[DUNLOP]MotoGP Rd.9 カリオ選手がポールトゥウィンで今季3勝目。首位に迫る!

3週間のサマーブレークを経て第10戦を迎えた。開催地はアメリカ北部にある4輪のインディ500マイルで有名なインディアナポリス。今年は3つのコーナーの形状が変更されて全長4.170Kmとなり、去年のコースより46m短い。また、路面も再舗装された。

ダンロップは、リアタイヤに昨年E・ラバット選手が使用して優勝を飾ったハードタイヤと、路面がタイヤに厳しいフィリップアイランドやカタルニアで使用するスペシャルハードのタイヤを準備した。フロントは、今年全戦で使っているミディアム&ハードのタイヤを今回も持ち込んだ。

走行初日は小雨がぱらついたが、予選はドライコンディションで行われた。
ポールポジションを獲得したのは、目下ランキング2位につけるM・カリオ選手(KALEX)。第4戦スペイン以来の今季2度目のポールシッターとなった。「作戦がうまくいった。序盤に柔らかい方のリアタイヤでアタックしていいタイムを出した。それからスペシャルハードの方でハイペースで周回して、レースに向けての準備ができたよ」とカリオ選手。

続いて、2番手に首位のE・ラバット選手(KALEX)が2位。8耐で3位表彰台に上がったD・アーゲター選手(SUTER)が3位フロントローに並んだ。また、中上貴晶選手(KALEX)は7位3列目を獲得する。「午前中に走って遅いところを修正して、いいタイムを出せた。もう少しタイムを上げられるように、決勝までにさらにセッティングを詰めていきたい」と中上選手。

長島哲太選手(TSR)は30位となった。「予選では、だいぶフィーリングがよくなってベストを更新した。レースでは、さらに速く走れるようにしたい」と長島選手。

決勝当日は曇りとなり、ドライコンディションでレースを迎えた。スタートが切られるとカリオ選手がホールショット。カリオ選手はすぐさま後続を引き離しにかかり、オープニングラップを終えると早くも後続に1.8秒の差をつける。単独2位にアーゲター選手が続き、3位以下はラバット選手、S・コルシ選手(KALEX)、M・ヴィニャーレス選手(KALEX)などが続く。ところが、5周目に4台が転倒するアクシデントが起き、赤旗が提示される。

16周レースとして、スタートやり直しとなる。2度目のスタートが切られると、今度もカリオ選手がホールショット。後ろからアーゲター選手、ラバット選手、ヴィニャーレス選手などが続く。トップのカリオ選手はすぐに約1秒のリードを奪い、セカンドグループはラバット選手、ヴィニャーレス選手、アーゲター選手、コルシ選手の4台が形成し、僅差の戦いを繰り広げていく。レース中盤に入っても、トップのカリオ選手は安定したハイペースでトップをキープ。2位争いからはコルシ選手が遅れ始め、ラバット選手、ヴィニャーレス選手、アーゲター選手の戦いとなり、徐々に順位争いが激化。3台が何度も順位を入れ替えていく。カリオ選手は1秒以上の差を守りきって、そのままチェッカー。ポールトゥウィンで、今季3勝目を達成した。

2位争いは、ヴィニャーレス選手、アーゲター選手、ラバット選手のオーダーでラストラップへ。ヴィニャーレス選手が後続を抑えきって2位。アーゲター選手が3位表彰台を死守した。ポイントリーダーのラバット選手は4位に終わる。この結果、首位のラバット選手と2位カリオ選手の差は僅かに7点となった。一方、中上選手はペースが上がらず、11位でゴール。長島選手は23位でチェッカーを受けている。

●レース後のコメント

優勝 M・カリオ選手
「ラバット選手が4位だったから、点差が詰まったことはよかった。今週は出だしはよくなかったが、昨日から状態がよくなってポールを取れた。勝つチャンスがあると思っていた。レースでは1周目からプッシュして差をつけた。さらに差を広げようと攻めていったが、後続も同じようなラップタイムだったので差は広がらなかった。精神的にも肉体的にもきつかったよ。ともかく勝てて最高だ。次のブルノは大好きなサーキットだから、また勝てるようにがんばるよ」

2位 M・ヴィニャーレス選手
「ドイツでは表彰台を逃したから、今回表彰台に立ててよかった。いいレースができたよ。最後はアーゲター選手が後ろにいたから心配だったけど、なんとか2位を守れた。今回は予選6位で2列目だったから、次は予選から速く走れるようにがんばるよ」

