[HONDA]MotoGP Rd.7 決勝 マルケスが開幕7連勝を達成

マルケスが開幕7連勝を達成。ペドロサが3位になり、Repsol Honda Teamの両選手がそろって表彰台に立つ

第7戦カタルニアGPは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)のHonda勢と、バレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソのヤマハ勢によるし烈な戦いになり、終盤にトップに立ったマルケスが、ペドロサとロッシの追撃を振りきって今季7勝目を達成しました。

今大会のマルケスは、予選では転倒を喫して3番手。昨年の最終戦バレンシアGPから続いていた連続ポールポジション(PP)記録は「7」でストップしましたが、レースタイヤでのロングランでは、優勝を狙えるペースを刻んでいました。その走りを決勝でも見事に再現したマルケスは、先行するロッシをピタリと追走、何度もポジションを入れ替える激しい戦いとなりました。終盤は、その2人の戦いにペドロサも加わります。まさに、緊張感あふれるバトルとなりましたが、20周目にトップに立ったマルケスは、高い集中力を発揮。ミスもなく25周のレースを走り抜きました。

この日、先に行われたMoto3とMoto2クラスのレースは、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。しかし、MotoGPクラスは、雨雲が空を覆う微妙な天候となり、レース中には小雨がぱらつく不安定な気象条件でした。しかし、最後までドライコンディションで行われ、マルケスの今季7勝目は、2002年からスタートした4ストロークエンジンによるMotoGPにおいて、Hondaにとっての通算100勝目となりました。マルケスは記念すべき優勝をホームグランプリで果たしました。

今季初PPから優勝争いに加わったペドロサは、終盤、マルケスに迫りました。しかし、マルケスをなかなか抜けず、最終ラップには軽く接触してオーバーラン。2位から3位へとポジションを落としました。ペドロサは、第4戦スペインGPのあとに右腕の腕上がりの手術をしました。その影響で右腕が完全な調子ではなく、フランスGP、イタリアGPで表彰台を逃しましたが、ほぼ回復した今大会は、優勝争いに再び加わりました。

予選4番手からトップグループに加わったステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、中盤以降はトップグループの4台から離される苦しい展開となりました。しかし、タイヤの選択が難しい今大会において、フロントにハードを選択したことで、大きな手応えを得ました。今年は好調な走りをなかなか結果につなげられず、フラストレーションをためていたブラドル。今大会はレース中盤までトップグループに加わったことで、次戦につながるレースとなりました。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、レース序盤にトラブルのためにマシンがストップしてリタイアとなりました。市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が12位、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が13位、青山博一(Drive M7 Aspar)が15位でフィニッシュ。カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)は転倒リタイアに終わりました。

Moto2クラスは、今季5度目のPPを獲得したエステべ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、5周目に序盤の混戦を抜け出し、それからは後続をじりじり引き離し、今季4勝目を達成しました。今大会のラバトは、フリー、予選とずば抜けたスピードをみせつけました。決勝でも、その走りを見事に再現することに成功しました。

2位にはマーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)で第2戦アメリカズGPの優勝以来、5戦ぶりの表彰台を獲得しました。ラバトとビニャーレスにとって、カタルニアGPがホームグランプリであり、地元ファンの声援に応える結果となりました。3位はヨハン・ザルコ(AirAsia Caterham)で今季初の表彰台獲得、チームにとっても初の表彰台となりました。総合2位につけるミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)は、4位でフィニッシュしました。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は13位、長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は転倒するも再スタートを切って、23位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、初PPから決勝に挑んだアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)がホームグランプリで今季初優勝を達成。エフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が3位になり、3戦ぶりに表彰台に立ちました。以下、Honda勢は、ジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が9位でフィニッシュ、予選3番手から決勝に挑んだアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)は、予選で転倒した影響で体調が不十分のため、リタイアしました。

