Kawasaki、JMX Rd.6 IA1 猛暑の中で新井宏彰がIA1総合3位入賞

■ 2014年 全日本モトクロス選手権 第6戦 SUGO大会
■ IA1
■ 開催日:2014年8月3日(日)
■ 会場名:スポーツランドSUGO

猛暑の中で新井宏彰がIA1総合3位入賞(4位/3位)
IA2では勝谷武史(グリーンクラブジュニアライダース)が今季3度目のパーフェクト(1位/1位)

新井宏彰の第6戦(IA1/4位/3位)
熱中症を予防するために両ヒートとも25分プラス1周に短縮されましたが、僕としては30分プラス1周フルに走りたかったですね。絶対にタレない自信があったからガンガン行ったし、ヒート1ではラスト2周でベストラップを出したくらいですから。フィニッシュした時は3位の小方選手の真後ろまで追い付いたし、2位の平田選手まで抜けそうだったので、通常通りあと5分は欲しかったです。2人とも相当ペースダウンしていたので…。まあ、タラレバの話ですけれど…。

スタートは結構いいとこ出たんです。序盤は4番手を走っていたところ、3周目のヨーロピアンのダブルレーンでフロントが切れ込んでコケました。8番ぐらいまで落ちたんですが、そこから追い上げました。暑かったし他のライダーはタレるだろうとわかっていたから、焦らずにじっくり挽回していこうと。転倒しなければ…というのもタラレバですが、とにかくヒート1の感触がよかったので、ヒート2は勝てそうだと思いました。

ウェイティングエリアから移動するときに「カナカナカナ〜」ってひぐらしの鳴き声が聞こえてきたので、これは少し涼しくなったのかなと思いながらスターティングゲートに並びました。暑い方が自分のアドバンテージになると思っていたんですが、いずれにしても終盤勝負だと読んでいました。予選でマシントラブルがあって12位になったので、イン側もアウト側も取れず真ん中のゲートからだったんですが、ヒート2のスタートもなんとか出られました。

2周目に3番に上がったんですが、意外と前の2人がタレませんでしたね。最初は成田選手と平田選手が逃げたように見えたかもしれませんが、あれは自分の入り方が慎重だったためです。撒水スポットがあったし、ヒート1では序盤に転倒したので、同じ轍は踏まないように心掛けました。路面状況を確かめながら徐々にペース上げて行くと、三つ巴になって同じタイム差で周回しました。ところがその後、さあ勝負だというタイミングで、ゴーグルの中に汗が入ってきて視界がにじんでしまい、ペースアップできなくなりました。

接戦ではなかったけれど、トップがそこそこ見える位置でレースできたのは久しぶりでした。手応えを感じながらのレースでしたね。今シーズンはマディで取りこぼしが多いので、ドライだったら絶対に勝ちたい。9月の名阪も暑くなると思いますが、暑ければ暑いほど僕には有利ですね。そうそう、今回の昼休みですが、コースがガラガラに空いていました。普段なら下見するライダーが大勢いるのに、みんな涼んでいたんでしょう。僕はいつもと同じようにコース上を歩いて1周しました。暑いことは確かですが、別にきつくはなかった。歩けばヒート1で体内に溜まった乳酸も取れるので、クールダウンという意味もありました。

今回のコースはヨーロピアンセクションが2レーンに分かれたS字になっていて、右がイン→アウト、左へ行くとアウト→イン、左右どちらを選んでも同じになるような演出でした。2レーンの間には中央分離帯のような土盛りがしてあって、レーンチェンジはできないことになっていたんですが、ヒート1で僕が転倒したときに小方選手が避けきれずに手前のインから次のインに飛び越えたことが審議されて、ヒート2からはレーンチェンジが可能になりました。せっかく2車線にしたのに車線変更を許したら、みんな最短距離でイン→インを選ぶじゃないですか。僕はひそかにそのラインを想定していたんですが、みんなが通るようになってしまったので残念でした。今度は乗り越えられないぐらいの壁を作るとかして、レーンチェンジできないように貫いて欲しいですね。

三原拓也の第6戦(IA1/6位/5位)
暑くてタフなレースでしたね。スタートは両ヒートとも良かったんですが、1〜2周目は撒水で手こずってペースを上げられませんでした。ヒート1の2レーンの入口では、新井君の転倒を真後ろで目撃しました。小方選手が避けきれずに隣りのレーンに飛び出したんですが、僕は上手くすり抜けました。ヒート2からレーンを跨いで移ってもいいことになりましたが、実際に飛んでいたのはトップ4人ぐらいだったし、途中でルールを変えるのはどうかなと思います。せっかく面白いレイアウトだったのに…。

