[HONDA]MotoGP Rd.12 予選 マルケス4戦連続、今季10度目のポールポジション獲得

第12戦イギリスGPの予選は前日同様に雲の多い天候となり、最高気温も17℃までしか上がりませんでした。低い気温のため、タイヤのパフォーマンスを引き出すのが難しい一日となりましたが、フリー走行で順調にセットアップを進めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、予選でもすばらしい走りを見せてポールポジション(PP)を獲得しました。

昨年、マルケス自身がマークした2分00秒691には0.138秒届きませんでした。それだけ難しいコンディションでしたが、ただ一人、2分00秒台に入れる好走にファンも大喜びでした。これで4戦連続今季10度目のPPを獲得、トップグリッドから今季11勝目を目指します。

前戦チェコGPで今季初優勝を達成したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は5番手、2列目から決勝に挑みます。初日のフリー走行は9番手と厳しいスタートとなりました。しかし2日目のフリー走行では、3番手に浮上して「Q2」進出を果たしました。その後、予選前に行われた4回目のフリー走行でも順調にラップタイムを刻み3番手をキープ。予選ではマルケスとともにPPとフロントローを狙いましたが、わずかの差でフロントローには届きませんでした。前戦チェコGPでも予選5番手から優勝しています。今大会も2列目からの追い上げが期待されます。

初日2番手と好調なスタートを切ったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、午前中のフリー走行で転倒し、午後の4回目のフリー走行でも転倒する波乱の一日となりました。その影響もあり、予選は100%のアタックができずに9番手へと後退しました。しかし、転倒の原因が分かっているだけに、決勝での巻き返しが期待されます。

初日6番手とHondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」ですばらしい走りを見せたスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が、フリー走行では13番手から「Q1」でトップタイムをマークして「Q2」に進出、11番グリッドを獲得しました。フリー走行、「Q1」、そして「Q2」と大きくタイムを更新したレディングは、地元ファンの大きな声援を受けました。決勝では今季2度目の「オープン」勢のトップフィニッシュを狙います。

以下、アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が12番手、「RCV1000R」勢のカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が14番手、青山博一(Drive M7 Aspar)が16番手、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)の代役で出場のレオン・キャミアは18番手から追い上げのレースに挑みます。

Moto2クラスは、ヨハン・ザルコ(AirAsia Caterham)が今季初のPPを獲得、総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が2番手となりました。シモーネ・コルシ(NGM Forward Racing)が3番手に続き、今季初のフロントローを獲得しました。以下、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が4番手、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)が8番手、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は12番手から追い上げのレースに挑みます。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は、アズラン・シャー・カマルザマン(IDEMITSU Honda Team Asia)の転倒したマシンに接触して転倒、右足などを負傷し、今大会を欠場することになりました。

Moto3クラスは、初日のフリー走行で3番手のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が2日目のフリー走行でトップタイムをマーク、予選でもタイムを更新して、6戦ぶり今季3度目のPPを獲得。初日6番手のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)も午前中のフリー走行で3番手に浮上、予選でも3番グリッドを獲得しました。前戦チェコGPでは表彰台に立てなかった両者ですが、今大会はその雪辱に燃えています。

以下、前戦チェコGPで初優勝達成のアレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が6番手、総合3位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)は15番手から追い上げのレースに挑みます。

■コメント
マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「今日の予選はフロントタイヤの温度を上げるのが難しく、厳しいセッションでした。しかし、今週はずっと快適に乗れていたし、こうしてポールポジションを獲得することができ、とても満足しています。今回はセットアップも決まり、速いペースでラップを刻むことができました。シルバーストーンは一周が長く、そしてバンピーなので、ロングランのアベレージを上げることがとても重要になります。明日は天気がよくなってほしいです。よくならないにしても、雨が降らない状況で、優勝争いをしたいと思っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「昨日からセットアップが進み、ポジティブな一日でした。昨日のフリー走行に比べたらタイヤも機能するようになりましたが、よりパフォーマンスを発揮するためには、もう少し調整が必要です。予選ではスムーズに走れず、完ぺきなアタックができませんでした。そのため、明日はスタートを決めることが重要ですし、速いペースでラップを刻まなければなりません」

ステファン・ブラドル(MotoGP 9番手)
「今大会は初日にいいスタートが切れただけに、今日の結果は本当に残念でした。午前中のフリー走行では、高速コーナーで突風にあおられ、フロントがすくわれ、激しく転倒しました。この転倒でマシンのダメージが大きくあり、FP4はもう1台のマシンと予選に向けてソフトタイヤをキープするために、フロントにハードタイヤを使わなければなりませんでした。そのためにFP4では、またブレーキングで転倒してしまい、Q2では思いきった走りができないまま、9番手がやっとでした。フラストレーションがたまるセッションだったし、本当に残念でした。明日は少しでも多くのポイントを獲得できるようにがんばります」

スコット・レディング(MotoGP 11番手)
「Q2はとてもプレッシャーを感じました。なぜなら、1本のソフトタイヤでアタックしなければならなかったし、ミスができなかったからです。そのソフトタイヤで、Q1より0.5秒もタイムを更新することができました。
とにかく、完ぺきなアタックでした。大きなステップを刻めて最高の気分です。アタックしたときは、少しだけほかのライダーのスリップを使いました。それもタイム更新につながりました。ホームGPであり、また家族の見ている前で、チームメートより前のグリッドを獲得できたことは本当にすばらしいことです。まるで月の上にいるような気分です。
しかし、明日の決勝は厳しいレースになります。ソフトタイヤで1周か2周を全力で走るのとは訳が違うので、“ファクトリー勢”のグループにできるだけついていこうと思っています。ホームGPの声援は本当に大きな力になるし、全力で挑みます」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 12番手)
「これまでと同様、リアのグリップ不足に苦しみました。路面コンディションはよくなり、ライバルたちがラップタイムを改善していく中で、自分はそれができませんでした。予選前の4回目のフリー走行では、リアグリップを多少改善できたのですが、同時に、コーナーの進入でタイムをロスするようになりました。フリー走行は12番手だったのでQ1を走らなければならず、Q1からQ2に進出しました。Q2ではフロントにハードタイヤを選択しましたが、路面温度が低いためにうまく機能せず、タイムを更新することができませんでした」

