たとえお節介でも・・・

先日、気になることがあった。タイヤの空気圧について、仲間同士で話し合っている様子なのだが、会話の内容がたまたま耳に入ってきてしまったのだ。

「タイヤのグリップ感がつかめないので、どうしたらいいか」というビギナーらしきライダーに対し、「空気を抜いたらどうだ。2.0kg/cm2ぐらいに落とすと接地感が出るよ」と先輩格のもうひとり。見ると、マシンは大排気量モデルでツーリングタイヤを履いている。さらに「気温が下がってきてタイヤも硬くなっているし、空気圧を落としたほうが柔らかくなるし」と続けて“アドバイス”しているではないか。

そこまで聞いていて、たまらず会話に割って入った。まず、グリップ感については、タイヤをよく温めないと出てこないものだし、闇雲に空気圧を落としても倒し込みに違和感が出たり、フロントが切れ込んだり等のハンドリングに悪影響が出たり、偏摩耗が進んでタイヤの寿命も短くなるし燃費も悪化する・・・・・・等々ネガのほうが多いこと。

特にツーリングタイヤの場合、タイヤの空気圧を落としてもメリットはなく、「車両メーカーの指定空気圧」を守ることが一義。例外はプロダクションレース用タイヤで、こちらは銘柄によって設定されている「タイヤメーカーの指定空気圧」を守ること。さらに気温が下がるとタイヤの空気圧も自然と下がるので、むしろチェックして規定値まで足したほうが良いことなどを説明させていただいた。

お節介かもしれないが、間違った知識や思い込みで自ら危険な状態にして走っているライダーを見過ごすわけにはいかないのだ。たとえ煙たがられても……。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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