[Kawasaki]SBK Rd.9 サイクス今季4回目のポールポジションから3位&優勝

■ 2014年 スーパーバイク世界選手権 第9戦 アメリカ大会
■ 開催日:2014年7月13日(日)
■ サーキット名:ラグナ・セカ(3.610 km)

スーパーバイク世界選手権第9戦が、7月11日から13日の3日間、米国カリフォルニア州モントレーのラグナセカ・スピードウエイで開催された。ラグナセカは昨年、スーパーバイク世界選手権の舞台として9年ぶりに復活して2年目を迎える。アップダウンに富んだリズミカルなサーキット。ラグナセカの丘の上から一気に駆け下りる”コークスクリュー”は、世界でもっとも有名なコーナーのひとつ。昨年の大会では、サイクス(Kawasaki Racing Team)が初めて経験するサーキットにもかかわらず、予選2番手、決勝では第1レースで優勝、第2レースで4位になり、タイトル獲得に大きく前進した思い出深い地だ。

■レポート
第7戦イタリア・ミサノ大会でのダブルウイン、第8戦ポルトガル大会の第1レースでの優勝と、ここ2戦4レースで3勝を挙げて勢いに乗るサイクス。相性の良いサーキットに気合満点で挑んだ。フリー走行では決勝を想定したロングランに取り組んで総合4番手。スーパーポール方式で行われた予選では、3戦連続今季4回目のポールポジション獲得となった。

絶好のポジションから決勝に挑んだサイクスだったが、第1レースはホールショットを奪ったものの、オープニングラップにコークスクリューでラインを外し、優勝争いを繰り広げるメランドリ(アプリリア)、ギュントーリ(アプリリア)に先行を許す。第1レースはマシンのセッティングが完全ではなく、その後先行を許したアプリリア勢の二人からじりじりと離され、3位でのフィニッシュとなった。

第1レースを終えてマシンの調整を済ませたサイクスは、第2レースでの雪辱に闘志を燃やした。第1レースで課題になったリヤのトラクション不足の対策を行ない、オープニングラップから積極的に前に出る作戦を取り、第1レースで後塵を拝したメランドリとギュントーリのアプリリア勢に先行することに成功した。しかし10周目のコークスクリューで転倒者が出て赤旗中断。レースは7周に短縮されて再開されることになった。再スタート後もサイクスはホールショットを奪い先行するが、今度は最終コーナーを立ち上がったところで転倒者が発生、2度目の赤旗中断となった。

選手にとっては集中力を求められるレースとなったが、サイクスは3度目の再スタートも決めてライバルに先行する。7周というスプリントレースとなったが、第1レースの反省でセッティングを調整し、Ninja ZX-10Rのスピードを遺憾なく発揮したサイクスが、ギュントーリの追撃を振り切って今季8勝目を挙げた。昨年もアメリカ大会の優勝でタイトル獲得に大きく前進したサイクスが、2年連続タイトル獲得に向けて、今年も好結果で終えることになった。

チームメイトで総合3位のバズ(Kawasaki Racing Team)は、昨年のアメリカ大会をケガのために欠場しているため、ラグナセカは初めての経験。そのためフリー走行、予選と着実にコース攻略を果たしたが、ラグナセカでの経験値の高い選手たちとの差を縮めることは出来なかった。フリー走行では総合11番手に終わり、フリー走行総合11番手以下の選手たちで競うスーパーポール1に出場し、このグループでトップタイムをマークしてスーパーポール2に進出。8番手グリッドを獲得した。

第1レースではオープニングラップ11番手から9位フィニッシュ、第2レースでは2度の赤旗中断のなか6位のポジションを獲得。表彰台に立つことは出来なかったが、初体験のラグナセカでともにシングルフィニッシュを果たした。残り4戦でのバズの追い上げに期待がかかる。

またEVOクラスでポイントリーダーのサロム(Kawasaki Racing Team)は、代役出場した昨年に続きラグナセカは2回目のレース。その経験を生かし、予選10番手から決勝に挑み、第1レースで10位、第2レースで8位と、両レースともにEVOクラスのトップフィニッシュを果たした。

その他のKawasaki勢は、スターリング(IRON BRAIN Grillini Kawasaki)が13位&12位、グラルノーニ(MRS Kawasaki)が14位&11位、第2レースでアンドレオッジ(Team Pedercini)が9位、モライス(IRON BRAIN Grillini Kawasaki)が13位とそれぞれポイントを獲得した。

■コメント
トム・サイクス(3位/1位)
「今年8度目の優勝を達成し、チャンピオンシップでもリードしている。去年の経験から、このサーキットは難しいことがわかっていたし、第1レースを終えたときにあらためてそれを実感した。1周目のコークスクリューで少しはらんでしまったんだ。マシンがうまく機能していたのでなんとかトップの二人についていけたが、勝つためには十分なスピードはなかった。僕の前でフィニッシュした二人のライダーたちは、ここで素晴らしい結果を残してきた。GPでも何度も走っているし去年のレースでもよかった。第1レースはすべてにおいて満足しているけれどリヤのトラクションが少し足りなかったね。第2レースは赤旗が何度も出て、集中力をキープするのが難しかったけれど、第1レースを終えてモチベーションは上がっていたし、マシンもうまく機能していた。第1レースを終えての調整が良かったし、リスタートする度に行った微調整がさらに状態を良くした。今日のレースを終えて、第2レースで優勝することができたし、チャンピオンシップでリードを広げることができたことがとてもうれしい。リラックスして、そしてモチベーションを上げて、夏休みに入ることができる」

ロリス・バズ(9位/6位)
「今シーズンはどのラウンドでも強いレースをしてきたと思う。しかし、今回はそうはいかなかった。それでもポイントを獲得できたし、チャンピオンシップでも前のライダーたちにはそれほど離されなかった。第1レースは、何が悪かったのかよくわからなかったのだが、コーナーの進入でタイムをロスしていて思ったようにコーナーを立ち上がることができなかった。今大会はマシンのセッティングをかなり変え、自分のライディングスタイルも変えてみたが、コーナーの進入を改善することが出来なかった。厳しい大会となったが、第2レースでは少し良い走りが出来たので良かった」

デビッド・サロム(10位/8位)
「今日はEVOクラスで2勝することができた。レースは毎回戦いが激しくなっているので楽ではないが、夏休みを前にさらにポイントを獲得できてうれしい。プラクティスはとても難しく、速いラップタイムを出すことができなかったが、第1レースではずっとプッシュすることが出来たし、集中力をキープして勝つことができた。第2レースはとても短いレースになったけれど、ここでも勝つことができ、EVOクラスで大きくリードすることが出来た」

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