[Ducati]SBK Rd.7 Ducati スーパーバイク・チーム、ミザノで予想外の苦戦を強いられる

スーパーバイク世界選手権の第7戦は、6月22日、ミザノ・ワールドサーキットで開催された。Ducati スーパーバイク・チームのチャズ・デイビスとダビデ・ジュリアーノは、フリー走行と予選で力強いパフォーマンスを見せたものの、レース当日は予想外の苦戦を強いられた。デイビスはレース1を4位で完走したが、レース 2ではクラッシュ、リタイアに見舞われた。チームメイトのジュリアーノは、レース1、2をそれぞれ8位と9位でフィニッシュした。

レース1
暖かで乾燥したコンディションに恵まれたレース1。路面温度は約38°C。2番グリッドからスタートしたジュリアーノは、オープニングラップ序盤を5番手で走行した。チームメイトのデイビスは、直後の6番手につけていたが、数周後、ふたりはポジションを入れ替えた。デイビスは、レース中盤にかけてペースを上げていった。一方、マシンのバイブレーションに見舞われたジュリアーノは、何とか6位を堅持していたが、15周目以降はトラブルが悪化したうえ、終盤にリヤタイヤのグリップが低下、2名のライバルにオーバーテイクされて8位でチェッカーを受けた。7周目に5位に順位を上げたデイビスは、マルコ・メランドリ(アプリリア)の追撃を開始し、わずか数周でそのギャップをコンマ2秒にまで切り取った。オーバーテイクを試みたものの、結局それは叶わず、最終的にデイビスは4位でフィニッシュラインを通過した。

レース2
レース2を前に路面温度は44°Cまで上昇。タイヤ交換を終えたジュリアーノは、フレッシュラバーで絶妙のスタートダッシュを決めて首位に立った。しかし、レースディレクターはジュリアーノのスタートをフライングと判定し、“ライドスルー”ペナルティを科した。彼は5周目にピットレーンに入ってペナルティを消化。この結果、首位から一気に17位にポジションを落とした。すぐに反撃を開始したジュリアーノは、9周目には13位、12周目には9位と、下位との力の差を見せつけた。しかし、8位のライダーとは大きな差があり、これ以上の追撃は不可能だった。デイビスも素早いスタートを切り、序盤は4位を走行した。しかし、第4コーナー入口でフロントグリップを失ってクラッシュ。ダメージは少なく、レースに復帰できたものの、24位までポジションを落とした。
彼は万一の再スタートを期待して走行を続けたが、レースの2/3を消化し、競技成立となる15周目の走行を終えた段階でガレージに戻った。

第7戦終了時点で、143ポイントのデイビスはライダーズランキング6位、111ポイントのジュリアーノは同7位にランクされている。また、マニュファクチャラーズ部門で、Ducatiは178ポイントを獲得して4位となっている。

レース後のコメント
■チャズ・デイビス(Ducati スーパーバイク・チーム#7) – 4位、リタイア
「レース1を4位で終えたのは悪くない。終盤は限界走行を重ねて、一時的だったがマルコ(メランドリ)に迫ることもできた。ただし、彼にはペースを上げる余裕があったようだ。スタートで、僕の前にいたトニ・エリアス(アプリリア)がコースアウトしたため、ブレーキングを強いられた。結果論にすぎないが、あのタイムロスが悔やまれる。レース2では、スタート直後からフロントエンドの挙動に違和感を覚えていた。レースインターバル中に大きな変更を加えていなかったので、路面温度の上昇が違和感の原因だと思う。とにかく僕は上位陣に食らいついていなければならなかった。何らかの理由で追いかける立場に立たされると、タイヤの摩耗を早めることになる。また、クラッシュの際にフットペグを壊した。そこからはレースの2/3に当たる15周の周回を終えることがテーマになった。万一赤旗が出たら再スタートになるからね。だが、結局は何も起こらなかったので、エンジンの負担を少しでも抑えられるよう15周終了時点でレースを終えることにした。」

■ダビデ・ジュリアーノ(Ducati スーパーバイク・チーム#34) – 8位、9位
「タフな1日だった。フリー走行では、ユーズドタイヤの方がタイムが出ていたから、ライバルの多くが選択したタイヤは使わなかった。レース1では、早くからバイブレーションが出て、レース後半はリヤグリップが大きく低下したため、苦戦を強いられた。レース2では、良いスタートを切ろうとしたあまりにフライングを犯した。レース1では、混戦で行く手を阻まれたので、クリーンな条件で走りたかった。手応えを感じていたうえにタイヤも機能していたので、(ペナルティが)残念でならない。すべてのセッションで好タイムが出ていたから、チームの面々に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。我々は熟成開発を進めている。チーム全員はもちろん、Ducati 社員やサポーターが満面の笑みになれるような結果が出るまで、後は時間の問題だと思う。」

■アーネスト・マリネッリ(Ducati スーパーバイク・プロジェクト・ディレクター)
「期待した結果は得られなかったが、これもレースだと受け入れるしかない。さまざまな事態に毅然と、かつ建設的に対応できたことが重要だったと考えている。フリー走行ではタイムが出ていたうえ、レース1ではチャズが表彰台まであと一歩に迫った。ダビデは一貫して速かったが、レース1ではリヤの意外なトラブルのせいで大きくペースを落とした。レース2では、絶妙なスタートを切ったかと思われたが、レースディレクターがルール違反と判定してライドスルー・ペナルティを科された。その後はクラッシュしてしまい、わずかなチャンスも潰えた。我々は今後も仕事を継続する。今回も貴重なデータが取れたので、今後の熟成開発に繋がると期待している。」

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