[HONDA]MotoGP Rd.7 1日目フリー走行 ブラドルが3番手と好スタートを切る

猛暑の中でブラドルが3番手と好スタートを切る。Repsol Honda Teamの2人はセットアップに集中し、マルケス4番手、ペドロサ9番手で初日を終える

第7戦カタルニアGPのフリー走行は、青空が広がるすばらしい天気となり、最高気温が34℃を記録する猛暑となりました。午前中のセッションは気温31℃、路面温度44℃。そして午後のセッションは気温が34℃まで上昇し、路面温度は55℃まで上昇しました。本来なら、路面コンディションがよくなる午後にベストタイムが出ますが、この日は、午前中のベストタイムを更新できない選手たちが約半数と、コンディションの厳しい一日となりました。

その中でHonda勢トップにつけたステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、午前中のベストタイムを0.490秒更新、1回目の5番手から2回目のセッションで総合3番手に浮上しました。初日はフロントタイヤの接地感の改善に取り組み、さらに、決勝に向けてのタイヤテストに集中。前戦のイタリアGPからのいい状態を確認しました。前戦イタリアGPでは、他車の転倒に巻き込まれる悔しいレースでした。その雪辱に向けて闘志満々のブラドルが、まずまずのスタートを切りました。

開幕から6戦連続ポール・トゥ・ウインを達成しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)も1回目のセッションから0.466秒タイムを更新し、総合4番手で初日を終えました。午前中のセッションでは思うようにグリップを出せずに苦戦して7番手。今年になって、最も厳しいスタートになりましたが、午後のセッションではセットアップが大きく進み、2日目のフリー走行と予選に向けて、手応えのある一日となりました。昨年は3位、今年はスペインGPに続くスペイン国内での大会2度目の優勝が期待されるだけに、2日目の予選の走りに大きな注目が集まります。

チームメートで今季初優勝を狙うダニ・ペドロサは1回目のセッションで6番手。2回目のセッションではタイヤテストに集中したため、タイムを更新できず、9番手へとポジションを落としましたが、セットアップを着実に進めたことから、2日目のフリー走行と予選でのポジションアップに期待されます。この日は、レギュレーションの改正で、前戦イタリアGPから使用できるようになったフロントの大径ディスクプレートのテストを行い、これまで使用していた320mm径とのフィーリングの違いを確認しました。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、厳しいコンディションの中で、午前、午後のセッションともにセッティングに苦しみ、11番手。2日目のタイム短縮とポジションアップに挑みます。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が13番手と好調なスタートを切り、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が17番手、大会前に古傷の右手首の手術を行ったニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が19番手、青山博一(Drive M7 Aspar)は20番手でした。

Moto2クラスも気温33℃、路面温度50℃という厳しいコンディションの中で行われ、総合首位でホーム大会に闘志を燃やすエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が、1回目、2回目ともにトップタイムをマーク。2番手のジョナス・ フォルガー(AGR Team)に0.746秒の大差をつける好調なスタートを切りました。3番手には総合2位につけるミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)、4番手にサム・ロース(Speed Up)、5番手にマティア・パシーニ(NGM Forward Racing)と続き、ここまでがトップから1秒差以内。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が1.094秒差の8番手。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は31番手でした。

Moto3クラスは、トップのニクラス・アジョ(ハスクバーナ)から1秒差以内に16台の接戦になり、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が6番手、チームメートのアレックス・リンスが8番手、エフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が9番手と、Honda勢がまずまずのスタートを切りました。

■コメント
ステファン・ブラドル(MotoGP 3番手)
「両セッションともに、とてもうまくいったので、今日はすごくうれしいです。ベースのセットアップがうまく機能しています。フロントタイヤのフィードバックを改善するために、フリープラクティス(FP)2で少し調整を行いました。日曜日はとても暑くなると思うので、セッションの最後にハードタイヤとソフトタイヤを試しました。今はまだ、どちらのタイヤを使うのかは分かりませんが、全体的なペースはとてもよかったです。ムジェロは厳しい週末となりましたが、体調は大丈夫です。ここから再出発のレースになります。明日もこの調子でがんばりたいです」

マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
「今日はトップタイムを出せませんでしたが、カタルニアGPの初日の進み具合には満足しています。いい進展がありました。最初のセッションでは少し大変でしたが、2回目のセッションでは前進できました。そのおかげで明日の方向性が見えてきました。今日得られたことでは、これが一番大事なことだと思います」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
「今日はムジェロの時より、いい走りができたのでよかったです。あと数周あれば、もう少しうまくいったと思います。午後はフロントブレーキの大径ディスクを試しました。その代わり、ブレーキレバーの指の使い方を少し変えなければなりませんでしたが、だんだん慣れてきました。今日は、フロントもリアも、ハードタイヤを使いました。午後のセッションも、ずっとそれを使い続けました」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 11番手)
「今日はフロントエンドに課題を抱え、うまく曲がることができず苦労しました。すべてのコーナー進入でタイムをロスし、結果的にスロットルを開けるのも遅くなりました。午後は、過去に試したことがあるセットアップを試しましたが、よくありませんでした。間違った方向に向かってしまい、FP2を無駄にしたことになり、残念でした。明日はサスペンションとシャシーのセットアップに一生懸命取り組んで、ラップタイムとポジションを上げたいと思います」

