[HONDA]ARRC Rd.3 決勝 レース1で小山知良が3位、レース2では玉田誠が今季初優勝

FIMアジアロードレース選手権の第3戦が8月17日(日)、大分県のオートポリスで開催されました。オートポリスで開催されるのは今回で6回目となります。玉田誠(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)は今季初優勝、チームメートのザムリ・ババ、ザクゥアン・ザイディは2勝目を狙い、参戦しました。ファディル・イマムディン(T.Pro Yuzy Honda)は都合により不参加で、同チームは、小山知良、岩田悟が戦います。

フリー走行は、あいにくの雨となり、濃霧のため、午前中の走行はキャンセルされ、午後からの走行となりました。また、午後からの走行も、終盤に再び霧が濃くなり、赤旗中断で、そのまま終了となりました。

予選は雨の影響で霧が立ち込める天候。スーパースポーツ600ccの予選前には、一瞬、青空がのぞきましたが、再び黒い雲が空を覆う中で、各車、一斉にコースイン。その後は雨が落ち、再び上がるという荒れた天候の予選となりました。トップタイムは藤原克昭(カワサキ)。2番手にジャックリット・サワンサワット(AP Honda Thailand)、3番手には小山が躍進しました。

決勝レース1はドライコンディションでスタートが切られました。ホールショットは藤原。その後ろに小山、ババの3台がトップグループを形成し、そこへセカンドグループが追いつき、10台が数珠つなぎの集団となり周回を重ねました。ババが5ラップ目に首位に立ちますが、6ラップ目には藤原が、7ラップ目には伊藤勇樹(ヤマハ)がトップを奪います。10ラップ目に再び藤原が前に出て、伊藤、小山、ババの順で、トップ争いは4台に絞られ、終盤戦に突入します。

藤原がスパートをかけて離そうとしますが、伊藤、小山、ババは離れず、さらにザイディ、岩田らも接近し、トップ争いは6台となり最終ラップに突入しました。最終的には、藤原が逃げきり優勝、2位が伊藤、3位には小山が入り、小山は今季初表彰台に上りました。

決勝レース2が行われる午後になると、日差しが強くなり青空が広がりました。序盤、小山がホールショットを奪い、レースをリードします。それを藤原、玉田、ザイディが追います。2ラップ目には玉田が2番手に浮上、小山の背後に付けました。トップ集団は小山、玉田、藤原、ザイディで、レースを引っ張ります。

藤原が6ラップ目に首位に立ちますが、7ラップ目には小山が抜き、再び主導権を握り返します。9ラップ目には後ろから上がってきたサワンサワットがトップに躍り出ますが、10ラップ目に今度は玉田が一気に前に出て、首位に立ちます。ここで玉田に続いてババも2番手にポジションをアップしてきます。このまま玉田は最終ラップまで首位を守り、ババ、小山、サワンサワット、藤原の順にチェッカーを受けました。レース後の車検で、小山がマシントラブルを指摘され失格となり、サワンサワットがポジションを上げ3位となりました。

併催されたアジア・ドリーム・カップは16日(土)にレース1が行われました。雨は上がっていましたが、ところどころに雨のあとが残る難しいコンディションとなり、ポールポジションの森俊也はスリックタイヤでコースインしました。レース序盤には黒木玲徳が追突され、転倒リタイアとなってしまいます。レース中盤から雨が落ち、豪雨となる中、最終ラップの激闘を制したのはカイルール・イダム・パウィで4勝目を上げました。2位には名越哲平、3位は森が入りました。

翌日に開催されたレース2は、ドライコンディションとなり、カイルールがレースをリードし、名越、森が追う展開で、トップグループは3台となりました。2ラップ目に森が首位を奪いますが、4ラップ目にはカイルール、6ラップ目には森がトップと、最終ラップまで3台の攻防が続きました。最後はカイルールが制し、ダブルウインを達成。2位に名越、3位に森となりました。黒木は9位でチェッカーを受けました。

