[HONDA]JRR Rd.4 決勝 スタートが遅れた末に、赤旗中断の波乱のレースで高橋巧が2位表彰台を獲得

JSB1000はスタートが遅れた末に、赤旗中断の波乱のレースで高橋巧が2位表彰台を獲得
J-GP2は浦本修充が追い上げて2位に
転倒車が続出のサバイバルレースとなったST600は日浦大治朗が制す
J-GP3は水野涼がうれしい初優勝飾る

MFJ全日本ロードレース選手権の第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。昨年まで行われていた8月末から、6月末へと日程が変わり、梅雨の季節でのレースとなった今回は、雨が降ったり止んだりの不順な天候となりました。

昨年、100マイルレースとして開催されたJSB1000は、今年はさらに20マイル延び、120マイル。52周(約194km)のレースとなりました。参戦は1人でもペアでもよく、ペアで参戦する場合は、それぞれのライダーにポイントが与えられるというレギュレーション。参戦チームによってその形態は異なりますが、ほとんどのトップライダーは、単独での参戦を選びました。2連勝中の高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)も単独での参戦。山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は國川浩道とエントリーし、ペアで臨んだ予選は7番手となりましたが、決勝は山口が単独で挑みました。

決勝は午後1時10分スタートの予定でしたが、直前に豪雨に襲われ、コースを濁流が流れるコンディションとなったためにレースのスタートを見送りました。雨雲の動きを見てレース開催の可能性を模索することになり、雨雲が去るのを待ち続けました。やがて、予報通りに雨は小降りに。土砂が流れてコースがクリアになったところで、午後3時20分から10分間のフリー走行が行われました。そして、決勝の周回数を40周(レース成立周回数26周)として、午後3時53分、伝統のル・マン式スタートが切られました。

雨は上がっていましたが、コース上に残った雨は川のように流れ、厳しい路面状況は変わりません。そんな中、ホールショットを奪ったのは加賀山就臣(スズキ)で、柳川明(カワサキ)、中須賀克行(ヤマハ)、高橋巧と続きます。3ラップ目、柳川が3コーナーでトップを奪い、加賀山、中須賀、高橋巧のオーダーとなり、トップ4が僅差で続きます。5ラップ目、野左根航汰(ヤマハ)と山口が転倒し、6ラップ目には、中須賀が加賀山をかわして2番手に浮上。柳川、中須賀、加賀山、高橋巧というオーダーになりました。8ラップ目、中須賀がトップを奪い返し、前に出た中須賀はペースアップ。13ラップ目には柳川が転倒し、上位グループの波乱にどよめきが起こりますが、そのままレースは続行されました。

こうして中須賀、加賀山、高橋巧というオーダーになり、トップ争いは3台に絞られました。30ラップを過ぎ、渡辺一樹(カワサキ)、中冨伸一(ヤマハ)と次々にピットイン。34ラップ目、トップの中須賀がピットインしますが、給油のみでコースへ復帰しました。その後、コース上にオイルが広がったことからセーフティカーが入ります。35ラップ目、コース復帰した野左根と藤田拓哉(ヤマハ)がピットイン。終盤に入り、ピットが慌ただしくなります。そして36ラップ目、コースに広がったオイルの量が多いという理由で、赤旗が提示されました。そのため、35ラップ目の順位がそのままリザルトとなり、加賀山が優勝、2位に高橋巧が入りました。

雨天での予選となったJ-GP2でポールポジション(PP)を手にしたのは、井筒仁康(カワサキ)。2番手は生形秀之(スズキ)で、リーダーボードのトップにいた亀谷長純(MuSASHi RT ハルクプロ)は最終的に3番手。4番手に高橋裕紀(Moriwaki Racing)、5番手に浦本修充(MuSASHi RT ハルクプロ)となりました。

今大会の最終レースとして行われたJ-GP2は、午後5時30分過ぎにスタート。日没との兼ね合いのため、16ラップで争われることになりました。ホールショットは高橋裕紀。しかし、2ラップ目には井筒が前に出てペースを上げ、2番手以下を引き離し始めます。2番手が高橋裕紀、3番手は生形、浦本、デチャ・クライサルト(ヤマハ)、星野知也(SYNCEDGE 4413 Racing)で争われました。8ラップ目、浦本が3番手、続いて亀谷、生形とポジションを入れ替え、浦本はペースを上げて高橋裕紀に迫ります。2番手争いが激しさを増すと、12ラップ目に浦本が高橋裕紀をパス。高橋裕紀は生形にもパスされて4番手に。その後、浦本はトップを走る井筒に迫りますが、井筒が逃げきり、2位浦本、3位生形でチェッカーとなりました。

