ストリートモデル発表目前の「Ninja H2R」の実像とは!

先日のインターモトで世界初見参となった「Ninja H2R」は、数あるニューモデルの中でもひと際注目を集めた一台となった。今回発表されたのはサーキット専用モデルということだったが、ストリート仕様を11月4日からミラノで開催されるEICMAで公開する予定となっている。そこで、「Ninja H2R」とは一体どんなマシンなのか、いま一度その実態に迫ってみたい。

ネーミングの由来は、かつての名車「750SS(H2)とカワサキ高性能モデルに冠せられる伝統の「ニンジャ」の名をミックスしたもの。750SSは71年に発売された2ストローク3気筒750ccのスポーツモデルで、2ストならではの俊敏な加速で北米を中心に人気を博し、マッハの愛称で親しまれた。「Ninja H2R」の開発テーマは「誰も体感したことのない加速力の提供」であり、これを表現するイニシャルとしてH2が起用された。

誰も体験したことがない加速を実現するためには、可能な限りのパワーが不可欠である。そのための手っ取り早い手段は排気量の拡大だ。ただ、一方で理念として掲げている「Fun to Ride」を両立するためには軽量・コンパクト化が必要である。“排気量998ccの直4エンジンサイズで最大出力300PS”という開発目標を実現するための必然として、スーパーチャージャーエンジンが採用されたのだ。

パワーの源であるスーパーチャージャーは、川崎重工業(KHI)Groupであるガスタービン&機械カンパニーの技術を移管して、モーターサイクル用にリプロダクトされた完全自社製ユニットを採用し、リッタークラスのスーパースポーツと同等のコンパクトなエンジンで300PS以上の高出力を実現。車体設計にもカワサキグループカンパニーの最新技術とノウハウが結集され、超高速域での安定性を確保するために配されたCFRP(カーボンファイバー)製のアッパーとロアウイングの形状デザインには、航空宇宙カンパニーが関わっている。

シャーシ開発にも最新の解析技術が投入されている。300psを受け止める高剛性と超高速域での安定性、コーナリング時の柔軟性やフル制動時にも揺るぎない姿勢制御等など、「Ninja H2R」のかつてないパフォーマンスを達成するために完全新設計トレリスフレームが採用された。さらに、超高速域においてもライダーの制御下においた走行を可能とするために、車体デザインにはカワサキ十八番のエアロダイナミクス技術が惜しみなく注がれている。バイク以外にも航空機や新幹線などを長きに渡って研究開発してきた、「川崎重工」ならではの強みと言えよう。グループ一丸となって開発に当たった証として、アッパーフェアリング先端部に誇らしげに輝く川重の「リバーマーク」が、それを物語っている。

「Ninja H2R」のスペシャルサイトでは、これまでの開発の道程やテスト走行の様子、そして、EICMAでのデビューを目前に控えたストリートモデルのシルエットなども、ハイクオリティな動画とともに公開されている。カワサキファンならずとも、ぜひ覗いてみてほしい。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

「Ninja H2Rスペシャルサイト」→http://www.ninja-h2.com/

【関連ニュース】
◆カワサキ、「Ninja H2R」などニューモデル3機種を「インターモト2014」に出展
◆Kawasaki、スーパーチャージャー搭載の「Ninja H2」プロジェクトを始動

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. 2018年7月16日、ツインリンクもてぎの南コースでホンダコレクションホール開館20周年記念…
  2. ▲FXDR 114 12/1・2の週末にATCピロティ広場で開催 ハーレーダビッドソンは、話…
  3. V7・V9シリーズの4モデルが対象 ピアッジオグループジャパンは、モト・グッツィのスピリッ…
  4. ※画像は公式サイトのスクリーンショット 全クラス決勝レース中継 放送開始10:45~ Hon…
ページ上部へ戻る