[HONDA]MotoGP Rd.16 予選 マルケス12回目のポールポジション獲得。シーズン最多記録に並ぶ

第16戦オーストラリアGPの予選は、前戦日本GPで2年連続タイトルを決めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が着実にセットアップを進め、予選では1回目のアタックで真っ先に1分28秒台を出し、2回目のアタックでさらにタイムを更新する完ぺきな走りでポールポジション(PP)を獲得しました。これで今季12回目のPP獲得となり、1997年にマイケル・ドゥーハン、2011年にケーシー・ストーナーが達成したシーズン最多PP記録に並び、残り2戦で新記録樹立の期待が膨らみました。

昨年は、コース改修の影響でタイヤトラブルが多発しました。そのため今年は対策済みのニュータイヤを投入。選手たちはフィリップアイランド・サーキットに合わせてセットアップに集中しました。マルケスはセッションをこなすごとにニュータイヤのパフォーマンスを引き出し、一度でのタイムもアベレージもよく、決勝では今季12勝目の期待が膨らみました。

予選では、PP獲得でシーズン最多記録にならびましたが、今大会優勝すれば、1997年にドゥーハンがHondaで達成したシーズン最多優勝記録の12勝にならびます。同時に、Honda勢の選手が3位以内に入れば、最高峰クラスでは4年連続、通算21回目のコンストラクターズタイトルを獲得することになります。

チームメートのダニ・ペドロサは、フリー走行ではニュータイヤのセットアップに苦しみました。そのため3回目のフリー走行を終えて総合11番手に終わり、今季初めて、Q1からQ2進出を目指すことになりました。しかし、実力あるペドロサは、Q1でトップタイムをマーク。Q2ではさらにタイムを短縮して5番手に浮上。決勝に向けて急ピッチでセットアップを進めることに成功しました。

以下、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が11番手。Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」に乗る青山博一(Drive M7 Aspar)がQ1で2番手につけて初めてQ2に進出。ベストグリッドの12番手を獲得しました。

13番手にスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)、15番手にニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が16番手。マシンのセットアップに苦しむアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が17番手という結果でした。

Moto2クラスは、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が今季9回目のPPを獲得。以下、1秒差に20台という大接戦となり、総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が3番手、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)が4番手とタイトルを争う3選手が上位につけました。フィリップアイランド・サーキットは、ロングストレートと中高速コーナーの組み合わせです。アベレージの高いサーキットでスリップストリームの使い合いになるため、毎年、大接戦となります。今年は一段とタイムが接近しているだけに、今季最高のバトルが期待されます。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は1秒差以内の19番手。代役出場で2戦目を迎える小山知良(Teluru Team JiR Webike)は、ギア抜けのトラブルで苦しんで30番手から追い上げのレースに挑みます。

Moto3クラスも大接戦となり、総合首位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が今季3回目のPPを獲得。2番手には総合3位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が続き、決勝でも両選手のバトルが期待されます。以下、Honda勢は、初日のフリー走行で転倒して負傷しているジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が5番手、総合5位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が6番手、総合6位のアレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が9番手とトップ10に5人のHonda勢が名前を連ねました。Moto2クラス同様、今季最高の熱戦が予想されるMoto3クラスですが、Honda勢の表彰台独占も期待されます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「今日とてもよかったです。昨日は本来のペースには、ほど遠く厳しい一日でしたが、がんばったおかげでペースを取り戻すことができました。今日はとても気持ちよく乗ることができました。しかし、明日は厳しい戦いが待ち受けています。ホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)とバレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)はペースが速いので、2人を抑えるのはとても難しいことです。今回も、これまでと同じように、トップグループに加わり、優勝を狙っていきます」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「とても難しい一日でした。今日はいろいろ問題があり、FP3ではタイムが出せず、Q2にダイレクトに進むことができませんでした。そして、午後のフリー走行もよくなかったのですが、予選では大きなステップを踏むことができました。Q1を通過するために、残念なことにタイヤを使わなければならず、それをQ2で使うことになりましたが、5番グリッドを獲得することができました。明日はいいスタートを切って全力で挑みます。そしてミスをしないように集中したいと思います」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 11番手)
「フィリップアイランド・サーキットはなにが起こるか予想できないし、11番手というポジションに、とてもイライラしました。自分のラップタイムはとてもよかったと思うのですが、Q2が始まる前に雨が降り始めたため、コンディションが微妙な状態でした。そのため慎重になり、フロントにソフトを選択してアタックをしました。タイヤの選択は間違っていなかったと思うのですが、アタックした周回にミスをしてしまいました。フロントローから、わずか0.5秒差だったし、ミスがなければと思い、とても残念でした」

■青山博一(MotoGP 12番手)
「初日のフリー走行で、ハードタイヤで転倒しているので、今日はソフトでセットアップを進めました。それがよくて、セットアップも進み、3回目のフリー走行、4回目のフリー走行と順調にセットアップが進みました。そしてQ1では2番手タイムを出すことができて、初めてQ2に進出しました。Q2では1分29秒台を狙っていたし、それを出すことができて、とてもうれしいです。決勝は、1つでも上の順位でフィニッシュしたいです」