カレル・アブラハム(MotoGP 14番手)
「いい結果を残せたので、とても自信になりました。午前中のフリー走行でタイムを上げることができました。そして、予選でもとても気持ちよく走ることができたのですが、いくつかのパートで、うまくコントロールできずにタイムをロスしました。それがなければもう少しタイムを上げられたと思います。しかし、カル・クラッチロー(ドゥカティ)より前の14番というグリッドだったので満足しています。タイヤの選択はまだ決まっていません。明日の天気を見てから考えたいと思います」

青山博一(MotoGP 16番手)
「午前中のフリー走行はいい感じで走れたのですが、予選に向けてセットアップを変えたらコーナーの進入のフィーリングが変わり、そのままの状態で予選を走らなければなりませんでした。完ぺきなアタックはできませんでしたが、昨日から1秒半短縮できたし、そういう意味では前進したと思います。明日の決勝に向けて、今日の課題を解決しなくてはいけません。ブレーキングでうまく止まれず、コントロールも難しい状態です。天候も不安定なので路面コンディションに合わせてのタイヤ選択も、とてもシビアになります。ここはストレートが長く、タイヤが冷えるので、それを考えてタイヤを選択しなくてはいけません」

レオン・キャミア(MotoGP 18番手)
「フリー走行でタイムを短縮できたし、大きなステップを刻むことができました。そして、「Q1」でもさらにタイムを短縮できる自信があったし、うまくクリアラップが取れたのですが、タイヤが冷えていたため、グリップを失って転倒してしまいました。今回も確実に前進しています。マシンはいい状態ですが、そのパフォーマンスを引き出すためにも、もう少し時間が必要です」

ヨハン・ザルコ(Moto2 ポールポジション)
「今日はなかなかタイムを更新できず苦戦していましたが、ニュータイヤで走ったら、あっという間にタイムが伸びました。そして、一度ピットに戻り、それからまたアタックして、さらにタイムを更新することができました。セッション終盤は、このままポールポジションを獲得できるかどうかナーバスになりましたが、こうして達成できてうれしいです。明日もトップグループでレースを戦い、優勝できることを願っています」

ミカ・カリオ(Moto2 2番手)
「2列目からスタートしたチェコGPは、ティト(エステベ・ラバト)を見たのはグリッドが最後でした。今回はフロントローに並べたし、いいグリッドから決勝に挑むことができます。シルバーストーンは、ストレートが長く、後続を引き離すのがとても難しいので、最終ラップまで戦いは続くと思います。明日の決勝は、冷えた路面でいかにタイヤパフォーマンスを引き出すかが重要になります。明日の天候を見て、ベストな状態にしたいと思います」

シモーネ・コルシ(Moto2 3番手)
「今日はフリー走行で転倒していたので、フロントローに並べてうれしいです。転倒後、予選に向けて全力でマシンを修復してくれたチームには感謝しています。今大会は、今年初のフロントローからのレースになります。明日はドライコンディションでレースができることを願っています。明日の天候を見てリアタイヤを決めますが、いいペースで走れているし、決勝に向けて自信があります。明日は表彰台を目指してがんばります」

中上貴晶(Moto2 12番手)
「今回はセッションごとによくなってきたのですが、予選では、ソフトタイヤでタイムが出せず、ハードタイヤでベストタイムをマークしました。一発のタイムは出なかったのですが、アベレージはそれほど悪くないので、明日の決勝ではトップ6を目標に、1つでも上の順位を目指したいです。ソフトタイヤでタイムを出せなかったのは、全体的に車体のセッティングがソフトすぎたような気がします。とくに立ち上がりのときに柔らか過ぎるような感じでした。今回はオランダGPのときのセットでスタートしましたが、だんだん、攻める走りができるようになってきました。明日はいい天気になることを願っています」

アレックス・リンス(Moto3 ポールポジション)
「今大会は金曜日からマシンのフィーリングがとてもよくて、ポールポジションを獲得することができました。チームはすばらしい仕事をしてくれたし、小さな問題もすべて解消してくれたので、完ぺきな状態で予選に挑むことができました。明日の決勝は厳しい戦いになると思いますが、今日の走りが再現できることを願っています。今大会はチームメートのアレックス(マルケス)とともに最高のペースを刻むことができました。しかし、決勝でその走りをすることが大事なので、明日はがんばります」

アレックス・マルケス(Moto3 3番手)
「とても厳しいセッションでしたが、明日の決勝に向けてフロントローを獲得することができてよかったです。今日はいい一日になりましたが、もう少し渋滞がないところで走れれば、もっとよくなったと思います。いいペースで走れているし、フロントローも獲得でき、とてもハッピーな一日でした。明日はスタートを決めて、1周目からプッシュしていきます。ここはストレートが長いので明日も集団になると思います。しかし、前戦ブルノのような大集団にはならないと思います。いずれにしてもジャック・ミラー(KTM)より前でゴールすることが重要になります」

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