[DUNLOP]MotoGP Rd.7 ラバット選手が独走で今季4勝目

第7戦の舞台は、スペイン北東部の町、バルセロナ郊外にあるバルセロナ・カタルーニャサーキット。約4.7キロのコースは、平均時速約270キロの高速コース。タイヤへの負担が大きいレイアウトだ。ダンロップは、今年初めて使用するスペシャルハードのリアタイヤを2種類を投入。フロントは、前戦同様にミディアム&ハードのタイヤを準備した。

初日から初夏のような暑さの中、走行が行われていった。予選当日も、30度を超える暑さとなる。ポイントリーダーで地元スペインのE・ラバット選手(KALEX)は、初日から好調をキープ。ただひとり1分46秒台にタイムを乗せると、今季5度目のポールポジションを獲得した。

「今週は最初からうまくいったんだ。予選でもタイムを上げていくことができた。でも、大事なのは明日。天気を見て、タイヤ選びも慎重にしたい」とラバット選手。

続いて、チームメイトでランキング2位のM・カリオ選手(KALEX)が2番手。地元スペインのM・ヴィニャーレス選手(KALEX)がMoto2クラス初のフロントロー3位をつかんだ。また、中上貴晶選手(KALEX)はセッティングに苦しみ予選25位。

「暑さに対応するために、リアのスイングアームを調整したが、うまくいかなかった。フロントのフィーリングもあまりよくないので、厳しい状態です」と中上選手。

長島哲太選手(TSR)は31位につけた。
「順位はよくないが、徐々にタイムを上げることはできた。これからさらにセッティングを詰めて、レースに臨みたい。序盤から前の集団に加わって戦いたいです」と長島選手。

決勝当日、朝方雨が降ったものの、ドライコンディションで決勝レースを迎えた。
決勝レースが始まると、ラバット選手が好ダッシュ、後ろからカリオ選手、ヴィニャーレス選手、D・アーゲター選手(SUTER)などが続く。
ヴィニャーレス選手とラバット選手がトップを入れ替えていき、、カリオ選手が僅差で続く。その後方では、アーゲター選手、T・ルティ選手(SUTER)が少し離れて4位を争っていく。
中盤には入ると、ラバット選手とヴィニャーレス選手がトップ争い。カリオ選手は上位2台から遅れ、ルティ選手、アーゲター選手と3位を争いを始める。

後半に入ると、ラバット選手が地力を発揮して、徐々にヴィニャーレス選手を離していく。
3位争いに、後方から6列目スタートのJ・トレス選手(SUTER)が追いついて、ルティ選手、アーゲター選手、カリオ選手、トレス選手の4台が3位争いを開始。ルティ選手がこのグループをリードしていく。
そして、ルティ選手の背後に迫っていたトレス選手が17周目に転倒し、倒れたマシンがアーゲター選手に激突。トレス選手はこのままリタイアとなり、アーゲター選手は後退してしまう。これで一旦、ルティ選手が単独3位となる。

レース終盤、ラバット選手は5秒近いリードをとり完全に独走態勢。そのままトップを駆け抜けると、2連勝で今季4勝目を達成した。

ヴィニャーレス選手が単独2位でゴール。
3位争いは最後までもつれた。終盤、カリオ選手とザルコ選手がルティ選手に追いついて、3台が表彰台最後の一角をかけた戦いを展開。最終ラップに、ザルコ選手が2台を抜いて今季初の3位表彰台を獲得した。

この結果、ポイントテーブルでは首位のラバット選手と2位カリオ選手は34点差と広がっている。
また、中上選手は朝のウォームアップで転倒したが、ケガはなく決勝に出場した。本来の走りはできなかったものの、13位に入りポイントを獲得している。

長島選手も朝のウォームアップで転倒して左手を強打していた。レースでは、終盤、転倒したライダーの影響を受けてクラッシュしたが、すぐに再スタートして23位に入った。

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●レース後のコメント

優勝 E・ラバット選手
「地元で初めて勝てたので本当にうれしいよ。スタートが決まって、最初からプッシュしていった。ヴィニャーレス選手とカリオ選手が速くて大変だったけど、がんばって走って行ったんだ。そしたら差をつけることができたから、最後まで集中して走っていったよ。」

2位 M・ヴィニャーレス選手
「予選はあまりうまくいかなかった。昨日からセッティングを変えたらよくなって、1周目からフィーリングよく走れた。今日のラバット選手はとても速くて追いつけなかったよ。さらにマシンをよくして、次は勝ちたいね。」

3位 J・ザルコ選手
「予選ではマシンにいろいろと問題があって、たいへんだった。セッティングを変更して、乗り方も変えてだんだんよくなっていった。今日は中盤くらいに自分のペースをつかんで、追い上げていった。最終ラップでは、カリオ選手のインに入って抜くことができた。このチームで初の表彰台に上がれて本当にうれしい」

