[YAMAHA]MotoGP Rd.6 決勝 J・ロレンソ2位、V・ロッシ3位とモビスターのふたりがそろって表彰台

■大会名称:MotoGP第6戦イタリアGP
■開催日:2014年6月1日(日)決勝結果
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245 km)
■周回数23周(120.635km)
■気温:26度
■路面温度:45度
■PP:M・マルケス(1分47秒270/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1分47秒897)

モビスター・ヤマハ・MotoGPのJ・ロレンソがM・マルケスと優勝争いを展開し、2位表彰台を獲得。チームメイトのV・ロッシも予選10位、4列目から見事な追い上げを見せ、自己通算300回目のグランプリで3位を獲得した。

ロレンソはスタート直後の混乱でやや出遅れたが、すぐに挽回して第1コーナーでA・イアンノーネをパスしてレースをリード。トップに立ったロレンソは完璧なラインどりでハイペースをキープし、マルケスを後方にしたがえて周回を重ねてゆく。ふたりの差はわずかコンマ3秒。マルケスはそのまま終盤まで後方につけて様子をうかがっていたが、残り7ラップでついに仕掛けてトップに浮上。その後は互いに何度も順位を入れ替える激しい接近戦へと発展し、ロレンソは、マルケスが動くたびに絶妙に反応した。そして最終ラップ。マルケスがわずかにリードしてストレートを駆け下り、最後までラインをキープして逆転を許さなかった。ロレンソは0.121秒差で2位。

一方、300回目のグランプリをホームで迎えたロッシは予選10位からのスタート。第1コーナーまでに3台抜いて7位、2周目までにさらにふたつ上げて5位となった。次にターゲットとなったのがA・ドビツィオーゾで、これを少しの時間をかけてパス。さらには残り20ラップでイアンノーネをとらえ、早くも3位に浮上した。この時点でロレンソとマルケスは遠く離れており追いつくことはできず、グリッド位置が悔やまれる結果。それでもトップのマルケスに2.688秒差まで近づき3位でチェッカーを受けた。

ロレンソは20ポイントを獲得して合計65ポイント。ランキングは4位に上がり、3位のD・ペドロサに31ポイント差。ロッシは16ポイントを加算してランキング2位に浮上し、マルケスを53ポイント差で追う。次回はロレンソのホームGPとなるスペインはバルセロナ。

モンスター・ヤマハ・テック3
P・エスパルガロが5位獲得、サテライトではトップ

モンスター・ヤマハ・テック3チームのP・エスパルガロが、作戦通りの冷静な走りで5位獲得の大健闘。予選5位からスタートしたエスパルガロは、トップグループに加わり、序盤でそのポジションをキープ。周回を重ねるごとに自信をつけると、経験豊富なベテラン勢、ドビツィオーゾやペドロサにも戦いを挑んでいった。ペドロサには先行を許したものの、そのあとは冷静に状況を判断しながらチャンスを待ち、18ラップ目になってイアンノーネをパスして5位に復活。その後も最後まで安定したペースで走行を続け、ドビツィオーゾの追撃を抑えてチェッカーを受けた。4位のペドロサとの差はわずかコンマ5秒。ランキングは6位に上がり、サテライト・ライダーではトップ。

エスパルガロのチームメイトのB・スミスは2周目を終えて転倒。プラクティスと予選を通して着実に自信をつけ、グリッド7位からスタートしたスミスだったが、決勝ではその好調を形にできないまま、オープニングラップを9位で終えたあと転倒を喫してしまった。2週間後のバルセロナでリベンジを目指す。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロはオープン・カテゴリーでトップ
NGMフォワード・レーシング・チームのA・エスパルガロとC・エドワーズは、それぞれ9位と15位。エスパルガロは今回もまた、オープン・カテゴリーのトップの座を獲得した。この結果シリーズポイントでは、エスパルガロが合計44ポイントでランキング7位をキープ。またNGMフォワード・レーシング・チームはコンストラクターズ・ランキングで、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティに続くランキング4位につけている。

