[HONDA]MotoGP Rd.6 決勝 マルケスが開幕から6戦連続ポール・トゥ・ウインを達成。ペドロサは4位でフィニッシュ

第6戦イタリアGPは、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、ポールポジション(PP)スタートのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)との厳しいレースを制し、今季6勝目を達成しました。これでマルケスは、開幕から6戦連続ポール・トゥ・ウインを達成しました。

マルケスのオープニングラップは、ロレンソ、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)に続いて3番手。2周目もイアンノーネをかわせず3番手を走行している間に、ロレンソが、ややリードを広げました。しかし、3周目に2番手に浮上したマルケスは、それから着実にその差を縮め、レース中盤にはロレンソの背後に迫りました。そして、レース終盤は何度もポジションを入れ替える激しい戦いとなりますが、ラストラップのホームストレートをトップで通過したマルケスは、追いすがるロレンソを抑えきることに成功しました。最高峰クラスでの6連勝は、ジャコモ・アゴスチーニ、マイク・ヘイルウッド、ジョン・サーティス、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシに続いて6人目の快挙。連勝記録を始め、毎戦のように記録を残してきたマルケスですが、ホームGPとなる次戦カタルニアGPでは、開幕から7戦連続優勝の期待が寄せられることになりました。

チームメートで4番グリッドから決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、オープニングラップ8番手とやや出遅れる形となりました。それからも混戦の中でなかなかペースを上げられず、ポジションを上げられませんでした。しかし、レース中盤に向けて着実にポジションを上げると、セカンドグループのトップに浮上します。その時点では、すでに、トップグループとの差は大きく、4位をキープすることになりました。

第4戦スペインGPで右腕に異常を感じたペドロサは、その後、手術を行いましたが、前戦フランスGPに続き、今大会も完全な状態ではありませんでした。高速サーキットのムジェロは、体力的にも厳しいサーキットですが、完全な状態ではないペドロサは、100%の走りができず、悔しいレースになりました。次戦、カタルニアGPは、ホームGPとなるため、万全な体調で復帰する意気込み。ホームGPになるチームメートのマルケスとの優勝争いに、大きな注目が集まることになりそうです。

2戦連続での表彰台獲得を狙ったアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、朝のウォームアップで新たなセットアップにトライしましたが、決勝では思うような走りができず、8位に終わりました。また、過去2年、ムジェロで4位になっているステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、今季ベストリザルトとなる初表彰台を狙っていましたが、他車の転倒に巻き込まれてリタイアに終わりました。

Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が12位、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)13位、青山博一(Drive M7 Aspar)14位という結果でした。

Moto2クラスは、今季4度目のPPを獲得した総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)と、2列目からスタートしたルイス・サロム(Pons HP 40)、そしてジョナス・フォルガー(AGR Team)の3人の優勝争いとなり、終盤、ペースを上げたラバトが今季3勝目を上げました。今大会は、スリップストリームを使い合う厳しい戦いで、終盤、ベストタイムを更新してペースを挙げたラバトの走りに大きな拍手が送られていました。2位のサロムは今季2度目の表彰台を獲得、3位のフォルガーも今季2度目の表彰台獲得となりました。日本人勢は、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が16位。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)が28位と、ともにポイント獲得を果たせませんでした。

Moto3クラスは、トップグループが10台前後に膨れあがる壮絶な戦いとなり、何度もトップに立ったアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)ですが、最終ラップの攻防で3位。リンスとともに何度も首位に立ったチームメートのアレックス・マルケスは、最終ラップに他車と接触して転倒リタイアと残念な結果に終わりました。以下、Honda勢はアレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が6位という結果でした。