■コメント
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今回の優勝はとてもうれしいです。このサーキットはこれまで、いつも難しいと感じていました。今週末はどれだけ大変だったかということが分かってもらえたんじゃないかと思います。今シーズン初めてポールポジションを逃しましたし、今年初めての転倒をしました。決勝はダニやホルヘ(ロレンソ)、バレンティーノ(ロッシ)とのバトルになり、とても大変でした。最後のいくつかのコーナーでは、バレンティーノやダニとのバトルがあり、本当にすごいレースになりました。今回もまた25ポイントを獲得でき、すべてのファンの前で弟(アレックス・マルケス)と同じ日に優勝することができて、とてもうれしいです。スペシャルな出来事でした」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「とてもいいレースで、大変なバトルとなりました。4人のライダーがトップグループを形成しました。オーバーテイクも多かったですし、とても激しいものでした。みんな本当に速かったです。最終的には3位ということで、最高の結果とはなりませんでしたが、全体的にはとても満足しています。全力で戦いました。体調もだいぶんよかったです。次戦に向けて、たくさんのことを学ぶことができました。予選とレース序盤には、トップを走りたいという願いがかないました。そしてレースでは、最後にはマルクと優勝争いもできました。いいレースでした」

ステファン・ブラドル(MotoGP 5位)
「ファクトリーチームのライダーに続き、サテライトライダーでトップになることができたのでとてもうれしいです。まず、チームに感謝しなければなりません。ムジェロ(第6戦イタリアGP)は厳しい結末になりましたが、今回はすばらしい週末になりました。マシンのセッティングもタイヤ選択もうまくいきました。今日、フロントタイヤにハードを選んだのは僕だけでしたが、とても快適でした。しかし、トップグループのペースを維持するのはとても大変でした。5番手は全力を尽くした結果です。ポジティブな結果ですが、表彰台には立てませんでした。今日は表彰台に上がりたかったのですが、ファクトリーライダーに勝つのはとても難しいことです」

スコット・レディング(MotoGP 12位)
「今日の結果には満足しています。レース序盤から快調にラップを刻みましたが、カル・クラッチロー(ドゥカティ)に引っかかり、その間にニッキー(ヘイデン)に追いつかれてしまいました。そういった展開でしたが、今大会もRCV1000R勢のトップでフィニッシュできてとてもうれしいです。このコースはあまり得意ではないので、余計にうれしい結果でした。今日はソフトタイヤを使いました。ソフトを選択するのはギャンブルでしたが、結果的によかったと思います」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 13位)
「今日はあまりいいスタートを切ることができませんでした。ペースをつかむのに数周かかりました。16番手からのスタートは簡単ではありませんでした。しかし、レースが進むにつれて、マシンがとてもうまく機能していたので、プッシュしました。フロントエンドにはかなり自信があったので、一生懸命プッシュしました。しかし、リアのパフォーマンスが次第に落ちることが分かっていました。幸い、自分のペースをキープできましたし、ポジションも上げることができました。結果はすばらしいものではありませんが、過去2戦、アンラッキーなレースが続いていたので、ようやくポイントを獲得することができてよかったです。アッセン(第8戦オランダGP)では引き続き今日のようなポジティブな仕事をして、たくさんポイントをかせぎたいです」

青山博一(MotoGP 15位)
「原因は分からないのですが、レースの途中からエンジンの調子が悪くなり、ペースを落とさなければなりませんでした。ニッキーと(スコット)レディングのグループに追いついていましたし、とても残念です。土曜日まではセットアップに苦労していましたが、今日はセッティングを変更して気持ちよく乗ることができました。それだけに残念でした。しかし、15位になりポイント獲得できたのでよかったと思います。これで開幕戦から7戦連続でポイント獲得となりました。次のオランダGPでは、問題を解決していい結果を残したいです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP リタイア)
「スタートから3周を終えたストレートでマシンが止まり、レースを続けることができませんでした。データを分析した結果、電気系のトラブルのようで、これからその原因を調べることになります。決勝に向けて全力で仕事をしてきましたし、とても残念です。しかし、レースでは、こういうことが起こり得ますし、仕方ありません。次のレースでいいリザルトを残せるように気持ちを切り替えます」

カレル・アブラハム(MotoGP リタイア)
「なにをどう言えばいいのか分かりません。今日はすべて自分のミスが原因でした。スタートでは、クラッチをオーバーヒートさせてしまい、ポジションを落としました。それをリカバリーするために全力で走ったのですが、10コーナーでリアタイヤを滑らせて転んでしまいました。決勝に向けてがんばってきたので、とても残念でした」

エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「とても満足しています。決勝レースではいいスタートを切ることができました。そして最初は(ミカ)カリオとバトルをし、その後は(マーベリック)ビニャーレスとのバトルを楽しみました。でも、その後は逃げきるために一生懸命プッシュしましたし、ギャップを作ることができました。ホームグランプリで優勝するというのはとても特別なことです。ファンのサポートを感じることができました。これからは次のアッセンに集中しなければなりません。100%の状態でアッセンに行き、再び優勝にチャレンジしたいと思います」

マーベリック・ビニャーレス(Moto2 2位)
「金曜日、土曜日と全力でマシン作りに集中し、新しいセットアップで決勝に挑みました。そして序盤はすばらしいフィーリングでしたし、(エステべ)ラバトと一緒に走ることができました。しかし、次第にリアのグリップがなくなり、ペースをキープするのが難しくなりました。次戦オランダに向けて、今日の問題を解消しなければなりません」

ヨハン・ザルコ(Moto2 3位)
「チームにとっては、これが初めての表彰台になりました。今日は、ラバトとビニャーレスの2人についていくのは難しかったですが、セカンドグループで最後まで全力を尽くしました。中盤まではグループの中で7番手につけていましたが、終盤に(ジョルディ)トーレス(Aspar Team Moto2)が転倒し、そのアクシデントで5位までポジションを上げ、その後、(トーマス)ルティ(Interwetten Paddock Moto2)がオーバーランして4位、最終ラップにはカリオをパスして表彰台に立つことができました。金曜日は厳しい状態でしたが、マシンと乗り方を変えたことでよくなりました」

中上貴晶(Moto2 13位)
「厳しいレースでした。順位は13位でなんとかポイントを獲得できましたが、転倒者に助けられてのポイント獲得でした。現状ではトップ集団では戦えませんし、ポイントを獲得できるかどうかという、ぎりぎりのポジションが定位置になっています。この悪い流れを変えなければなりません。次のレースに向けて、チームと話し合って、組み立てを変えていきます。今日はウォームアップでセットアップを確認したかったのですが、朝までの雨の影響で完全なドライではなかったですし、難しい一日でした。今週は火曜日に同じサーキットで、週末にはアラゴンでテストがあるので、次に向けて仕切り直したいと思っています」

長島哲太(Moto2 23位)
「今日はウォームアップで転び、決勝でも転びました。再スタートを切ってチェッカーを受けましたが、バタバタの一日でした。でも、得ることが多い収穫ある一日でした。ウォームアップの転倒は濡れた白線に乗ったのが原因でした。かなり激しく転んだので決勝に出場できるかどうか心配になりました。でも、打撲程度で問題はありませんでした。今回もポイントを獲得できず残念でしたが、今回は一歩前進できました」

アレックス・マルケス(Moto3 優勝)
「すばらしい週末になり、とてもうれしいです。イタリアGPのあと、ムジェロのテストで前進することができたし、それが今回の結果につながりました。昨日は初めてポールポジションを獲得しました。ホームグランプリでファンの前で、ポールポジションを獲得できてとても特別な気分になりました。今日は難しいレースになることは分かっていましたので、アドバンテージを得るためにいいスタートを切りたいと思っていました。そして、うまくいきました。最初のラップですでに後方のグループより1秒半速く走ることができました。今回は非常に集中できていましたし、すべてが楽に進みました。とてもいいレースができました。次のTTサーキット・アッセンへ向けて、モチベーションはとても上がっています」

エフレン・バスケス(Moto3 3位)
「フランス、イタリアと悔しいレースだったので、今日の3位は、とても重要な結果となりました。カタルニアGPは自分にとっては第2のホームグランプリですし、ここで表彰台に立てて本当にうれしいです。今日はベストを尽くしました。Moto3クラスの最終ラップは、本当にどうなるか分かりません。7台の2位争いの中で、こうして表彰台に立つことができ、本当にうれしいです」

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