[YAMAHA]JMX Rd.4 SUGO 復帰の平田が総合5位を獲得

■大会名称:2014全日本モトクロス選手権第4戦SUGO大会
■開催日:2014年6月8日(日)
■会場:宮城・スポーツランドSUGO
■レース時間:(25分+1周)×2ヒート
■天候:雨 ■観客:3,200人

およそ1ヵ月ぶりの開催となった全日本モトクロス選手権。第4戦は東北へと舞台を移し、ここから3戦連続で東北のレースが続く。今回の舞台となったスポーツランドSUGOは久々に大きなコースの改修が行われ、走り慣れたライダーたちにとっては、新たなチャレンジのレースとなった。また、土曜日から雨が降り続き、コースはヘビーなマディコンディションへ。レディースクラスは土曜日の予選をすべて終えることができず、日曜日の公式練習をタイムアタック方式の予選に変更したが、コンディションの悪化などの理由により中止となったほか、IA・IBでもコースのショートカットやレース時間が5分短縮されて実施された。

YAMAHA YSP Racing Teamは、第2戦までに平田優と田中教世が負傷により戦線を離脱したが、平田が戦列に復帰。また第2戦で負傷したIA2クラスの渡辺祐介も、体調をほぼ万全に戻し、本大会に臨んだ。なお、田中は順調に回復を見せているものの、今大会も欠場した。

IA1:復帰の平田が総合5位を獲得

雨こそ弱まったものの、重く、深いマディの中で行われた第1ヒートは、第1コーナーの時点で、マシンの色やゼッケンが確認できないほど泥だらけになる過酷なレースとなった。平田は、アウト側のグリッドを選択、その選択が功を奏し好スタートを切る。しかし、第2コーナーの混戦で順位を落とし、さらに転倒もあり1周目を終え8番手。上位陣は、小方誠(ホンダ)、熱田孝高(スズキ)、小島庸平(スズキ)というオーダー。

難しいコンディションのなか、先頭の小方は安定した走りでトップをキープ。一方2番手以下にはアクシデントが続出、その中で平田は6番手まで順位を上げたが、5周目、平田にもアクシデントが降り掛かり、再スタートに時間を要して順位を大きく落としてしまう。その後復帰を果たした平田だったが、他のライダーも様々なトラブルに見舞われていたことから7位でゴール。ヤマハ勢では、安定した走りを見せた伊藤正憲(RIDEZ Muc-Off YSP浜北大橋)が6位でトップとなった。なお、上位は最後まで崩れることなく走り切った小方が優勝。これに成田亮(ホンダ)が続き、3位には熱田が入った。

午後になっても雨は降り止むことなく、さらに過酷さを増していったが、コースはオフィシャルの懸命な作業で回復。第2ヒートも無事に開催された。第1ヒート同様、アウトのグリッドを選んだ平田は、またしても好スタートで1コーナーへアプローチ。ところが、第2コーナーで順位を落とし、転倒もあって9番手で1周目を終える。トップは成田、2番手以下は小島庸平(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)らが続く。

トップ3は、序盤から大きなアクシデントもなく着々と周回を重ねていったが、平田も序盤の転倒から立ち直り、アクシデントを最小限に抑えながらレースを展開。上位陣の後退もあり6周目に6番手、7周目には4番手まで順位を上げる。その後は一つ順位を落としたものの、3番手を走っていた新井がアクシデントで後退し再び4番手となると、そのままチェッカー。表彰台獲得こそ逃したものの、総合5位で復帰レースを終えた。優勝は今季5勝目となった成田、2位は小島、3位は熱田。

IA2:安原が自身初のヒート優勝で総合2位、渡辺は総合21位

風と雨、そして濃い霧が立ちこめ、さらにコースはヘビーなマディ状態で行われた第1ヒート。今シーズン、このクラスで表彰台のなかったヤマハ勢に、安原志&YZ250Fが初のヒート優勝で表彰台をもたらした。

序盤は、好スタートを切った富田俊樹(ホンダ)がレースをリードしたが、4周目、その富田がアクシデントで後退。これに変わって、第3戦終了時点でランキングリーダーの勝谷武史(カワサキ)がトップに立ち、順調に周回を重ねる。

ヤマハ勢は、渡辺祐介が好スタートを切ったが、直後に待ち受ける上りで転倒があり後退。一方安原は、スタートこそうまくいかなかったが、多くのライダーが苦労するマディを攻略し、3周目は4番手、4周目は3番手と着実に挽回。さらに5周目には2番手としてトップの勝谷を追う。

安原はその後も着実な走行を続けたが、ラストラップに入った時点で勝谷から約30秒のビハインドがあり、このままで終わるかに思われたが、その勝谷にトラブルが発生。安原はこれで逆転してそのままゴールし、今シーズン初、また自身初となるヒート優勝を飾った。2位は井上眞一(カワサキ)、3位が勝谷。なお、渡辺は1周目のアクシデントで、最後尾から追い上げとなり、その後も様々なトラブルに見舞われたが、最後まで走りきり22位でチェッカーを受けた。

