[HONDA]MotoGP Rd.9 フリー走行 大接戦のフリー走行でマルケスが2番手、ブラドルが4番手、バウティスタが5番手

シーズン前半戦を締めくくる第9戦ドイツGPのフリー走行は、午前、午後ともにドライコンディションで行われましたが、雲の流れが速く、午後のセッションは、時折り小雨がぱらつく不安定な天候となりました。路面コンディションも完全ではなく、午前のセッションではマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、午後の走行ではダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が転倒を喫しました。

午前中、セッション開始直後の2コーナーでハイサイドを起こして転倒したマルケスは、幸い大きなケガはなく、ピットに戻り、スペアのマシンで走行を再開して6番手までポジションを上げました。そして、気温も路面温度も上がった午後の走行では、快調にラップを刻んで終始トップタイムをマーク。最後のアタック合戦で2番手へとポジションを落としましたが、開幕9連勝と、125ccクラス時代から続くドイツGP5連覇に向けて、順調なスタートを切りました。

昨年はフリー走行で転倒し、その影響で決勝をキャンセルしたペドロサは、路面コンディションがよくなかった1回目の走行では8番手と、慎重なスタートを切りました。午後のセッションでは、順調にタイムを上げていきますが、転倒を喫するなどし、最終的には10番手でこの日を終えました。しかし、転倒の原因ははっきりしており、不安もなく、2年ぶり5度目の最高峰クラスでのドイツGP優勝に向けて、充実の一日になりました。

ホームグランプリを迎えたステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、1回目に7番手、2回目のセッションで4番手へと浮上しました。初日はタイヤテストを重点的に行いました。特にフロントタイヤのテストに多くの時間を割き、アベレージを上げることに成功。アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)も、1回目、2回目ともに5番手と順調なスタートを切りました。この日は天候が不安定で、路面のグリップがよくありませんでしたが、着実にセットアップを進め、ブラドルとともに今季ベストグリッドとベストリザルトへの期待が膨らみました。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が15番手、青山博一(Drive M7 Aspar)が16番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が17番手、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が18番手で初日を終えました。この日は、トップタイムをマークしたアレックス・エスパルガロ(FORWARD YAMAHA)から、1秒差以内に16台という大接戦。トップから1秒差前後で初日を終えた「RCV1000R」勢は、2日目でのタイムの短縮とポジションアップが期待されます。

Moto2クラスは、総合2位のミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に21台という大接戦になりました。2番手には総合首位のエステべ・ラバト(Marc VDS Racing Team)、3番手にシモーネ・コルシ(NGM Forward Racing)と続きました。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)はセッティングが決まらず24番手と苦戦。ルーキーの長島哲太(Teluru Team JiR Webike)も初めてのサーキットに苦戦し、33番手でした。

Moto3クラスは、ジャック・ミラー(KTM)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に16台という接戦になり、アレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が2番手、エフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が4番手。カタルニアGP、オランダGPと2連勝中で、総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が8番手、総合4位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が12番手という結果でした。昨年のドイツGPの優勝者であるリンスは、1回目の走行で転倒を喫するなど苦戦の一日でした。3連勝を狙うアレックス・マルケスとともに、2日目の走りに大きな注目が集まっています。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「今日はとてもいい一日でした。転倒こそしましたが、幸いケガはありませんでした。しかし、転倒の衝撃は大きかったです。少し変な感じの転倒でしたが、あとでテレメトリーを見て、どうして転倒したのかを理解しました。2速で走る左コーナーだったのですが、たまたま、ブーツがシフトレバーに触っていました。そのために車速が上がってリアが滑り出して、というハイサイドでした。午後のセッションはとてもよかったです。再び快適に走ることができました。いいラップタイムを刻めましたが、それよりも力強いペースをキープできたのがよかったです」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 4番手)
「かなりいい一日になりました。ホームグランプリで4番手はいいスタートだと思います。今日はタイヤなどさまざまなことを試しました。オプションがたくさんあり、レースタイヤをどれにするかは決められませんでした。フロントタイヤのオプションはソフトとハードがあり、タイヤの選択が少し難しいです。今日は決められませんでした。決勝は天気がよくなることを願っています。最後にフロントの安定性をよくするため、いくつか調整をしました。それが正しい方向へ進んだので明日が楽しみです。ペースはいいです。トップ5に入れると思います」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 5番手)
「いつでも雨が降りそうな感じしたが、最後は日も差してきてラッキーでした。午前中はグリップが悪く、路面コンディションはパーフェクトではありませんでした。午後もその状況にあまり変化はありませんでしたが、マシンのセットアップに取り組みました。FP1からFP2にかけて感触がよくなりました。しかし、リアのグリップが物足りないので、この部分に取り組んでいます。明日は、フィーリングもリズムも改善できると思います。タイヤに関しては、日曜日はソフトの方がいいと思います」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
「今日はいろいろとテストをしたかったので、両セッションともにドライとなってよかったです。今日はかなりうまくいきました。感触もよかったです。しかし、転倒してしまいました。今日は、両セッションともにブレーキに問題がありました。そして、ダウンヒルのブレーキングポイントでプッシュしすぎて、転倒してしまいました。しかし、もう一台のマシンで再びコースに出て、午後のセッションを最後まで走り続けられたのでよかったです」