エスパルガロはグリッド4列目からスタート。序盤でいくつか順位を上げ、レース中はトラクション・コントロールに手間取りながらも9位をキープしてそのままチェッカーを受けた。一方のエドワーズは電子制御システムの不具合を抱えながら15位と健闘した。

コメント
モビスター・ヤマハ・MotoGP
■J・ロレンソ選手談(2位)
「ハッピー!勝っていればもっとハッピーだったけれど、ベストは尽くしたよ。最終コーナーでもっとイン側をキープして逆転を狙いたかったんだけれど、ミスをしてわずかに外にはずれてしまい、ストレートで抜き返すチャンスを失ってしまったんだ。体調が万全で、マシンのフィーリングが少し良くなれば、マルケスと優勝争いを展開することができる。僕自身の体調もマシンのほうもまだ伸ばせる部分が残っているので次に期待したい。僕は懸命にトレーニングに励み、チームもウイークを通じてハードワークを続け、僕のために素晴らしいマシンを準備してくれた。彼らには心から感謝している」

■V・ロッシ選手談(3位)
「すべての人にとって、そしてモトGPレースにとって、素晴らしい一日になったと思う。ムジェロは世界でも最も素晴らしいコースのひとつで、大勢が観戦に来る。そして今日はホルヘとマルケスの見事なバトルを見ることができた。僕もそれほど大きく離されたわけではなかったし、グリッド4列目から3位というすごい追い上げで、みんなも僕の表彰台を喜んでくれたと思うよ。本当なら前のふたりとバトルするチャンスもあったはずだけれど、昨日の予選でミスをしてしまったからね…。ムジェロでの表彰台はいつもとても感動的。シーズンのなかでも最も特別な瞬間で、まるでコンサートのようなんだ。イタリアの情熱は素晴らしいものがあるから、この一戦はモトGPとモーターサイクル・レースにとってのパーティーと言ってもいいね!しかも今回は僕にとって300回目の記念すべきグランリ。ここが僕のキャリアの中間地点で、ここからまた300回を目指すよ!」

■M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談
「最高のレースだった。ホルヘが序盤からリードしたのがうれしかったし、最後にはあのような激しい戦いを見せてくれた。これで身体的にも精神的にも完全な復活を証明することができたと思う。彼は決してあきらめず、できることはすべてやった。その結果、2位となったわけだが、我々にとっては優勝と同じだけの意味があるのだ。今は、次のバルセロナが非常に楽しみになった。バレンティーノのほうも本当に素晴らしかった。昨日までにいくつかのトラブルもあり、我々が自らを苦しい立場に追い込んでしまった。4列目からのスタートでは、初めから強くプッシュしていかなければならないことはバレンティーノ自身がよくわかっていたことで、彼はその通りに実行したというわけだ。そしてあっという間に3位まで上がり、そのポジションを最後までキープ。その結果、表彰台を獲得し、ランキングは2位に浮上した。我々にとっての最初のホームレースは最高のものになった。チーム全員のハードワークに感謝したい。ふたりそろって見事なパフォーマンスを発揮してくれたことがうれしく、2週間後のバルセロナがますます楽しみになった」

モンスター・ヤマハ・テック3
■P・エスパルガロ選手談 (5位)
「5位という結果に満足すべきだろう。4台のファクトリーの次のポジションは、僕にとって最高の出来と言っていいと思う。ドゥカティのイアンノーネをパスするのに時間がかかってしまったので、その間にダニに逃げられてしまったのは残念。懸命においかけたけれど、差を縮めることはできなかった。でも全体的に見れば、ここまでこられたことを誇りに思っていいと思うんだ。とくに今回は2回も転倒があったし、金曜日のプラクティスの1セッションを雨で無駄にしているからね。そのなかで、このように前回のル・マンを再現できたのは、すべてチームのおかげ。自信をもって、僕のホームレースとなるバルセロナに臨むことができるよ。そして今日よりももっと、トップに近づけるようベストを尽くす」

