[HONDA]ARRC Rd.2 インドネシア 決勝

レース1でファディル・イマムディン、レース2でザクゥアン・ザイディが初優勝。ザムリ・ババは3位/22位、玉田誠は10位/リタイア

2014年6月15日(日)・決勝
会場:セントゥール・インターナショナル・サーキット
天候:雨、晴れ
コースコンディション:ウエット

FIMアジアロードレース選手権の第2戦が、インドネシアのセントゥール・インターナショナル・サーキットで開催されました。このコースは荒れた路面で知られており、チームにとってはセッティングが難しく、ライダーにとっては攻略が大変な難コースでもあります。レースウイークの初日、フリー走行でザクゥアン・ザイディ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)は、昨年のチームメートだったアズラン・シャー・カマルザマンが記録したコースレコードを塗り替え、好調を印象付けました。

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予選では開幕戦でダブルウインを飾った、ザムリ・ババ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得。ババは「今まで得たデータを検討して、タイヤへの負担を一番に考えました。1回目のフリー走行でミディアムコンパウンドを使用し、2回目にはソフトコンパウンドに変更したことが、タイムを飛躍的に伸ばしてくれたと思います」と語り、レースに向けても大きな手ごたえを得ていました。

決勝レースの行われた日曜の天候は雨。ウエットコンディションとなりましたが、レース1のスタート前には太陽が顔を出し、急激に路面が乾き始める難しいコンディションになります。スタート直後に飛び出したのは地元インドネシアの人気ライダーであるファディル・イマムディン(T.Pro Yuzy Honda)。彼をアフマド・バハルディン(ヤマハ)が追い、2台が抜け出します。しかし、フロントにレインタイヤをチョイスしたバハルディンは、ペースを上げることができずに後退。そこへセカンドグループが追いつき、激しいバトルが繰り広げられました。

レース終盤、トップ争いはイマムディン、ババ、H.A・ユディスティラ(カワサキ)の3台に絞られ、そのバトルからイマムディンが逃げきり初優勝を飾り、地元インドネシアのファンから大声援を浴びました。ユディスティラがババとのバトルを制して僅差の2位。3位にババが入りました。スリックタイヤをチョイスした玉田誠(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)は、終盤ペースを上げたものの、10位に終わりました。

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レース2の行われる午後には、再び激しい雨が降り出します。しかし、多くのライダーが、スタート時には雲が動いて晴れていくと予想し、スリックタイヤを選択してグリッドへ。ところが、コースの各所に雨の影響が残る難しい路面コンディションとなりました。スタートで飛び出したのはババ、続いてディマス・プラタマ(Astra Honda Racing Team)、イマムディン、ザイディ、藤原克昭(カワサキ)、小山知良(T.Pro Yuzy Honda)、玉田の順でコントロールラインを通過。ババはポールポジションからスタートしましたが、転倒を喫します。2周目に3コーナーで玉田がコントロールを失った後続車に追突され、転倒リタイアとなってしまいます。

3周目、14周目には2番手となったファドリがトップを奪回すべく1コーナーで勝負を仕掛けますが、転倒してしまうなど、波乱が続きました。最終ラップはザイディ、プラタマと、追い上げたユディスティラらルーキーたちの戦いとなります。最終的にザイディが初優勝を飾り、2位プラタマ、3位ユデイスティラが表彰台に上りました。

併催されたアジア・ドリーム・カップでは、レース1で名越哲平がうれしい初優勝を達成。カイルール・イダム・パウィはわずか0.004秒差で2位となりました。3位入賞は、アディティア・パンゲストゥでした。先週末に行われた鈴鹿2時間耐久を制している名越は、好調さをみせ、ダブルウインを目指します。

レース2では6台が入れ替わってトップに立つバトルになりましたが、残り3周で雨が落ち始め、難しい路面コンディションの中で、カイルールがセパン以来3度目の優勝を飾りました。アンディ・ファリド・イズディハールが2位、アディティアは3位となり、名越はリタイアに終わりました。なお、日本人ライダーは、黒木玲徳が5位/4位。森俊也がリタイア/7位となりました。

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コメント

ファディル・イマムディン(スーパースポーツ 600cc 優勝/リタイア)
「母国で初優勝を飾れたことが素直にうれしいです。たくさんの人が支援してくれて、レースができることに感謝しています。今年からチームを移籍し、マシンも変わりました。心機一転のシーズンとなり、この決断がよかったと示すことができるように早く勝ちたいと思っていたので、心からうれしいです」

手島雄介|T.Pro Yuzy Honda監督
「2011年の暮れにチームを作ろうと考え、2013年から本格的にチームが動き出しました。昨年はアジアロードレース選手権と全日本ロードレース選手権を小山(知良)と岩田(悟)で戦い、今年からイマムディンやアンダーボーンのライダーも加わりました。アジア選手権参戦8戦目でたどりついた優勝は、感慨深いものでした。監督として立った表彰台は、ライダーとして立つより、何倍ものうれしさでした。支えてくれるスポンサーや支援者に、心から感謝しています。今回は『絶対に勝つんだ』という強い気持ちで挑んだレースでした。この心意気をこれからも持ち続けたいと思います。本当にありがとうございました」

ザクゥアン・ザイディ(スーパースポーツ 600cc 6位/優勝)
「正直言って、ここでザムリのタイムを超えることができるなんて思ってもみませんでした。彼は特に速いライダーですから……。2011年から600ccクラスに参戦して、初めて1番時計を出すことができたので、自信になりました。難しいレースでしたが、チームがマシンをしっかりと仕上げてくれて、強い気持ちで挑んで勝つことができました。これまでとは違うレースができたと思います」

玉田誠(スーパースポーツ 600cc 10位/リタイア)
「決勝前のウォームアップセッションまではいい感じできていたので、決勝に向けての手応えは十分でした。しかし、決勝で天候が変わってしまい、ドライのセットのままで濡れた路面に対応しなければならず、全く経験したことのないフィーリングで、アクセルを開けることができませんでした。路面が乾いてきてからはタイムを上げることができたのですが、時間切れとなってしまいました。2レース目も残念な結果となりました。気持ちを切り替えて、オートポリスでは必ず優勝をしたいと思っています」

名越哲平(アジア・ドリーム・カップ 優勝/リタイア)
「初めてのコースだったので慎重に走り始めましたが、予選からは攻められるようになりました。レース1は、開幕戦で勝てずに悔しい思いをしたカイルール選手との勝負に勝てて、うれしかったです。この勝利はメカニックとコーチのおかげだと感謝しています。本当にいいマシンに仕上げてくれました。また勝つことができるように、チャンピオンを目指して日本ラウンドに挑みます」

黒木玲徳(アジア・ドリーム・カップ 5位/4位)
「今回も結果を残すことができませんでした。しかし、今までとは違う展開でレースを行うことができました。成長できていると思いますし、確実に優勝が見えてきました。これまで学んだものを生かすことができたと思います。それを次戦のオートポリスまでに自分のものにし、皆さんの前で表彰台の真ん中に立てるようにがんばります」

森俊也(アジア・ドリーム・カップ リタイア/7位)
「反省することばかりです。今年からアジア・ドリーム・カップに参戦した名越君が勝ったことを自分の励みにして、日本ラウンドでは、しっかり自分の走りをすることで遅れを取り戻したいと思っています」

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