[HONDA]MotoGP Rd.11 決勝 ペドロサが今季初優勝で、マルケスは4位で総合首位をキープ

インディアナポリスGPからの2連戦となった第11戦チェコGPは、予選5番手から好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、昨年のマレーシアGP以来、14戦ぶりの優勝を果たしました。

オープニングラップは、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に続いて4番手でしたが、2周目にドヴィツィオーゾをかわし、3周目にはイアンノーネをパス。そして、6周目にロレンソをかわすと快調にラップを刻み、22周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。

今大会は8月15日(金)のフリー走行から好調でした。初日のフリー走行で3番手。2日目のフリー走行ではトップタイムをマーク。16日(土)の予選では上位11台が約0.544秒差にひしめく大接戦の中で5番手でしたが、アベレージでは、十分に優勝を狙えるものでした。決勝では、その走りを見事に再現して、今季初優勝、通算26勝目を達成しました。

今季9度目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、表彰台争いからじりじりと後退。今季初めて表彰台を逃す4位に終わりました。オープニングラップで5番手、2周目に6番手とポジションを落とします。その後、ドヴィツィオーゾとイアンノーネのドゥカティ勢とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)をパスして3番手に浮上しましたが、そこからペースが上がらず、トップを走るチームメートのペドロサと2位のロレンソとの差を縮めることができませんでした。後半に入ると、わずかにペースを落とし、ロッシに逆転を許し、4番手へとポジションを下げてフィニッシュしました。

前戦インディアナポリスGPでは、開幕から10連勝を達成。連勝記録では史上4番目。開幕からの連勝記録では、44年前にジャコモ・アゴスチーニが達成した記録に並びました。今大会、新記録樹立は果たせませんでしたが、4位でフィニッシュしたことで、2年連続チャンピオンに向けて大きく前進しました。

予選8番手から決勝に挑んだステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は7位でフィニッシュしました。スタートで少し出遅れたブラドルは、オープニングラップで8番手。2周目にポル・エスパルガロ(ヤマハ)をかわして7番手に浮上します。それからイアンノーネとドヴィツィオーゾのドゥカティ勢を追撃しましたが、届きませんでした。予選14番手から決勝に挑んだアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、レースウイークを通じてリアタイヤのグリップに苦しんで10位でした。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が11位。後半、レディングを追い上げた青山博一(Drive M7 Aspar)が13位、ホームGPに気合満点のカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が14位、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)の代役で出場のレオン・キャミアが15位でフィニッシュと、「RCV1000R」勢の4台すべてがポイントを獲得しました。

Moto2クラスは、今季7度目のPPから好スタートを切ったエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、快調にラップを刻み、後続を引き離して今季5勝目を挙げました。2位はチームメートのミカ・カリオで、予選6番手からオープニングラップ3番手へ。3周目に2番手に浮上してラバトを追撃しましたが、届きませんでした。

タイトル争いをする2人が今大会は1-2フィニッシュ。総合首位のラバトが優勝したことで、前戦インディアナポリスGPで7点差に縮まっていた両者のポイント差は12点へと開きました。3位にはサンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)で今季初表彰台を獲得。以下、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)、ドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)、マーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)と続きました。予選22番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は19位。予選34番手の長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は、4周目に他車に追突されたことで転倒リタイアに終わりました。

Moto3クラスは、16台による優勝争いとなり、予選7番手から決勝に挑んだアレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が初優勝を達成しました。優勝かノーポイントかという大集団の戦い。今季、最も厳しい優勝争いとなりました。

この集団の中で、終始、レースをリードしたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)は最終ラップの攻防で4位。チームメートのアレックス・リンスは、ラスト1周の時点でトップを走っていましたが、周回数を間違えるミスで9位に後退しました。前戦インディアナポリスGPで初優勝のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)は8位でした。この結果、マルケスが総合2位に浮上、今大会5位のジャック・ミラー(KTM)との差を25点から23点としました。バスケスが総合2位から総合3位へと1点差でダウン。リンスが5位。今大会初優勝のマスボーが総合6位に浮上しました。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「優勝することができてとてもハッピーです。今年は初優勝までが、厳しい道のりでした。しかし、今日はチーム全員にとって喜べる一日になりました。彼らが喜んでいる顔を見るのは、とてもうれしいことです。ベストリザルトを得るために常に全力を尽くしてきましたが、いつもそういうリザルトを得られるわけではないし、今日の優勝はとてもうれしいです。今年は、マルクという強力なライバルがいます。そして、すべてのレースですばらしいレースをしてきました。彼にとってはいい一日にはならなかったと思いますが、我々は全力を尽くしました。勝利することはチームにとってすばらしいことです」