■B・スミス選手談 (DNF)
「もっとたくさん話せることがあったら良かったんだけれど…。原因はタイヤ・チョイスのミスということだと思う。フロントにはフリープラクティス第3セッションで使ったハード・コンパウンドを履いていたが、このせいで最終コーナーでミスしたあと転倒してしまった。最初の感触があまり良くなかったし、僕はソフト・コンパウンドのほうがずっと気に入っていたんだけれど、今日は気温が高かったので、他のライダーと同様のハード・コンパウンドを勧められた。僕らはそれに従った。でも僕はこのコースでこのタイヤに慣れていなかったし、そもそも僕のライディング・スタイルには合わないような気がしていたんだ。オープニングラップですでに、レースが思い通りにはいかないことがわかった。そして実際、第8コーナーのアラビアータ1でフロントが切れ込んでしまい、僕にはどうすることもできなかったんだ。決勝用セッティングではいいペースが出ていただけに非常に残念。次のバルセロナで取り戻せるようベストを尽くすだけ」

■H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3、チームマネジャー談
「なんというレース!マルケスとロレンソのバトルは見事なもので、ロレンソはついに、彼本来のベストの状態に戻ったと言っていいだろう。もちろん、そのことによってブラッドリーやポルの立場は厳しくなるが、モトGP全体にとってはとても良いことなのだ。我々テック3については、ポルのパフォーマンスには非常に満足している。ル・マンで4位を獲得してからというもの、真のファイターであることが証明された。ドビツィオーゾのような手ごわい相手に追い上げられ、とくに終盤に向かって危険な状態も予想され心配もあった。しかしポルはそれを抑え切り、さらにはイアンノーネをパスしてポジションを上げたのだ。この5位はポルの成長を強調する見事な結果だったと思う。チームとしてハッピーであり、彼を誇りに思う。そしてこれからもっと力強いレースを見せてくると確信している。しかしもう一方のガレージは、とても残念な結果になってしまった。ブラッドリーはラップタイムではトップ5にかなり近づいていたので、今回も少なくとも8位には入れたはず。思うに、彼はいつも以上にナーバスになっていたようだ。今、必要なことは、ただ身体を伏せて集中をキープし、レースを最後まで走り切ること。幸い、次のバルセロナはヤマハとの相性の良いコースなので、ポルもブラッドリーもそのチャンスを生かしてくれるだろう」

NGMフォワード・レーシング
■A・エスパルガロ選手談(9位)
「シーズン開幕当初から燃料の問題に悩まされてきたなかで、今日はしっかりと走りきることができて良かった。このことには満足しているが、トラクション・コントロールの不具合でマシンが大きくスライドすることがあったため、引き続き電子制御システムの調整に取り組んでいかなければならない。今回はニューシャシーをテストすることができたことが大きな収穫。これからデータを分析し、次のバルセロナにつなげたい」

■C・エドワーズ選手談(15位)
「非常に難しいレースだった。ウイーク中ずっと、電子制御システムの課題に取り組んできたが、とくに今日はトラクション・コントロールの問題に悩まされてしまった。マシンをプッシュすることも適切にコントロールすることもできない状態だったので、無理をせず、冷静さを保ってそのなかでできるだけ上を目指していった。これからもあきらめずに作業に取り組み、次のバルセロナでもう一歩、前へ進みたい」

■津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談
「ホルヘは、激しいドッグファイトで順位を入れ替えながら最後まで諦めずに戦い続けてくれました。今シーズン初めてトップ争いをすることができ、得意なここムジェロのコースで自信を取り戻せたと思います。バレンティーノも安定したタイムで徐々に順位を上げ、地元イタリアGPで表彰台を獲得、ゴール後のファンの歓声は大きく、彼の人気を再確認しました。

テック3の新人ポルはフリープラクティスと予選で2回の転倒を喫し得意なコースではないものの、気迫溢れる走りで前戦4位に続き5位と健闘、今後も期待できると確信しています。優勝できず非常に遺憾ですが、今後に繋がる結果であると前向きに捕らえ全力で戦い続けますので、ご支援・ご声援よろしくお願いします」

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