[YAMAHA]MotoGP Rd.15 決勝 ロレンソ優勝、ロッシ3位とそろって表彰台獲得

■大会名称:MotoGP第15戦日本GP
■開催日:2014年10月12日(日)決勝結果
■開催地:日本/もてぎ(4.801km)
■周回数:24周(115.224km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:27度
■PP:A・ドビツィオーゾ(1分44秒502/ドゥカティ)
■FL:J・ロレンソ(1分45秒350/ヤマハ)

モビスター・ヤマハ・モトGPのJ・ロレンソが、ツインリンクもてぎで2年連続優勝。チームメイトのV・ロッシも3位に入り、そろって表彰台に上った。

ロレンソはグリッド2列目から好スタートを切り、第1コーナーに3番手で進入。さらに素早くA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をパスし、トップを走るロッシを追って行く。ロッシは予選2位からホールショットを奪い、その後の2ラップでロレンソとの差を0.404秒まで拡大。しかしロレンソが再びロッシの背後に迫り、4ラップ目にロッシを抜いてトップに浮上した。その4ラップ後には1分45秒350を記録してラップレコードを更新するなど絶好調。着実に後続を引き離し、最終的には2.7秒近いアドバンテージをもって真っ先にチェッカーを受けた。

この結果、グランプリでの優勝は54回目となり、GP500ccクラスで5冠のM・ドゥーハンの記録と並ぶランキング5位に浮上した。

一方のロッシは、M・マルケス(ホンダ)を抑えるための戦い。残り10ラップ目でマルケスがロッシに最初のアタックをしかけるが、ロッシはこれを退けて最終コーナーで再び2位を奪還。しかし翌周の2度目のアタックは抑えきることができず、ヘアピン手前で2位の座を譲り渡して3位に後退した。それでも遅れることなくついて行き、チャンピオンシップの可能性をつなげるためにも再度逆転のチャンスを狙う。終盤になるとD・ペドロサ(ホンダ)が追い上げ背後に迫ってきたが、ロッシが3位を守り切ってチェッカーを受けた。

シリーズポイントではロレンソが合計227ポイントに伸ばしてランキング4位をキープ。ロッシは合計230ポイントでランキング2位に上がっている。

モンスター・ヤマハ・テック3チーム、ふたりそろってトップ10
モンスター・ヤマハ・テック3チームのP・エスパルガロが8位を獲得。昨年はモト2クラスに参戦し、ここ日本GPでチャンピオン獲得を決定したエスパルガロ。今年はモトGPで初めて出場し、予選7位から好スタートを切ると、そのポジションをキープして1ラップを終了。その後、ひとつ順位を下げたものの順調にペースをキープし、7位奪還を目指してS・ブラドル(ホンダ)を追っていった。最終ラップではそのテールにぴったりとつけるまでに近づきオーバーテイクを試みたが、わずかに届かなかった。シリーズポイントでは合計116を獲得しており、ランキング6位にわずか1ポイント差。

チームメイトのB・スミスは最後まで着実に走りきり9位を獲得。予選10位、グリッド4列目からスタートし、1台をパスして1ラップ目を9位で終了すると、その後も好調なペースでチームメイトのエスパルガロに続いていった。レース中盤もそのポジションをキープし、15ラップ目にはベストラップを記録。さらにプッシュを続けて危なげなく走りきり、9位でゴールラインを通過した。

A・エスパルガロがオープン・カテゴリーでトップ
NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロが11位。オープン・カテゴリーのトップを獲得した。

好スタートを切ったエスパルガロだが、ストップ&ゴーのコースで負担の大きいブレーキをしっかりコントロールするために、あまり激しくプッシュすることができなかった。そのため徐々にポジションを下げて11位。シリーズポイントでは5ポイントを加算してランキング6位をキープしている。

チームメイトのA・デ・アンジェリスは難しい戦いを強いられ17位。グリッド20位からスタート後、電子制御システムなどに不具合がありペースを上げることができなかった。

中須賀克行が12位完走。目標にしていたポイントを獲得!!
17番グリッドから好スタートを切った中須賀克行は、第1コーナーでの混雑を避けるために強引なライン取りはせず我慢に徹したが、その間に順位を落としてしまう。その後、着実に順位を挽回すると、オープニングラップを予選順位と同じ17番手で戻ってくる。

カル・クラッチロー(ドゥカティ)の転倒もあり、中須賀は2周目に14番手に、4周目には13番手に浮上。そしてこの4周目からはコンスタントに 1分47秒台で周回。一時は前を行くA・エスパルガロに迫るシーンもあったが、レース中盤でエスパルガロがペースを上げると、その差が開いてしまった。