13位 中上貴晶選手
「なんとかポイントを獲得できましたが、転倒者に助けられてのポイント獲得でした。現状ではトップ争いできる状態ではなく、この悪い流れを変えなければならない。次のレースに向けて、チームと話し合って、組み立てを変えていきます。今日はウォームアップでセットアップを確認したかったのですが、朝の雨の影響でうまくできなかった。今週は火曜日に同じサーキットで、週末にはアラゴンでテストがあるので、次に向けて仕切り直したいです」

23位 長島哲太選手
「朝のウォームアップで転倒して、クラッチを握るだけで手が痛かったのですが、後半には忘れていました。レース終盤、前に転倒したマシンのパーツにのって、転んでしまった。とても残念です。それまでは、自分のペースでコンスタントに走れていたから、アクシデントがなければ、自己ベストを獲得できるところだった。この調子で次のアッセンもがんばります」

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地元のマルケス選手が独走で今季初優勝を決める

Moto3クラスへは、前戦と同じくフロント、リアともに、ミディアム&ハードのタイヤを提供した。
予選でポールポジションを獲得したのは、昨年のMotoGPクラス王者、M・マルケス選手(HONDA)の弟、A・マルケス選手(HONDA)。地元で自身初のポールポジションを獲得した。

「予選の序盤はコース上が混んでいて難しかった。でも、最後にクリアラップをとれて、いいタイムを出せたんだ。いいペースで走れているから、決勝レースも楽しみです」とマルケス選手。
続いて、イタリアの新鋭、16歳のE・バスティアニーニ選手(KTM)が初のフロントロー2位をゲット。A・リンス選手(HONDA)は3位に続く。リンス選手は予選終盤に転倒し、左つま先にひびが入ったが大事には至らなかった。

一方、首位のJ・ミラー選手(KTM)は9位3列目、ランキング2位で前戦のウィナー、R・フェナーティ選手(KTM)は16位6列目と低迷している。

決勝レースはマルケス選手のホールショットで始まる。後ろからバスティアニーニ選手、B・ビンダー選手(Mahindra)、リンス選手などが続く。
トップのマルケス選手は後続を引き離しにかかり、すぐに約1秒のリードを奪う。4周目に入ると、リンス選手がマシントラブルでスローダウンしてしまう。

5周目、トップのマルケス選手の約1秒後方からは、6列目から追い上げたフェナーティ選手、E・バスケス選手(HONDA)、バスティアニーニ選手、ビンダー選手、ミラー選手、N・アヨ選手(Husqvarna)など9台が僅差で続く。
混戦のセカンド集団はペースが上がらず、トップのマルケス選手は中盤には約3秒に差を広げていく。

2位争いは、フェナーティ選手、バスケス選手、バスティアニーニ選手を中心に競り合いを見せていく。
後半に入ると、マルケス選手はトップを快走。2位争いは、なおもフェナーティ選手、バスケス選手、バスティアニーニ選手、アヨ選手、ミラー選手など7台の大混戦となっていく。
そして終盤に入ってもハイペースでトップを走り続けたマルケス選手は、、ポールトゥウィンで今季初優勝を決める。

MotoGPでは、兄のM・マルケス選手が優勝し、地元で史上初の兄弟優勝を果たした。
2位争いはラストラップで大バトルとなり、フェナーティ選手、アヨ選手は他車と接触して遅れをとる。バスティアニーニ選手が混戦を制して初の表彰台2位をゲット。3位にバスケス選手が入った。
ミラー選手は一旦遅れをとっていたが、終盤追い上げて4位。フェナーティ選手は5位でゴールした。
この結果、首位のミラー選手と2位フェナーティ選手の差は7点と広がっている

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●レース後のコメント

優勝 A・マルケス選手
「最高の週末になったよ。先週のムジェロでのテストでマシンの状態をよくすることができた。今日はスタートを決めて、逃げていったら、1周で1秒以上のリードをとることができた。すべてはうまくいって、最後まで集中して走るだけだった。地元ファンの前で勝てて最高だね」

2位 E・バスティアニーニ選手
「ハードなレースだったけど、バトルを制して2位になれたんだ。信じられない気持ちだよ。昨日のフロントローも夢みたいだったけど、もっと大きな夢みたいだね。こんなにはやくに表彰台に上がれるとは思わなかった。これもチームのおかげだと思う。」

3位 E・バスケス選手
「きついレースだったよ。昨日はマシンにトラブルがあったし、今回はいろいろ厳しかった。Moto3の最終ラップはどうなるかわからないので、3位になれてよかったと思う」

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