[HONDA]SBK Rd.11 決勝 レイが第1レースで3位、ハスラムが第2レースで3位

10月3日(金)から5日(日)までの3日間、第11戦フランス大会が、マニクール・サーキットで開催されました。シーズンは終盤戦に入り、今大会と最終戦カタール大会を残すのみとなりました。

フリー走行と予選が行われた金曜日と土曜日は天候に恵まれ、ドライコンディションで行われました。しかし、決勝日は朝から断続的に強い雨が降り、両レースともにウエットコンディションで行われました。

10戦を終えて総合3位につけるジョンサン・レイ(Pata Honda World Superbike Team)は、逆転チャンピオンの可能性を残しています。その逆転のチャンスに全力で挑むレイは、フリー走行では常にトップグループに加わる熱い走りを披露。スーパーポールでも気合の入った走りで3番手となり、今季3度目のフロントローを獲得しました。

おととしの大会、レイは第2レースで2位になっています。昨年の大会はケガのために欠場しましたが「このサーキットは大好き」と気合満点。雨となった決勝レースでもすばらしいパフォーマンスを披露しました。

第1レースではオープニングラップにトップに立つと、シルヴァン・ギュントーリ、マルコ・メランドリのアプリリア勢とトップグループを形成。今大会の決勝は、アクセレーションとエンジンブレーキの調整が決まらず、終盤はアプリリアの2人にじりじりと引き離されましたが、それでも粘り強い走りをみせ、3位でフィニッシュ。今季8度目の表彰台登壇を果たしました。

レイは続く第2レースに向けてセッティングを変更し、第1レースよりも力強い走りをみせます。第1レースと同様に好スタートを切ると、3周目にトップに浮上。第1レースとは違い、ギュントーリとメランドリを次第に引き離し、単独トップに立ちました。しかし、レース中盤の11周目に痛恨の転倒。再スタートを切りますが、そのままリタイアとなりました。

レオン・ハラスム(Pata Honda World Superbike Team)もレイと同じく、今大会は気合の入った走りをみせました。フリー走行では今季最高の走りを披露し、そのほかどのセッションでもトップ5前後につけます。接戦となったスーパーポールでは10番手とポジションを落としましたが、フリー走行のアベレージがよかったことから、決勝に向けて闘志をみなぎらせていました。

第1レースは、オープニングラップの10番手から、周回を重ねるごとに着実にポジションアップ。レース中盤で6番手に浮上すると、それをキープしてチェッカーを受けました。第2レースはマシンのセッティングの変更が功を奏し、オープニングラップを7番手で、セカンドグループに加わります。3周目には5番手に浮上し、それからも快調にラップを刻みました。その後、チームメートのレイが転倒したことで4位に浮上すると、終盤はトム・サイクス(カワサキ)とし烈な3番手争いを展開。ラスト3周でサイクスをかわすと、今季初の表彰台に立ちました。

第1レースで3位になるも、第2レースでリタイアに終わったレイは、残念ながらチャンピオン獲得の可能性が消滅しました。さらに、メランドリに総合3位の座を奪われましたが、その差は11点。最終戦カタール大会では、総合3位への返り咲きを狙います。ハスラムは今大会の好結果により、総合10位から7位へとジャンプアップに成功しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、28台が出場し、ウエットコンディションの中で10台が転倒する大荒れのレースに。そして、本来17周のレースは12周を終えた時点で赤旗中断となりました。前戦スペイン大会で、シーズンタイトルの獲得を決めたマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Supersport)は、3番手を走行していた7周目に転倒。7番手までポジションを落としましたが、すばらしい追い上げをみせて2位でチェッカーを受けました。ファン・デル・マークの活躍により、前戦スペイン大会を終えた時点で、2年ぶりのコンストラクターズタイトルを獲得しているHondaは、有終の美を飾るべく、最終戦カタール大会での優勝を狙います。

