[HONDA]MotoGP Rd.8 予選 不安定な天候に翻ろうされた予選で、マルケス2番手、ペドロサ3番手

不安定な天候に翻ろうされた予選で、マルケス2番手、ペドロサ3番手と、Repsol Honda Teamの2人がフロントローを獲得

第8戦オランダGPの予選は、不安定な天候の中で行われました。終日、雲が多く、ときどき雨が降る予測のつかないコンディションとなり、フリー走行の上位10名と「Q1」の上位2名を加えた「Q2」は、セッション開始と同時に雨が降り始める難しいセッションとなりました。

そのため、スリックタイヤでアタックできたのは、コースインしてから3周目まで。その後、雨脚が強まったために、最初のアタックでポジションが決まるという予選となり、マルク・マルケスが2番手、ダニ・ペドロサが3番手と、Repsol Honda Teamの両選手がフロントローを獲得しました。両選手がフロントローから決勝に挑むのは、2戦連続今季6度目となり、決勝では1-2フィニッシュが期待されます。

好天に恵まれた前日から一転、この日は、目まぐるしく天候が変わる“ダッチウェザー”となりました。午前中3回目のフリー走行は、断続的に雨が降るウエットコンディション。午後の4回目のフリー走行と「Q1」はドライコンディションでしたが、「Q2」はセッション開始と同時に雨が降り始めたため、厳しい予選となりました。雨が降る前にタイムを出そうと、すべての選手が同じことを考えました。そのため、同時にコースインし、まるで決勝レースのような大集団となってのタイムアタックに。しかし、降り始めた雨の中で、濡れている部分と乾いている部分を冷静に見極めなくてはならず、集団の中での位置取りも大きく影響するという予選となりました。

その大集団の中で、「うまくクリアラップを取れなかった」と言うマルケスですが、それでも2番手タイムをマーク。開幕から8戦連続でフロントロー獲得となりました。今大会では、初日のフリー走行で2番手。3回目のフリー走行では雨によってタイムを更新できなかったため、総合2番手で「Q2」に進出。予選前に行われた4回目のフリー走行では順調にタイムを更新してトップタイムをマークし、アベレージもいい状態で、開幕8連勝へ期待が膨らみました。
チームメートのペドロサも、フリー走行、予選と着実にセットアップを進めました。そして、予選ではセッション開始から大集団になる難しい展開でしたが、その集団の中で積極的に前に出て、2戦連続今季5度目のフロントローを獲得。前戦カタルニアGPでは、マルケスとし烈な優勝争いを繰り広げたペドロサ。今大会も、Repsol Honda Teamの2人による優勝争いと、1-2フィニッシュが期待されます。

昨年に続き、2年連続フロントローを狙ったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、不安定なコンディションに翻ろうされて予選8番手。初日11番手だったアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、2日目3回目のフリー走行でポジションを上げるチャンスを失ったため、「Q1」を走らなければならず、このセッションでトップタイムをマークして「Q2」に進出しました。最終的に10番グリッドを獲得しましたが、両選手ともにフラストレーションのたまる一日となり、決勝では追い上げのレースに挑みます。

市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が今季ベストグリッドの13番手、青山博一(Drive M7 Aspar)が14番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)は16番手と僅差で続き、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)は22番手でした。

接戦が続くMoto2クラスは、セッション開始直後に雨が降りましたが、すぐに上がったため、路面コンディションは完全ドライ。しかし、コンディションが急激に変わったため、リズムをつかむのが難しいセッションとなりました。その中で、今季好調なエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が3戦連続今季5度目のポールポジションを獲得。ドミニク・エージャーター(Technomag carXpert)が6戦ぶり今季2度目のフロントローを獲得し、サム・ロース(Speed Up)が2戦ぶり今季2度目のフロントローを獲得しました。今大会はトップから1秒差以内に15台という接戦になり、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は予選5番手と、復調を感じさせる走りを披露。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は30番手でした。