コメント
■マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「優勝することができて、とてもうれしいです。今日は大勢のファンの前で、ホルヘとすばらしいバトルができました。今大会は、優勝を期待していませんでした。というのも、シーズンがスタートしたときから、このサーキットは難しいので、チャンピオンシップポイントを少しでも多く稼ぐことが一番の目標になるレースだと思っていたからです。ホルヘは、とても速かったので、同じペースをキープするのが難しいと思っていましたが、ついていくことができました。これまでのレースより、リスクのある走りになりましたが、チームがすばらしい仕事をしてくれたおかげで優勝することができました。ウォームアップで6速ギアを変更したのも、レースではキーポイントでした。このため、スリップストリームを使って、ストレートで抜くことができました。今週もすばらしいウイークエンドになりました」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
「厳しいレースだったし、自分の望んでいた結果も残すことはできませんでした。スペインGPのあとに行った手術は、まだ完全な状態に回復しておらず、100%の走りができませんでした。今日のレースはとてもすばらしいバトルでした。マルクとホルヘには、おめでとうと言いたいです。自分もいくつか改良ポイントを見つけることができました。トップグループで戦うためには、これからも全力で働き続けなければならないし、そのためにも自分の身体の状態を100%にしなければなりません。明日、手術をしてくれたミル医師の診察を受けて、次戦、カタルニアGPに向けて万全の状態にしたいと思います」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 8位)
「今回は厳しいレースになると思っていました。朝のウォームアップで少しはよくなりましたが、大きく前進することはできませんでした。今日はフロントにハードコンパウンドをチョイスしました。そして、以前、使ったことがあるタイプのフロントフォークにスイッチしたのですが、あまり変化はありませんでした。セカンドグループとの差はそれほどなかったのですが、なかなか差を縮めることができず、ポジションをキープすることにしました。ル・マンで表彰台に立ったレースのあとなので、少しがっかりしました。しかし、最後までベストを尽くしてくれたチームには心から感謝しています。次のバルセロナではいいレースができることを期待しています」

■カレル・アブラハム(MotoGP 12位)
「夢にまで見た一日になりました。Hondaのオープン勢の中でトップでフィニッシュしました。しかし、ドゥカティ勢とは戦うことができませんでした。コーナーでは抜けるのですが、ストレートで抜き返されました。(ミケーレ)ピロ(ドゥカティ)は最後まで抜けませんでしたが、同じマシンに乗っているスコットを抜くことができました」

■スコット・レディング(MotoGP 13位)
「レース序盤はとてもフィーリングがよく、いいリズムで走ることができました。今日はエスパルガロと一緒に走って、彼をパスすることができたし、大きなステップを刻めました。しかし、(ヨニー)ヘルナンデスとピロのドゥカティ勢には、ストレートで離されてしまうので苦労しました。さらに、レース終盤にはスクリーンを割ってしまい、とても走りにくくなってしまいました。今日のレースには満足していますが、2台のドゥカティとアブラハムに先行を許したことにはがっかりしました」

■青山博一(MotoGP 14位)
「厳しいレースでした。今日は、フロントにミディアム、リアにソフトを選択しました。タイヤの選択は悪くはなかったと思うのですが、思ったほどタイムが伸びませんでした。予選と同じくらいのタイムで走れれば、(アレックス)エスパルガロ(FORWARD YAMAHA)とバトルができたかもしれません。しかし、この日はリアのグリップをうまく引き出せず、苦しい戦いになりました。今日は、これが精一杯のリザルトです。エスパルガロやスコットなどの前のグループに追いつくだけでやっとでした。次戦、カタルニアGPは、自分にとっては、第2のホームGPなので、今回の雪辱を果たしたいです」

■ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
「言うべき言葉が見つかりません。今大会は、いい結果を残せると思っていたし、本当に残念でした。スタートはよかったし、マシンのフィーリングもよかったです。しかし、4周目の5コーナーで(カル)クラッチロー(ドゥカティ)が転び、コース上を転がる彼のマシンが私のマシンに当たってきました。朝のウォームアップでも転倒していますが、同じような転び方でした。ウォームアップの転倒で右腕とヒジを痛めました。今大会はポイントも獲得できず、転倒の痛みも残るというレースになりました。こんな結果に終わりましたが、全力でサポートしてくれたチームには感謝しています」

