[Kawasaki]SBK Rd.8 第1レースでサイクスが今季7勝目を獲得

第8戦ポルトガル大会が、7月4日から6日までの3日間、ポルトガル南部の地中海に面したポルティマオ近郊のアルガルベ・サーキットで開催された。
アルガルベは、1周4.592km。アップダウンに富み、スリリングでバリエーションに富んだコーナーが連続する。スピードのアベレージも高く、パッシングポイントも多いことから、毎年、熱い戦いが繰り広げられる。

■レポート
今年は、金曜日、土曜日のフリー走行と予選は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われた。しかし決勝日は終日雲の多い不安定な天候で、第1レースはドライコンディションだったが、第2レースはウエットコンディションとなった。コンディションがガラリと変わる難しい決勝レースだったが、第1レースでは今季3回目のポールポジションを獲得したサイクス(Kawasaki Racing Team)が、し烈な優勝争いから抜け出して独走優勝。チームメイトのバズ(Kawasaki Racing Team)が3位でフィニッシュ。Kawasaki Racing Teamの二人が揃って表彰台に立った。雨になった第2レースは転倒者が続出する荒れた展開になったが、2年連続タイトル獲得に向けて総合首位をキープするサイクスは確実に走って8位、総合3位につけるバズもリスクを避ける走りで6位フィニッシュ。チャンピオン争いに加わるKawasaki Racing Teamの両選手が、速さと堅実さをアピールする一戦となった。

7戦中3戦で完全Vを達成、総合首位を快走するサイクスは、得意とするアルガルベで好調な走りを見せた。初日と2日目のフリー走行はともにトップ。そして、スーパーポール方式の予選でも圧倒的なスピードを見せつけて、アルガルベでは3年連続のポールポジションを獲得。万全の状態で決勝を迎えることになった。

第1レースは序盤に10台前後がトップグループを形成する混戦となったが、中盤以降はサイクスとバズ、ギュントーリ(アプリリア)、メランドリ(アプリリア)、レイ(ホンダ)の5人がトップグループを形成。そこから抜け出したサイクスが、2位のギュントーリに2秒以上のリードを築いて今季7勝目を達成した。

ウエットコンディションになった第2レースもレイとともにトップグループを形成、今季4回目の完全Vの期待が膨らんだが、序盤の激しい雨の中でややペースを抑え、雨が上がり始めてからはセッティングにやや問題を抱えていたものの着実に走って8位でチェッカーを受けた。この結果、総合2位のギュントーリとの差を39点から43点へと広げ、2年連続タイトル獲得に向けてまた一歩前進した。

チームメイトのバズは、決して万全とは言えない状況のなかでも予選5番手を獲得し、決勝日のウォームアップでセットアップを改善。第1レースでは6台にふくれあがったし烈な2位争いを繰り広げ3位でフィニッシュ。雨の第2レースでは、激しい雨の中で視界の悪さに苦しみなかなかペースを上げられなかったものの、視界が開けてからはペースアップして6位フィニッシュ。総合3位をしっかりキープして、難しく厳しいレースを乗り切った。

またEVOクラスでポイントリーダーのサロム(Kawasaki Racing Team)は、予選12番手から第1 レースで9位。雨になった第2レースは5月に痛めた古傷の手の状態のこともあり、転倒リスクを避けて17位だった。

その他のKawasaki勢は、グラルノーニ(MRS Kawasaki)が12位&13位、ルッソ(Team Pedercini)が14位&15位、第1レースでアンドレオッジ(Team Pedercini)が15位。第2レースでモライス(IRON BRAIN Grillini Kawasaki)が12位、スターリング(IRON BRAIN Grillini Kawasaki)が14位とそれぞれポイントを獲得した。

併催のスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、開幕戦オーストラリア大会以来7戦ぶりにポールポジションを獲得したソフォーグル(Kawasaki Mahi Racing Team India)が、ファン・デル・マーク(ホンダ)、ケネディ(ホンダ)とし烈な優勝争いを繰り広げて3位でフィニッシュ。2戦ぶり、今季3回目の表彰台に立った。以下、ヤコブセン(Kawasaki Intermoto Ponyexpres)が5位、マリーノ(Kawasaki Intermoto Ponyexpres)が8位、ロルフォ(Team GO Eleven)が9位だった。

■コメント
トム・サイクス(1位/8位)
「今日は優勝することが出来たし、レースを楽しめた。何よりも重要なことは、そういう走りが出来るようにNinja ZX-10Rが力を発揮してくれたことだ。第1レースはスタートに失敗したが、アルガルベは長いレースのひとつなので、挽回する時間は十分にあった。最終的に大きなリードを築けたし、とても良いレースだった。第2レースは雨になったが、チャンピオンシップをリードしているし、こういうときはミスをしないように走ることを心がけようと思った。特にコースの一部では激しく降っていたし、どのくらいグリップするのかがわからずとても難しかった。それでもチームからのサインボードは力強かったし、幸運なことに雨雲がだんだん消えていって、再びアドバンテージを得ることができた。最終的に8位だったが、良い走りが出来たし、がっかりはしていない。何人かのライダーがミスを犯したことで、チャンピオンシップでリードを広げられたからね」

ロリス・バズ(3位/6位)
「第1レースは、一度雨が降ってきたときに、どのくらい強く降っているのかがわからなかったので、雨が上がるまでリスクを避けるためにペースを抑えて走った。昨日の時点では、レースタイヤで8番手以内にいるのに苦労していたが、ウォームアップで幾らか改善出来たし、第1レースの結果はとてもうれしい。全力でバイクを改善してくれたチームに感謝したい。第2レースは、ベストなウエットセッティングを見つけるのに少し苦労した。でも、最近のウエットコンディションの中ではマシンを良い状態にできたと思う。レース序盤は視界が悪く、ペースを上げられなかったが、その後良いペースを見つけて6位になることが出来た。8戦を終えて、総合2位のギュントーリから5点差。こういう難しいレースで、総合順位もポイントも失うこともなく終われて、とても良かった」

デビッド・サロム(9位/17位)
「第1レースはとても良いレースが出来たし、バリエ(BMW)とも素晴らしいファイトが出来た。彼の後ろでチャンスをうかがい、最終ラップに2度アタックして抜くことが出来た。7周目あたりから以前痛めた手の痛みがひどくなり、レース終盤は思うようなライディングが出来なかった。ラインを4〜5回外してしまうくらい厳しいレースだったけれど、それで彼に勝てたのだからとてもうれしい。第2レースはもしバイクの状態が良かったとしても、攻める走りは出来なかった。雨という不安定なコンディションだったし、チャンピオンシップではまだアドバンテージがあるのでリスクを冒さないよう心がけた」

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