コメント
■玉田誠(スーパースポーツ 600cc 10位/優勝)
「レースウイークを通してエンジンの調整が難しく、上りセッションで苦心し、タイムも上がらずにいました。レース1ではトップ集団についていくのがやっとで、それさえも難しい状況でした。レース2に向けてマシンを見直し、スタートから小山選手の後ろについてタイヤをキープし、勝負の時を待ちました。勝てるとは思っていなかったのでうれしいです」

■ザムリ・ババ(スーパースポーツ 600cc 4位/2位)
「オートポリスで表彰台に上ったのは初めてなので、とてもうれしいです。日本ラウンドは、日本人選手が速いので、いつも難しいです。しかし確実にポジションを上げるように努力しました。次の鈴鹿は、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したおかげで、コースにも慣れているので、以前に比べてリラックスして挑めると思います」

■ザクゥアン・ザイディ(スーパースポーツ 600cc 5位/7位)
「オートポリスは難しいサーキットです。レース1での5位は自己最高位です。レース2は、チームメートの玉田さん、ババさんが表彰台に上がったので、自分も上がりたかった。次の鈴鹿は、鈴鹿4時間耐久ロードレースで走ったことがあるので、ぜひ、その経験を生かして、3人で表彰台を独占したいです」

■小山知良(スーパースポーツ 600cc 3位/失格)
「レース1は様子を見ていたら集団に飲まれてしまい3位でした。レース2は前に出て引っ張る作戦にしましたが、路面温度が上がったことでマシンセッティングの微妙な違いがあり攻めきれずに3位で終わってしまいました。残念ですが、両レースで表彰台に上がれたのはチームのおかげです。感謝しています。車検の結果でレース2の結果が無効になったことは、とても残念に思っています」

■カイルール・イダム・パウィ(アジア・ドリーム・カップ 優勝/優勝)
「レース1は難しいコンディションでタフなレースでした。雨が落ちてからは、さらに難しいコンディションとなりました。最終ラップは名越選手との争いとなりましたが、勝つことができてよかった。レース2も3台のバトルになり、レース1以上に2人のプッシュがきつかったので、勝つのは大変でした。両レースを勝つことができ、ポイント争いでアドバンテージを築けてよかったです」

■名越哲平(アジア・ドリーム・カップ 2位/2位)
「今回、初めてオートポリスを走るので、自分でうまくペースを作ることができずにいましたが、先輩たちのアドバイスを聞き、少しずつ走れるようになりました。レース1の2位はとても悔しい結果です。レース2では最後にプッシュして前に出たかったのですが、出ることができずに残念です。自分の経験不足、準備不足だと思います。鈴鹿では勝てるようにがんばります」

■森俊也(アジア・ドリーム・カップ 3位/3位)
「今回はレースウイークから流れがよかったのに、両レースで3位と悔しい結果に終わりました。次の鈴鹿は全セッションをトップで終われるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします」

■黒木玲徳(アジア・ドリーム・カップ リタイア/9位)
「レース1で追突され転倒してしまいました。その後、マシンチェックができないままにレース2になり、走り出して、不具合に気がつきました。なんとか、追いつきたいと走りましたが届かず、残念で仕方がありません。次の鈴鹿では巻き返せるように全力を尽くします」

■手島雄介|T.Pro Yuzy Honda監督
「車検でマシントラブルを指摘され、失格となってしまいました。初めてのことで、これを不服とする申し立てにも時間切れとなり、釈然としない部分は残りますが、レギュレーション違反というわけではなく、きちんと整備したマシンでレース参戦するように、という教訓だと受け止めています。がんばってくれたスタッフ、ライダーに申し訳なく思っています。鈴鹿では納得できる結果を残します」

■中野真矢|アジア・ドリーム・カップアドバイザー
「カイルール選手はドリームカップ2年目の成長株です。ここにきて力を発揮しています。ほかのアジア勢も成長を感じ、全体的にレベルアップしています。名越選手は初めてのコースで健闘しましたが、経験の差が出たかなと思います。森選手はスペイン選手権や全日本を経験しているライダー。黒木選手もドリームカップ2年目なので、鈴鹿では躍進を期待しています」

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