[SUZUKI]WMX Rd.9 クレメン・デサールが今季2度目の完全優勝、タイトル争いの渦中に

フランスセントジーンダンジェリーで開催された2014MX-GP(FIMモトクロス世界選手権)シリーズ第9戦、ロックスターエナジースズキでワークスマシンRM-Z450を駆るクレメン・デサールが、第1レース、第2レースともに鮮やかな逆転劇で優勝し、今季2度目となるパーフェクトウィンを飾った。デサールはセントジーンダンジェリー特有のドライで固いテクニカルな路面を完璧に攻略、会場の3万2000人の観客に圧倒的な強さをアピールした。

セントジーンダンジェリーは昨年からフランス大会の会場として復活、夏の時期は西海岸のような明るい陽射しが降り注ぎ、モトクロスファンには人気のコース。しかしながらその一方で、コース幅の狭い険しい斜面を始めとしてテクニカルセクションが多いため、ライダーにとってはライン取りやパスのポイントが非常に難しく、ライダー泣かせのコースとしても知られる。

第7戦スペイン、第8戦イギリスと4レース中3レースで優勝し、絶好調のデサールは、このフランス大会でも土曜の公式練習でトップタイムを叩き出すと続いての予選を2位で通過、日曜の30分プラス2周の決勝2レースに臨んだ。

決勝では両レース共に、タイトル争いを繰り広げるA・カイローリ(KTM)とデサールの一騎打ちとなり、レース序盤からデサールがカイローリのすぐ後ろにぴったりとついてプレッシャーを与えながらパスのチャンスをうかがう同じ展開となった。そして同じようにレース終盤でカイローリのミスを誘い、デサールがトップを奪うという完璧なデサールの作戦勝ちとなった。第1レース、デサールは13ラップ目にトップに立つとその後のカイローリの追い上げを押さえ、わずか0.6秒という僅差でトップフィニッシュ、第2レースもラスト2ラップでカイローリがバックマーカーに影響され転倒、デサールのトップは確実となった。

これによりデサールは第7戦からの3大会、6レースのうちの5レースで勝利、2回の完全優勝を遂げ、依然好調の波に乗っている。

一方、チームメイトのケビン・ストライボスは、セントジーンダンジェリーの難コースに苦戦を強いられていた。何とかしてコースを攻略すべくマシンセッティングの変更に取り組み、スピードと走りのリズムを懸命に整え、決勝レースを迎えた。第1レースは改心のスタートとは言えなかったが、持ち前の粘り強さで追い上げ、前半で4番手まで順位を上げそのままフィニッシュ。第2レースは2ラップ目に前で転倒したD・フィリッパーツを避けきれず転倒を余儀なくされ13位、総合6位の結果となった。

全17戦の9戦を消化したMX-GPはいよいよシーズン後半戦に突入。ポイントランキング2位のデサールは、トップのカイローリに20ポイント差と迫っている。1位の獲得ポイントが25ポイントであることから、デサールのランキングトップへのチャンスは大きい。ストライボスは現在ランキング4位、3位には82ポイント差を追っている。

MX-GPはこの後、6月14〜15日の第10戦イタリア マジョーラ、21〜22日の第11戦ドイツ トイツェンタールと続く。デサールは、昨シーズンのマジョーラでは優勝している。9月にトイツェンタールで行われたモトクロスオブネイションズではベルギーチームの優勝に貢献している。

コメント
■クレメン・デサール(第1レース/1位 第2レース/1位 総合1位)
「最高のレースだった。予選を走って、このコースはパスのポイントがとにかく少ないので、何よりもスタートが重要だということが改めてよく解った。決勝第1レースはスタートから上手く出たが、ミスをして一時は4番手になった。でもすぐに2番手まで追い上げてトニー(カイローリ)の後ろについた。もちろんトニーも簡単には追い抜かせてはくれないので、終盤までできるだけぴったりついてプレッシャーをかけていく作戦だった。ライバルの転倒やミスは決して望んでいないが、ゴールまでのどこかでパスのチャンスを狙っているわけで、今日のこの作戦が2レースともみごとに成功したのでとても嬉しい。

すべてのレースで常に好成績を追求し続けているが、今日は最高の結果を出すことができて本当に良かった。アクシンデントの可能性は常に身近にあって、下りの大ジャンプの着地でヒヤリとすることもあった。リスクの高い場所は、レースとレースの合間に整備した方が良いのではと思う。トップ争いをしながら、コース攻略の集中力を最高レベルで維持し続けるのは本当に大変なことだ。その意味でも今日は両レースとも改心の走りができた。きのうは一昨年亡くなった祖父の命日だったので、大好きだった祖父に今日の勝利を捧げたい。」

■ケビン・ストライボス(第1レース/4位 第2レース/13位 総合6位)
「まったくもってこのコースとは相性が悪くて、上手く走れる気がしない。今日の決勝レースはそれなりにスピードに乗ってはいたものの、運が味方してくれなかった。第1レースの4位はまだ良いとしても、第2レースのスタートでは何事が起こったのか一瞬わけがわからなかった。第1コーナーでラインを塞がれてしまい、そのあとしばらく苦しい展開で、走りのリズムが掴めなかった。さらに前にいたフィリッパーツがわだちでコントロールを失って彼のリアにぶつかり、自分は横に飛び出してハンドルの前方に投げ出され、マシンもフィリッパーツのマシンに重なったままスタックしてしまった。再スタートに時間がかかったので上位獲得は絶対無理と思い、何番手まで落ちたのかもわからなかったが、とにかくベストを尽くして追い上げるしかなかった。次の大会までは週末が1回空くし、固い路面でのマシンセッティングには満足しているので、イタリア大会では頑張りたい。」

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