ST600は、PPに近藤湧也(ヤマハ)、2番手に岩崎哲朗(カワサキ)、3番手に小林龍太(ミストレーサ with HARC-PRO)が入り、フロントローに並びました。以下は5番手に國川浩道(TOHO Racing Powered by MORIWAKI)、6番手に日浦大治朗(Honda鈴鹿レーシング)が並びました。

こうして始まった決勝レース。オープニングラップで、PPの近藤が転倒する波乱含みの展開で幕を開けました。トップの横江竜司(ヤマハ)がレースを引っ張りますが、その横江が転倒。代わってチャランポン・ポラマイ(ヤマハ)がトップに立ち、レースを引っ張ります。その後、ポラマイの背後に迫ったのが篠崎佐助(ヤマハ)で、9ラップ目にポラマイをパス。そんな中で、雨は次第に小降りになり、空が明るくなっていきました。14ラップ目、トップの篠崎がハイポイントで転倒し、代わりにトップに立った稲垣誠(ヤマハ)もレインボーコーナーで転倒。トップが次々と姿を消します。再び雨が強くなり、難しい路面状況の中でトップに立ったのは日浦でした。日浦は路面コンディションを冷静に確認しながら18周を走りきり、うれしい初優勝を飾りました。

J-GP3は大久保光(HotRacing)が今季初のPP。2番手に山田誓己(リベルトPLUSONE & ENDURANCE)、3番手に伊達悠太(犬の乳酸菌jp/プリミティブR.T&バトルF)が入りました。

決勝は雨のために2ラップ減算の18ラップで争われることになりました。そんな中、ウォームアップランで山田が転倒し、最後尾からのスタートとなりました。ホールショットを決めたのは大久保。しかし、1周目をトップで通過したのは水野涼(MuSASHI RTハルクプロ)で、それを岩戸亮介(Club PARIS RSC)、古市右京(KTM)が追う展開。4ラップ目に、大久保が転倒してトップ集団から脱落したあと、トップ集団には鳥羽海渡(TEC2&TDA&NOBBY)が追いつき、15ラップ目には3番手に浮上しました。最終的に、水野が逃げきって独走優勝。一度もトップを明け渡すことのない、完ぺきな初優勝を飾りました。鳥羽は3位、山田は8位までばん回し、貴重なポイントを得ました。

■コメント
高橋巧(JSB1000 2位)
「一回のミスでトップの2台に離されてしまいました。とにかく、転倒だけは避けたいと思い、走っていました。セーフティカーが入ることになったオイルに乗ってしまい、転倒しそうになり、早くチェッカーが振られてほしいと思いました。2位という結果には納得していませんが、シーズンを考えれば、このポイントは貴重だと思います。次のレースは鈴鹿8時間耐久ですので、連勝して、いい流れを作って後半戦に挑みたいと思います」

■浦本修充(J-GP2 2位)
「序盤に思っていた以上にペースを上げられず、順位を落としてしまいました。朝のフリー走行ではフィーリングがよく、その感覚が戻ってきたことで、高橋(裕紀)選手を抜けると思い、プッシュしました。2番手に上がってからは、3番手の生形(秀之)選手との差を考えながら走りました。トップの井筒(仁康)選手を追いたかったのですが、そのときには周回数が残りわずかとなり、2位でチェッカーを受けました。開幕戦は転倒、2戦目はコースアウトで、今回2位。後半戦はしっかり勝って、チャンピオンになれるレースをしたいと思っています」

■日浦大治朗(ST600 優勝)
「雨の事前テストからフィーリングがよかったので、表彰台を狙っていました。昨年から全日本に参戦させてもらっていますが、転倒が多く、満足な結果が残せていませんでした。今年こそは結果を残したいと思っていたので、勝つことができてうれしいです。次は鈴鹿8時間耐久なので、そこでもいい結果が残せるようにがんばります」

■水野涼(J-GP3 優勝)
「こんなふうに逃げきって優勝できるとは思っていませんでした。しかし、雨は得意で、朝のフリー走行でも調子がよく、自信はありました。途中で雨が強くなり、ラップタイムが2秒ほど落ちて焦りましたが、落ち着こうと思いました。ウォーミングアップで(山田)誓己君が転倒してしまい、勝負を決しての優勝ではないのが残念です。次戦はドライでしっかり勝負したいです。ずっと勝ちたいと思っていたので、やっと勝つことができてよかったです。うれしいです」

■鳥羽海渡(J-GP3 3位)
「事前テストは参加できず、レースウイークにいろいろと試しながら走行し、決勝日にやっとよくなりました。スタートがうまくいかずに遅れてしまいましたが、周回しながら走り方を学び、3位に入ることができました。次の岡山国際サーキットは何度も走ったことがあるので、勝ちたいです」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る