[HONDA]MotoGP Rd.15 予選 ペドロサが転倒するも3番手。タイトル王手のマルケスが4番手と続く

第15戦日本GPの予選は10月11日(土)、ポールポジション(PP)を獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から1秒差以内に11台という大接戦になり、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3番手、チームメートのマルク・マルケスが4番手と僅差で続きました。

今大会は、事前の予想通り、マルケスとペドロサ、そしてバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソ(ともにヤマハ)のランキング上位4選手とドヴィツィオーゾという、5人のし烈なPP争いとなりました。この5選手は、わずか0.282秒という僅差で、決勝レースも厳しい戦いが予想されます。

その中で3番手につけたペドロサは、最後のアタックでベストタイムを更新して最終セクションに差し掛かりました。あと2つのコーナーを抜けるとPPという状況でしたが、痛恨の転倒を喫してしまいました。しかし、アベレージもよく、転倒しなければPP獲得という走りをみせただけに、決勝では今季2勝目が期待されます。

タイトルに王手をかけているマルケスは、フリー走行では唯一、1分44秒台に入れる快走をみせましたが、午後の予選は思ったほどタイムを伸ばすことができず、4番手にとどまりました。今季フロントローを逃すのはこれが2度目。さすがにタイトル王手のプレッシャーを感じさせる予選となりましたが、チームメートのペドロサなど、上位5選手とはきっ抗しているだけに、決勝でどんな走りをみせてくれるのか、世界中が注目するレースとなりそうです。

以下、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が9番手とPPから1秒差以内につけ、アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が12番手。Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、ケガから復帰後2戦目のニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が14番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が15番手。そして、ホームGPに闘志を燃やす青山博一(Drive M7 Aspar)は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、午後の予選でも思うようにタイムが伸びず18番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が19番手という結果でした。

Moto2クラスは、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、4戦ぶり今季7度目のPPを獲得。2番手はトーマス・ルティ(Interwetten Sitag)で、今季3度目のフロントロー獲得、3番手にヨハン・ザルコ(AirAsia Caterham)が続き、2戦連続のフロントロー獲得となりました。以下、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)が4番手。総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が5番手と続き、タイトル争いをする3選手の戦いに注目が集まっています。

ホームGPに闘志を燃やす中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が初日のフリー走行10番手からさらにポジションを上げ、6番グリッドを獲得。ワイルドカードで出場の高橋裕紀(Moriwaki Racing)が24番手、代役出場の小山知良(Teluru Team JiR Webike)は27番手でした。

Moto3クラスは、ダニー・ケント(ハスクバーナ)がPPを獲得。以下、1秒差以内に15台という接戦となりました。ジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が3番手に入り、初フロントローを獲得し、総合首位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)は大接戦の中で7番手。チームメートで総合3位のアレックス・リンスが9番手となりました。また、総合5位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)は14番手から追い上げのレースに挑みます。ワイルドカードで出場の大久保光(Hot Racing with I-Factory)は26番手、山田誓己(Liberto Plusone & Endurance)は31番手から追い上げのレースとなります。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「今日はとてもうれしい一日でした。予選もよかったですし、セットアップも順調に進みました。ただ、残念なのは、ポールポジションを狙った最後のアタック、最終セクションで転んでしまったことです。幸いにも、ケガはなく、とても元気です。今大会はいいペースを刻んでいるライダーが多く、タイムがとても接近しているので、厳しいレースになると思います。フロントローからスタートできるアドバンテージを生かしたいです。明日のレースは、ベストを尽くします。そのためには、持てる力を発揮して果敢に攻めることだと思います」

■マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
「いい一日でした。目標だったフロントローは獲得できませんでしたが、明日の決勝に向けてペースは改善されましたし、前進することができました。残念だったのは、予選で完ぺきなラップを刻めなかったことです。しかし、明日の決勝に向けて戦う準備はできています。自分のレースペースは、(バレンティーノ)ロッシ、ペドロサ、そして(ホルヘ)ロレンソとほとんど変わりません。明日の決勝に向けて、これはとても重要なことです。そして、(アンドレア)ドヴィツィオーゾもレースタイヤでいいペースを刻んでいます。彼の走りにも注意を払わなければいけません」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 9番手)
「今日の予選は、もう少しいい結果を期待していたので、少し残念でした。タイムがとても接近していて、コンマ数秒差でフロントローを逃しました。2回目のアタックはタイヤが温まるまでの半周の間、チャタリングが出て思うようにタイムを更新できませんでした。これが今日の最悪の出来事でした。しかし、レースアベレージは悪くないので、明日のレースは9位よりも上でフィニッシュできると確信しています」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 12番手)
「前戦アラゴンと同じ問題が出て、今大会も厳しい走りを強いられています。とにかく、コーナーの進入と立ち上がりでのリアのグリップが足りず、ブレーキングでも加速でも、リアタイヤがスライドしています。確かに、少しずつよくはなっていますが、Q2では間違ったタイヤを装着したことでスライドが激しく、思ったほどタイムを改善できませんでした。今日はフリー走行でトップ10に残れず、Q1を走ってQ2に挑みました。Q2では12番手でしたが、ベストを尽くしました。レースペースは予選結果ほど悪くないので、明日の決勝では6位か7位を目標に戦います」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「今日もブレーキングでかなり苦労しましたが、Honda RCV1000R勢のトップグリッドを獲得できたことには満足しています。このサーキットは、まだ右手首が完全に回復していない自分にとっては、厳しいコースになることは分かっていましたが、RCV1000R勢のトップを狙っていました。もう少しちゃんと動けば、もっといい走りができたと思うし、ハードブレーキングが必要ないくつかのコーナーでは、コーナーでワイドになってしまいました。特に、ダウンヒルのコーナーではミスができません。しかし、このサーキットを走って、自分の右手が着実に回復していることを感じられました。決勝レースを楽しみにしています」

■スコット・レディング(MotoGP 15番手)
「昨日はリアグリップの問題に苦労していましたが、今日はその問題を解決することができました。昨日の最速ラップよりも約0.5秒短縮できましたし、大きく前進しました。昨日は全然ペースについていけなくて大変でしたが、セットアップが正しい方向に向いたことで、一歩一歩進めていくことができました。これまで抱えてきた問題を改善できたことでもう一度戦えるようになり、とてもハッピーです。今日はソフトタイヤがかなりいい感じでしたし、数周したあとでも悪くなかったので、明日もソフトでいくことになると思います」

■青山博一(MotoGP 18番手)
「午前中のウォームアップでは、V字コーナーにあるバンプに乗って転倒してしまいました。フロントのセットアップがうまくいかず、苦労しています。それが改善できれば、上位を狙えると思っています。その解決策をしっかり考えて決勝朝の走行で確認し、決勝に挑みたいと思います。今年一番の結果を狙います」

■カレル・アブラハム(MotoGP 19番手)
「最初のアタックはいいタイムが出て5番手でしたが、2回目は全力でプッシュしたにもかかわらず、2つの大きなミスによってタイムをロスしました。5コーナーと11コーナーで、ブレーキングを始めたときにマシンが暴れてしまい、コントロールできなくなったため、大きくラインを外してしまいました。しかし、アベレージではいいタイムを出せているので、決勝ではヘイデンに追いつけると思っています」

■エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「今日のポールポジションには満足しています。マシンはとてもいい感じで、チームと一緒にいい仕事ができました。すべてがうまくいっていますが、まだ最終セクターでタイムロスしているので、それが明日の決勝に向けて取り組む課題です。明日はとても大変なレースになると思います。なぜなら、もてぎではいつも燃料がギリギリとなるため、フルタンクでスタートするからです。明日のタフなレースに向けて、少しでも改善点を見つけられるようにしたいと思います」

■トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「予選では早めにタイムを出すことができましたが、なかなかリズムがつかめず苦労しました。相変わらず渋滞にはまってしまい、クリアラップを見つけることができませんでした。ポールポジションを獲得したラバトはいい仕事をしましたが、その差はわずかです。重要なのはこの好調を決勝につなげること。それが自分のパワーになります。明日の決勝はラバトに離されないようにしたいです」

■ヨハン・ザルコ(Moto2 3番手)
「今日は1分51秒を切ることが目標でしたが、わずかに届きませんでした。アベレージは悪くないのですが、想定していた目標には届きませんでした。しかし、フロントローに並べたし、ポジションはいいです。明日の決勝は、第1コーナーが重要になってきます。スタートを決めて、最低でも表彰台には立ちたいです。今回の目標はMoto2での初優勝です」

■中上貴晶(Moto2 6番手)
「午前中の走行ではニュータイヤを使わずに、セミロング走行をしてマシンを確認しました。予選では新品タイヤを入れればタイムが上がることは分かっていたので、セッション終盤で前後に新品タイヤを入れて、1秒近くタイムを詰めることができました。予選6番手で2列目に並べたことは、自信になりました。決勝への準備は整っているので、表彰台、優勝を目指します」

■高橋裕紀(Moto2 24番手)
「走るたびにタイムが上がっているので、着実に前進しています。細かな変更をしながらマシンセットアップを詰めて、予選ではよくなってきました。どこを直したらいいのか、改善点が見えているので、決勝に向けて手応えもあります。ここが最終目標ではなく、通過点なので、決勝では自分たちの課題をしっかり見つけたいと思っています」

■小山知良(Moto2 27番手)
「ガス欠テストなど、基本的なマシンのセットアップを確実に行いました。今日はタイヤの接地感を得られるよう、大幅にセットアップを変更して走行を重ねました。やっと予選でフィーリングをつかむことができたので、決勝ではもっといい走りができると思います。どんなレースになるのか予想もつきませんが、精一杯挑みます」

■ジョン・マクフィー(Moto3 3番手)
「初めてのフロントローなので、とてもうれしいです。こんな結果になるなんて夢にも思っていませんでした。なぜなら、昨日のフリー走行はちょっと問題を抱えていて、25番手だったからです。ですから、今日のフロントロー獲得は、大きな自信になりました。しかし、明日の決勝が最も大事です。全力で戦い、初表彰台を目標に戦います」

■アレックス・マルケス(Moto3 7番手)
「今日は全くダメだったというわけではなく、午前中のフリー走行を思えば、まずまずだったと思います。フリー走行は、転倒したことで試してみたいことを完全にこなせませんでした。そのため、予選ではセッティングを変えながら、着実に前進しました。フィーリングはだんだんよくなっているし、明日のウォームアップでさらに前進できると思います。ベストなグリッドではありませんが、トップグループについていけるように全力を尽くします」

■アレックス・リンス(Moto3 9番手)
「明日の決勝に向けて心配はしていませんが、グリッドがあまりよくないので、スタートに集中しなければなりません。トップグループにいられるかどうかが、レースのカギを握ると思います。今大会は、タイムが接近しているし、大混戦になることは間違いありません。決勝ではフロントグループで戦えると思うので、いいスタートを切るために集中したいと思います」

■大久保光(Moto3 26番手)
「完敗としか言いようがないポジションです。しかし、自己ベストを2秒5も短縮することができました。明日の決勝に向けて、もっとペースを上げないと目標の15位以内には届かないので、もっと速く走るために必要なことを考えて挑みたいと思います。気持ちではだれにも負けないつもりです。強い気持ちをもって挑戦します」

■山田誓己(Moto3 31番手)
「全日本ではブリヂストンタイヤを使わせてもらっていますが、GPではダンロップタイヤで走らなければならず、タイヤのフィーリングや使い方がうまく見つけられずにタイムアップできませんでした。でも、どうすればいいのかは見えているので、決勝に向け、タイヤ選択も含めてしっかり挑める状況を作りたいと思っています。待ちに待ったグランプリ参戦なので、全力で上位を狙います」

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