[YAMAHA]JMX Rd.8 平田が両ヒートを制し総合優勝を獲得

■大会名称:2014全日本モトクロス選手権第8戦中国大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2014年10月5日(日)
■会場:広島・グリーンパーク弘楽園
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り時々雨
■観客数:2,821人

全日本モトクロス選手権第8戦中国大会が、グリーンパーク弘楽園(広島県)で開催された。予選が行われた土曜日は好天に恵まれたが、決勝日は台風18号の影響もあり、どんよりとした天候の中でスタート。しかし、最後まで雨は降らず、ベストなコンディションの中でレースが行われた。

YAMAHA YSP Racing Teamは、前回の近畿大会で今シーズン初優勝した平田優が、今大会も好調をキープし予選2番手で決勝へ。一方、IA2の渡辺祐介は今大会も欠場となったが、IA1の田中教世が第5戦東北大会ぶりに復帰。まだ万全の体調ではないものの、公式練習では11番手として決勝を迎えた。その決勝では、平田が第7戦・第2ヒートから3ヒート連続、また国内最高峰で自身初となる両ヒート優勝を果たして総合優勝。また田中も復帰戦ながら第1ヒートで表彰台に後一歩に迫る4位、第2ヒートで7位とし、総合6位で復帰戦を終えた。

IA1:平田が両ヒートを制し総合優勝を獲得!

前大会での優勝をはじめ、確実に表彰台を獲得してきた平田が、今大会でもその強さを見せつけた。第1ヒートは、スタートこそ出遅れたが、きっちり挽回して成田亮(ホンダ)、新井宏彰(カワサキ)、島崎大祐(ホンダ)に続く4番手で2周目へ入るが、すぐには前に出ることができず、後方の三原拓也(カワサキ)に逆転を許し5番手とする。

しかし、新井の転倒もあり、6周までに2番手に浮上して成田の背後へ。その差は約4秒、逆転可能な範囲でレースを進めながらも膠着状態が続き、なかなか差が詰まらない。しかし、後半に入るとジリジリと差を詰め13周目にアタック。各コーナーで並びかけ、抜き差を繰り返す。そして14周目、完全に抜去りトップに立つと、そのまま成田を引き離して今季2勝目を上げた。

一方、復帰戦となる田中は1周目を12番手あたりで終えるも、4周目に6番手へ浮上すると、そこからさらにペースアップを図り、7周目には平田に続く表彰台圏内の3番手に浮上する。しかし、熱田孝高(スズキ)の追い上げにあってかわされ4番手に後退する。ここで勝負ありかと思われたが、終盤で巻き返し、ラストラップで3位表彰台をかけたバトルに持ち込み逆転。ところが直後のコーナーで再びかわされ、再度勝負を試みるもおよばす、表彰台に後一歩の4位でフィニッシュとなった。

第2ヒート、スタートで平田、田中はともに出遅れ、2周目は田中が6番手、平田は8番手と上位陣に遅れをとってしまう。それでも平田は他を上回るペースで、5周目にはチームメイトの田中をかわして5番手とすると、8周目には3番手の新井、さらに2番手の熱田をかわして、再び成田の後方2番手につく。そしてわずか2周後の10周目に成田をとらえてトップに浮上。その後は、安定した走りで後続を引き離し独走体制を築くと、そのままチェッカー。これにより、IA1では自身初となる完全優勝を達成するとともに、昨年のシーズン2勝を上回る、シーズン3勝とした。

また田中は、5周目の6番手走行中に転倒して8番手までポジションをダウン。しかし、そこから気持ちを切らすことなく、再びアタックを開始。前方を走る小島庸平(スズキ)をとらえ7番手とすると、さらに前をいく島崎を追い上げるが届かず、そのまま7位でレースを終えた。なお、2位は成田、3位は新井となった。また、この結果により、シーズン最終戦を待たずして成田のIA1チャンピオンが決定した。

IA2:安原志が12/6位で総合9位

曇り空、そして若干強めの風の中でスタートしたIA2・第1ヒート。スタートは田中雅己(ホンダ)、そして富田俊樹(ホンダ)が飛び出しレースをリード。ヤマハ勢では名阪レーシングの安原志が集団にのまれ、苦しい序盤を強いられる。その序盤、15番手あたりからのレースとなった安原だったが、2周目には9番手とし、さらに順位アップを試みるが、14周目にアクシデントで13番手に後退すると、最後は12位でレースを終えた。優勝は勝谷武史(カワサキ)、2位は富田、そして3位は田中となった。

少し雨が落ちる中で行われた第2ヒート、安原は14番手で1周目を終えると、ここから追い上げを開始。3周目に12番手とした後は、1周で1つずつ順位を上げていき7周目までに8番手とする。さらに、前をいく田中をかわして7番手とすると、最後までポジションを守り切り7位でレースを終えた。優勝争いは、ランキングトップの勝谷とランキング2位の富田によるマッチレースとなり、後半にトップに立った富田が優勝。2位は勝谷、そして3位には能塚智寛(カワサキ)が入った。

