たとえお節介でも・・・

先日、気になることがあった。タイヤの空気圧について、仲間同士で話し合っている様子なのだが、会話の内容がたまたま耳に入ってきてしまったのだ。

「タイヤのグリップ感がつかめないので、どうしたらいいか」というビギナーらしきライダーに対し、「空気を抜いたらどうだ。2.0kg/cm2ぐらいに落とすと接地感が出るよ」と先輩格のもうひとり。見ると、マシンは大排気量モデルでツーリングタイヤを履いている。さらに「気温が下がってきてタイヤも硬くなっているし、空気圧を落としたほうが柔らかくなるし」と続けて“アドバイス”しているではないか。

そこまで聞いていて、たまらず会話に割って入った。まず、グリップ感については、タイヤをよく温めないと出てこないものだし、闇雲に空気圧を落としても倒し込みに違和感が出たり、フロントが切れ込んだり等のハンドリングに悪影響が出たり、偏摩耗が進んでタイヤの寿命も短くなるし燃費も悪化する・・・・・・等々ネガのほうが多いこと。

特にツーリングタイヤの場合、タイヤの空気圧を落としてもメリットはなく、「車両メーカーの指定空気圧」を守ることが一義。例外はプロダクションレース用タイヤで、こちらは銘柄によって設定されている「タイヤメーカーの指定空気圧」を守ること。さらに気温が下がるとタイヤの空気圧も自然と下がるので、むしろチェックして規定値まで足したほうが良いことなどを説明させていただいた。

お節介かもしれないが、間違った知識や思い込みで自ら危険な状態にして走っているライダーを見過ごすわけにはいかないのだ。たとえ煙たがられても……。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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