Moto3クラスもトップタイムから1秒差以内に18台という大接戦。アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が、今季3度目のフロントローとなる2番手、アレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が今季ベストの4番手、左足を負傷しているアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が6番手と、2人が2列目から決勝に挑みます。今大会も厳しい戦いが予想されますが、Honda勢の2戦連続優勝が期待されます。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「ポールポジションは獲得できませんでしたが、フロントローに並べてうれしいです。今日は全く予測できない天候で、雨が降ったかと思えばすぐに止むなど、路面コンディションが完全ではありませんでした。今日はフロントローの獲得が最低目標でしたし、セッション中、2番手にいるのを見たときに、これ以上無理をするのはやめようと思いました。これ以上がんばっても、得られるものは少ないですし、失うものが大きすぎたからです。明日はドライコンディションでレースをしたいです」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「難しい予選でした。コースの半分は乾いていたし、半分は濡れているような状態で、その後、本格的に雨が降り始めました。セッション序盤はスリックタイヤでアタックしました。それで2周を走行しましたが、全員が同時にコースインしたので大きな集団になり、クリアラップが取れませんでした。それでもなんとかタイムを出して、フロントローを獲得することができたので、とてもうれしいです。明日も引き続きセットアップに取り組み、いいレースがしたいです。明日はドライでもウエットでも、どちらもでもいいです」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 8番手)
「今日は不安定な天候で、予選もフリー走行も中途半端なコンディションでした。路面は完全に濡れることもなく、難しい状態で、MotoGPにとってはアンラッキーな一日でした。予選8番手に終わったことについて、それほど語ることはありません。今日は、セッションが始まると同時にコースの一部分で雨が降り始めたので、最初からプッシュしました。集団の中での抜き合いは、まるでレースのようでした。今日はプッシュできるところもあれば、ペースを落とさなくてはならないポイントもありました。こういう状況の中でのアタックは、リスクも大きく、馬鹿げているし、慎重かつできる限りの走りをしました」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10番手)
「今日は天候が不安定で難しい一日になりました。昨日のフリー走行を終えたときは、Q2に進出できると思っていましたが、午前中のフリー走行が雨になり、トップ10に順位を上げることができませんでした。結局、Q1から走らなくてはならず、その後、4回目のフリー走行で違うセッティングにトライしましたが、これがうまくいかず、元に戻しました。Q1は新品タイヤを使わなかったのですが、Q2に進出するには十分なタイムをマークできました。しかし、Q2では雨が降り始めて、リスクの大きいコンディションとなりました。条件はみんな同じですが、路面コンディションが不安定なので、完ぺきなアタックができませんでした。その後、本格的に雨になり、グリッドが決まりました。天候がどうなるか分かりませんが、明日の決勝は、ドライコンディションでは悪くないと思います」

■カレル・アブラハム(MotoGP 13番手)
「今年になって最高のグリッドを獲得して、とてもうれしいです。しかし、そう簡単ではありませんでした。リアタイヤのスピニングがひどく、おまけに天候がころころ変わって、難しい一日になりました。最終的に1ラップをきっちりまとめることができ、13番手になれました。明日のレースがとても楽しみです。いいレースになるようにがんばります」

■青山博一(MotoGP 14番手)
「昨日、新しいフロントフォークを使ってみてすごくよかったので、今日のフリー走行と予選でセットアップを進めようと思っていました。しかし、フリー走行は中途半端なコンディションで、予選では、タイムアタックをしながら、セットアップの方向を探ることになりました。新しいフォークは、ハードブレーキングでの剛性が高く、これまで抱えていた問題点を解消することができました。目標にしていた1分34秒台もマークできましたし、まずまずの一日でした。明日の決勝はドライになってほしいです。そして、トップ10を狙えればと思います」

■スコット・レディング(MotoGP 16番手)
「予選はそれほど悪くはありませんでした。RCV1000R勢はタイムが接近していますし、自分のレースペースは悪くありません。今日のベストタイムも単独で出したものでしたし、予選順位も心配していません。ちょっとだけ残念だったのは、タイムが接近している中で、RCV1000R勢の3番手だったことです。明日の決勝がもし雨になったら、これまでウエットコンディションではちゃんと走っていないので、いろいろ作戦を変更しなくてはなりません。いずれにしても全力で挑みます」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 22番手)
「今日は厳しい一日になり、残念な結果でした。予選ではタイムを更新しましたが、いくつかミスをして、マシンのパフォーマンスを100%引き出すことができませんでした。これは自分の責任なので、明日の決勝では、今日の失敗を取り戻さなくてはいけません。今日はコーナーの旋回性を少し改善できました。立ち上がりの加速とそこからの適正なライン取りができるようにがんばりました。今日は残念な結果でしたが、明日はよくなると確信しています。全力で、追い上げのレースにします」

