[HONDA]MotoGP Rd.10 インディアナポリスGPプレビュー

シーズン後半戦のスタートとなる第10戦インディアナポリスGPが、8月8日(金)から10日(日)の3日間、インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイで開催されます。インディアナポリス・モータースピードウェイは、世界で最も伝統と歴史のあるサーキットで、2009年に開設100周年を迎えました。開設された当時は、レンガを敷き詰めたコースでした。現在も、スタート&フィニッシュラインには、1ヤード分だけ当時のレンガが敷き詰められています。この部分を“ブリックヤード”と呼び、インディアナポリス・モータースピードウェイを象徴する存在です。この場所でMotoGPが初めて開催されたのは08年。今年で7度目の開催となります。

インディアナポリスGPでは、Honda勢が過去に4連勝しています。2010年はダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、11年は12年シーズンを最後に引退したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)、12年にはペドロサが、インディアナポリスGPで2度目の優勝を果たしました。昨年は、史上最年少記録で世界チャンピオンになったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝、ペドロサが2位と、Repsol Honda Teamが1-2フィニッシュを達成しました。今年は2年連続の1-2フィニッシュとRepsol Honda Teamによる大会5連覇、そして、シーズン4度目の1-2フィニッシュが期待されます。

破竹の9連勝というすばらしいリザルトでシーズン前半戦を終えたマルケスは、後半戦のスタートとなるインディアナポリスGPで、シーズン10勝目と、Moto2クラス時代からの大会4連覇に挑みます。昨年の大会では、ルーキーとは思えないすばらしい走りでポールポジションを獲得。決勝ではホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、チームメートのペドロサとの激闘を制して優勝しました。今年はコースが改修され、路面の舗装が一新されています。インディアナポリスは、これまでタイヤに厳しいサーキットでした。路面コンディションが変わったことで、タイヤと路面のマッチングがどう変化するのかという点に注目が集まっています。開幕10連勝とタイトル2連覇を狙うマルケスにとって、インディアナポリスGPはとても重要な戦いとなり、初日から、セットアップに全力で取り組むことになります。

チームメートのペドロサは、インディアナポリスにおいて、10年と12年に優勝。昨年の大会は、ケガからの復帰戦でありながら、見事、2位表彰台に立っています。インディアナポリスは得意とするサーキットだけに、3度目の大会制覇と今季初優勝を狙います。シーズン前半の最後の戦いとなった第9戦ドイツGPを前に、ペドロサは16年までの契約更改をチームと済ませ、後半戦の戦いに集中できる環境を整えました。後半戦もRepsol Honda Teamの2人の走りに、大きな注目が集まる中、マルケスとともに、今季4度目となるRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュに気合を入れています。

不安定な天候となった前戦ドイツGPで、タイヤの選択はよかったものの、サスペンションのセッティングが合わず表彰台を逃したステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、気持ちを切り替えてシーズン後半戦に挑みます。MotoGPにデビューしたおととしの大会は6位。昨年は、予選までの度重なる転倒の影響で7位に終わりました。しかし、インディアナポリスはブラドルにとって好きなコースの一つ。得意のコースで、シーズン初の表彰台を目指します。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、おととしの大会で5位、昨年は6位でフィニッシュしています。今シーズンの前半戦は、転倒が多く、思うような結果を残せないでいますが、前半戦の遅れを取り戻すためにも、得意とするインディアナポリスからの巻き返しに闘志を燃やしています。

Hondaの市販レーサー「RCV1000R」で出場のスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)は、レースを重ねるごとに調子を上げて、現在は総合12位。RCV1000R勢トップの成績で、シーズン前半を終えました。後半の目標はRCV1000R勢トップをキープして、今季ベストリザルトとなったカタールGPの7位を上回ることです。後半戦は、前半戦で学んだことを結果に結びつける戦いとなります。

総合13位のニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)は、ドイツGP終了後に右手首の手術を行い、回復が遅れているために今大会を欠場。代わって、レオン・キャミアが出場します。総合15位の青山博一(Drive M7 Aspar)は、今季ベストリザルトとなるシングルフィニッシュを目標に全力で挑みます。総合17位のカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)は、得意のサーキットに気合満点。ホームグランプリとなる次戦チェコGPに向けて、弾みをつけたいところです。

Moto2クラスは、総合トップのエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、昨年に続いての大会2連覇と、シーズン5勝目を狙います。総合2位でチームメートのミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)は、ここ数戦、タイヤの選択に苦しんでいますが、それでも表彰台に立ってきました。過去、インディアナポリスGPでは、あまりよい結果を残せていませんが、チームメートとの戦いに闘志を燃やしています。

