[HONDA]MotoGP Rd.11 予選 大接戦となった予選を制し、マルケスが今季9度目のポールポジション

第10戦インディアナポリスGPからの連戦となる、第11戦チェコGPの予選は、トップから1秒差以内に10台が入る大接戦となり、最初と2度目のアタックでベストタイムを更新したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3戦連続、今季9度目のポールポジション(PP)を獲得しました。今大会は、PPを獲得したマルケスから11番手までの差が、わずか0.544秒。今季最も激しい予選となりました。

その熱戦を制したマルケスは、最初のアタックで1分55秒760をマークして暫定首位に浮上すると、その後、2本目の新品タイヤを装着して行った2度目のアタックでは、1分55秒729に更新。さらに、次の周回に1分55秒585をマークして、PPを獲得しました。

今大会のマルケスは、初日のフリー走行でトップタイムをマークし、順調なスタートを切りました。そして、3回目となった2日目のフリー走行では、決勝を想定したロングランを行い2番手。その後、4回目のフリー走行でも、引き続きロングランを行って3番手タイムをマークしました。決勝に向けて万全の状態にマシンを仕上げると、予選では、すべてのアタックでタイムを更新するすばらしい走りを披露しました。

マルケスのチームメートで、2年ぶりのチェコGP制覇を狙うダニ・ペドロサが、マルケスから0.227秒差の5番手。2列目から決勝に挑みます。初日3番手と、好調なスタートを切ったペドロサは、3回目のフリー走行でトップタイムをマーク。総合トップの成績でQ2進出を果たしました。そして、予選前に行われた4回目のフリー走行では、決勝を想定したロングランで2番手タイムをマーク。今大会はチームメート同士の優勝争いと、Repsol Honda Teamにとって2年連続となる1-2フィニッシュが期待されます。

初日6番手のステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、8番グリッドを獲得しました。この日のブラドルは、3回目のフリー走行で初日のタイムを更新できず、11番手へとポジションを落としました。そのため、11番手以下が参加するQ1に出場。このセッションでトップタイムをマークしてQ2に進出し、8番グリッドを獲得しました。

初日15番手と苦しいスタートとなったアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、3回目のフリー走行で12番手と、思うようにポジションを上げられませんでした。そしてQ1では4番手に終わり、この時点で14番グリッドが確定しました。4回目のフリー走行で転倒を喫するなど、厳しい状態が続いていますが、決勝では追い上げのレースに挑みます。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」で出場のスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)は、2日目は思うようにタイムを伸ばせず15番手。そのほか、青山博一(Drive M7 Aspar)が16番手、地元ファンの声援を受けて走るカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が17番手。右手首の負傷で欠場する、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)の代役であるレオン・キャミアは18番手でした。

Moto2クラスは、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、サーキットベストタイムを更新して、3戦ぶり今季7度目のPPを獲得しました。以下、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)、サンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)、サム・ロース(Speed Up)、シモーネ・コルシ(NGM Forward Racing)と続き、初日トップタイムで総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が6番手、総合4位のドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)が7番手という結果でした。

初日17番手の中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、思うようにタイムを更新できず22番手。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は34番手と、ともに厳しいグリッドとなり、本番では追い上げのレースに挑むことになります。

Moto3クラスは、セッション序盤に一時雨が降りますが、すぐに上がり、ドライコンディションで行われました。PPを獲得したのは、総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)で今季2度目。アレックス・マルケスは、セッション序盤に転倒しますが、修理を終えたマシンで再び走り出します。その後、転倒した別のマシンがエアーフェンスを破損し赤旗中断になったことにも助けられ、PPを獲得しました。チームメートのアレックス・リンスが、マルケスから0.360秒差の4番手。Honda勢の2人が、好位置から決勝に挑みます。初日3番手のアレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)は7番手。前戦優勝のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)は、転倒を喫して8番手でしたが、依然として好調を維持。トップ10に名前を連ねたHonda勢の活躍が注目されます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「ポールポジションを獲得できて、とてもうれしいです。アタックしているときに、後ろに(アンドレア)イアンノーネ(ドゥカティ)がいましたが、全力で走りました。ポールポジションを獲得できましたが、明日の決勝は、最も手ごわいライバルたちが2列目からスタートします。特にダニは、このコースでとても速いので、厳しいレースになると思います。今週、常に速かったバレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)がFP4で転倒しました。明日の決勝は、いい状態で戦えることを願っています。ホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)も優勝争いに加わることを期待しています。明日は厳しい戦いになると思いますが、勝利を目指してがんばります」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「今日は雨が降らなかったので、フリー走行、予選とスリックタイヤで走ることができました。そのため、決勝レースに向けての方向性がクリアになりました。ただ、残念なのは、予選でフロントローを獲得できなかったことです。今日は接戦になり、難しい予選となりました。明日はスタートを決めて、いいレースができることを願っています」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 8番手)
「今日はいろんなことを学んだ一日となりました。3回目のフリー走行でうまく走れず、11番手に終わりましたが、その理由も分かりました。ブレーキングで多くの時間をロスしていましたし、間違った方向でセッティングをしていました。しかし、Q1とQ2で通常の状態に戻すことができました。Q1とQ2の両方を走るのはとても緊張しますが、とてもいい走りができたと思います。今日は8番手でしたが、トップからは0.2秒差です。明日の決勝で最も大事なのは、タイヤをいかにマネージメントするかであり、ウォームアップで最後の調整をしたいです」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 14番手)
「ブレーキをかけたときにフロントのグリップを失いました。コース上になにか問題があったのかどうかは分からないのですが、自分の目の前で(バレンティーノ)ロッシも転びました。幸いにも、大きなケガはありませんでした。転倒したときのマシンは、ジオメトリーを変更したもので、リアのグリップが多少よくなっていました。しかし、転倒したことで、もう一台のマシンで予選を走らなければならず、タイムを思ったほど更新できませんでした。予選結果はよくありませんが、4回目のフリー走行では、今大会で最もいい走りができました。これはいい材料でしたし、明日はベストを尽くします」

