事故を繰り返さないために

先週14日(日)の午後、また痛ましいバイク事故があった。新聞記事などによると、午後2時10分ごろ、群馬県昭和村の関越道上り線で、隊列を組んで走っていたバイク29台のうち1台が中央分離帯に衝突し転倒。後続のバイクも次々と巻き込まれた。

最初に転倒したバイクの運転者である63歳の男性が死亡し、同乗の妻や巻き込まれた計5人が重軽傷を負った。バイクはハーレーダビッドソンで、新潟県内へのツーリングから帰途中だったそうだ。楽しいはずのバイク旅が一転して地獄絵に。なんとも言葉が見つからない、恐ろしく悲しい事故ではあるが、我々にできるのはこうした惨事の再発防止に努めることだ。

事故現場の写真を見る限り、見通しのいい緩い左カーブだ。最初の1台が何故、衝突したのか原因は明らかにされてはいないが、そこが重要なポイントだ。速度超過なのか、居眠りなのか、はたまた整備不良なのか……。

報道などでは「スピードの出しすぎ」や「ハンドル操作の誤り」などと簡単に済まされることが多いが、実際には運転者のミスとは言い切れない場合も多々あるという。特に高齢者では、心臓疾患や脳梗塞などにより運転不能状態に陥るケースも少なくなく、海外の論文などによれば、死亡事故中の10%程度が運転者の病気による体調不良が原因だったとの報告もある。最近の中高年ライダーの増加とも関係あることなので、何らかの対策が急務だと思われる。

また、次々に巻き込まれてしまった後続車についても、問題がなかったとは言えない。「千鳥走行」はツーリングでの隊列の代表例ではあるが、そこで大事なのは「車間距離」だ。想定外でも起きてしまうのが事故。万が一何かあっても回避できる速度と距離を常に計算しながら走る。単純だが、これ以外に身を守る術はないだろう。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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