[YAMAHA]MotoGP Rd.8 決勝 混沌のアッセンでロッシが5位、ロレンソが13位

■大会名称:MotoGP第8戦ダッチTT
■開催日:2014年6月28日(土)決勝結果
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:19度
■路面温度:25度
■PP:A・エスパルガロ(1分38秒789/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分34秒575/ホンダ)

混沌のアッセンでロッシが5位、ロレンソが13位
A・エスパルガロは、表彰台に後一歩の4位

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシがアッセンで5位。チームメイトのJ・ロレンソは一時、レースをリードしたが、タイヤ交換を行ったあと順位を下げ、13位に終わった。

決勝はスタート前からダッチTT特有の変わりやすい天気に翻弄され、選手たちが一旦グリッドについたあとに雨模様のため中断。結局、ウエット・レースが宣言されて2ラップのサイティング・ラップが追加で行われた。

ロッシはスリック・タイヤを履いてコースに出たが、ウォームアップのあとウエット・タイヤへの変更を決断。これよってピットレーンからのスタートを余儀なくされたが、遅れを取り戻すのに時間はかからず、わずか3ラップで13位まで挽回した。ところが6ラップ目には路面が乾き始めてドライ・ラインが現れ、半分ほどのライダーがタイヤ交換のためピットへ。ロッシも真っ先にピットに戻って交換を済ませ、10位でコースに復帰した。今回も素早くリズムをつかむと、ここから6ラップの間にP・エスパルガロ、C・クラッチロー(ドゥカティ)、A・バウティスタ(ホンダ)、S・ブラドル(ホンダ)をパス。さらに3ラップでもうひとつ上げて5位につけた。その後も好調な走りをキープして4位のA・エスパルガロとの差を詰めていったが、パスするには残りのラップ数が足りず、5位でチェッカーを受けた。

一方のロレンソは、予選9位の位置から好スタートを切り、オープニングラップで6位まで浮上。ウエット・コンディションでペースをつかみ、順調な走りを続けていたが、コンディションの変化によりドライ用マシンに変更したあと17位に後退。挽回をはかったものの13位に留まった。

シリーズポイントでは、ロッシが11ポイントを加算して合計128ポイントとなり、D・ペドロサと並ぶランキング2位。ロレンソは3ポイントを加算してランキング5位。4位のA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を10ポイント差で追っている。

モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスは、変わりやすいダッチ・ウエザーに翻弄されながらも8位と健闘した。グリッド6番手からスタートしたスミスは、雨のなかで果敢にペースを上げてオープニングラップで8番手を確保。しかしその後、路面が急速に乾き始めたため、7ラップ目でピットに戻りマシン交換を行った。コース復帰後もリズムをキープして力強い走りを続け、レース終盤にはトップタイムを記録するなど好走。最後は、7位にコンマ1秒届かなかったが、8位でチェッカーを受けた。

一方、チームメイトのP・エスパルガロは18ラップでリタイア。午前中に行われたウォームアップ・セッションでは3位につけて好調ぶりをアピールしていたエスパルガロ。決勝では一旦、スリックタイヤで11番グリッドに並んだが、スタート直前にウエットタイヤへの交換を決断したため23番手からの追い上げ。そしてオープニングラップで14位まで上げる見事な走りを見せたが、7ラップ目にはコースが乾き始めたため再びピットインを余儀なくされた。コース復帰後はポイント圏内を目指してひとつでも挽回すべくペースを上げるも15ラップ目に転倒。果敢にもマシンにまたがり、再度マシン交換を行ったあとレースを続行するが、18ラップ目にはリタイアを決めた。MotoGPでの初シーズンに毎レース多くのことを学んできたエスパルガロだが、今回は残念ながらリタイアという結果に終わった。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロが、難しいコンディションのなかで見事なパフォーマンス。ウエット・コンディションでスタートが遅れた決勝。エスパルガロはM・マルケス(ホンダ)、ドビツィオーゾに続く3位につけて6ラップ目までそのポジションをキープした。コースが徐々に乾き始めたため、エスパルガロとC・エドワーズはピットに戻ってドライ・タイヤに変更したが、その後もエスパルガロは10ラップにわたり3位をキープし、ペドロサと表彰台争いを展開した。エスパルガロはブレーキングで、一方のペドロサはストレートでそれぞれ前に出て抜き差しを繰り返したが、最終的にはペドロサが3位でゴール。エスパルガロは4位で続き、オープン・カテゴリーでトップを獲得した。エスパルガロはポールポジション、決勝4位、合計67ポイントのランキング6位で第8戦を終了した。

一方のエドワーズはウイークを通じて苦しい展開。決勝ではタイヤ・チョイスに賭けたが、十分にプッシュすることができないまま22位でゴールした。

コメント
【モビスター・ヤマハ・MotoGP】
■V・ロッシ選手談(5位)
「コンディションが良さそうに見えたからリスクをおかしてスリックを選んだが、スタート1分前にまた雨が降り出したので、マシンを交換して最後尾からのスタートになってしまった。はじめからウエットで出ていれば上位についていくことができたと思うと、とても残念だ。でもこれも運の問題。今回はツキがなくて、このような結果になったということなんだ。再スタート後はペース良く走ることができたし、マシンのフィーリングもとても良かったから満足しているよ」

■J・ロレンソ選手談(13位)
「ウエットでもドライでもマシン自体はとても好調だった。ただライダーの僕だけが、いい走りをすることができなかったんだ。去年のように転倒したくないという気持ちが強く、自信を持って挑むことができなかった。ライバルたちのような懸命さが足りず、良くないレースをしてしまったと思う。ドライならば自信もあるし転倒を恐れることもないんだけれど、今回のように雨がぱらつくと、去年のことを思い出してしまって、しっかりした判断ができなかったんだ。この先、いつかまた同じような状況が起こったら、その時には、もっと自信を持って、転倒を恐れる気持ちを抑えられるようにしたい」