■スコット・レディング(MotoGP 15番手)
「今日はフィーリングがよくなくて、思うように走れませんでした。特にリアのトラクション不足で、エッジのグリップがなく、厳しい一日になりました。しかし、セッティングが悪い方向に向かっているとは思えないので、引き続き、セットアップに集中しなければなりません。明日の決勝に向けて、リアのグリップの改善と、ブレーキングの安定性、コーナーの進入スピードを上げなければなりません」

■青山博一(MotoGP 16番手)
「金曜日にできなかったセットアップの確認ができ、今日は前進しました。ブルノはコースが長いので、予選は2本目のタイヤを使わず、1本のタイヤでアタックすることにしました。結果的にはよかったと思います。もし、2本目の新品タイヤを使えば、もう少しタイムを上げられたかもしれませんが、作戦としては悪くなかったと思います。今日は順調でしたが、ロングランができておらず、決勝ではタイヤの耐久性が分からないことに、やや不安があります。ウォームアップで最後の調整をして、全力で決勝に挑みたいです」

■カレル・アブラハム(MotoGP 17番手)
「17番手というのは期待したポジションではありませんが、フリー走行から大きくタイムを更新できたことは、我々にとってはグッドニュースでした。青山とはすごく接近していますし、レディングともそう離れていません。今日はリアのグリップの問題を解決しましたが、今度はフロントの安定性に影響がありました。セットアップはまだ完全ではないので、明日のウォームアップでさらにいい状態に仕上げなければなりません。とにかく、明日はいいレースをしなければなりません」

■レオン・キャミア(MotoGP 18番手)
「今日はアベレージがよく、いい走りができました。まだ、足りない部分も、やらなくてはいけないこともありますが、とてもうれしい一日でした。正直に言って、今日のセットアップの進み具合と自分のタイムは、すばらしいと思います。昨日のFP2がウエットコンディションだったことを思えば、今日の予選は上出来でした。前戦インディアナポリスGPに比べれば、速い選手たちとのギャップを着実に縮められました。明日はいいレースができるかもしれません。すごく楽しみにしています」

■エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「今日はポールポジションを獲得するだけでなく、サーキットベストタイムも更新でき、とてもいい一日でした。この3戦、自分が期待していたようなレースができなかったので、余計にうれしいです。今大会では、シーズン序盤のような走りをする必要があります。そのためには、まだまだやらなくてはいけないことがあります。天候が不安定なので、明日のコンディションを見て、最終的に決めたいと思います。明日は厳しいレースになると思いますので、いいスタートを切って、いいバトルをしたいです」

■トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「今年初めてのフロントローなので、とてもうれしいです。インディアナポリスGPはとても厳しいレースだったし、ブルノはとてもハードなコースなので、今日の結果にはとても満足しています。今大会は、本当に大きく前進することができました。明日の決勝は、トップグループに加わり、優勝を目指したいです」

■サンドロ・コルテセ(Moto2 3番手)
「今日はいい走りができました。特に予選セッション終盤は、本当にいいラップを刻めました。フロントローから決勝に挑めますし、今日の結果には満足しています。今週は、トップ5にとどまるために全力を尽くしました。明日は大接戦になると思います。しかし、いいペースで走れているので、明日の決勝がとても楽しみです」

■中上貴晶(Moto2 22番手)
「午前のフリー走行で、金曜日のタイムを少し更新できました。予選に向けて、0.5秒くらいタイムを上げたかったのですが、思ったほどは上げられず、結果的にポジションを落としてしまいました。課題はコーナリングスピードと、そこからの立ち上がりのスピード不足です。昨年のベストよりも、1秒以上遅いのでフラストレーションはありますが、ウォームアップで着実に前進して、決勝に挑みたいです。今日は予想していたよりも厳しい予選結果でした。明日は1つでも上のポジションでフィニッシュしたいです」

■長島哲太(Moto2 34番手)
「難しい一日でした。昨日の課題だったスピニングはよくなったのですが、コーナーの旋回性が改善されず、立ち上がりからストレートの加速でタイムをロスしていました。特に回り込むコーナーでは、思ったような走りができず、イライラしました。無理に曲げようとすると、リアがスライドするし、スムーズに立ち上がろうとすると、曲がりきれません。改善するポイントがはっきり分かっているだけに悔しい予選でした。ウォームアップでもう一度セットアップにトライして決勝に挑みます」

■アレックス・マルケス(Moto3 ポールポジション)
「今日は厳しい予選でした。天候が難しく、転倒をしましたし、クリアラップを取るのも大変でした。セッション序盤に転倒したことで、メカニックには大変な思いをさせてしまいました。転倒は自分のミスなので、スタッフに謝罪しなければなりません。幸いにもその後、ほかの転倒事故で赤旗中断になったことは、我々にとってはラッキーでした。決勝に向けていいペースで走れていますが、ウォームアップでさらに調整して、決勝に挑みたいです」

■アレックス・リンス(Moto3 4番手)
「今日はセットアップが進み、とてもうれしいです。しかも、今日のベストタイムは単独で出したので、フロントローは獲得できませんでしたが、決勝に向けて自信になりました。これまでの大会に比べても、金曜日、土曜日ととても順調でしたし、セットアップに集中することができました。レースペースも悪くはないですし、決勝がとても楽しみです。タイヤは明日の天候を見て決めたいと思います」

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