中須賀は、12周目にはレース中の自己ベストとなる1分47秒066を記録。レース終盤では青山博一(ホンダ)に迫られるが、0.066秒差で抑えて12位でゴール。目標にしていたポイント獲得圏でレースを終えた。

コメント
【Movistar Yamaha MotoGP】
■ホルヘ・ロレンソ選手(優勝/42分21秒259)
「信じられない!最高だよ!ここまでずっと苦しいシーズンだったけれど、ヤマハが少しずつ着実にマシンを改良してくれて、僕らは一戦ごとに調子を上げて来ていたんだ。前回のアラゴンは、フラッグ・トゥ・フラッグレースになったおかげで勝つことができた。難しいコンディションのなかで運が味方してくれたし、僕自身、プラクティス中よりも決勝のほうが好調だった。今回も決勝でより力強く走り、優勝を狙えると期待していたが、まさかこんなに後続を引き離し、中盤で早くも2.7秒もリードできるとは思っていなかったんだ。2レース連続の優勝は本当にうれしいよ。同時にまた、マルクのチャンピオン決定を祝福する。今年の彼はすべての面で最高だったから、素直におめでとうと言いたい。今シーズンはトップ4人がとてもよく似ていて、みな強く、安定している。だから残りのレースでも激しいバトルが期待できるだろう。ランキング2位との差もわずかなので、そこを目標にこれからまた頑張ってみるよ」

■バレンティーノ・ロッシ選手(3位/+2.602)
「今日のレースは非常にハイレベルなものだった。とても満足しているよ。ペースが速くてラップレコードも更新。最初から最後までこのような感じで好調に走ることができ、マシンのフィーリングも素晴らしかった。でもその一方で、チャンピオンシップの可能性を次戦以降につなぐことができなかったのは残念だ。マルクを抜き返そうと懸命に頑張ったが、今日は僕よりも彼のほうが何かを持っていた。だから彼が先にゴールしたんだ。この結果を見て、彼が獲得すべきタイトルを順当に手にしたのだと言わざるを得ない。良い仕事をしたし、誰よりも強かったということ。心から祝福するよ」

■マッシモ・メレガリMovistar Yamaha MotoGPチームディレクター
「ライバルのホームコースで去年に続き優勝を果たすことができたことは感慨深い。ホルヘは今回も完璧なレース運びで、トップをキープしてしっかりコントロールする見事なスキルを見せてくれた。バレンティーノも非常に力強い走りでマルクを確かに苦しめた。その結果として表彰台を獲得することができたのだ。今回もチームは初日からハードワークを続け、どんなコンディションになっても高い競争力を維持できることを証明できたと思う。このあとのオーストラリアとマレーシアはいずれも相性の良いコースなので、今日のこの勢いをそのままキープして優勝争いに挑んでいきたい。マルクのタイトル獲得を祝福する。素晴らしい走りだった」

【Monster Yamaha Tech3】
■P・エスパルガロ選手(8位/+19.815)
「8位という結果は目指していたものとは違うんだ。落胆を隠すことはできないよ。今日は本当に厳しいレースで、気持ちよく走ることができなかったしスピードも上がらなかった。スタートはまずまずで、始めのうちはいくつかポジションを上げることもできたが、フルタンクでのブレーキングに苦労した。中盤ごろからはブラドルとの差を毎周コンマ数秒ずつ詰めていくことができるようになったけれど、追いつくのが遅すぎて、パスするところまではいけなかった。コーナーのたびに、その加速で後れをとってしまうので、ブレーキングで埋め合わせようとした。でもそれではまだ足りなかったんだ。こうした経験がすべて勉強だと思っているので、あとはデータを分析して、次のフィリップアイランドまでにどこを改善できるか検討したい」

