[HONDA]MotoGP Rd.6 フリー走行 マルケスがトップタイム。6連勝に向けて絶好のスタートを切る

第6戦イタリアGPのフリー走行は、不安定な天候の中で行われ、午前中の1回目のセッションで、初日の総合順位が決まりました。午前は雲の多い天候となりましたが、なんとか持ちこたえて、ドライコンディションで行われました。しかし午後のセッションは、断続的に雨が降るあいにくの天候となり、ウエットコンディションとなりました。

トップタイムをマークしたのは、開幕戦から5連勝中のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)で、セッション前半は慎重にタイムを短縮していきましたが、終盤は一気にペースを上げ、トップタイムをマークしました。2013年の大会では、フリー走行と決勝で転倒を喫し、悔しいレースとなりました。その雪辱に挑むことになったマルケスは、この一年間の成長を感じさせる快走をみせました。午後のセッションは、断続的に降る雨のためにほとんどの選手が走行をせず、マルケスも同様でした。2日目の予選では、開幕から6戦連続、昨年の最終戦バレンシアGPから7戦連続のポールポジション(PP)獲得に挑みます。

過去2年、連続で4位のステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が7番手につけました。この日、午前中はセットアップに集中したため、午後に行われた2回目のセッションでタイムを更新する予定でしたが、雨のためにそれが果たせませんでした。しかし、仕様の異なるいくつかのパーツを試し、順調にセットアップを進めました。2日目の予選では、一気にタイムを短縮することが予想され、第2戦アメリカズGP以来、今季2度目のフロントロー獲得が期待されます。
前戦フランスGPで3位に入り、今季初表彰台を獲得したアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が9番手で初日を終えました。この日は、順調にセットアップを進めてタイムを短縮しましたが、スロー走行中のカレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)との接触を避けようとして転倒しました。不運に見舞われたバウティスタですが、フランスGPから好調をキープしているだけに、予選と決勝の走りに注目が集まります。

総合2位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、午前中の走行で思うようにセットアップが進まず、さらに、午後のセッションで雨が降ったため、11番手に終わりました。しかし、ムジェロ・サーキットを得意とするだけに2日目からの巻き返しは必至。予選では今季4度目のフロントローと初PP、そして決勝では、今季5度目の表彰台を狙います。

以下、Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、4選手ともにこのマシンでは初めて走るサーキットであるため、マシンのセットアップに集中しました。今季2度目のオープンカテゴリー勢におけるトップを狙う青山博一(Drive M7 Aspar)が15番手、アブラハムが17番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が18番手、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)はスペインGPから痛みの出ている右手首の状態が悪く、ほとんど走行できなかったことから、23番手に終わりました。不安定な天候のため、初日は全力での走行ができなかったRCV1000R勢ですが、2日目のポジションアップが期待されます。

Moto2クラスは、午前がドライコンディション、午後のセッションがウエットコンディションとなり、総合首位のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に13台という接戦となり、2番手にサンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)、3番手にトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)という結果でした。この日はMotoGPクラス同様、午後の走行でタイムを更新できなかっため、2日目のフリー走行、そして予選での戦いに大きな注目が集まっています。

総合2位につけるミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)は11番手。総合3位のマーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)が14番手。日本人勢は中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が16番手。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)が28番手でしたが、ウエットコンディションとなった午後の走行では4番手と、2日目のポジションアップが期待できる結果でした。

Moto3クラスは、午前、午後ともにドライコンディションで行われ、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)がトップタイム。チームメートのアレックス・リンスが3番手と、好調なスタートを切りました。この日は、トップのマルケスから1秒差以内に17台という接戦。総合3位につけるエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が11番手。ジョン・マクフィー(SaxoPrint-RTG)が14番手、アレックス・マスボー(Ongetta-Rivacold)が16番手という結果でした。

【コメント】

■マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日は本当に楽しい一日になりました。このサーキットは、自分にとっては最も難しいサーキットでしたが、昨年の大会から一年が過ぎて、印象は完全に変わりました。午前中のセッションはフィーリングがよく、順調にセットアップが進みました。しかし、午後のセッションは、断続的に雨が降ったために、コースへは出ませんでした。ドライでもなくウエットでもないという中途半端なコンディションでした。今日は、とても快適でした。昨年と比べて大きく違っていましたし、気持ちよく走れました」

■ステファン・ブラドル(MotoGP 7番手)
「今日の7番手という結果には満足していますが、午後は路面コンディションが中途半端で、走ることができませんでした。今日よかったことは、午前中にいくつかの異なるセットアップを試せたことです。新品ではない、使い続けているタイヤでタイムを更新できたことは、とても重要でした。今日の成果は大きな自信になりました。しかし、このサーキットでは厳しい戦いが待ち受けています。特にドゥカティ勢は、ここがテストコースであり、得意としています。明日の天気がどうなるか分かりませんが、いいグリッドを得るために全力を尽くします」

■アルバロ・バウティスタ(MotoGP 9番手)
「午前中の走行はとても気持ちよく走れました。そして、セットアップをいろいろ試しながらリアのグリップの改善に努め、いいペースをキープしていました。ムジェロでは過去2年、思うように走れませんでしたが、前戦フランスGPでいいフィーリングになり、それを今回も生かすことになりました。転倒したときもタイムをあげていました。しかし、アブラハム選手がライン上をスロー走行していて、その回避行動でグリップを失い、彼に接触して転倒しました。ケガがなかったのが幸いでした。しかし、この問題について話し合わなければならないと思います。午後のセッションは雨が断続的に降ったため、午前中に転倒したマシンの確認のためにコースインしただけです。明日がドライになることを願っています」

