ヘルメット

最近、ヘルメットを同時に何ブランドかテストする機会があった。最近はバイクだけでなくヘルメットもハイテク化されている。帽体の軽量コンパクト化はもちろん、シールドは曇り止めのピンロックシートが標準装備され、数々のベンチレーション機構に吸水・即乾・抗菌・防汚処理が施されたフル脱着式内装、サンバイザー等々、各メーカーそれぞれにアイデアと技術の粋を尽くして安全で快適な製品開発に力を注いでいる。

ある意味、数あるライディングギアの中でも最も進んでいる分野ではないだろうか。きっと近い将来には戦闘機のごとくシールドにいろいろな情報が表示されるヘッドアップディスプレイやヘルメット内蔵式の通信機なども実現されることだろう。命に係わる最重要パーツであるからして、最先端であるのは当然といえば当然だが、それに比べて自転車のヘルメットはなんと貧弱なことか。

もちろん、自転車はバイクとは違う乗り物だ。ただ、危険を軽視している感じがしないでもない。電動アシスト自転車は子供を乗せて凄いスピードで走っているし、道路を逆走したり、一時停止などの標識無視は日常茶飯事。私も自転車はよく利用するし、近場に行くにはすこぶる便利だが、もしかすると現状ではバイク以上に危険な乗り物になっているのでは。モラルの問題もある。

つい先日も、先が見えない曲がり角から逆走で飛び出してきた若い女性と危うく接触しそうになった。予測はしていたので回避できたものの、その方は何事もなかった顔をして、というか逆に「フンッ、それで何か?」という表情で走り去っていった。百歩譲ってその態度は許すとしても、自分の身を危険にさらし、相手の人生を破滅に導こうとしている、ということが分かっていない。そのとき思った。自転車も免許制にすべきだと。小言は言いたくないのだが、皆で意識を変えていかないと共倒れになってしまう。せめて、自転車用ヘルメットに違反をたしなめるブザーなどが付いてくれるとありがたいのだが。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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