[HONDA] SBK Rd.7 イタリア 決勝 レイ、7位/5位と苦戦

ハスラムも10位/12位と劣勢もポイント獲得

スーパーバイク世界選手権(WSB)第7戦イタリア大会が、6月20日(金)から22日(日)の3日間、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されました。同サーキットでは、1991年から2012年まで(1992年を除く)「サンマリノ大会」が行われてきました。昨年は、同大会がカレンダーから消滅しましたが、「イタリア・ミサノ大会」として2年ぶりに同サーキットがカレンダーに復活しました。

ミサノは、ジョナサン・レイ(Pata Honda World Superbike Team)が最も得意とするサーキットの1つです。2年ぶりにミサノがカレンダーに加わったことで、この日を楽しみにしていました。レイは09年のミサノでスーパーバイク初優勝を達成している、思い出深いサーキットです。12年の大会でも第2レースで2位表彰台に登壇しています。今季3勝を挙げるも、過去2戦4レース連続で表彰台に立っていないレイは、今大会からの復活を期していました。

しかし、なかなか思うようにセッティングが決まらずに今大会も苦戦します。初日1回目のフリー走行ではトップから1.045秒差の8番手。2回目のセッションではタイムを更新してトップから0.654秒差としますが8番手は変わらず。2日目3回目も0.750秒差の8番手。2日間3回の総合では9番手で予選を迎えることになりました。スーパーポール方式の予選では、トップから1秒差以内に8台の接戦の中で8番手。決勝に向けて期待をつなぎましたが、フリー走行、予選とベースのセッティングが決まらず、フラストレーションをためる2日間となりました。今大会の最大の問題はエンジンブレーキのセッティングで、特にタイヤのグリップが低下したときに苦戦することになりました。

その状況は決勝になっても変わらず、第1レースはセカンドグループの混戦からなかなか抜け出せず、終盤はトニ・エリアス(アプリリア)とのし烈な6位争いとなり、最終的に7位でフィニッシュ。第2レースも、エリアス、ユージェーヌ・ラバティ(スズキ)、アレックス・ロウズ(スズキ)とセカンドグループを形成、セカンドグループのトップとなる5位でフィニッシュしますが、不完全燃焼の一日となりました。

レイは、第3戦オランダ大会で今季初優勝、第4戦イタリア・イモラ大会で完全Vを達成、今季3勝目を挙げて総合首位に浮上しました。しかし、第5戦イギリス大会、第6戦マレーシア大会で2戦4レース連続6位に終わり総合3位へとポジションを落としました。さらに、今大会7位/5位に終わったことで総合4位へとポジションを落としただけに、後半戦の巻き返しに向けて闘志をかきたてる大会となりました。

チームメートのレオン・ハスラムも、レイと同様の問題を抱え、苦戦の大会となりました。それでも今大会は、セッションをこなすごとにタイムを更新しましたが、スーパーポール方式の予選では思うようにタイムを伸ばせず、12位に終わります。決勝でも混戦から抜け出すだけのペースがなく、第1レースは10位でフィニッシュ。第2レースはチームメートのレイとともにセカンドグループの混戦に加わりましたが、8番手を走行していた13周目に転倒。19番手までポジションを落としながらも、再スタートを切って12位でフィニッシュしました。ハスラムは総合10位でシーズンを折り返しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、予選2番手から決勝に挑んだマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Supersport)が2位でフィニッシュしました。オープニングラップは3番手につけ、序盤の混戦の中で4番手へとポジションを落としますが、その後、2番手まで浮上します。トップを走るジュール・クルーゼル(MVアグスタ)を激しく追撃しましたが、届きませんでした。今大会、優勝を逃したファン・デル・マークですが、これで第2戦スペイン大会から6戦連続で表彰台に立ち、総合2位のクルーゼルに28点差をつけて総合首位をキープしました。

ホーム大会を迎えたロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda World Supersport)は、予選6番手から猛列に追い上げましたが、6位でフィニッシュ。レース序盤の混戦の中での遅れが影響しました。以下、ラタパーク・ウィライロー(Core PTR Honda)が9位、ジャック・ケネディ(CIA Insurance Honda)が12位でポイントを獲得しました。

■コメント
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7位/5位)
「決勝に向けて前進することができず、残念なレースウイークになりました。問題点を正確に把握できず、それを解決できないことにフラストレーションがたまりました。まるで壊れたレコードのように、同じことを何度もコメントしなければなりませんでした。第2レースではトップ5でフィニッシュできました。高速区間でパスすることができましたが、グループの前に出たときには、トップグループはあまりにも離れていました。今日はきちんとマシンに乗ることができたし、結果も残しましたが、しっかりレースを戦いたかったです。今のままでは次のレースでもいい結果を期待できません。問題点を洗い出し、解決策を見つけなければなりません。今大会はCBR1000RRのポテンシャルを引き出せず、チームもフラストレーションをためていました。ちゃんとした状態になればもっともっといいレースができることを知っているだけに、悔しいレースになりました。低迷が続いているので、この課題をすぐに解決しなければなりません」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 10位/12位)
「第1レースは、スタートに失敗したことで集団に飲み込まれてしまい、そこからなかなか抜け出せませんでした。グループを抜け出したときにはトップグループからすでに4秒も離れていました。今日はいくつか小さな問題点があり、3周目を過ぎてからは、ECUの状態もおかしくなり、ラインを外れ、キルスイッチで再起動しました。それからはトップ10を目標に走りました。第2レースのスタートはまずまずでした。しかし、このレースもグループの中でもまれて、タイムロス。その後、5位争いのグループに加わることができましたが、ほかの問題が発生して転倒してしまいました。再スタートをしましたが、12位に終わりました。残念な結果でしたが、今大会は決勝に向けて、多少、前進することができました。ラップタイムも前進しました。しかし、今週に起きた問題を解決しなければなりません。次のポルトガル大会に向けて、やらなければならないことがたくさんあります」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 2位)
「いいレースウイークになりました。昨年はミサノでレースがありませんでしたが、今大会は初日から快調でした。セッションをこなすごとにマシンの状態はよくなり、ペースも改善されました。決勝はスタートもよく、序盤は3番手。2周目を終えたときにオーバーランしたライダーがコースに復帰してきて接触するハプニングがあり、そのときに(パトリック)ジェイコブセン(カワサキ)に抜かれました。その後、彼を抜いて2番手に上がりましたが、そのときにはクルーゼルとの距離が開いていて、彼に追いつくのがやっとでした。今日は全力を尽くしました。やれることはすべてやったので、満足しています。次のポルトガルが楽しみです」

ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ 6位)
「スタートで少しフロントが浮いてしまい、いくつかポジションを落としました。さらに、チャンピオンシップで戦うライバルに前をふさがれたこともあり、オープニングラップだけで2秒はロスしました。その後、リズムを取り戻し、ペースを上げましたが、激しく追い上げたためにタイヤを消耗してしまいました。ホームの大会で、表彰台争いがしたかったので本当に残念です。次のポルトガルは、シーズンを通して、最も苦手なコースですが、そんなことは言っていられません。チャンピオンシップでいいポジションを得るためにも表彰台に立たなければなりません」

ラタパーク・ウィライロー(スーパースポーツ 9位)
「9位という結果は悪くはありませんが、予選を終えたときは、もっといい結果を期待していました。ウォームアップで転倒した影響もありましたが、終盤にかけてペースをキープすることができませんでした。残念な結果でしたが、次戦のポルトガルに向けて収穫あるレースでした。前戦のマレーシアに続いて、2戦連続トップ10でフィニッシュできたことには満足しています」

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