[HONDA]MotoGP Rd.7 カタルニアGPプレビュー

第7戦カタルニアGPが、6月13日(金)から15日(日)までの3日間、スペイン・バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットで開催されます。カタルニア・サーキットでグランプリが開催されるのは今年で19回目。1992年から95年までヨーロッパGPとして開催された3年間を含めると、通算23回目となります。

バルセロナでは、1950年代と60年代に公道を利用したモンジュイックでスペインGPが開催されていました。61年には、125ccクラスでトム・フィリスがHondaのグランプリ初優勝を達成。バルセロナはHondaにとってグランプリの栄光の第一歩を踏み出した記念すべき場所となりました。2001年には、この年の開幕戦日本GP(鈴鹿サーキット)で達成したHondaグランプリ通算500勝の祝賀会がバルセロナで行われました。

現在、スペインでは、スペインGP(ヘレス)、カタルニアGP(バルセロナ)、アラゴンGP(アルカニス)、バレンシアGP(バレンシア)と、年4戦が行われています。バルセロナ出身のライダーが多いこともあり、カタルニアGPは、毎年大きな盛り上がりをみせています。
カタルニア・サーキットは、1991年に完成。アップダウンに富んだ一周4.727kmのロングコースで高速コーナーが連続し、スリップストリームを使い合ってのハイスピードバトルは、見る者を興奮させます。

Repsol Honda Teamにとっては、スポンサーのRepsol、そして、2年連続タイトル獲得に向けて開幕から6戦連続ポール・トゥ・ウインを達成しているマルク・マルケス、総合3位につけるダニ・ペドロサのホームGP。HondaとRepsol、そして、所属する両選手にとっては、最も大きな声援を受ける大会となります。

開幕から6戦連続優勝を飾り、ここまでライバルを圧倒してきてマルケスが、最高の状態でホームGPを迎えます。マルケスは、125cc時代の2010年に優勝、Moto2クラスでは11年に2位、13年に3位と表彰台に立ち、MotoGPクラスで初めての大会となった昨年は、予選6番手、決勝3位と、125cc時代から4年連続で表彰台に立ち、地元ファンを喜ばせました。

昨年の大会、ルーキーだったマルケスは、フリー走行で総合トップタイムをマークするも、予選、決勝と進むにつれて気温が上昇し、50℃を超える路面温度に苦しみました。しかし、優勝争いに加わって3位フィニッシュ。昨年、史上最年少記録でMotoGPタイトルを獲得したマルケスは、今年は一段と大きな成長を遂げました。開幕戦からRC213Vのパフォーマンスをフルに発揮してライバルを圧倒しているだけに、今大会も優勝候補筆頭に挙げられています。

チームメートのペドロサも、ホームGPで今季初優勝を狙います。今年は開幕戦カタールGPから第4戦スペインGPまで4戦連続で表彰台に立ちました。その後、右腕の腕上がりの手術を行い、右腕が完全な状態ではないため、第5戦フランスGPで5位、第6戦イタリアGPで4位と表彰台に立てない悔しいレースが続いています。6戦を終えて総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と、わずか1点差の3位。今大会は2戦ぶりの総合2位奪還を目指します。

ペドロサは、カタルニアGPでは、03年に125ccクラスで優勝、05年に250ccクラスで優勝、最高峰クラスでは08年に優勝しています。以後、地元ファンの熱狂的な応援を受けながらカタルニアGPに挑み、08年に優勝してからは常に優勝候補の筆頭に挙げられてきました。09年はケガのために6位、10年は2位、11年はケガのために欠場しましたが、12年、13年は連続2位。今年は、マシンも最高の状態に仕上がっているだけに、マルケスとの優勝争いと、6年ぶりのカタルニアGP制覇の期待が膨らんでいます。

フリー走行、予選の走りをなかなか結果につなげられず、6戦を終えて総合8位にとどまっているステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、今季初表彰台を狙います。カタルニアでは、Moto2時代の11年に優勝。MotoGPクラスにスイッチしてからは、12年に8位、昨年は5位と表彰台獲得に向けて着実に前進してきました。得意とする前戦イタリアGPでは他車の転倒に巻き込まれてリタイア。悔しいレースになっただけに、今大会はその雪辱に挑みます。

総合9位につけるアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)も、今大会はホームGPとなります。GO & FUN Honda Gresiniに移籍して3年目のシーズン。12年は8位、13年は転倒リタイアに終わっています。今年は第4戦フランスGPで3位表彰台に登壇。今大会は、今季2度目の表彰台に闘志満々で、上り調子を結果につなげる意気込みです。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、総合12位のニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が、3戦ぶりのポイント獲得を目指します。第5戦フランスGPでは他車と接触して転倒リタイア、第6戦イタリアGPは、第4戦スペインGPで再発した右手首の古傷の状態が悪く、決勝を欠場しました。イタリアGP後に手術を行い、今大会は3戦ぶりのポイント獲得を目指します。

総合13位の青山博一(Drive M7 Aspar)は、ヨーロッパにおける活動拠点としているバルセロナでのレースだけに気合満点。今年は開幕から6戦連続でポイントを獲得し、今大会は、今季2度目のオープンカテゴリー勢トップを狙います。総合15位のスコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)、総合17位のカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)も今季ベストを目指します。