スコット・レディング(MotoGP 13番手)
「午前と午後では気温が全く違い、午後はとても滑りやすく難しいコンディションでした。しかし、FP2ではラップタイムを改善できたし、とてもよかったです。アタックをしているときに少しミスをしましたが、とてもいい感触でした。あとは、タイヤの選択をするだけですが、もう少し走ってから決めたいと思います。このサーキットはまり得意ではありませんが、今日はとても楽しく走ることができました」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 19番手)
「今日はだれにも邪魔をされずに多くのデータを集めるために走ることができました。レースウイークを通して、もっと前進できるはずです。今回のグランプリは簡単ではないことは分かっていますが、チームにとってはホームレースなのでベストを尽くします。先週の手術は期待以上で、ムジェロの時よりよくなっているように感じました。ブレーキングで右手に負担が掛かりますが、問題がない限り、明日もあさっても走ります。カタル二ア・サーキットは好きですが、快適に感じる時もあれば、そうでないときもあります。今週はベストを尽くして戦いたいです。午前中はパワーと加速をよくするためにマッピングに取り組みました」

青山博一(MotoGP 20番手)
「走り出しはあまりよくなかったのですが、午後のセッション終盤に、やっとフィーリングがよくなりました。フロントはオープンカテゴリー勢の硬めの選択となるミディアムでいけそうですが、リアはハード側の選択となるミディアムで走るとチャタリングが出るので、明日はソフトを中心にセットアップを進めたいと思います。セッション終盤によくなりましたが、コーナー進入がスムーズではなく、コーナーの真ん中でスピードが遅く、それが立ち上がりにも影響するという状態なので、明日はそこをしっかりまとめたいと思います」

エステベ・ラバト(Moto2 1番手)
「今日はいい仕事ができました。しかし金曜日なので、まだまだがんばらなければなりません。今日はトップになることができてうれしいですが、フリー走行ではなく、日曜日のレースでトップにならなければなりません。明日も引き続き、たくさん仕事をしなければなりません。それでも日曜日に、もし雨が降るようなことになれば、すべてが変わります。どちらにせよ、全力で取り組むだけです」

ジョナス・フォルガー(Moto2 2番手)
「今日はいい一日でした。2番手でしたが、ティト(ラバト)は今のところ別のレベルです。今日は転倒しました。転倒のあと、自信を取り戻すのに大変でしたが、ラップタイムを上げることができました。マシンも少し改善することができました。これから、すべてを確認して、さらに前進しなければなりません。明日はマシンの安定性を上げなくてはいけません。とくに高速コーナーの進入では、もっと改善できると思います。いいリズムもありますし、いいラップタイムも出せました。ムジェロのテストは、天候の影響で19周しか走れませんでした。でも、このサーキットで役立つことを見つけることができました。それが生きています」

ミカ・カリオ(Moto2 3番手)
「午前中はよかったのですが、FP2に向けてリアグリップをよくするために、ギアリングとマシンの長さを変えたのですが、思ったようにはいきませんでした。明日は今日の午前中のセッティングに近い状態に戻すつもりです。このサーキットは、いいセッティングを見つけるのがいつも難しいです。明日は少し自分のライディングスタイルを合わせたいと思います。ハードブレーキングや、アクセルを早く開けることも大事ですが、もしかしたらコーナーの進入でスピードを維持することがカギかもしれません。明日のフリー走行で様子を見たいです。確かなことは、何か方法を見つけなければいけないということです」

中上貴晶(Moto2 8番手)
「今日は気温も路面温度も高く、タイヤに厳しい一日になりました。今日は前戦イタリアGPのあとのテストで試したセットアップでスタートして、大きな変更もなく、着実に前進することができました。もう少しフロントに荷重がかかるようにして、安定性が欲しいのですが、明日のフリー走行では予選で細かい調整をしていきたいです。今回はダンロップが2種類のリアタイヤを持ち込んだのですが、違和感なく乗ることができました。まだまだ、いけると思うポイントはたくさんあるし、明日はもっとタイムを上げていけると思います」

長島哲太(Moto2 31番手)
「今日はセッティングをほとんどいじらず、走り込みに集中しました。タイヤは、ソフトとハードを試しましたが、ハードではうまく走れず、ソフトタイヤで午前と午後で38ラップしました。新品のタイヤで走れば、あと1秒は上げられると思うし、そこまでいったらセットアップしていこうと思います。カタルニアはレイアウトは簡単ですが、それだけに攻略の難しいサーキットです」

アレックス・マルケス(Moto3 6番手)
「カタルニアGPはいつも暑く、今日も厳しい一日になりました。しかし、厳しい条件にもかかわらず、着実によくなったし、有意義な一日になりました。今日は午前中のセッションで転倒し、午後のセッションでは、セッティングをあまり進めることができませんでした。明日の予選はとても重要です。前戦イタリアGPと同じように、ここはスリップストリームの使い合いになるからです。転倒したことで自信を失ってはいません。明日も全力を尽くします」

アレックス・リンス(Moto3 8番手)
「今日はとてもいいペースだったと思うし、速いペースで周回することもできました。しかし、いつも単独で走ることが多く、しかも、とても暑かったので、厳しい一日になりました。今日はいいセットアップがすぐに見つかったし、明日の予選がとても楽しみです」

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