■M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談
「天候が最も重要なファクターとなることは、ウイーク初日からわかっていたことだ。チームはいつもと同様、フリープラクティス第1セッションからふたりのために最善を尽くしてセッティングに取り組んできたが、アッセンは今年も天候変化が激しく、スターティング・グリッドについてからもなお翻弄され続けた。タイヤのチョイスはもはや賭けだったのだ。結果、バレンティーノはピットレーンからのスタートとなったが、見事に遅れを取り戻して5位を獲得。ホルヘは、ピットインが上位陣よりも1ラップ遅れたことで厳しい状況になってしまった。天気が安定していれば結果は違ったと思うが、難しいコンディションのなかでふたりが本来の力を出し切ることができなかったことは非常に残念だ。早く気持ちを切り替えて次の戦いに臨みたい。ザクセンリンクでは完全なウエットか完全なドライになってくれることを期待している」

【モンスター・ヤマハ・テック 3】
■B・スミス選手談(8位)
「目指していた順位には届かなかったが、レース終盤の走りには満足しているよ。路面が乾いてからはとても気持ちよく乗れるようになり、ペースもトップ5に入るものだった。でもその一方で、思い通りにいかないこともたくさんあった。レイン・コンディションではマシンがうまく走ってくれず、序盤で大きく遅れたし、ピットインに関してもミスがあり、10秒くらい遅れてしまった。今、リザルトを見ると、もしもあの10秒がなかったらアレックスと4位争いができていたはずで… でもドライでの走りはすごかったよ。チームのみんなの努力のおかげで、あのようなハイペースで走ることができたんだけれど、それにもかかわらずこの順位で終わったのは少し残念だ。このように努力が結果に現れなかったが、今週も僕らはベストを尽くして頑張った。次のドイツでも自分の持っているものをすべて注ぎ、最初から最後まで全力で走り切りたい」

■P・エスパルガロ選手談(DNF)
「アンラッキーが重なり、悔しい結果になった。フリープラクティスはとても順調で、力強い走りができたし競争力も十分だった。唯一、問題だったのが天候で、それによって僕にとっては最悪のシナリオになってしまったんだ。スターティング・グリッドに向けて進んでいたときに雨が降り出し、その瞬間からかなりナーバスになっていた。スタートでどのタイヤを履くかはギャンブルだったが、それも含めていくつかの間違った判断をしてしまったのだと思う。さらには僕にとって初めてのウエット・コンディションが、決勝のスタート時に来てしまったことも不運だった。そのせいで自信を持って走り出すことができず、プッシュするにはフィーリングが不十分。ドライ・タイヤに変更したときにはすでに、前のライダーたちは遠く離れてしまっていて、ギャップを埋めることができなかった。そのうちに自らミスをして転倒。それでもピットに戻ってスペアマシンに乗り換え完走を目指したが、そのマシンにはウエット・タイヤがついていた。コースはもう乾いていたから、もはやどうすることもできなかったよ。今は早く気持ちを切り替えて、2週間後のドイツに照準を合わせていきたい。次こそ、僕らの本当のポテンシャルを見せつけたい」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック 3、チームマネジャー談
「何というレース! コンディションが激しく変化し、タイヤ・チョイスの判断が非常に難しくなってしまった。ブラッドリーはウエット・タイヤでスタートすると決めたが、ポルのほうはバレンティーノと同様、ドライを想定してギャンブルに出た。ところが直前で雨が降り出したため急なタイヤ変更を行い、気持ちの切り替えができないままグリッド後方から走り出すことになってしまったのだ。そのなかでも懸命な挽回を見せて、たった1ラップでグリッド・ポジションに近い14番手まで浮上した。彼にとってはMotoGPマシンで初めてのウエットだったのだから、簡単なことではなかったはずだ。加えて、マシンをドライ用に変更したあと挽回したい気持ちが強すぎたことで、ハードにプッシュしすぎてミスをおかしてしまったのだと思う。昨日までいいパフォーマンスを見せてくれていただけに残念な結果だ。その一方でブラッドリーは、とくにレース終盤で素晴らしい仕事をした。明らかに彼が最速のライダーだった。彼の作戦が最善だったとは言えないだろうが、この難しいレースをしっかり戦い、貴重なポイントをもぎ取ったことは間違いない。オランダGPを終えて、チームとしての今後の課題がまた見つかった。次のドイツでは、ふたりがその成果を見せてくれることを期待している」

【NGMフォワード・レーシング】
■A・エスパルガロ選手談(4位)
「ファクトリー・ホンダのダニ・ペドロサとのバトルは厳しかったけれど、とても楽しかった。ウエットでは慎重に行ったため、アンドレア(ドビツィオーゾ)から離されてしまったけれど、ドライになってからは表彰台を目指してハードにプッシュしていくことができた。ダニはストレートで前へ、僕はコーナーで抜き返す展開。最後は負けてしまって悔しかったけれど、4位という成績には満足しているよ。チャンピオンシップで貴重なポイントを獲得することができて、今はランキング6位に上がることができた。気分よくアッセンを離れ、さらに強くなって次のザクセンリンクに挑みたい」

■C・エドワーズ選手談(22位)
「ウイーク初日のフリープラクティスからずっと悩み続け、決勝もまったく思うようにいかなかった。路面コンディションが安定しないなかで賭けに出たが、それもうまくいかなかった。自信がもてず、いつものような攻めの走りができなかったんだ。次のドイツまでに何らかの解決策を見つけなければならない」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る