レディース:安原さやが最終ラップの転倒で2位

午後一番のレースとして行われたレディースクラスは。劇的な幕切れとなった。名阪レーシングから参戦している安原さやは、好スタートから高橋絵莉子(ホンダ)、延永若菜(ホンダ)に続き1周目を3番手で終える。さらに3周目にトップに浮上するが、その後方にはランキングトップの竹内優菜(ホンダ)がつける。

当初、2人の間隔は詰まっていったが、後半に入ると安原はその差を広げ、約4秒のアドバンテージを持って最終ラップへ。しかし、安原が転倒して、竹内に逆転を許してしまう。さらに、3番手の畑尾樹璃(カワサキ)にも迫られるが、なんとか再スタートを切って2位でフィニッシュとなり、開幕戦からただ一人続けている連続表彰台を7 に伸ばした。なお、この結果により竹内がチャンピオンを決定。安原のランキングは現時点で2位をキープしており、最終戦を迎える。

■コメント
IA1:平田優選手談(1位/1位:総合優勝)

「常に自分は“いつも通り”(練習通り)をこれまで心がけてきました。これは、監督をはじめスタッフの“練習の走りができれば勝てる”という励ましの言葉から“いつも通り”を意識することになり、今回はその走りができたからこその勝利だったと思います。また、コースがいつもと路面状況が異なっていたので、スタッフが事前にラインをチェックしてくれたり、サインボードでは、気持ちを高め、ときにはゲキを飛ばしてくれるなど、多くの信頼するスタッフに支えられて今日の結果があるわけで、まさに、チームで勝ち取った完全勝利なのです。また今回は、これまでの先行逃げ切りではなく、追い上げての逆転勝利ということで、新しい勝ちパターンができましたが、チームのみんなも課題をクリアできたことを喜んでくれました。後は残り1戦、成田さんもチャンピオンを決め、戦闘モードでくると思うので、最後はその勝負を楽しみ、勝ってファンの皆さんチームのみんなと笑顔でシーズンを終えたいと思います」

IA1:田中教世選手談(4位/7位:総合6位)

「正直に言えば、不安を抱えての復帰戦でした。体調が不完全であったこと、体力の問題、そして復帰に合わせて準備をしてきましたが、本当に以前のようにトップグループで走ることができるか…。実際、レースウィークが始まっても調子が上がらず、不安が現実になったような気持ちで決勝を迎えました。でも、このままでは戦えないと、気合を入れ、闘争心を高ぶらせて決勝を迎えました。第1ヒートは、スタートで遅れたのですが、スルスルと順位を上げることができ3番手へ。その後は疲れて熱田選手に抜かれたのですが、引っ張ってもらうつもりで懸命についていきました。最終ラップの勝負は、フープスだったのですが、黄旗が振られ勝負できず4位。悔しい反面、上位で戦えてホッとした部分もあります。第2ヒートは、スタートはよかったものの、足をついた時に怪我の影響で踏ん張りが効かず転倒してしまいました。その後は6位入賞に目標を切り替えましたが、集中力も体力もなくなっていたので、キープに切り替え7位でした。次のSUGOまでに体調も万全に近づけ、自信を持って、表彰台を目指します」

掛水義男監督談(YSP高知社長)

「今回は、天候が心配されるなか、高知から多くの応援団も駆けつけてくれたのですが、2人の走りは、その応援団はもちろん、多くのファンを楽しませ、また感動させるものでした。まず平田選手は、両ヒートともに、追い上げのレースの中、一台一台かわし、トップに立った後も、完璧なレース運びで、まさに圧巻のレースでした。もともと、能力が非常に高い選手ですが、ここへきて才能が開花したレースとなったのではないでしょうか? 田中選手は、復帰レースながら、第1ヒートでは3番手まで順位を上げ、さらにラストラップでの攻防は、平田選手の勝利に匹敵する本当にすばらしいバトルでした。第2ヒートは転倒があり7位でしたが、怪我の前に近い力を発揮してくれました。最終戦では、平田選手、田中選手ともに、今回のような走りで、ファンの皆さんを楽しませてくれるはず。ぜひ、彼らの勇姿をSUGOで見てほしいと思います」

レディース:安原さや(2位)

「今回のレースを一言でいえば“私は何をしているんだろう?”という、情けない気持ちでいっぱいです。何が起こったのか分からないぐらい、自分でも驚く転倒でした。今回は、ある人から、スタートの方法を教えてもらい、それがはまって3番手でスタートできたし、その後も無理せずにパッシングポイントを幹分ける落ち着きもありました。トップに立ってからは、竹内選手の方が、上がってくることが予想できたため、逃げることに集中して走りました。ただ、最後の転倒は、ラストラップに少し離れたことを確認し、ひょっとすると安心してしまったことで、転倒してしまったのかもしれません。悔しさは残りますが、すでに竹内選手のチャンピオンが決定したので気持ちを切り替え、シーズン全レースでの表彰台獲得を目指して最大限がんばります」

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