[HONDA]MotoGP Rd.10 フリー走行 マルケスが初日トップで後半戦も好調なスタートを切る

後半戦のスタートとなった第10戦インディアナポリスGPのフリー走行は、終日、雲の多い天候となり、時折り小雨が降る不安定な天候となりました。しかし、MotoGPクラスは、1回目、2回目ともにドライコンディションで行われ、順調にセットアップを進めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク。開幕10連勝とインディアナポリスGP4連覇に向けて絶好のスタートを切りました。

インディアナポリス・モータースピードウェイは、今年、大幅にコースが改修されました。改修されたのは3カ所。改修の目的は低速コーナーをよりスムーズに走れるようにレイアウトを変更したもので、昨年までの全長4,216kmから4,170kmへと46m短縮されました。さらに、路面の大幅な改修でアベレージが上がり、大幅にラップタイムが短縮されました。

これまでのサーキットベストタイムは、昨年、マルケスがマークした1分37秒958でした。その記録をマルケス自身が初日の走行で5,076秒、短縮。ただ一人、1分32秒台に入れる1分32秒882の好タイムで首位に浮上しました。午前中1回目のセッションでは、路面のグリップ向上に合わせて着実にタイムを上げて5番手。午後のセッションでも路面コンディションを確認しながら、最後のアタックでトップタイムをマークしました。

以下、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と続き、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が1分33秒493で5番手、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が1分33秒513で6番手。トップタイムをマークしたマルケスから1秒差以内に11台という接戦の中で、Honda勢がまずまずのスタートを切りました。

2日目のフリー走行、予選。そして決勝と、さらにタイムが上がることが予想されます。「以前の方が、よりRC213Vのパフォーマンスを生かせるレイアウトだった」と語るマルケスですが、ニューコースでもRC213Vのパフォーマンスを存分に発揮することに成功しました。そして、インディアナポリスで2度の優勝を経験しているペドロサも、2日目のタイム短縮は確実で、Repsol Honda Teamの予選1-2に期待されます。

以下、Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」に乗るスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が1回目のセッションで7番手となり、初日総合で12番手と快調なスタートを切りました。対照的にRC213Vに乗るアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)はグリップ不足に苦しんでタイムを伸ばせず14番手。RCV1000Rのカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が15番手、青山博一(Drive M7 Aspar)が17番手、右手首の手術で今大会を欠場するニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)の代役として出場のレオン・キャミアは、初めて乗るマシン、初めてのコースという厳しい条件の中で23番手でした。

Moto2クラスは、前戦ドイツGPで初優勝を達成、鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位になったドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)がトップタイムをマークしました。Moto2クラスも、MotoGPクラス同様、これまでのサーキットベストタイムを5,084秒と、大幅に短縮しました。以下、1秒差以内に14台という接戦となり、2番手にサンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が3番手と続き、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が12番手。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)はトップから1,968秒差の30番手でした。

Moto3クラスは、1回目、2回目ともに不安定な天候に苦しみました。1回目の走行は湿った路面からドライへ。2回目のセッションはセッション終盤に雨になるという、あいにくの一日となりました。その中で、アイザック・ビニャーレス(KTM)が昨年のサーキットベストタイムを4,885秒短縮する1分42秒507でトップタイム。総合2位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が、わずか0,097秒差で2番手。総合3位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が4番手、ジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が5番手と続き、総合5位で昨年のウイナーでサーキットベストタイムを持っていたアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)は、1,185秒差の12番手と苦しい一日となりました。しかし、不安定なコンディションの中で慎重な走りをしていたこともあり、2日目のタイム短縮とポジションアップに期待されます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「休み明けの最初の走行で、いい走りをすることはいつも大事なことだと思っています。今日はそれがうまくいき、全体的にいい一日になりました。今日は新しいコースとトラックの確認をすることもできました。新しい路面はバンプがほとんどなくなり、グリップが向上しています。コースレイアウトは、以前の方が、我々のマシンによりアドバンテージがあったと思いますが、新しいコースは、とても楽しく乗ることができました。今日は、ソフトとハードの両方のリアタイヤのテストをすることができたし、明日に向けてデータを得ることができ、今日は順調にメニューを消化できました。いい一日になりました」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「午後のセッションでは、すべてのタイヤをテストしました。しかし、いいペースを刻むためには、まだまだやらなくてはならないことがたくさんあります。そして、路面の限界も探る必要があります。今日は路面コンディションが、どんどんよくなったので、できるだけ多くの周回を重ねました。コースが改修されたことで、これまでとは全く違ったサーキットになった感じです。新しいレイアウトは、あまり好きではありません。以前に比べて、パッシングポイントも少なくなったと感じました。いずれにしても、明日のフリー走行と予選では、日曜日の決勝に向けてタイヤの選択に集中しなければなりません」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 6番手)
「すばらしいサーキットになりました。そして路面コンディションがよくなり、コーナーも改善されて、これまで以上に楽しんで走ることができました。今日は1回目の走行が14番手だったので、2回目のセッションでは、とにかく、ポジションを上げることを目標にしました。午後のセッションは安定性が向上しました。しかし、トラクションコントロールなど、まだ改善しなければならないことがいくつかあるので、引き続きセットアップに取り組みます。今日は夏休み明けの最初のセッションでしたが、6番手というのは、まずまずのスタートだと思います」

