[Kawasaki]ARRC Rd.2 難しいコンディションの中、ユディスティラが第1レース2位、第2レースは3位と好走

■ 2014年 アジアロードレース選手権 第2戦 インドネシア大会
■ スーパースポーツ 600cc
■ 開催日:2014年6月15日(日)
■ サーキット名:セントゥール・サーキット(3.965 km)

藤原克昭がアジアロードレース選手権に2011年から参戦して4年目となる今シーズンも例年通りマレーシア・セパンサーキットで開催された。

過去3年、藤原は毎年コースレコードを更新してポールポジションを獲得、勝利を重ねてきたコースであり、3月に行われた合同テストでも好タイムをマークしただけに、タイトル奪取に向けて好スタートが期待された。

カワサキでの参戦はBEET KAWASAKI RACINAGから参戦の藤原の他、インドネシアのMANUAL-TECH KYT KAWASAKI RACINGから2年目のH. A. YUDHISTIRAとルーキーのI. RIANDA、マレーシアのBIKE ART KAWASAKI RACINGからこちらも2年目のH. NOORと21歳のF. BADRULのフレッシュなメンバーが参戦する。

今シーズンの2戦目は前年同様インドネシア・セントゥールサーキット。第1戦を2-3位で終えた藤原はここで巻き返しを図りたいところである。昨年は荒れた路面に苦しめられ納得できる成績を残すことができなかった。フリー走行では、このサーキット特有のレコードラインを探し出すこととシビアなセッティング作業を繰り返した。

プリロードの変更も0.25mm単位で行い、わずかな変化を感じ取り、ベストのセッティングを探し出す。そんな地道な作業を繰り返しながら少しずつタイムを削り取っていく。ブレーキング時のコントロール性、旋回性能、立ち上がり時のスロットルの開けやすさ。様々な要件を考慮しながらの細かなセッティングを繰り返していると、40分3回のフリー走行はあっという間に終わり、予選を迎えることになった。

予選開始時には厳しい日差しが照りつけ、気温33℃、路面温度58℃というコンディション。
今年からリアタイヤに2種類のコンパウンドが設定されているが、路面温度が高いためミディアムを選択しているライダーが多い。藤原もまたミディアムを選択していた。

開始早々、フリー走行から好調なザイティ(ホンダ)がコースレコードを破る1:30.228をマーク、このセッションをリードする。藤原も早々に1:30.616を記録し、更新すべくクリアラップを狙い周回する。しかし、開幕戦でダブルウィンを達成したババ(ホンダ)が終盤に1:30.128を叩き出しポールポジションを獲得、地元のプラタマ(ホンダ)も藤原をわずかに上回る1:30.596を記録し、藤原は2列目からレースに臨むことになった。

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明けて15日レース当日。前日まで続いた好天は訪れず、どんよりとした雲が広がった朝を迎えた。ついには雨が降り出し、直前のUB130クラスのレースが行われるころには完全にウェットコンディションになってしまった。藤原がアジア選手権に参戦して4年目、初のウェットコンディションである。しかし、UB130クラスのレース中盤には雨が上がり、陽が差し込み急速に路面が乾きだしたため、各ライダーはタイヤの選択に悩んだ。藤原はドライタイヤを選択、Manual-Tech KYT Kawasakiをはじめ多くのライダーもドライタイヤを選択したが、Bike ART Kawasakiや何名かのライダーは再び降り出すことを予想しレインタイヤを選択した。

レッドシグナルが消灯し16周のレースがスタート、好スタートを決めたのは地元のファドリ(ホンダ)、雨に強いバハルディン(ヤマハ)。いずれも昨年までカワサキで参戦していたライダーだ。序盤はこの二人が後続を引き離し独走するが、路面がさらに乾き出すとフロントにレインを入れていたバハルディンがグリップを失って徐々にペースダウン、そこに追い上げてきたユディスティラ、ババ、プラタマ、トリユゴ(ホンダ)、藤原が追いつき、中盤には6台が集団となり、激しいバトルが繰り広げられた。「何とかして前に出たかった」藤原は徐々に順位を上げ8周目には4番手に浮上、12周目の最終コーナー手前でさらに勝負を仕掛けたが、フロントグリップを失い、アジア選手権に参戦して初の転倒を喫し、リタイヤとなった。レースは終盤ファドリ、ババ、ユディスティラの三つ巴の争いとなったが、ファドリがそのまま逃げ切り初優勝、ユディスティラがババとのバトルを制して僅差の2位初表彰台を獲得した。また、新人のリアンダが地の利を生かし8位でフィニッシュしている。

レース2の開始時間は15:15。そのまま乾くかと思われたが、13時過ぎから再び激しい雨が降り出し、再度難しいコンディションとなった。しかし、レース1同様コースインする頃には雲が切れ始めたため、ほとんどのライダーはドライタイヤを装着してレースに臨んだ。
このレースで好スタートを決めたのはフロントローの3名。ファドリも好スタートを決め、1周目はババ、プラタマ、ファドリ、ザイディ、藤原、小山(ホンダ)、玉田(ホンダ)の順でコントロールラインを通過、ユディスティラはやや出遅れ9番手でここまでが先頭集団になった。この中でファドリがトップに浮上し、終盤までレースをリードする。しかしところどころにウェットパッチが残る難しいコンディション。その上、荒れた路面でいたるところにギャップがあるため、波乱を呼んだ。

2周目に3コーナーで玉田が転倒、3周目、3番手を走行していたババが9コーナーで転倒と上位陣に異変が起き、そして終盤14周目には2番手となったファドリがトップを奪回すべく1コーナーで勝負を仕掛け転倒、最終ラップはザイディ、プラタマ、ユディスティラの若い3人、やや後方に藤原という順位で迎えた。ユディスティラは諦めずにアタックしたがわずかに届かず3位、「ババの転倒も確認した上で選手権を考えると手堅く4位でポイントを獲得したほうが得策」と判断した藤原は4位でフィニッシュ。5位には4台の集団を制したルーキー、リアンダが入り、8位にBike ART Kawasakiのヌールが入賞、トップ10にカワサキが4台入賞した。今大会は難しいコンディションの中で、若手の台頭が著しい大会となった。

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