渋滞緩和の秘策

先日、ある新聞記事が目に留まった。国土交通省が進めようとしている、ITを活用した高速道路の渋滞緩和の仕組みについてだ。

ひとつは、渋滞時にいったん一般道へ迂回し再び高速道に戻っても割高にならないような料金制度を導入するとのこと。もうひとつは、料金所に開閉バーのない新しいタイプのETC専用レーンを設け、素早く通過できるようにすることで渋滞を防ごうというもの。向こう2から3年かけて全国の高速道に導入していく方針という。

さて、前者について。高速で渋滞すると逃げ場がない。途中で降りたくても近くにICがなく、降りられないのが高速渋滞の現実である。また、空いている下道を行ったところで、信号待ちなどを含めると、結局は時間的には同じだったということも経験上よくあること。たとえ一般道を迂回しても損しない料金体系になったとしても、果たして思惑どおりに事が運ぶかは疑問である。

後者について。現在はバーの手前で時速20キロ以下に減速する必要があるが、道路幅を広くしてバーをなくした新レーンでは時速40キロ以上で通過できるようにするという。でも、通過速度そのものが問題なのだろうか。そもそも、ETCゲートで渋滞が発生するのではなく、その先の車線合流が原因で渋滞が始まることが多いように思う。また「道路幅を広くする」と一文があるが、そのために全国でどれほどの投資が必要になるのだろうか。

週末の東名高速などでよく見かける光景がある。大渋滞の先には、本線上にクルマを堂々と止めたまま、悠々と携帯で長電話している事故当事者の姿。これが原因だったの?それを見るたび、まずは「高速道路で事故を起こした場合の対処法」など、基本的な運転者教育を徹底すべきと思うが、いかがなものだろう。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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