接戦が続くMoto2クラスは、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)がホームGPを迎え、気合満点。前戦イタリアGPに続き今季4勝目を狙います。総合2位につけるチームメートのミカ・カリオは、スペインGP、フランスGPと2連勝を達成しましたが、前戦イタリアGPは6位と表彰台を逃しました。今大会は、ラバトとともに今季3勝目を狙います。総合3位につけるマーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)もホームGPを迎え、初優勝達成の第2戦アメリカズGP以来、今季2勝目を狙います。Moto2クラスも、ホームGPを迎える地元スペイン勢の戦いになることが予想され、これまでにない熱戦が期待されます。日本人勢では、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が今季初表彰台と初優勝を狙います。Moto2クラスのルーキー、長島哲太(Teluru Team JiR Webike)も初ポイント獲得を目標に全力で挑みます。

Moto3クラスは、総合3位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)がホームGPで今季初優勝に闘志を燃やしています。過去3戦連続表彰台登壇を果たすも、あと一歩優勝に届かず。前戦イタリア大会では7台によるし烈な戦いとなり、最終ラップの激しい攻防で僅差の3位と悔しいレースが続いています。その後、イタリアGPの行われたムジェロでの公式テストでいい状態を確認し、「家族や友達、大勢のサポーターの前で優勝したい」と気合を入れています。総合4位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)、総合6位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)も、ホームGPを迎え、今季初優勝に挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「ムジェロではホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)とのバトルをとても楽しむことができました。これからカタルニアGPの開催されるモンメロに向かいます。このサーキットは、これまであまり楽しめたことがありません。しかし、レイアウトは好きです。この一年の経験から、今年は状況が変わることを願っています。ファンや、僕のファンクラブのみんなが応援にきてくれます。そのおかげでモチベーションが上がると思うし、彼らのためにもいいパフォーマンスができることを願っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合3位)
「ムジェロは思った以上に難しいレースになりました。腕の状態がまだ100%ではなかったためで、レース後に医師に診てもらい、順調に回復していることを確認しました。今週末はもっとよくなると思いますし、優勝争いができることを願っています。いつものように今回もモンメロへ向かうのが楽しみです。ここはすばらしいサーキットで、雰囲気は最高です。一生懸命がんばらなければなりません。マシンがうまく機能することを願っています。タイヤのエッジを長時間使うので、セットアップが非常に重要になってきます。天候がよくなり、いい週末になることを願っています」

ステファン・ブラドル(MotoGP 総合8位)
「まず、自分の体調はだいぶんよくなりました。ムジェロでは決勝日に2度転倒して、それから数日間、落ち着きませんでした。ムジェロでの転倒は不運だったし、それを受け入れるのは大変でした。しかし、次に向けて今は準備が整っています。モンメロもまた、ファンがあたたかく、おもしろいサーキットです。天気もいいと思います。昨年は予選10番手でしたが、レースでは5位でフィニッシュしました。ダニやマルク、そしてホルヘはホームのファンの前でとても力強い走りをすると思います。ただ、シーズン序盤のように、僕もレースでトップグループを走れる状態になってきました」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 総合9位)
「このサーキットはとても好きなサーキットです。当然、スペインでのレースはいつもモチベーションが上がりますが、モンメロではいつも強い走りをしてきました。今週はショーワのサスペンションでレースウイークをスタートさせます。そして最良の方向性を早く見つけたいと思います。新しいフロントフォークはル・マンで、とてもうまく機能しました。しかし、ムジェロでは旧タイプでレースをしました。どちらがこのサーキットに合っているか、素早く判断しなければなりません」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 総合12位)
「ムジェロで右手首の手術を行いましたが、順調に回復しています。しかし、手術からわずか7日しか経っていないので、バルセロナの話をするには少し早すぎます。手術してから数日は安静にしていました。それからリハビリを始めました。自分のレベルを知り、今週末レースに出られるかどうかは、まだ分かりません。とりあえず、FP1を走ってみて、そして様子をみて、レースに出られるかどうかをチームや医師とともに考えたいです。2レース続けてノーポイントに終わっているので、レースを欠場したくありません。しかし、慎重にこれから先を考えることも必要になります。ここはハイスピードコースで、さまざまな要素が少しずつ入った難しいサーキットです。ロングコーナーが多く、マシンが寝ている時間も長いです。もしソフトタイヤでエッジグリップを生かせれば、いい走りができると思います」

青山博一(MotoGP 総合13位)
「グランプリにデビューしたころからバルセロナに住んでいるので、カタルニアは自分にとって第2のホームGPになります。このサーキットは完ぺきに理解しています。ここで走れることをいつもうれしく思います。昨年はフリー走行で転倒し、ケガをして欠場しているので、今年はとても楽しみにしています。いいレースになることを願っています。やらなければならないことはたくさんありますが、マシンの感触は毎週よくなっています。このサーキットの知識が、セットアップを早く進めることに役立つことを願っています」