第2ヒートは富田のホールショットでスタートし、そのままトップで1周目を終了。これに続いたのが安原、サンタナ・ルカス・ケンジ(ホンダ)、竹中純矢(スズキ)、そして勝谷。渡辺は、このレースも1周目に不運があり、中団で2周目に入る。

富田が着実に周回を重ねる一方、その富田を追う安原は転倒があり4番手にダウンし、大きな差をつけられたまま終盤へ。すると残り3周となったところで、上位の2人にアクシデントが発生し、安原は再び2番手に浮上する。レースは、最後まで他を寄せつかなかった富田が優勝。2位は、安原かと思われたが、今度は安原にアクシデントが発生してしまう。これで順位を上げた井上が2位、大塚豪太(ホンダ)が3位となり表彰台に立った。安原はその後再スタートして5位でチェッカーとなったが、総合では井上に続く2位を獲得した。渡辺は、序盤のアクシデントから持ち直して、一時は9番手まで挽回したが、その後のアクシデントで後退してしまう。それでも最後まで諦めず走り切り15位でフィニッシュし、総合成績は21位となった。

【コメント】
IA1:平田優選手談(7位/4位:総合5位)
「今回は、出るからには勝つ、という気持ちで準備してきたし、チームも僕の要求にしっかり応えるサポートをしてくれ、現状ではベストの状態で大会を迎えました。スタートは、第1コーナーのアプローチはとても良いものの、進入角度に難があるアウト側のグリッドを選びました。両ヒートともに、第2コーナーの混戦で順位を落としましたが、スタートダッシュは決まっており、スタートの組み立ては、決して間違っていなかったと思います。ただ、両ヒートともに1周目に転倒があり、その後のプランが崩れてしまいました。でもレースを“捨てない”、その気持ちだけは忘れませんでした。なぜなら、このコンディションでは、どのライダーにもリスクがあったため、何が起こるか分からなかったからです。しかし、怪我からの復帰戦とはいえ、優勝という目標を達成できず、悔しい結果となりました。次回の藤沢ではもちろん優勝を狙います。できれば、ドライのレースになってくれるとうれしいですね」

IA2:渡辺祐介選手談(22位/15位:総合21位)
「ここまで3戦を終え、チームやファンの皆さんの期待に応えることができていなかったので、今回はこれまでの悪い流れを断ち切り、切り替えるレースと思って臨みました。第1ヒートは、スタートが決まり第2コーナーまでは3番手、これで勝負できると思っていたのですが、他の選手と接触して転倒。周回遅れにはなりませんでしたが、最後尾からの追い上げとなりました。それでもタイムを意識するなど、モチベーションを切らさず次のレースにつながる走りができたことはよかったです。第2ヒートは、1周目にまた接触があり、深いマディに押し出され、順位を大きく落としました。今回は転倒ではなかったし、その後のペースも良かったことから、9番手まで回復したのですが、多くのライダーがスタックしている場所があり、そこでラインを変えた際に自分もスタックして順位を落としました。次のレースまでは1ヵ月以上あるので、今日の反省をふまえ、またこれまで見つけた課題を一つでもクリアできるよう努力して臨みたいと思います」

成田智彦監督談(YSP青森店長)
「平田選手は、怪我から十分な乗り込みもできていない状態で、コンディションも厳しい状況のなかでのレースでした。転倒やスタックなど、いろいろなアクシデントがあり、本人としては納得いく成績ではなかったと思いますが、最後まで死力を尽くしてがんばってくれました。次の藤沢では、今回のフラストレーションを晴らす走りを見せてくれると思いますので、期待していてください。渡辺選手も、地元であり、ヤマハのホームであるため張り切っていたのですが、コンディションの影響で厳しい結果となりました。それでも、やはり平田選手と同様、最後まで諦めないファイティングスピリットを見せてくれました。今回は難しいレースを経験しましたが、これを糧にさらなる成長を見せてくれると思います。また、今シーズンは、藤沢、SUGOが2回と、東北で3回のレースが残っていますので、ぜひ、東北エリアの方々は応援にきてください。よろしくお願いします」

IA2:安原志選手談(優勝/5位:総合2位)
「事前テストから、マシンも調子が良く、乗れている状態で今大会に臨みました。ウィークに入っても、マディという状況下で好調を維持し決勝を迎えたのですが、非常に難しいコンディションだったため、過信をせず自分らしく、自分のペースで走ることを心がけました。第1ヒートは、スタート後の第2〜3コーナーで遅れ焦ってしまいましたが、転倒をきっかけに、落ち着きを取り戻し挽回に転じました。2位で最終ラップに入り、トップの勝谷選手を抜いたことで、自分が優勝だと思っていたのですが、最初は優勝を確信できず、びっくりしたというのが正直なところです。第2ヒートは2番手を走っていたなかでアクシデントにより順位を落としてしまったのは悔しい結果となりました。今回はマディでの優勝とはいえ勝ちは勝ちだし、自分でもようやく目標の場所に立つことができました。次回の藤沢以降は、ドライでの優勝、両ヒートで順位を揃えることが目標となりますので、これに満足することなく、さらなる高みを目指します」

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