■B・スミス選手談(9位/+23.575)
「9位で喜ぶわけにはいかないけれど、今日のレースのなかにも得るものがたくさんあったと思っている。トップとの差については、ポルと同様に20秒以内に抑えられたはずだが、最後の3ラップで小さなミスをいくつかおかしてしまい離された。それでもシーズンのなかでは悪いほうではないので、やはり前進できていることは間違いない。第1コーナーでのミスでポルやブラドルに離され、その結果として9位に終わったということ。この順位は今の僕らのポジションを表していると思う。僕自身もマシンもすべてを出し切り、今日ここでできることはすべてやり切ったんだ。でも次のフィリップアイランドでは、何としてももっと上を狙う。ヤマハのマシンはあのコースに合っていると思うし、去年はとてもエンジョイできたからね。今日の安定性と積極性をそのまま持って行って、それを結果につなげたい」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チームマネジャー
「大きな緊張を強いられたエキサイティングな戦いだった。まずはヤマハの3戦連続優勝を心から祝福したい。日本GPでの勝利はとくに重要な意味を持つので、ファミリーの一員として今日を迎えられたことを誇りに思う。我々は、当然ながら順位ではもっと上を目指していたが、ふたりとも好スタートから力強い走りを見せてくれたので満足している。トップの4人の速さはまるで別世界。現時点で彼らと肩を並べることは不可能だと言わざるを得ない。そのあとに2台のドゥカティ。彼らがトップ4とそれ以外との中間に位置していて、我々がそのすぐ後ろにいるというわけだ。終盤になるとかなり接近し、ポルとブラッドリーがブラドルとの差を詰めていくのをハラハラしながら見守った。結局パスすることはできず、8位、9位という結果に終わってしまったわけだが、それでもふたりが揃ってトップ10に入ったことで、貴重なポイントを獲得することができた。毎回のレースで学び、その情報を次に生かしていくことが何より重要。そうして初めて進化でき、上位に近づいていくことができるのだ。トップから20秒差は決して悪くない。でもこれからは、もっと近づけるよう努力しなければならない。次のフィリップアイランドは、トップとの距離を縮めるチャンスをつかみたい」

【NGM Forward Racing】
■A・エスパルガロ選手談(11位/+40.668)
「とても難しいレースだった。スタートは良かったが、何周かするうちにこのストップ&ゴーのコースで負担の大きいブレーキに不安がでてきてしまったんだ。そのうちに少しずつ順位が下がってしまい、上位グループとの差を縮めていくことができなかった。それでも最後まで懸命に走り切って、オープン・カテゴリーのトップを獲得することができたのは良かったと思う。来週のオーストラリアは好きなコースのひとつなので楽しみにしている。マルク・マルケスの2度目のチャンピオン獲得を祝福する。今年も非常に好調で、その結果としてタイトルを手にしたということ」

■A・デ・アンジェリス選手談(17位/+1`16.547)
「もてぎはとても難しくて厳しいコース。僕は今日もかなり苦しめられた。昨日の時点では決勝に自信を持っていたけれど、1周目から電子制御システムなどに不具合が出てしまい、目標としていた他のオープン・カテゴリーのライバルたちとバトルすることができなかったのは残念だ」

【YAMALUBE Racing Team with YSP】
■中須賀克行選手(12位/+51.027)
「スタートはうまく決まったのですが、第1コーナーのポジション取りが激しくて、ここで強引に割り込むのもリスクが高いと判断しました。そうしたらあっと言う間に抜かれてしまい、そこからは着実にポジションを回復することを心がけました。目標にしていたポイント獲得圏内の12位でゴールできたことはとてもうれしいし、レースウイークを通して、いい形でマシンテストが進みました。また、ホルヘが優勝し、バレンティーノが3位になったことも、開発ライダーとしては本当にうれしい。彼らの成績が、僕の自信にもつながりますからね。今大会は、テストライダーとしても、いちライダーとしても100%力を発揮でき、充実して過ごせました」

■尾方宏彰、YAMALUBE Racing Team with YSP監督
「マシンに関しては、今朝、ようやくセッティングが決まり、コンスタントに1分47秒台、時に1分47秒フラットが出ていたので、想定したタイムでの素晴らしい走りをしてくれました。現状の、先行開発パーツが装着されたマシンでの12位は、十分な結果でもあります。

スタートも素晴らしいタイミングでしたが、周囲が強引な動きをしていることを察して様子を見たようで、冷静な中須賀選手の行動に感謝しています。このレースウイークは、天候にも恵まれ、中須賀選手の冷静な状況判断とライディングにより、とても有意義なマシン開発テストが行なえました。ホルヘ・ロレンソ選手が優勝し、バレンティーノ・ロッシ選手が3位になったことも、中須賀選手を含めた我々開発スタッフにとっても大変喜ばしいことです。今大会で、来季に向けたマシンの方向性が固まりました。今後、テストを重ねて、最終戦バレンシア後のテストで詰めて、最高の状態で2015年シーズンを迎えられるように頑張ります」

■津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談
「日本のファンの皆様からの熱い応援ありがとうございました。プラクティス中から調整が上手く運んでいたホルヘが安定した走りで2連勝、7戦連続の表彰台獲得で、やっと彼本来の安定した速さを引き出すことができるマシンになってきたと思います。バレンティーノも怪我の影響も感じさせない走りで今季10度目の表彰台フィニッシュとなり、今シーズンの好調を維持しています。非常に残念ながら今季のチャンピオンは逃してしまいましたが、ヤマハとしては3連勝することができ、残りのレースも全勝するつもりでライダー・スタッフ一丸となって全力で挑みますので、引き続きご支援・ご声援よろしくお願いします」

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