[BRIDGESTONE]MotoGP Rd.9 波瀾万丈のドイツGPを制したマルケスが、完全無欠の9勝目!

■開催場所 : ドイツ・ザクセンリンクサーキット
■開催日 : 7月13日
■今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
今回の供給タイヤ
フロント:スリック-ソフト、ミディアム、ハード
リア:スリック(左右非対称)-ソフト、ミディアム、ハード
[ウェット]
今回の供給タイヤ:
ソフト(メイン)、ハード(予備)

日曜の決勝レースは、直前に降った雨と路面状況の変化が予想外のドラマチックな展開をもたらした。この難しいコンディションを完璧に攻略したM・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝。9戦全勝で2014年シーズンの前半を折り返すことになった。

時ならぬにわか雨で路面が濡れたことにより、各選手とチームはタイヤ選択に頭を悩ませることになった。21選手がウェットタイヤでグリッドについたが、グリッド上で選手紹介などのスタート進行が行われている間に、路面は徐々に乾きはじめた。関係者一同がコースから退出して選手たちがウォームアップラップへ出る直前には、路面はかなりドライコンディションに近い状況になっていた。そのため、グリッド上で7名がスリックタイヤに交換した。ピットで様子を見ていた2名が、スリックタイヤを装着したマシンでウォームアップラップを行い、グリッドについた。

一方、ウェットタイヤを装着した14名の選手たちは、全員がウォームアップラップを終えると、ピットへ戻ってスリックタイヤを装着したマシンに乗り換えたため、スターティンググリッドについたマシンは9台のみで、14台がピットレーンスタートになるという前代未聞の事態になった。

この混沌としたスタートのなか、ピットレーンからスタートしたマルケスは序盤数周で次々とオーバーテイクを続け、6周目にはトップに立った。路面状況は依然として完璧な状態ではなかったものの、マルケスは昨年のレースで自身が記録したタイムよりも速いペースで周回していった。ちなみに、彼が21周目に記録したファステストラップ(1`22.037)は、レース中のサーキットレコードラップ(1`21.846:D・ペドロサ:2011年)と比較してもわずか0.2秒の差にすぎない。そのマルケスから1.466秒差で2位を獲得したのは、チームメイトのD・ペドロサ。3位には、これが今季3回目の表彰台となるJ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)が入った。

今日のレース開始時には、コース上の路面は湿っている箇所が残っていたため、全23選手中12名がフロント用タイヤに、グリップ力とウォームアップ性能に優れるソフトコンパウンドを装着した。残る10名がミディアムコンパウンド、S・レディング(GO&FUN ホンダ・グレシーニ)のみがハードコンパウンドのフロントタイヤを選択した。リアタイヤに関しては、全選手が柔らかめコンパウンドのタイヤを選択。ファクトリー・オプションのホンダ勢とヤマハ勢はミディアムコンパウンド、ドゥカティ陣営とオープンカテゴリーの選手たちはソフトコンパウンドのタイヤでレースに臨んだ。

今日のレース結果により、マルケスは9戦9勝で無疵の225ポイントを獲得。ランキング2位で148ポイントのペドロサに77点の差を開いた。また、今日のレースで4位に入ったV・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)がペドロサから7点差となる141ポイントでランキング3位につけている。

これから約4週間のサマーブレイクを挟み、シーズン第10戦はアメリカ合衆国のインディアナポリス・モータースピードウェイで8月8日(金)から開催される。

コメント
■山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー
「不安定な天候で通常とは異なるレーススタートになったのは、前回のアッセンに続き2戦連続になりました。しかし、今回のレースでも、マルクは素晴らしいファイティングスピリットで驚くべき走りを披露し、勝利を収めました。レースで優勝を飾ったのはたった一名ですが、今日のレースでは全30周のコース中の至るところで素晴らしい走りを披露したすべての選手を、勝者として讃えたい気持ちです。MotoGPはこれから約4週間の休暇に入りますが、我々ブリヂストンに休みはありません。シーズン後半に向けて準備すべきことが山積みで、さらに今月末にはブリヂストン装着車の9連勝がかかった鈴鹿8耐が待っています。タイヤにとっては苛酷なこの《真夏の祭典》にも、もちろん我々は全力で臨みます」

■青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「前回のアッセンに続き、今回も微妙な路面状況でのスタートになりました。しかし、今回のレースは、全選手がスリックタイヤでスタートできるくらいには充分に乾いている状態でした。レース序盤は12コーナーなど数箇所にウェットパッチが残っていましたが、選手たちはスリックタイヤでこの難しいコンディションを見事に乗り切ってくれました。我々は、選手たちの安全を守るために、タイヤが広い温度域でしっかりと作動するように努力を続けてきましたが、今日のレースはまさにその努力が報われたといえるでしょう。MotoGPの約4週間の休暇期間中も、我々は日本で新しいタイヤ技術を投入して開発を継続し、シーズン後半戦に選手たちがテストできるよう準備を進めていきます」

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