新井君はコケてからのペースが速かったんで、すぐに抜き返されました。前を走っていてもキープできず、僕もちょうど暑さにやられてきた頃だったんで、食らい付いていけなかったですね。追い上げていたら自分のテンションも上がるものだし、新井君はたぶん体力に自信があるから出し切れるんでしょうね。僕の場合は暑いと息苦しくなって、身体も動かしにくくなります。新井君は持久力もすごいし筋力もすごい。僕も持久系ですが、とてもかないません。みんな条件は一緒なんですけど、IA1の中では僕はまだまだ体力ない方かもしれません。暑さ対策としては、昨日今日はあまり出歩かないようにして、パドックで涼んでいました。トラックの中が暑いときは、レンタカーのエアコンを付けてこもっていました。なるべく涼しいところで体力を温存する作戦です。

今回はスタンディングで走ることが多かったようですが、立って乗るのはもともとスピードを落とさずにアウトを回るのがスタイルだからです。インを回る時は座りますけれど。路面はかなり掘り起こされていたので、踏み固められてできたラインにはギャップが多かった。それに備えるためにもスタンディングが有効でした。立ったままでも疲れません。むしろ立ったり座ったりする方が疲れます。サンド育ちなので、スタンディングでギャップをこらえるのは慣れています。

菅生のようにコースレイアウトをちょくちょく変更してもらえるのは、攻め方も変わるし面白いですね。欲を言えばもっとハイスピードな方が好きです。ヨーロピアンセクションとかはいいんですけど、前半のスネークなどはちょっとタイトに曲がりすぎていたので、どっちかと言うと新井君タイプ。僕の好みとは正反対でした。それからスネークの最後のタイトコーナーにボコッとしたジャンプがあって、僕は飛べたり飛べなかったりでした。手前のコーナーが上手く決まらないと飛べないんです。細かいテクニックがまだまだですね。450は250と違って重さがあるので、押さえが利かない。それも言い訳なので、言い訳しなくてもいいように、テクニックと体力を身に付けます。

井上眞一の第6戦(IA2/15位/10位)
8月の全日本は久々ですね。311の年だったから3年ぶりですか。すごい暑さの中でのレースになりましたが、かなり体力的にきつかったです。レース後はボーッとしていました。昨日はトラックの外に出て日影で涼んでいました。暑さには弱いですね。歳だからというわけじゃなくて、若い頃から暑がりだったんですよ。体質は変わっていません。もちろん暑くても普段から乗ってはいますが、準備不足というか対応できずにバテました。

予選のスタートは2番手でよかったんですが、ヒート1は全く決まりませんでした。いつも通りアウトからスタートしたんですが、出だしで滑ってしまって1コーナーではイン側から何台も先に入られてしまいました。2コーナーの混戦も上手く抜けられず、その後も走りが全く冴えず、ペースがどんどん落ちて抜かれました。誰とバトッたかも覚えていません。常に前にプッシュしたいという気持ちだけはありましたが、ただ身体が言うことを聞かなかった。みっともない15位でした。

昼休みの間も体力が回復しなくて、これはきついなという状態でヒート2のスタートに並びました。スタートも10番手あたりで、何台か抜かれたりはしましたが、ヒート1よりは粘れたかなという感触です。内容的には両ヒートとも全然ダメでした。第3戦広島も悪かったけれど、今回も悪いです。雨の第4戦菅生と第5戦藤沢では表彰台に上がったのに、晴れたらこんなに下がるなんてみっともない。極端すぎますよね。晴れると周りが速くなるだけじゃなく、自分が遅くなるという面もあります。

なんだか今日はネガティブな話ばかりで申し訳ないんですが、普段からの走り込み不足が出てしまった感じもありますね。仕事がテストライダーですから乗ってはいるんですが、やはりレースに備えた練習とは違うものなので…。今日は成田選手と勝谷選手が揃ってピンピンだったので、同じベテランとしては負けていられません。9月の名阪は雨乞いというわけではありませんが、せめて曇りぐらいだったらうれしいですね。

菅生の新コースは、とても好印象でした。2レーンの部分は全日本では初めてだったし、面白かったですよ。ヒート2のサイティング後に説明があって、レーンを跨いでもいいと言われたんですが、自分にとっては真ん中の山が壁のように見えたので飛ばないでおきました。路面の掘り返しや撒水など、スタッフのみなさんの尽力には感謝しています。暑い中ありがとうございました。

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