10番グリッドからスタートしたロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda World Supersport)は、4番手までポジションを上げたところで赤旗中断。惜しくも、表彰台にあと一歩のところでレース終了となりました。悔しい結果に終わったザネッティですが、最終戦カタール大会では総合2位までポジションを上げるチャンスがあるだけに、Pata Honda World Supersportの1-2を目指し、全力で挑むことになります。

■コメント
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 3位/リタイア)
「いいことも悪いこともある一日でした。第1レースは表彰台に立てましたが、パワー特性がウエットコンディションに合わず、苦戦を強いられました。マニクール・サーキットは、ここ数年でとても路面が滑りやすくなったと思います。そして今日のコンディションは、それがさらに悪化した印象でした。そういう状況下で、表彰台に立てたことには満足していますが、優勝争いに加わりたかったです。第2レースは、セッティングの変更がいい方向にいきましたが、決定的な問題解決には至りませんでした。それでも、一時はトップに立つことができ、とてもいいリズムで走れました。データを見て分かることは、5コーナーと6コーナーでエンジンブレーキをうまくコントロールできず、タイムをロスしていました。今シーズンの目標の一つは、すべてのレースで完走することでしたので、今年初めてのリタイアは残念です。ただし、今日の目標は前に出て優勝することであり、その目標はチームスタッフも同じでした。今回はトップを走っているときの転倒だったので仕方がありません」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 6位/3位)
「ここ2年間は厳しいシーズンでした。昨年は足を骨折し、ほかにも問題がありました。そういう状況を支えてくれたチームやスポンサー、そしてHondaに感謝したいです。表彰台に上がってみんなにお返しをしたかったのでとてもうれしいです。今週末は問題を抱えていました。スーパーポールでうまくいかなかったですし、第1レースでは、ストレートでのスピニングに苦しみました。ですが、チームが第2レースに向けてマシンを調整してくれたことで、かなりよくなりました。4列目からのスタートでしたので、最初の数周は水しぶきのために前があまり見えませんでした。何人かパスしている間に、トップグループは離れてしまっていました。でも、最後にトム(サイクス)に競り勝つことができて本当にうれしいです。今日は彼よりもいいペースで走れていると思っていましたが、なかなか抜けませんでした。しかも彼は、とても慎重でした。最初のブレーキングで彼をパスしましたが、バランスを失いました。3コーナーではアウトから攻めようとしてスライドしました。ヘアピンでは、はらんでしまいました。残り周回が少なくなっていたので、彼をパスして、さらにギャップを広げられたときはとてもうれしかったです。1カ月後のカタール大会がとても楽しみになりました」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 2位)
「朝のウォームアップで転倒してしまい、スタッフに余計な仕事をさせてしまったので、まずはチームに感謝したいです。みんなすばらしい仕事をしてくれました。すぐにとても速く走れるマシンを用意してくれました。決勝でも、残念ながらヘアピンで転倒してしまい、ポジションをいくつか落としてしまいましたが、マシンを起こしてコースに戻ってから、すぐに速く走れました。そして前のライダーたちをパスできました。ケナン(ソフォーグル、カワサキ)の転倒は気の毒に思います。彼はトップを走っていましたし、転倒しなければ優勝できたと思います。ケナンの転倒もあって2位になれたのですが、2位でフィニッシュできて、とてもうれしいです」

ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 4位)
「予選のポジションを考えれば、4位はそれほど悪い結果ではありませんが、表彰台がすぐ目の前だったのでとても残念です。僕にとっては赤旗が出たタイミングはよくありませんでした。赤旗が出た理由がよく分かりませんでした。とにかく、そこまでのレース展開はよかったです。カタールでの最終戦では、一生懸命がんばって運を味方につけたいです。そしてチャンピオンシップで3位を獲得したいです」

ラタパーク・ウィライロー(スーパースポーツ 9位)
「マニクールのウエットコンディションは初めての経験だったので、自分にとってはとても難しく、いいペースで走ることができませんでした。しかし、今回の目標はトップ10でフィニッシュすることだったので、その目標は達成できました。今日はもっとペースを上げて走りたかったのですが、リアのセッティングが十分ではなく、これが精一杯でした」

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