■マルク・マルケス(MotoGP 4位)
「今日はマシンがベストな状態ではなく、快適に走ることもできませんでした。それは、自分のミスでもチームのミスでもなく、土曜日までとは同じフィーリングにならなかったということです。今日の4位で、もうだれも連勝記録のことは言わなくなるし、ある意味、肩の荷を降ろせた気持ちです。今日は優勝争いには加われませんでしたが、4位をキープすることは、チャンピオンシップを考えれば、とても重要なことでした。今日は13点という貴重なポイントを獲得しました。最も重要なのは、何勝したかではなく、タイトルを獲得することです。次戦も全力で挑みます」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 7位)
「先週の厳しい結果を思えば、今日の結果には、とても満足しています。今大会は、土曜日にセッティングの方向性を迷い、厳しい状況になりましたが、Q1、Q2で本来の状態に戻ることができました。今日はスタートでウイリーをしてロスしました。その後、ドヴィツィオーゾとイアンノーネをとらえようと、がんばりましたが、フロントとリアタイヤの消耗に苦しみました。しかし、今大会の流れを考えれば7位になれてうれしいです。ドゥカティの2人の前でフィニッシュできればもっとよかったと思います」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10位)
「決勝レースでいくつかポジションを上げましたが、マシンの状態はあまりよくありませんでした。問題はこれまでと同じで、リアのトラクション不足に苦しみました。そのため、気持ちよく乗ることができなかったし、厳しい走りを強いられました。決勝ではスタートはよかったのですが、ペースを上げられないので、すぐに何人かに抜かれました。その後、多少はグリップはよくなったのですが、シーズン序盤のような走りはできませんでした。この数戦、抱えているこの問題を解決するために、がんばらなければなりません」

■スコット・レディング(MotoGP 11位)
「厳しいレースでしたが、全体的にはよかったと思います。今日はウォームアップで軽い転倒をして、その影響でレース序盤はちょっと慎重になっていました。その後、徐々にフィーリングがよくなりペースを上げ始めたのですが、前を走る(ミケーレ)ピロ(ドゥカティ)をなかなか抜けませんでした。そのうち青山選手が追いついてきたので、なんとかピロを抜いて前に出ることに成功しました。今日は前を走るグループとの差も縮まり、いいレースでした」

■青山博一(MotoGP 13位)
「予選を終えた段階では、ロングランをしていなかったので、タイヤの選択に不安を抱えていました。しかし、思ったよりもいいペースで走ることができました。もちろん、タイヤをセーブしながら走ったということもありますが、スコットとピロに追いつくことができました。2人の前でゴールしたかったし、チャンスはあったと思うのですが、抜くことができませんでした。インディアナポリスGPは10位でした。それより順位は悪いですが、内容は悪くなかったし、この感触を次のレースに生かしたいと思います」

■カレル・アブラハム(MotoGP 14位)
「今日はレオンとバトルになり、最終的に彼に先行して14位でフィニッシュしました。今日はリアのグリップとフロントの安定性に苦しみましたが、決勝は最悪の状態ではなくなりました。今回はホームGPだったので、いいバトルをしたかったし、レオンに先着できて、とてもうれしいです。地元ファンの声援に感謝したいです。次戦イギリスGPが楽しみです」

■レオン・キャミア(MotoGP 15位)
「先週のインディアナポリスGPより、自信を持ってレースに挑むことができました。自分より多くのデータを持ち、多くの時間、MotoGPマシンに乗っているライダーたちよりも前を走れています。わずか2週間の間に、とても前進することができたと思います。しかし、MotoGPマシンを理解するにはもっと多くの時間が必要です。次のイギリスGPにニッキーが復帰できることを願っていますが、もし、自分にチャンスが巡ってきたなら、とてもうれしいことです。ホームでMotoGPのレースに出場できることになれば、夢のようです。シルバーストーンは大好きなサーキットなので、もっといいレースができると思います」

■エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「表彰台の一番高いところに戻ってくることができて、とてもうれしいです。今大会は、チームと一緒にいい仕事ができました。すべての問題を解決することができたし、着実に前進することができました。過去3戦、表彰台に立つこともできなかったので、今日の優勝は、これからの戦いに向けて大きな自信になりました。今日はレースを楽しめました。次のイギリスGPでも勝てるようにがんばります」

■ミカ・カリオ(Moto2 2位)
「今日はいい一日のスタートが切れませんでした。朝のウォームアップで転倒したので、決勝に向けて昨年のセッティングに戻して走ることにしました。このセッティングは今週一度も試していなかったのでギャンブルになりましたが、ウォームアップよりフィーリングはよかったし、いい判断だったと思います。とは言え、今日のティト(エステべ・ラバト)は速くて、2番手に上がったときにはギャップが開き過ぎていました。その差を縮めようとがんばりましたが、とても無理でした。そのため、後半戦は2位でフィニッシュしようと作戦を変更しました。今日は厳しいレースでしたが、2位になれてすごくうれしいです」

■サンドロ・コルテセ(Moto2 3位)
「開幕戦カタールGPの事故とケガで、長い間、苦しいレースが続きました。こうして、表彰台にまた立つことができて、どう表現していいか分かりません。今大会はとても難しいレースでした。ペースも速く、最後まで全力で走らなければなりませんでした。しかし、今日はマシンの状態もよく、レースを楽しむことができました。この日をじっと待ってくれたチームには心から感謝しています」

■中上貴晶(Moto2 19位)
「昨日の予選でタイムを出せず、22番グリッドからスタートするという厳しいレースでした。さらに、昨日の状態から、あまりマシンの状態がよくならず、タイムも少し上げられただけでした。昨年はポールポジションを獲得して決勝では2位。それを思えば、今年の結果は本当に残念だし、悔しいです。しかし、レースを戦える状態ではなかったので、今日の結果を受け入れるしかありません。問題点はクリアなので、その問題点を解消するためにがんばらなければなりません。次戦のシルバーストーンに向けて気持ちを切り替えていきます」

■長島哲太(Moto2 リタイア)
「スタートして4周目の3コーナーで、後ろにいたアズラン(シャー・カマルザマン.IDEMITSU Honda Team Asia)に突っ込まれて転んでしまいました。マシンを倒し込んだときに追突されて、あっという間でした。レースが終わってアズランが謝りに来ましたが、レースなので仕方ありません。今週は、マシンの課題を解決できず、厳しいレースになりました。課題は旋回性で、これはずっと変わりません。今日は転ばずに走りきっても2分04秒台がやっとだったと思います。次のイギリスGPまでの間、日本に帰ります。気持ちを切り替えて次戦に挑みたいです」

■アレックス・マスボー(Moto3 優勝)
「今大会はフロントの接地感に問題を抱えていましたが、決勝に向けて改善することができました。そのため、決勝ではとても気持ちよく走ることができました。今大会は、連日、上位につけることができました。フロントの安定性がよくなったことで、決勝では得意とするブレーキングでパスすることができました。すばらしいマシンに仕上げてくれたチームスタッフにはとても感謝しています」

■アレックス・マルケス(Moto3 4位)
「4位に終わり残念でした。しかし、これがMoto3のレースです。今大会はレースウイークを通じていい走りができました。決勝でも、レースを引っ張ることになり、プラクティスで遅かったライダーが集団に加わりました。今日のレースはちょっと異常でした。優勝できず表彰台にも立てなかったのは残念ですが、ミラーに2ポイント差をつけてフィニッシュできてよかったです」

■エフレン・バスケス(Moto3 8位)
「今大会は、シーズンを通して最も厳しく難しいレースでした。初日から高速コーナーのグリップに苦しみ、最後までいいセットアップを見出せませんでした。今日のレースは、16台という大集団になって変な展開でした。その中で満足のいくリザルトではありませんが、総合2位と1ポイント差の総合3位で終われたという点ではとてもうれしいです。次のイギリスGPでは、いいレースにしたいです」

■アレックス・リンス(Moto3 9位)
「周回数を間違えなければ、今大会はとてもいいレースだったと思います。しかし、自分のミスで、とても残念な結果に終わりました。言い訳はしたくありませんが、大集団の中で勘違いしてしまいました。本当にチームには申し訳ない気持ちです。次戦ではしっかり集中してレースに挑みます」

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