落下物

先週の盆休み、家族を乗せてクルマで高速道路を移動中のこと。目の前には大型バイクが1台、リヤシートに荷物を満載して走っていた。きっと帰省からのUターンかキャンプツーリングの帰りかもしれない。暑い中、お疲れさまー、などと思いながら追走していたが、急に辺りが暗くなったかと思いきや、最近流行りのゲリラ豪雨であっという間に視界不良に。

虫の知らせか嫌な予感がして、車間を開けようと減速した途端、前を走るバイクのリヤシートから大きなバッグが転げ落ちてきた。一瞬よく見えなかったが、ゴム紐のようなものが弾け飛んだ感じで、バラバラと数個の荷物が高速道路上に飛散したのだった。

もしかしたら、急な大雨で紐が緩んで荷崩れしたのかも。直前に車間距離を大きく取っていたので、結果的に余裕を持って落下物を避けることができたものの、もし、車間がもっと詰まっていて、しかも自分がバイクだったら、と思うとぞっとした。

ある事件を思い出した。2011年4月、横浜横須賀道路で男性会社員(47)が大型バイクを運転中、後部荷台にくくりつけていたビジネスバッグ(縦約30センチ、横約40センチ)が落下。後続のバイクが乗り上げて転倒し、乗っていた男性(45)を死亡させるという事故があった。運転していた男性はその後、自動車運転過失致死容疑で横浜地検に書類送検されたが、最終的には不起訴となっている。

自分が被害者にも加害者にもなりかねない「落下物」。処理件数は東日本高速管内だけでも年間10万件以上に上るという。どうしたら防げるか、双方の立場でいま一度考えてみたい。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

画像出典元:NEXCO東日本

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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