3位 D・アーゲター選手
「1回目のスタートの後は、リアタイヤが合わなくて転倒しそうになった。それで2度目のスタートの前に、柔らかい方のタイヤに替えたんだ。カリオ選手はスタートから速くて追いつけなかった。2位争いをしていて、ラバット選手をパスして、ヴィニャーレス選手を抜きたかったけど難しかった。でも、表彰台で終わったからよかった」

11位 中上貴晶選手
「今日はウォームアップでセッティングを変更したが、あまりいい状態ではなく、元に戻して決勝に挑んだ。赤旗中断後は、リアサスペンションの調整をしたことで、多少はよくなったと思う。今日は6番手集団の中で戦うことになり、せめて6位でフィニッシュしたかったのですが、マシンの状態が完全ではなく、僅差の11位。しかし、次につながるレースになったと思います」

23位 長島哲太選手
「スタートはよくて、いつもより速いペースの集団の中で戦っていた。ずっと課題となっていた4コーナーでタイムをロスして、その先のストレートで抜かれ、コーナーで抜き返すという繰り返しとなった。でも、ポイント獲得圏内が見える位置でレースができた。悔しいレースでしたが、自信にもつながった。次のチェコでは、ポイントを獲得できるようがんばります」

ベテランのバスケス選手が、混戦を制して初優勝を達成

Moto3にも、磨耗しやすい路面を考慮して、フロントとリア共にミディア&ハードのタイヤを供給した。予選では、ランキングトップにつけるJ・ミラー選手(KTM)が今季6度目のポールポジションをゲットした。「いいフィーリングで走れたよ。レースも楽しみだ。ホンダ勢が速いからタフなレースになると思う」とミラー選手。続いて、E・バスケス選手(HONDA)が2位、ランキング2位のA・マルケス選手(HONDA)が3番手となった。

決勝レースが始まると、ミラー選手がホールショット。後ろからバスケス選手、マルケス選手、予選4位スタートのR・フェナーティ選手(KTM)などが続く。
ミラー選手はそのまま後続を引き離しをかかるが、後ろからマルケス選手、フェナーティ選手、バスケス選手が続き、この4台がまずはトップ争いを展開。A・リンス選手(HONDA)、J・ゲバラ選手(KALEX KTM)、B・ビンダー選手(MAHINDRA)も追いつき、トップグループは7台に膨れ上がる。トップ争いは激しく、フェナーティ選手、マルケス選手、ミラー選手、リンス選手が目まぐるしく先頭を奪い合っていく。

中盤に入っても、7台のドッグファイトは続き、激しいバトルを見せていく。
残り10周になると、さらにA・マスブー選手(HONDA)など3台も追いつき、トップ争いは10台に膨れ上がる。ストレートではスリップストリームの奪い合い、コーナーではブレーキング競争が繰り広げられる。終盤に入ると、フェナーティ選手、バスケス選手、リンス選手、ミラー選手を中心に戦いが演じられる。ラストラップへフェナーティ選手がトップで入り、そのまま先頭を守っていくが、バスケス選手が後ろにピタリとつける。

ラストコーナーを立ち上がったバスケス選手は、ストレートでフェナーティ選手の横に並ぶとゴールライン直前でパス。バスケス選手は、キャリア初の優勝を決めた。フェナーティ選手は惜しくも2位。ミラー選手は終盤苦戦しながらも、3位を死守している。この結果、ポイントテーブルではバスケス選手が2位に上がり、首位のミラー選手と21点差となった。

●レース後のコメント

優勝 E・バスケス選手
「予選からうまくいった。セッティングもよかったし、集中して走れた。最後はフェナーティ選手の後ろにつければ勝てると思っていて、ポジション取りもよかったね。サマーブレークの間に結婚して、さらにレースに集中できている。初優勝を家族に捧げたいね」

2位 R・フェナーティ選手
「最後は後ろにバスケス選手がいたら勝てないと分かっていた。彼のマシンはストレートで速いからね。ここ3戦結果がでてなくて、2回も転倒していたから、表彰台に上がれてよかったよ」

3位 J・ミラー選手
「表彰台に上がれたからよかった。厳しいレースだった。最終コーナーからゴールラインまでが長いから、ホンダ勢に叶わないんだ。次のブルノは、フィニッシュラインまで近いからいいね。ブルノが楽しみだよ」

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