総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)は、125ccとMoto3時代に、インディアナポリスGPでそれぞれ一度ずつ、表彰台に立っています。得意とするサーキットで今季2勝目を狙います。ラバトが170点、カリオが151点、ビニャーレスが120点。ここからの戦いが非常に重要となり、トップ3によるチャンピオン争いが注目されます。

前戦ドイツGPで初優勝を達成したドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)は、今大会は連勝を目指します。なお、エージャーターはドイツGP後に鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場。3位表彰台に立ち、大きな注目を集めました。昨年のインディアナポリスGPで2位表彰台に立っている中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、今季初の表彰台登壇に向けて闘志満々。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は初のポイント獲得に挑みます。

Moto3クラスは、総合2位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)、総合3位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)、総合5位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が、念願のタイトル獲得に向けて全力で挑みます。アレックス・マルケスは今季3勝目、バスケスは初優勝を目指します。第7戦カタルニアGPで左脚を痛めたリンスですが、脚は順調に回復。大会2連覇とシーズン初勝利を目指します。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「ドイツGPを終えてからのサマーブレイクでは、後半戦に向けて充電することができました。トレーニングもできましたし、有意義な時間となりました。最高の夏休みでした。前半9戦での調子を後半戦もキープできる準備は整ったと思いますし、今はインディアナポリスGPが待ちきれません。このサーキットは大好きです。今年はコースが改修されたので、その変化を見るのが楽しみです。後半戦の初戦ということで、できる限り早く、本来のリズムに戻れるよう、最初のフリー走行から集中して挑みたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合2位)
「後半戦に向けて、今はとても落ち着いています。ドイツGPは不安定な天候で、大変なレースになりましたが、そのドイツGPで表彰台に立つことができました。サマーブレイクを前に、チームとの契約を更改できました。シーズン前半は、すべてが順調に進みました。インディアナポリスGPは、ここ数年、いい結果を出せているので、今大会は優勝を目標にします。今年はコースが改修されて、新しいトラックレイアウトとなるので、これらの変更をしっかり確認しながら、決勝に向けて準備を進めていきたいです」

ステファン・ブラドル(MotoGP 総合9位)
「いいサマーブレイクになりました。後半戦に向けてのトレーニングがしっかりでき、モチベーションが高まりました。リラックスする時間も取れました。シーズン前半戦は、アップダウンの激しいリザルトで、前半戦最後のドイツGPは、天候が不安定だったのに加え、運がありませんでした。後半戦は気持ちを切り替えていきたいです。インディアナポリスはすべてのMotoGPライダーにとって印象的なサーキットであり、特別な大会となります。今大会はトップグループについていくのが目標です」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 総合10位)
「インディアナポリスは独特なサーキットレイアウトであり、今年は改修されたコースでレースをすることになります。これまで、いくつかのコーナーは2輪レースには適さないレイアウトでした。しかし、路面が再舗装されたことで、その問題も解決するのではないかと思っています。今大会は、新しい舗装とタイヤのマッチングを見極めていくことがとても重要になります。これまで、インディアナポリスGPではいい結果を残せていますし、ベストリザルトを残せるようにがんばります。サマーブレイク中も、後半戦に向けて準備してきました。いい結果を残せるようにしたいです」

スコット・レディング(MotoGP 総合12位)
「サーキットの一部が変更されたといういうことで、どう変わったのか、その変更がどう影響するのかに興味があります。しかし、ロングストレートから高速コーナーの1コーナーが待ち受けているという点は変わりなく、MotoGPのマシンでそれを体験できることを、とても楽しみにしています。アメリカは、ファンの声援が身近に感じられるし、とても新鮮です。ポイントランキングでは、ほかのRCV1000R勢にアドバンテージを持って、前半戦を終えられました。後半戦もこの調子をキープしなければなりません。夏休みはトレーニングがたっぷりできましたし、リフレッシュもできました。今大会も熱いレースを期待しています」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 総合13位)
「右手首の状態が完全ではなく、加えて、マシンをまだきちんと理解していない状態でインディアナポリスGPを迎えるとは、想像していませんでした。今は、なるべく早く復帰することだけを考えています。もちろん、イベントなどへの出席のため、インディアナポリスには向かいます。ファンのみんなに会えるのを心より楽しみにしています。右手首の手術は、簡単なものではなかったですし、次の診察の結果が出てからでないと、回復状況は分かりません。代役で出場してくれるレオン(キャミア)には、グッドラックと言いたいです。もちろん簡単なシチュエーションではありませんが、レオンは信頼できる、経験豊富なライダーなので、いいレースをしてくれるはずです」

