[Speed of Japan]BSB Rd.4 決勝レース2 清成龍一 BSB通算44勝目はBMWにとっての記念すべき初勝利

開催地:ノックヒル(2.046km)
開催日/初日:6月27日(金)予選:6月28日(土)決勝:6月29日(日)
天候/初日:晴れ・ドライ 予選: 晴れ・ドライ 決勝:晴れ・ドライ
#23 清成龍一(Buildbase BMW/BMW S1000RR)

<予選>1番手 ベストタイム 48.112 (Q1参考タイム48.086)
<決勝レース1> 1位 ベストタイム 48.548
<決勝レース2> 2位 ベストタイム 48.253(ファステストラップ)
<ランキング> 5位 82ポイント

イギリススーパーバイク選手権シリーズ第4戦はこの季節でもまだ寒い、スコットランドに位置するノックヒルで開催された。

今季からBMWに移籍した清成は、チームや関係者から期待以上の活躍と賞賛されていたが、本人はまったく満足していなかった。清成は常に優勝の二文字しか考えておらず、その優勝を達成するのにはどうしたらいいのかを考えていた。

開幕からの3戦で残った課題をひとつずつ解決しなくてはならない清成。チームも清成を信じ、彼の要望に応えながら、マシンを作り上げていた。このノックヒルで事前テストを行ったチームと清成は様々なシチュエーションを想定し、万全な体制で第4戦を迎えた。

その効果は初日のフリープラクティス1回目から表れる。このセッションをトップで終えると、フリープラクティス2回目で2番手と好調な滑り出しを見せた。2日目の予選前に行われたフリープラクティス3回目でまたトップ。しかも、トップタイムのみならず、アベレージも2番手のシェーン・バーン(Kawasaki)がマークしたベストタイムよりもいいタイムだった。だが、これが逆に清成に緊張感を与えてしまう結果となる。

そして迎えた予選。Q1は圧倒的な48.086と2番手のバーンに0.460秒差をつけ、トップでQ2に進出。ここで緊張してしまい、ミスが多かったと言う清成は、それでも48.369秒と2番手でQ3に進出した。8分間で戦われるQ3では、さらに緊張したと言う清成はところどころでミスを犯し、中々タイムが出ず、Q3に進出した10名のライダー中5-6番手を推移。Q3セッションに3番手に上げたものの、中々タイムを纏めきれないでいた。チェッカーが出される寸前に、スタートフィニッシュラインを通過した清成は最後のタイムアタックに。本人が「行っちゃえ」と割り切って挑んだタイムアタックだった。S1とS2の各セクターでは自己ベストを更新出来ずにいた清成。誰もがポールポジションは難しいだろうと思われていたが、チェッカーを受けた瞬間にパドックにどよめきが起きた。清成はわずか0.004秒を上回り、ポールポジションを獲得した。清成はパークフェルメに戻って来るまで、自分がポールポジションだと言うことはわからなかった。

2010年以来、4年ぶりのポールポジションスタートとなった清成。決勝日のウォームアップセッションでもそのポールを無駄にしないセッティングを詰めて行く走行をするはずだった。だが、清成はこのセッションで転倒をしてしまう。

その転倒の影響からか、ポールからスタートする決勝レース1の清成は緊張を隠せなかった。しかし、いざレースが始まると、その不安をはね除ける走りを見せた。スタートを決め、ホールショットを決めた清成はそのままレースを終始リード。周回を重ねるごとにそのリードを広げ、レース後半は単独走行。そのまま、2番手のバーンに4.861秒の差をつけて、今季初優勝を果たした。この勝利は清成にとって、シリーズ歴代と2位となる44勝目。また、同シリーズにおいて、4位が最高位だったBMWにとっての初表彰台は初優勝ともなった嬉しい勝利となった。

決勝レース1のベストタイム順で決まる決勝レース2のグリッドだが、清成はフロントローの2番グリッドを確保。ポールポジションにはバーンがつき、誰もがこのふたりの戦いとなるだろうと予想をしていた。その予想は見事に的中。スタート直後に少しだけ順位を落とした清成だったが、すぐに、2番手に上がるとトップのバーンより0.3~0.4秒速いペースでトップに追いつく。そこからは、バーンとのドッグファイトをフィニッシュまで演じた。

バーンの後ろについてからは、様子を見ての走行が続く。ペースも単独走行時に出したファステストラップよりも約0.6秒遅いペースで走っていた。トップを奪えば、一気に逃げるだろうと予想できる展開だった。だが、トップを走るのは清成と同じシリーズ3回のタイトル獲得を誇るバーン。巧みなライン取りで、清成に隙を見せないバーン。トップのバーンに清成がピタリとつく展開がレース終盤まで続いた。

清成は、自分がバーンより遅いところを把握していた。それは最終コーナーだった。このコーナーの前にバーンを抜き、そこでバーンを抑えれば、優勝は見えてくると清成は判断していた。そして、レース終盤に清成はバーンをパス。最終コーナーをトップで入ったが、そこで有利なバーンを抑えるのに、清成はかなり無理をして、コーナーリングをした。だが、危うくハイサイドしそうになる。その隙にバーンがトップを奪還。清成は1.6秒ほど遅れてしまう。だが、清成は諦めなかった。あっと言うまにその差を縮め、テールトゥノーズで最終ラップに。だが、バーンも清成がどこで抜いて来るかは予想していた。清成の抜きどころをことごとく、ブロックしたバーンがそのまま優勝。清成は0.176秒差の悔しい2位でチェッカー受けた。

この結果、清成はポイント数を82まで伸ばし、ショーダウン圏内のランキング5位まで一気に順位を上げた。

清成龍一
「とてもいいレースが出来ました。勝つ事がとても重要でした。自分にとっても久しぶりの優勝ですし、BMWにとっても初優勝になったので、とても嬉しいです。朝フリーで転倒をしてしまい、同じ過ちを犯さないかと不安になり、決勝レース1のスタート前は、変に緊張してしまいました。ですが、レースが始まるとその不安もすぐになくなり、プッシュすることができました。シェーキー(バーン)に追いつかれなかったので、最後まで築いた差を縮められないように一生懸命走りました。

決勝レース2は重要なところでギアが抜けてしまい、優勝を逃してしまいました。すぐにまたシェーキーを追ったのですが、彼は速かったです。なんどかまたミスをしてしまい、結局2位でした。次戦のブランズハッチは得意なコースなので、また優勝をして表彰台に登りたいと思っています」

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