[Kawasaki]JRR Rd.3 JSB1000 2周目にトップに立った柳川だったがハイサイドを喫し4位

■ 2014年 全日本ロードレース選手権 第3戦 もてぎ大会
■ JSB1000
■ 開催日:2014年5月25日(日)
■ サーキット名:ツインリンクもてぎ(4.801 km)

2周目にトップに立った柳川だったがハイサイドを喫し4位
レース後半に自己ベストをマークした渡辺はトラブルで8位

1.5マイル(およそ2400メートル)のオーバルコースと、全長4800メートルのロードコースが組み合わさったようなツインリンクもてぎ。栃木県のほぼ中央、自然豊かな山あいに作られた国際コースではMotoGP日本グランプリも開催される。コース前半は数百メートルの直線と複合コーナーで構成されたストップアンドゴーのレイアウトで、エンジン性能とブレーキングのポテンシャルが試される。パッシングポイントとして有名な90度コーナーでは、各ライダーのテクニックと度胸が勝負を左右する。

レポート
前戦のオートポリスに続き、ノックアウト方式で行われた予選。上位10台のみが進出できるトップ10トライアルのステージに向けて全42台が50分間のタイムアタックを行った。前戦でポールポジションを奪い取った渡辺は、決勝レースの周回数を上回る20ラップを周回。18周目に1分49秒947をマークして4番手でQ2のトップ10チャレンジに進んだ。

一方、体調の回復が懸念された柳川も17周をラップ。アタック中盤で1分50秒147で5位につけ、渡辺とともにトップ10チャレンジにコマを進めた。

Q2までのインターバルはわずかに10分だが、柳川、渡辺両選手ともに大きくセッティングを変えることなくコースイン。アベレージタイムを強く意識したセッティングで臨んだにもかかわらず、渡辺が1分49秒294、柳川が1分49秒337とそれぞれタイムを大幅に更新した。惜しくもフロントロウこそ逃したが、両名ともに4位、5位と好位置につけて土曜日の予選を終えた。

日曜日の決勝は、薄曇りながら気温は26度まで上昇。風も弱くコース上は実際の気温よりもかなり暑く感じられる中で決勝レースは行われた。

セカンドロウに横並びになった渡辺・柳川両選手だったが、抜群の好スタートを見せたのは柳川だった。スタートミスした高橋選手をかわすと1コーナー飛び込みで津田選手をつかまえ、中須賀選手に続いて2番手で2コーナーを通過。さらに柳川は、前を行く中須賀選手がセクション前半で小さなミスを繰り返したのを見逃さず、オープニングラップの90度コーナーで中須賀をパスしてトップに立ち、そのままオープニングラップをクリアした。

一方、スタートで思うようにマシンが伸びなかった渡辺だったが、トップグループから引き離されることなく6番手で1周目を通過。後半での巻き返しに期待がかかった。2周目に入った柳川は序盤でアドバンテージを築くためにペースを上げようと試みたが、4コーナーと呼ばれる左コーナーで大きくハイサイドを起こして、マシンから振り落とされそうになった。カウンターをあてることで転倒を回避。そのままのポジションでコース復帰した柳川だったが、この回避行動で大きな負荷がかかり、全開走行が厳しい状況に陥ってしまう。

スタートでわずかに出遅れた渡辺は、後半での巻き返しに備え、1分50秒前半の安定したペースでトップグループを追走していた。しかし柳川をはじめトップグループは1分50秒を切るアベレージで、コンマ1〜2秒づつのギャップが生じはじめる。それでもトップの背中が見える場所でレースマネジメントしていくことが重要と50秒台前半のアベレージラップを刻み続ける。ポジションは6位のまま。後方に対するアドバンテージは十分あったが、前方とのギャップもうまらないまま周回を重ねていく。

柳川は、ハイサイドの影響がボディブロウのように影響し始めたのか、7周目に2位の座を明け渡すと10周目には津田に3位を奪われた。それでも再逆転のチャンスをうかがおうと1分50秒台半ばのペースをキープ。コンマ5秒差に迫ってきた山口をおさえつつ、レース後半に向かっていった。

レース序盤で出遅れた単独走行状態になっていた渡辺。折り返しの9周目にはこの日の自己ベスト1分49秒801をマークして、いよいよ後半での巻き返し開始かと思われたが、逆に残り数ラップになってトラブルが発生。1分52秒台にまで大きくペースダウンをせざるを得なくなった。挙動が出始めたマシンをねじふせることよりもポジションキープの完走を選んだ渡辺は、焦る気持ちをおさえセーフティペースで走行を続け、そのまま6位でチェッカーを受けた。

柳川もまた大逆転のチャンスをうかがってラップを重ねていたが、攻めることで制御できないアクシデントに遭遇してしまう可能性が高く、ポジションキープの走行に終始。まずはしっかりポイントを積み重ねる走りでチェッカーを受けた。

柳川は4位で18ポイントを加算。ランキングポイントを50に伸ばした。また6位の渡辺は15ポイントを獲得して、53ポイント。それぞれシリーズランキングは渡辺が4位、柳川が5位となった。

■柳川 明(4位)のコメント
「ようやく全開走行のレース展開ができるほどに体調も回復していましたが、トップを奪取した直後にまさかのハイサイド。マシンをねじ伏せるときに瞬間的に大きな負荷がかかったのか、レース後半はマシンを抑え込むのも苦しい状況になり、ペースアップできませんでした。いわゆるシリアスなダメージではないので、次戦の菅生までには万全の体制に戻し、次戦こそこの悔しさを晴らしたいと思っています。」

■渡辺 一樹(8位)のコメント
「事前テストからレースウィークにかけて解決したいテーマが見つかり、メカニックと相談しながら問題点の見直しを続けてきました。おかげで一定の成果と進歩は見られたのですが、十分とは言えないまま決勝レースに突入。運悪く回避したかったいちばんの現象が、レース途中で発生してしまい、追い上げることができませんでした。ポジションキープと完走に目標をスイッチして、なんとか無事にチェッカ‐を受けることができました。かなり悔しいです。だからこそ次戦はきっちり借りを返します。」

■釈迦堂監督のコメント
「オープニングラップで柳川がトップに立った瞬間は「これでイケる」と確信したのですが、悔しい結果となってしまいました。それでもあのハイサイドに遭遇しながら、転倒を回避するテクニックとその後の冷静なレース展開はさすがです。かなりフィジカル的にシビアだったようですが、日ごろのトレーニングの成果だと思います。
渡辺はレースウィークから抱えていた課題が完全には解決できない状態で、決勝に進んでしまい、どこかかみ合わないレース展開になってしまいました。レース後半では大きくペースダウンをせざるを得ない状況になりましたが、チェッカーまで慎重にマシンを運ぶ冷静さが評価できると思います。両名ともに結果はかなり悔しいものでしたが、この結果を真摯に受け止めて、次戦でリベンジします。 」

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