■スコット・レディング(MotoGP 12番手)
「午前中は路面コンディションがあまりよくありませんでしたが、最初から気持ちよく乗ることができました。もちろん、午後になればみんなタイムを上げてくることは分かっていましたが、ほかのRCV1000R勢より1秒速かったし、セッション7番手だったので、気分はよかったです。今年はアスファルトが新しくなり、タイヤには厳しいコンディションになりました。そのため、いかにタイヤを持たせるかが重要になります。明日はそのセッティングを見つけるために集中しなければなりません。新しいサーキットはとても好きなレイアウトです。とくに最終コーナーは以前よりスピードが出るようになり、よくなったと思います。明日も引き続き、セットアップに取り組んでいきます」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 14番手)
「この数戦、苦しんできたリアのグリップ不足に今日は苦しみました。タイヤはいたるところでスライドしているし、マシンをコントロールするのがとても難しい状態でした。ほかのライダーたちとそれほどタイム差はないのですが、決していいフィーリングではありませんでした。改修された新しいサーキットは、以前にくらべるとスムーズに乗ることができるようになりました。路面もよくなっているし、全体的によくなっていると思います。明日は問題点を改善して、タイムもポジションも上げたいです」

■青山博一(MotoGP 17番手)
「全長は約50m短くなっただけですが、路面の改修などでコーナリングスピードが上がり、昨年より今年の方が自然な感じのサーキットになりました。当然のように、午前より午後の方がグリップがよかったのですが、セッティングの方向性があまりよくなくて、思ったほどタイムを更新できませんでした。今日はソフトとハードのリアタイヤを試しましたが、ソフトで思ったほどタイムを伸ばせませんでした。路面コンディションがどんどんよくなっているので、明日も両方のタイヤをテストしながら、決勝に向けてのタイヤの選択に集中したいと思います」

■レオン・キャミア(MotoGP 23番手)
「今日は何もかも初めて経験することばかりだったので、それに慣れることで一日が終わりました。まだまだマシンを乗りこなすところまではいかなかったのですが、マシンはとてもよく感じたし、自分でも驚くほど楽しめるようになりました。インディアナポリスはすばらしいサーキットです。シルバーストーンに似ている部分もありました。ここは1コーナーがすごく高速コーナーで、とても勇気がいるし、印象的でした。いずれにしても、もう少しマシンのことを理解しなければならないし、たくさん周回を刻まなければなりません」

■ドミニク・エージャーター(Moto2 1番手)
「新しいサーキットは、とてもよくなっています。新しい路面はグリップが上がり、改修されたコーナーではスピードが速くなり、ラップタイムも大幅に上がりました。今日はフロントは1本だけ。リアは両方のコンパウンドを試しました。午前中にレース距離のロングランをしました。明日の予選は、コンディションもよくなって、もっとタイムは上がると思うので、さらにグリップを上げるセットアップにトライして、もっと楽にタイムを出せる状態にしたいと思います。今日はいい一日でした」

■サンドロ・コルテセ(Moto2 2番手)
「新しいコースと路面の改修は、グリップが上がり、コーナリングスピードも速くなって、自分にとってはとてもよかったと思います。とても楽しく走ることができました。今日はいい走りができたし、とてもいい一日でした。しかし、タイヤの選択は難しく、明日の天候もどうなるか分からないので、全体的に難しいレースになるかも知れません。今日は、再び、いい走りができるようになってことがとてもうれしいです。明日も引き続き、がんばります」

■エステベ・ラバト(Moto2 3番手)
「1回目、2回目ともにトップ3でセッションを終えられて満足しています。夏休み明けの最初の走行だったし、いい結果で終えられてうれしいです。新しいサーキットは、とてもよくなっているし、一段と好きなコースになりました。今日は新しくなった路面のグリップを確認して、タイヤの選択をするのが一番の目標でした。まだやらなくてはいけないことがありますが、いい一日となりました」

■中上貴晶(Moto2 12番手)
「あまりいい状態ではありませんが、セッション中に一つひとつ問題点をつぶしていくことができました。少しずつよくなっているし、問題点もはっきりしているので、明日は、今日抱えている問題を改善したいと思います。課題はリアに加重が掛けられないことです。午前から午後にかけてスプリングで調整したのですが、路面のコンディションがどんどん変わっていくので合わせきれませんでした。改修されたサーキットは、昨年までとはまるで違う印象で、全然違うコースを走っているようです。しかし、今までより、楽しいサーキットになっています。明日はもっとタイムを上げていきたいと思います」

■長島哲太(Moto2 30番手)
「初めてのコースなので、FP1はあまり気持ちよく乗れなかったのですが、午後はだんだんペースも上がり、楽しく乗ることができました。今日は、フロントが午前と午後で1本だけ。リアはソフトとハードを試しました。ペースが上がってきたときにフロントが切れ込むようになっていたので、思ったほどはタイムを伸ばせませんでした。明日は、新品のタイヤを履いて、もっとタイムを出せると思います。今日は、いろいろきっかけをつかめたし、収穫ある一日になりました」

■アレックス・マルケス(Moto3 2番手)
「休み明けの最初の走行で、いい走りができて、とてもハッピーです。しかし、今日は天候がとても不安定でした。午前中のセッション序盤は、ちょっと湿っているような感じでした。その後、ドライになって気持ちよく走ることができたのですが、午後は、スリックタイヤで走っているときに雨が降り始めました。今日は2番手で終えたことよりも、フィーリングよく走れたことがとてもうれしいです。明日は、いくつのポイントを改善するために集中したいと思います」

■アレックス・リンス(Moto3 12番手)
「難しいコンディションの一日でした。一日を通して、濡れているような路面だったし、午後はセッション終盤に雨が降り始めました。そのため、同じラインで走れず、同じポイントでアクセルを開けられず、という一日でした。しかし、新しいレイアウトと新しい舗装のサーキットは、これまでより安全だと思うし、レイアウトも好きです。明日はいいコンディションで走れることを願っているし、いい走りができると思います」

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