スコット・レディング(MotoGP 15位)
「バルセロナはあまり得意なサーキットではありませんでしたが、このマシンでは違うかもしれません。今回もまた違うチャレンジが始まります。このサーキットもMotoGPマシンで走るのは初めてなので、また学ぶことから始まります。しかし、今はいいベースのセッティングがあるので、RCV1000Rでトップフィニッシュできるようにがんばります。2つのロングストレートでファクトリー勢には差をつけられるかもしれません。一生懸命がんばっても、ストレートでパスされてしまうのは少しフラストレーションがたまります。しかし、全力で挑みます」

カレル・アブラハム(MotoGP 総合17位)
「ムジェロではRCV1000R勢トップフィニッシュを果たし、すばらしい週末になりました。今週末もまた同じような週末になることを願っています。マシンは本当によくなっています。初日から一生懸命がんばって、タイヤのパフォーマンスを最大限引き出すことに集中したいです。暑いコンディションではこれが一番大きな問題になってくると思います」

エステベ・ラバト(Moto2 総合1位)
「今回はホームレースなので、優勝したいです。ムジェロのレースが終わってからずっと今週末の準備をしてきました。完ぺきに準備を整えてバルセロナに到着できるようにしました。ホームレースではいつもよりプレッシャーが大きいかとよく聞かれますが、どのレースでも同じです。すべてのレースで自分自身に大きなプレッシャーがあるし、それ以上大きなプレッシャーはありません。ホームレースであってもそうでなくても、いつもの週末と同じようにがんばらなければなりません」

ミカ・カリオ(Moto2 総合2位)
「イタリアGPは、レースウイーク中にマシンのフロントに問題がいくつかあったので、ムジェロでのテストは重要でした。テストではこの部分を改善するために取り組みました。これまでカタルニアでは、ムジェロとほとんど同じセッティングで走ってきました。フロントの感触はよくなりましたが、優勝争いをするためには、もう少しバルセロナでがんばらなければなりません。いくつかアイディアはありますが、テスト中に雨も降ったので、すべてを試すことはできませんでした。ティト(ラバト)とのチャンピオンシップ争いを続けるためにも、ムジェロよりい結果を出す必要があります。今週末は前進し、チームメートを抑えなければなりません。

マーベリック・ビニャーレス(Moto2 総合3位)
「9位という今季最悪な結果となったイタリアGPを終え、チームのホームレースへ向かいます。しかし、トップグループで表彰台争いができる自信はあります。モンメロは好きなので、大会が待ちきれません。125ccとMoto3クラスでは、過去3年、すべて表彰台に立ってきました。12年には優勝しました。とてもいい思い出です。Moto2クラスでは、わずか0.1秒が大きな違いを生むので、とても大変です。一生懸命がんばらなければなりません。レースに集中してファンのためにもベストを尽くします」

中上貴晶(Moto2 総合21位)
「前戦イタリアGPは、日曜日の朝のウォームアップでよくなったのですが、気温も路面温度も上がった決勝に向けて行ったセットアップの変更が合わず、フラストレーションのたまるレースになりました。そんなに大きな変更ではなかったのですが、ウォームアップの走りができず残念でした。火曜日に行われたテストではそういった部分も含めて徹底的にテストを行い、大きく前進することができました。その後、バルセロナに移動してダートトレーニングも行い、準備は万全です。今大会を楽しみにしています」

長島哲太(Moto2 ノーポイント)
「6戦を終えて、ところどころでいい走りができるようになってきたのですが、まだポイントが獲得できません。今回も初めてのサーキットになりますが、フリー走行、予選と着実に前進していきたいです。カタルニアはシンプルですが、とても難しいサーキットだと聞いています。マシンのポテンシャルをしっかり引き出し、自分の走りができるようにしたいです」

アレックス・リンス(Moto3 総合3位)
「ホームレースはいつだって最高の気分です。イタリアでは3位に入りました。最終コーナーまでリードしていたので、後味はあまりよくありませんでしたが、今回はもっとがんばりたいです。ムジェロで行ったテストはとてもポジティブだったので、今週末はいいレースをしたいです。このサーキットはあまり相性がよくありません。レイアウトに慣れるのにいつも時間がかかりますが、このマシンではまだ走ったことがないので、もしかしたら今週はこれまでとは違うレースになるかもしれません。家族や友人が来てくれるので、とても特別なレースになります」

エフレン・バスケス(Moto3 総合4位)
「過去2戦、表彰台に上がることができず、カタルニアGPを迎えます。今回はホームレースなので優勝したいです。カタルニアではベストラップを刻むのはとても難しいですが、Hondaのマシンはストレートでスピードがあります。これはとても重要なことです。日曜日は表彰台争いができると思います」

アレックス・マルケス(Moto3 総合6位)
「ホームGPなのでモチベーションは上がります。地元ファンの前でいいレースをして、好結果を出したいです。イタリアGPの決勝で転倒したので、そのあとのテストは、十分ではありませんでした。しかし、マシンの性能を高めるための作業を行うことができました。これはモンメロに役立つと思います。このサーキットは僕たちのマシンと、とても相性がいいと思うので、楽しみにしています」

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