青山博一(MotoGP 総合15位)
「サマーブレイク中は日本へ戻り、数日間を家族と過ごせました。後半戦に向けて、エネルギーとモチベーションを最高に高められたと思います。インディアナポリスはとても特徴あるサーキットです。今年はいくつかの部分でコースが変更されたということで、どう変わったのか、それを見るのを楽しみにしています。サーキットはユニークで、雰囲気がよく、アメリカのレースは大好きです。後半戦は、さらにいい結果を残せるよう、いいスタートを切りたいです」

カレル・アブラハム(MotoGP 総合17位)
「インディアナポリスGPにはいろんな思い出があります。2012年は8位になり、MotoGPでの最高位でフィニッシュしました。しかし昨年は、フリープラクティスで転倒して、その後のシーズンを棒に振ることになりました。今年の前半戦は、まずまず安定した結果を残してきましたし、RCV1000R勢のトップになるためにがんばってきました。これが今年の毎レースの目標であり、後半戦もそれは変わりません。今大会は、一つでも2つでも上のリザルトを目指していきます」

エステベ・ラバト(Moto2 総合1位)
「前半戦をいい状態で終えられて、いいサマーブレイクになりました。インディアナポリスGPから始まる後半戦も、これまで通り、全力を尽くさなければなりません。これまで通り、レースへのアプローチは変わりませんし、マシンに乗ったら、勝つために100パーセントで戦います。今年、インディアナポリスは大幅なコース改修が行われたようですが、実際に走ってみないと、どう変わったのかが分かりません。サーキット入りしたら、まずこの点を確認したいです」

ミカ・カリオ(Moto2 総合2位)
「インディアナポリスは、歴史あるサーキットです。雰囲気がユニークで、特別な大会です。これまでインディアナポリスGPでは、あまりいい結果を残せていません。一方、チームメートのティト(ラバト)は、ここではいつもいいレースをしています。いずれにしても、コースが改修、再舗装されたことで、タイヤと路面のマッチングが重要になります。今大会はそれに取り組まなければなりません」

マーベリック・ビニャーレス(Moto2 総合3位)
「シーズン前半戦はなかなかいいレースができたと思います。チャンピオンシップで3位は予想していませんでした。前半戦の目標は、好調をいかにキープするかということでした。後半戦も全力で挑み、優勝を狙っていきます。インディアナポリスGPでは、2011年と2013年に表彰台に上がっていますし、今年もベストを尽くします」

中上貴晶(Moto2 総合23位)
「サマーブレイク中は、シーズン前半の反省を含めて、モタードやダートトラックなど、いろいろなトレーニングを行ってきました。今年のサマーブレイクは3週間と、昨年よりも短かったのですが、鈴鹿8耐に行けましたし、後半戦に向けてリフレッシュできました。コースが改修されているので、どうなっているのか楽しみです。昨年も後半戦はいいレースができていたので、ここから調子を取り戻していきたいです」

長島哲太(Moto2 ノーポイント)
「前半戦最後のレースとなった第9戦ドイツGPのあと、鈴鹿8耐に参加しました。決勝は、トラブルもあって思うような結果を残せませんでしたが、シーズン後半戦に向けて、収穫の多いレースとなりました。トレーニングもいっぱいできましたし、後半戦に向けてモチベーションが上がっています。後半戦も日本GPとバレンシアGPを除き、初めて見るサーキットばかりなので、初日から全力で挑みます」

アレックス・マルケス(Moto3 総合2位)
「昨年のインディアナポリスGPにおいて、Moto3で初めて表彰台に立つことができましたし、僕にとっては特別な大会です。サーキットのレイアウトは自分のライディングに合っていると思いますし、楽しめると思います。サマーブレイクはリラックスでき、後半戦に向けてモチベーションを高められました。我々のチームは、チャンピオンシップを戦う上で高いレベルにいると思います。今大会も優勝を目指してがんばります」

エフレン・バスケス(Moto3 総合3位)
「インディアナポリスGPでは、FP1からFP3まで、しっかり走ってマシンをいい状態にしたいです。表彰台争いに加わるには、フロントローからスタートしたいですし、そのためにもフリー走行でいい状態にして、予選に臨まなければなりません。インディアナポリスは好きなサーキットです。どんなふうに変更されたのか興味があります。いずれにしても、いい結果が残せるようがんばります」

アレックス・リンス(Moto3 総合5位)
「いいサマーブレイクになりました。なんにでも余裕を持って取り組めましたし、トレーニングをしない完全な休日もありました。ケガをしていた脚の痛みもなくなり、完全に回復したと思います。インディアナポリスは大好きなサーキットです。昨年は勝っていますし、いい思い出がたくさんあります。サーキットのレイアウトが変更されたことで、アベレージが速くなったと聞いているので、到着したらコースを確認したいです。テレビゲームでは、すでにレイアウトが更新されていたので、新しいコースを確認できたことには感謝しています」

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