■エステベ・ラバト(Moto2 ポールポジション)
「ハードワークを続けてきたし、今回もポールポジションを獲得できて、とてもうれしいです。今日はフリー走行でいくつか問題を抱えていましたが、その問題も解決して、とてもいい状態になりました。決勝に向けて準備は整っていますが、決勝に向けてもう少し前進したいと思っています。明日の決勝は、コンディションに合わせてしっかりとセットアップをしなければなりません。もし、ウエットコンディションならセッションを変更しなければならないので、明日はドライコンディションでレースがしたいです」

■ドミニク・エージャーター(Moto2 2番手)
「走っているときに、ピットから出てくるラバトを見ました。そのときに、どうしようかと考えたのですが、彼が一番速いライダーですし、後ろについていこうと決めました。そして、彼とほとんど同じラップを刻んで2番手になることができました。ポールポジションは獲得できませんでしたが、アベレージもとてもよかったです。カタルニアGP後のカタルニアとアラゴンでのテストが好結果につながりました。明日はドライコンディションでレースがしたいです」

■サム・ロース(Moto2 3番手)
「今日は、フリー走行も予選も、中途半端なコンディションでした。雨が降ったかと思えばドライになり、大変な一日でしたが、フロントローを獲得できて気分はとてもいいです。このマシンでは、あまりウエットコンディションの経験がないのですが、フィーリングはよかったです。先週のテストでセットアップがよくなり、それが今回のレースに生きています。明日の決勝が本当に楽しみです」

■中上貴晶(Moto2 5番手)
「今日は天候が不安定な一日でしたが、なんとかドライコンディションで走れましたし、最後はセッティングをまとめることができました。予選では1分37秒台に入れられ、2列目までポジションを上げることができました。今までもたついたレースが続いていたので、今日の結果はとてもうれしいです。一安心というか、自信になりました。昨日に比べて、マシンのバランスがよくなり、攻める走りができました。まだうまく走れない部分があるので、明日のウォームアップでトライしてみます」

■長島哲太(Moto2 30番手)
「セッションをこなすごとによくなっているのですが、今日は天候が不安定だったので、思っていたようには前進できませんでした。トップとのタイム差が2.1秒もあるので、まだまだ詰めなくてはいけません。ただ、昨年、このチームで同じマシンに乗って走っていた、現在MotoGPを走る(マイク)ディ・ミリオ(AVINTIA)とはほとんど同じタイムだったので、その点ではがんばれたと思います。もう8戦目なので、ポイントを取れるようにがんばります」

■アレックス・マルケス(Moto3 2番手)
「ときどき、雨が降る難しいコンディションとなり、厳しい予選となりました。しかし、決勝に向けていいペースを刻むことができました。フロントローの2番手から決勝に挑めるので、モチベーションは高いです。セッティングもまだ改善できると思いますし、明日のウォームアップでさらにセットアップを進めたいと思います。今回も接戦なので、がんばらなければなりません。前回のバルセロナは逃げきることができました。今回も最後まで集中して走りきろうと思います」

■アレックス・マスボー(Moto3 4番手)
「今日は、あと少しでフロントローに並べたと思います。最後のアタックのときに、最終シケインでスローライダーに引っかかってタイムをロスしました。前戦カタルニアGPでは、セッティングにとまどって苦労したので、今回はとてもハッピーです。マシンの状態もとてもいいです。しかし、今回も厳しいレースになることは間違いないし、トップ集団の中で戦いたいと思います」

■アレックス・リンス(Moto3 6番手)
「今回は、すべてのセッションでうまく走ることができました。今日は、クラッチにちょっとした問題があり、ケガをしている左足が痛かったのですが、チームがすばらしいスピードでクラッチを交換してくれました。今日のタイムは単独で出したもので、とてもよかったと思います。いいマシンに仕上げてくれたことで、こうしていいタイムを出すことができました。チームに感謝したいです」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る