■スコット・レディング(MotoGP 15番手)
「初日としては、思っていたほどは悪くありませんでした。ここは得意なサーキットというわけではありませんが、とても楽しい一日でした。ここまでのところは、かなり満足しています。FP2ではサスペンションに少し問題があったので、いいラップタイムを出せませんでしたが、あまり心配はしていません。ここではそれほどパワーが使えないので、コースと電子制御などを学ぶことに集中しました。明日は、リアのトラクションをもう少し改善する必要があります。あとはとにかく、コースを学んで正しいリズムをつかまなければなりません。そして、もう少しほかのマシンとのタイムを縮めたいです」

■青山博一(MotoGP 16番手)
「今日はトップから1秒差以内のタイムで16番手でした。タイムは接近していますが、3.6kmの短いコースでの接戦のため、走った感じでは、これまでと比べて差が詰まっているという感じはありません。明日も引き続き、トップとの差をつめていかなければなりません。しかし、ここはストレートが少なく、コーナリングをする時間が長いので、長いサーキットに比べれば、トップとの差を縮めるチャンスだと思います。昨年はレースウイークを通じてベストが1分23秒台でした。今年は初日のセッションで22秒台が出せたのでうれしいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 18番手)
「午前は順調だったのですが、午後のセッションでは、思うようにセットアップを進めることができませんでした。このサーキットでは、全体のバランスがとても重要です。今日はいくつかの点で改善できましたが、全体のバランスは改善できませんでした。コース前半はテクニカルであり、後半セクションはハードブレーキングが必要になります。明日のセッションでは、いいバランスを見つけ、タイムもポジションも上げたいと思います」

■ミカ・カリオ(Moto2 1番手)
「今日はトップタイムをマークできて、とてもうれしいです。前回、ハードのリアタイヤで苦戦しましたし、同じ問題に苦しむのではないかと心配していたので、余計にうれしかったです。今日のコンディションは、グリップがあまりよくありませんでしたが、セッティングはいい方向に進んでいます。今日はアッセンと同じセットアップでスタートしました。いくつか調整した以外はうまくいきました。ベースのセッティングがいいことを実感しました。午前中はハードで走り、午後はハードプラスで走りました。2つのハードオプションを試しましたが、ポジティブな結果が出ました。リアのグリップはハードタイヤがよく、このタイヤでベストを出しました」

■エステベ・ラバト(Moto2 2番手)
「このサーキットでは、初日からよかったことがこれまで一度もなかったので、今日のラップタイムとポジションには満足しています。もちろん、まだ改善する必要はあります。特にセクター2は改善しなければなりません。ザクセンリンクはグリップを見つけるのがとても難しいサーキットです。それはみんな同じなので、明日も引き続きマシンのセットアップを進めていきたいと思います」

■中上貴晶(Moto2 24番手)
「前回のオランダGPとほぼ同じ状態でスタートしましたが、全くグリップせずに苦戦しました。サスペンションや車高など、いろいろと変えたのですが、セッティングを変更しても変化が感じられず、どうにもなりませんでした。正直、今の状態ではお手上げです。どうしてセッティングを変えても変化が感じられないのか、きっと原因があるはずなので、それを調べています」

■長島哲太(Moto2 33番手)
「初めてのサーキットのため、コースに慣れるためにたくさん周回しました。タイヤのテストもしましたが、今回はソフトよりもハードの方がフィーリングがよく、午前と午後で45ラップを消化しました。今日はコースの攻略が一番の目的なので、同じタイヤでぐるぐる走りました。明日は新品のタイヤで走れるので、タイムを更新できると思います。前戦オランダGPはとても難しいサーキットでしたが、このサーキットも難しいです。明日はコースの攻略を果たし、タイムを上げたいです」

■アレックス・マルケス(Moto3 8番手)
「今日はいい一日ではありませんでした。午前中は路面コンディションとタイヤが合わず、とても苦労しました。しかし、午後のセッションではトップとの差を縮めることができました。明日は、さらに異なるセッティングにトライして、状態をよくしたいです。再び、楽しんでマシンに乗れるようにしたいと思っています」

■アレックス・リンス(Moto3 12番手)
「昨年はここで優勝していますが、今日は予想していたよりも難しい一日になりました。昨年との違いはマシンがHondaになり、セットアップを最初からやらなければならなかったことです。その分、遅れました。しかし、前戦オランダGPも同じ状況でしたし、オランダGPでは2日目以降、いい方向に向かいました。カタルニアで痛めた左足は回復に向かっています。完全ではありませんが、オランダGPのあとはリハビリと治療に集中したため、状態はよくなっています。ここは左コーナーが多く、左足をどこにおけばいいのか悩みますが、状態は悪くありません」

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