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「今日はあまりフィーリングがよくなく、しっかり走れたのは数ラップでした。そして午後のセッションは、スリックタイヤでは走れず、レインタイヤで走るほどではない中途半間なコンディションでしたので走りませんでした。いずれにしても、今日はセットアップを進められませんでした。今日の後れを取り戻さなければならないですし、明日のセッションが待ちきれません」

■青山博一(MotoGP 15番手)
「走り出しは悪くなく、思ったよりも順調なスタートになりました。T1、T2区間ではファクトリー勢と同じように走れるのですが、後半のT3、T4ではかなり離されました。この区間で自分が乗れていないこともあったと思うのですが、明日は、この部分でタイムを詰められるようにしたいです。午後のウエットコンディションは、数ラップだけ走りました。RCV1000Rではウエットの経験がなく、電子制御のセットアップもしなければならなかったからです。明日は、今日できなかったセットアップを進めたいと思います」

■スコット・レディング(MotoGP 18番手)
「ムジェロでは昨年、ほかのMotoGPマシンのテストで走ったことがあるので、MotoGPマシンでのコース攻略は、思ったよりも順調でした。タイムは接近していますが、午前中はソフトのフロントタイヤで走っていたので、それ以上、攻めることができませんでした。そのため午後は、ハードを試したかったのですが、雨が降り、できませんでした。今日できなかったことを明日やりたいです」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 23番手)
「今日はスペインで痛みが出た右手の状態がよくなく、あまり走れませんでした。フランスGPのときは、もう大丈夫だと思ったのですが、状態は悪くなっていました。いろいろと治療をしてきましたが、右手首の状態はよくありません。しかも、ハイスピードコースのムジェロは、手首への負担が大きく厳しいです。ドクターと相談し、来週手術を受けることにしました」

■エステベ・ラバト(Moto2 1番手)
「午前中のドライコンディションは、とてもいい走りができました。しかし、明日に向けて多くのライダーがタイムを更新すると思いますし、引き続きがんばらなければなりません。午後のセッションは、中途半端な路面コンディションでしたので、最初はウエット部分のフィーリングを確認することに集中しました。そのうち、雨が本格的になってきたので、ウエットコンディションでのフィーリングを改善しました。今日はドライ、ウエットともに満足のいく走りができました」

■サンドロ・コルテセ(Moto2 2番手)
「今日はドライコンディションでとても気持ちよく走れましたので、うれしいです。午後のセッションは、最初はドライとウエットの部分がある中途半端な状態でした。セッション終盤にはウエットになったので、確認のためにコースインして数周走りました。明日はドライでもウエットでも、いいグリッドを獲得できるように全力を尽くします」

■トーマス・ルティ(Moto2 3番手)
「この数年、いろいろ問題があって厳しいレースが続いていましたが、今日はとても気持ちよく乗れましたし、決勝に向けていい状態でスタートを切ることができました。SUTERはもちろん、チームとともに全力でマシンの改良に取り組んでいます。ニューパーツのテストもしていますし、この大会をターニングポイントにできればと思っています」

■中上貴晶(Moto2 16番手)
「今日は全然ダメでした。セッティングの方向が違ったようで、午前中のドライでも、午後のウエットでも、硬すぎる感じでうまく乗ることができませんでした。午後がドライコンディションであれば、セットをいろいろと試したかったのですが、ウエットになったためにできませんでした。しかし、ドライでもウエットでも同じフィーリングだということが確認できたことは大きな収穫でした。今年はウエットコンディションで走れていなかったので、仮にコンディションが変化しても慌てることはないと思います。明日はしっかりセットアップを進めたいと思います」

■長島哲太(Moto2 28番手)
「ドライコンディションだった午前には、このマシンが抱えている旋回性の部分で苦労するコーナーが多かったのですが、ウエットコンディションの午後は、そうしたネガティブな部分が消えて、気持ちよく走ることができました。ウエットだったとはいえ、セッションで4番手になれたことは大きな自信になりました。Moto2ではウエットの経験がほとんどなかったので、今日は貴重な時間になりました。ドライになると、旋回性に苦しむと思うのですが、少しでもグリッドを上げられるようにがんばりたいです」

■アレックス・マルケス(Moto3 1番手)
「ムジェロは最も難しいサーキットの一つですが、今年は、昨年の経験がとても生きています。そのおかげでマシンのセットアップも進みました。午前は3番手でしたが、完全ではありませんでした。午後のセッションは、着実に前進しましたが、このコースはタイムが落ちていくので、もっとタイムを上げなくてはいけないと思いました。今日のフィーリングはとてもよかったのですが、引き続き、セットアップに集中しなければなりません」

■アレックス・リンス(Moto3 3番手)
「全体的にいい一日になりました。Hondaのマシンでこのサーキットを走るのは初めてですが、とても快適でした。特に高速のロングコーナーで気持ちよく走れました。今日は、グループ内のみんなを引っ張る形になりました。このコースで逃げきるのは難しいと感じました。日曜日の決勝レースは、きっと厳しい戦いとなりますが、楽しいレースになるとも思いました」

関連記事

編集部おすすめ

  1. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  2. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
  3. 采女華さんによるタイヤ点検イベント開催! バイク用品専門店の「2りんかん」は、12月17日…
  4. ホンダが、社内向け情報を紹介する「HondaTV Web」で、「東京モーターショー Hond…
ページ上部へ戻る