[DUNLOP]AMA Rd.9 450クラス、ダンジーが完全優勝! ランキング首位に迫る!

西海岸ワシントン州とオレゴン州のボーダー近くにあるワシューガル・モトクロスパークは、レース開催日程や地理的要因から日本でも馴染みがあり、古くから高い評価を得ているコースだ。針葉樹林に囲まれた斜面には「ホースパワーヒル」の異名を取る長い登り坂や同等の下り坂があって、文字通り馬力勝負のレイアウトが特徴となっている。その一方で非常に滑りやすい黒土の路面が曲者で、実際はパワーよりもトラクションが鍵となる。

当地でのAMAプロモトクロス開催は34年目になるが、今年は前例がないほどの大雨が水曜に降ったため、木曜に予定されていたアマチュアレースが日曜に延期となり、マディと化したコースの修復が行われた。排水作業とソーダ灰の撒布によって土曜には概ね回復したが、日影になる林間部と低地には水分が残留し、プラクティスセッションの進行とともに掘れたワダチが深くなっていった。

予選トップタイムは、450=ライアン・ダンジー(KTM)2分13秒401、250=マービン・ムスキャン(KTM)2分14秒082。レッドブルのチームメイトが両クラスを席巻する形となった。

450クラスのヒート1は、オープニングラップ途中からトップに立ったダンジーが、序盤から独走する展開になった。やがてスタート5位のケン・ロクスン(KTM)が2位へ、同じく11位のイーライ・トマック(ホンダ)が3位へと浮上したが、ダンジーは5周で10秒の貯金を蓄えており、アドバンテージは強固なものだった。

レース中盤はロクスンvsトマックの2位争いが注目されたが、12周目にコントロールライン手前のフープスで、トマックがロクスンを攻略。これでダンジー、トマック、ロクスンのトップ3が確定し、各々間隔を広げた単独走行でチェッカーフラッグを受けた。

450クラスのヒート2では、またしてもダンジーが1周目からトップに立った。2周目にはトマックが2位に上がり、ブレット・メットカーフ(カワサキ)、アンドリュー・ショート(KTM)、チャド・リード(カワサキ)が追走。序盤は前戦の勝者トマックにマークされたダンジーだったが、少しずつ引き離して中盤には4〜5秒のリードを築いた。

ポイントリーダーのロクスンはスタート9位から追い上げ、6周目には3位まで挽回したが、ダンジーとトマックのハイペースには対抗できず、その差は1分弱まで拡大した。こうして上位はヒート1と同じダンジー、トマック、ロクスンの順でフィニッシュ。パーフェクト(1位/1位)を達成したダンジーが、ランキング首位ロクスンとの差を10ポイント縮めている。

250クラス ムスキャンが初のパーフェクトウィン!

250クラスのヒート1、オープニングのオーダーはジェレミー・マーティン(ヤマハ)を先頭に、クリストフ・プーセル(ヤマハ)、ムスキャン、ジョーイ・サバッチー(KTM)、マット・ビシェリア(ホンダ)。この中から予選トップのムスキャンが抜け出し、5周目からレースリーダーとなった。ペースの上がらないマーティンが徐々に後退し、入れ替わるようにブレイク・バゲット(カワサキ)、ジェイソン・アンダーソン(KTM)が浮上してくる。

中盤以降、ムスキャンは10秒以上のマージンを有して独走。やがてプーセル、バゲット、アンダーソンによる2〜4位争いが激しくなったが、アンダーソンとバゲットが相次ぐ転倒で脱落。1位ムスキャン、2位プーセルが確定した後、3位にはスタート10位から追い上げたクーパー・ウェブ(ヤマハ)が入った。

250クラスのヒート2では、ジャスティン・ボーグル(ホンダ)がホールショットのプーセルをかわし、1周目からトップに躍り出た。3位以下にはバゲット、ムスキャン、ザック・ベル(ホンダ)、マーティンが控えていた。3周目にはムスキャンが2位に上がり、ボーグルを射程内に捉えながら走行を続ける。ムスキャンが満を持して仕掛けたのは10周目。ボーグルをかわしてトップに立ったムスキャンの背後には、バゲットが迫ったが逆転劇は起こらず。ヒート優勝と総合優勝の経験があるムスキャンだが、パーフェクト(1位/1位)はこれが初めてだった。

予選の勢いが決勝まで持続することはよくあるが、今回は予選トップのダンジーとムスキャンが各クラスで完全優勝という結果になった。250ランキング首位のマーティンは、4位/4位にとどまったが、難しい路面コンディションを踏まえたクレバーなレース運びではあった。マーティンには43ポイントの貯金があり、残り3戦におけるアドバンテージは圧倒的だ。

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