■エステベ・ラバト(Moto2 優勝)
「優勝することができてとてもうれしいです。今日はスタートはよかったのですが、サロムと当たって遅れてしまい、サロムとフォルガーを逃がしてしまいました。しかし、全力で2人を追って、なんとか追いつくことができました。それからはスリップストリームを使い合って、すばらしいバトルができました。今回、優勝することができましたが、今はまだチャンピオンシップを考えていません。とにかく、ホームGPとなる次戦、カタルニアの前にこうして優勝することができたことがとてもうれしいです。火曜日のテストでもしっかりメニューをこなし、次戦も優勝できるようにがんばります」

■ルイス・サロム(Moto2 2位)
「ラバトはハードタイヤをチョイスしていましたが、僕とそのほかのほとんどのライダーはソフトを選択していました。そのため、レース終盤は本当に厳しい戦いになりました。ラバトに抜かれたときは全力で追いましたが、1コーナーでフロントをなくし、それで引き離されました。まだ3ラップ残っていたので、あきらめずに追いました。しかし、ほんのわずかに届きませんでした。優勝できませんでしたが、6戦して表彰台に2度立てたし、本当にうれしいです」

■ジョナス・フォルガー(Moto2 3位)
「リードを築くためにオープニングラップから全力でいきました。その後、サロムとラバトに抜かれましたが、もうついていくことができませんでした。しかし、2度目の表彰台に立てたので本当にうれしいです。すばらしいレースウイークになりました」

■中上貴晶(Moto2 16位)
「朝のウォームアップでセッティングを大きく変えて、とてもよくなりました。フロントのフィーリングがよくなって、攻められるようになりました。しかし、路面温度が上がった決勝に向けてセッティングをアジャストしたのですが、それが結果的によくありませんでした。ウォームアップのまま走っていればどうだったのかという気持ちはありますが、仕方ありません。火曜日にテストがあるので、しっかりと問題点を解決したいと思います」

■長島哲太(Moto2 28位)
「今日はマシンの安定性に欠けていて、気持ちよく走ることができませんでした。常にマシンがあばれている感じで、ペースも上げられませんでした。こういう状態の時はライダーががんばらないといけないのですが、それもできませんでした。この大会はウエットコンディションで大きな収穫がありましたが、ドライコンディションでパフォーマンスを引き出せるようにしたいです。改良しなくてはいけない部分もたくさんありますが、ライダーとしてできることに全力を尽くしたいです」

■アレックス・リンス(Moto3 3位)
「激しい抜き合いになったために、スローペースの戦いになりました。最初は、(ロマノ)フェナティ(KTM)と(ジャック)ミラー(KTM)、マルケスと僕の4人でグループから抜け出そうとしたのですが、経験のないライダーたちがグループをかき回したのでペースが上がりませんでした。最終的に3位になりましたが、最終コーナーをトップで出たときにそれは分かっていたし、それだけにとても残念でした。フェナティは頭のいいレースをしました。今回、ミラーがノーポイントに終わったために、ポイントを縮めることができました。次戦カタルニアGPはホームGPなので、とても楽しみにしています」

■アレックス・マスボー(Moto3 6位)
「この日はスタートからゴールまで激しい戦いになりましたが、とてもエンジョイすることができました。今回は大きなグループとなり、なかなか戦略も立てられませんでした。とにかくレース終盤に向けていい位置をキープしようと思っていました。ちょっと待ちすぎたかもしれません。でも、今日の6位には満足しています」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 冬の美浜町を楽しめるチャリティーイベント いろいろな乗り物に乗ったサンタクロースが愛知県の…
  2. 話題のニューモデルが集合! カワサキモータースジャパンは12月9日から10日の二日間、大阪…
  3. 【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】 カワサキ往年の名車、Z1をオマージュした新…
  4. ヤマハ発動機は、フロント二輪※1のオートマチックコミューター「TRICITY(トリシティ)1…
ページ上部へ戻る