝では良い走りができた。大いに励みになるもので、来週のセパンへ自信をつなげることができると思う。もう一度、全力でトライする」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック 3、チームマネジャー談
「激しく厳しい戦いになることは初めからわかっていた。それでもブラッドリーはこのようなチャンスをつかみ、プレッシャーにつぶされることもなく、見事3位を獲得した。チームに加入してから4年目のシーズン。そしてMotoGP2年目にして3位を目指しているということは、彼のキャリアを考えれば、本当に素晴らしいことなのだ。今日はタイヤが重要なカギを握るレースになった。バレンティーノとブラッドリーはソフト・コンパウンドを選択し、それが当たってこの好結果を得ることになった。その一方で、ポルのほうは100%満足というわけにはいかなかった。彼も表彰台に向かって力強い走りを見せてくれたが、残り3ラップで転倒。マルケスやクラッチローと同様、ハード・コンパウドを装着しており、あそこがプッシュできるボーダーラインになっていたようだ。皆が好成績を獲得するなか、ポルもルーキー・シーズンに本当によく頑張ってきた。それにもかかわらず、結果につなげることができなかったことは非常に残念だ。初表彰台は近いうちに実現すると信じている。次のマレーシアでまた好レースを展開できるよう準備する。ヤマハの3台が表彰台を独占し、ヤマハ及びモンスター・エナジーにとっては最高のレースウイークになった。我々は彼らのサポートに感謝する。マレーシアでふたりがまた上位を狙えるよう準備にとりかかる」

【NGMフォワード・レーシング】
■A・デ・アンジェリス選手談(9位)
「初日も2日目もとても苦しい状況だったが、3日目の今日は、決勝で最高の走りができた。本当にうれしいよ。今朝のウォームアップ・セッションでようやくセッティングが決まり、僕自身のモチベーションも一気にアップ。決勝ではライバルたちと競り合いながらポジションを挽回していき、最後に好タイムを記録することもできた。チームのみんなに感謝。彼らのおかげで、最高のかたちでレースに臨むことができたんだ」

■A・エスパルガロ選手談(DNF)
「とても悔しい結果。もう少しで好成績に手が届くところだったので残念だ。スタートは好調。そのあといくつか順位を下げたが、何周かするうちにそれを挽回することができた。そこからはずっと上位陣と競り合い、表彰台を目指して頑張っていたんだ。ところがブラドルと接触してしまい、マシンにダメージを受けてリタイアとなった。こんなに素晴らしいマシンを用意してくれたチームのみんなに感謝の気持ちでいっぱい」

■津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談
「荒れたレース展開でしたが、レースに向けたフロントタイヤ選択が勝利の鍵となりました。我々は他チームとは異なる選択をしましたが、ウェークを通してライダー・チーム・スタッフの判断は一致しており迷うことはありませんでした。本レース向けの耐久性改良リヤタイヤとソフト側フロントタイヤを安定して性能を発揮させられるようなマシンバランスへ調整したバレンティーノが見事に優勝、ホルヘは終盤若干問題を抱えてペースダウンを余儀なくさせられたものの辛抱強くギリギリの走行を続け、テック3のブラッドリーも予選の好調を維持して自身初の表彰台を獲得、ヤマハに2008年ルマン以来の表彰台独占の結果をもたらしてくれたライダー達を心から祝福したいと思います。ヤマハとしては今季4連勝で現場の士気も高く、勝ちにこだわる姿勢が維持できています。残り2戦も必勝体制で挑むべく、次戦マレーシアに向けて準備を開始しますので、引き続きご支援・ご声援よろしくお願いします」

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