■スコット・レディング(MotoGP 13番手)
「4回目のフリー走行でハードタイヤを使ってみたらとてもよくて、うれしかったです。しかし、予選ではソフトタイヤのパフォーマンスを引き出せませんでした。データを見ると、予選時より、ハードタイヤを使った4回目のフリー走行の方がT1区間でタイムがよくて、しかも、そのときは単独で走っていました。予選ではだれかのスリップに入ろうと思ったのですが、うまくいかず、2回目のアタックのペースは速かったのですが、雨のためにタイムを更新できませんでした。雨が降らなければ、1分29秒7か1分29秒8はいけたと思います。明日のレースがとても楽しみです。明日の天気を見て使うタイヤをどうするか考えたいと思います」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 15番手)
「今日はラップタイムを改善するために、それぞれ異なるセットアップにトライしたのですが、あまりうまくいきませんでした。どちらもいいポイントがあるのですが、でも特別よくもありませんでした。昨日、いいスタートが切れたので、今日はちょっと高望みしてしまったのかもしれません。予選では風の影響でちょっと苦戦して、雨が降り始めたことで、チャンスを逃しました。Q2に進出したかったので、とても残念です。明日はタフな戦いになると思います。しかし、このサーキットでのレースを楽しむことができると思います。今日はうまくいきませんでしたが、納得できる結果で終われるように、明日も全力を尽くします」

■カレル・アブラハム(MotoGP 16番手)
「FP4でダニ(ペドロサ)とちょっとしたアクシデントがありました。彼が予期せぬなにかをしたことで私たちはぶつかってしまいました。これはレーシングアクシデントでしたが、足を少しだけ、痛めてしまいました。それほど、ひどくはないですが、よくもありません。このセッションでは、いろいろ試したいことがあったのですが、それができず、予選にも影響しました。雨が降りそうだったので最初のアタックでベストを出そうとしたのですが、うまくいきませんでした。今日は少しツキがありませんでした」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 17番手)
「今日も昨日と同じで、リアのグリップがなく、攻めの走りをすることができませんでした。新品を履いても、ユーズドタイヤを装着しても、それは変わりませんでした。正直、天候が不安定だったQ1で終わってしまいましたが、どんなコンディションでも、今日はQ2には進めなかったと思います。今回は自分にとって200回目のグランプリですが、今日の結果では、200戦目を喜べません。タイヤはとても硬く、タイヤのパフォーマンスを引き出すことができませんでした」

■エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「とてもいい走りができたので、今日の予選セッションには、とても満足しています。セッション開始からプッシュすることができたし、その走りを最後までキープすることができました。明日の決勝レースは、いいスタートを切って、1周目にいいポジションにつけていなければいけません。明日に決勝に向けて、すべて準備は整っています」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「昨日の午前中のセッションに転倒して、その影響で、午後のセッションもうまく走ることができませんでした。そこで、今日はマシンを替えてみたのですが、フィーリングはかなりよくなりました。今日は確実にセットアップを進めることができたし、ティト(ラバト)に続く2番手というのは悪くありません。明日の決勝はトップグループに加わり、表彰台に立つことが目標です」

■ミカ・カリオ(Moto2 3番手)
「昨日は転倒しましたが、今日はフロントローを獲得することができたのでとてもうれしいです。マシンの状態はとてもよくなったし、3番手というポジションも悪くありません。昨日に比べてフロントのフィーリングがよくなり、昨日と同じタイヤでも気持ちよく乗ることができました。決勝に向けてマシンの仕上がりは悪くないし、明日の目標は、ティト(ラバト)の前でゴールすることです。明日のウォームアップでもう少しリズムよく走れるようにしなければいけません。そして、決勝では1周目を慎重に走って、それから全力で戦おうと思っています」

■中上貴晶(Moto2 19番手)
「昨日から着実によくなっていて、セッションごとにタイムを上げてきたのですが、周りのタイムの上げ幅に比べると小さく、ポジションを落としてしまいました。課題はコーナーの旋回性で、ここは中高速のコーナーが多いので、ちょっとした遅れが全体的なタイムに影響します。今回はトップから1秒差の中に20台という接戦なので、決勝ではあきらめず、1つでも上を狙います」

■小山知良(Moto2 30番手)
「昨日よりタイムも順位も上げられると思っていたのですが、フリー走行、予選ともにギアの入りが悪く、ギア抜きもあって走りに集中できませんでした。初日の課題だった低速コーナーでの旋回性がよくなっているだけに残念でした。とにかく、このギア抜けの問題を解消しないと走りに集中できないので、決勝までになんとか解決しなければなりません。明日のウォームアップで直っていることを期待しています」

■アレックス・マルケス(Moto3 1番手)
「ポールポジションを獲得することができて、とてもうれしいです。そして、安定したペースでラップを刻むことができました。今日はちょっと風が出てきました。決して楽なコンディションではなかったのですが、マシンのフィーリングはとてもよかったです。今日は楽しい予選セッションでした。セッション開始から気持ちよく走れたし、ペースも悪くありませんでした。そして、スリップストリームをうまく使って、すばらしいタイムをマークすることができました。マシンの状態もフィーリングもいいので、明日は優勝を目指してがんばります」

■アレックス・リンス(Moto3 2番手)
「うれしいことに、明日はフロントローから決勝に挑むことができます。今日の予選は、大きなグループになってしまい、とても難しく、そして危険な状況でした。それだけに、明日はいいスタートを切ることが重要になるし、フロントローを獲得できてよかったです。おそらく、明日の決勝も大きなグループになると思います。もし、大きなグループになったら、ペースをキープするのがとても難しくなります。しかし、フリー走行、予選と、いいペースで走れているので、明日のレースが楽しみです」

■ジョン・マクフィー(Moto3 5番手)
「日本GPの3番手に続き、シーズン2番目となる5番グリッドを獲得できて、とてもうれしいです。昨日のフリー走行で転倒して、左ヒザと肩を痛めました。今朝、起きたときには、走れるのかどうかもわからない状態でした。ベッドから出るのも服を着るのも一人ではできませんでした。幸いにも骨折はありませんでしたが、擦り傷がひどく、痛みもあります。マシンもそれほどダメージはなく、身体の方も、1周とか2周走るには問題ありませんでした。しかし明日は厳しいレースになると思います。トップグループに残れるようにがんばります」

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