[HONDA]SBK Rd.5 決勝 3戦連続優勝を狙ったレイは6位/6位。ハスラムは両レースでシングルフィニッシュ

第5戦イギリス大会が、5月23日(金)から25日(日)までの3日間、イングランド中部のノッティンガム近郊にあるドニントンパークで開催されました。ドニントンパークは、一周4.023km。アップダウンに富み、前半はハイスピードセクションであるのに対して、後半はストレートとシケイン、ヘアピンが連続するストップ&ゴー区間という、キャラクターの全く異なる2つの要素を持ち、セットアップが難しいことで知られています。加えて、雨の多い不安定な天候が、チームやライダーたちを悩ませることもありますが、リズム感とスピード感にあふれるレイアウトは、選手たちからの評判がよく、毎年、激しいバトルが繰り広げられます。今年は、土曜日の予選で激しい雨が降りましたが、決勝では天候が回復。ところどころ青空がのぞく、まずまずのコンディションの中で行われました。

イモラ・サーキットで行われた前戦イタリア大会で、3年ぶりにポールポジション(PP)を獲得し、4年ぶりに2レース完全Vを果たして、総合首位に浮上したジョナサン・レイ(Pata Honda World Superbike Team)と、総合9位につけるチームメイトのレオン・ハスラムにとって、イギリス大会はホーム大会でした。

スーパーバイク世界選手権において、初の総合首位に浮上したレイは、最高のモチベーションでホーム大会を迎えました。ドニントンパークでは、2012年シーズンの大会で4位/優勝。13年シーズンの大会では優勝を逃しましたが、優勝争いに絡んで4位。今年は2年ぶりにドニントンパークでの優勝を狙うことになりました。

今年はこれまで、4戦8レースを終えて3勝。さらに2度の3位で、総合首位に立つすばらしい走りをみせてきたレイ。それだけに、地元ファンの期待も大きく、それに応えようと、気合の入った走りを披露しました。しかし、フリー走行では8番手と思うようにタイムを伸ばせず、雨となったスーパーポール形式の予選では、何度も首位に浮上する好走もみせるも、転倒を喫して8番手。3列目から決勝に挑むことになりました。

そして、天候が回復した決勝では、フリー走行から課題になっていたタイヤのグリップ不足に苦しみ、両レースともに、序盤はトップグループに加わるものの、ペースが上がらずジリジリ後退。両レースともに、チャズ・デイビス(ドゥカティ)とのバトルになり、ともに6位でフィニッシュしました。

ハスラムもレイと同じ課題を抱え、ドライコンディションではグリップ不足に苦しんでフリー走行では9番手。ウエットコンディションになった予選では、レイとともにPP争いに加わり、今季初のフロントロー獲得となる2番手となり、絶好のグリッドから決勝に挑むことになりました。しかし、ドライコンディションになった決勝では、再びタイヤのグリップに苦しみ、第1レース8位、第2レース7位と悔しい結果に終わりました。

前戦イタリア大会で、ディフェンディングチャンピオンのトム・サイクス(カワサキ)に4点差をつけて総合首位に浮上したレイは、今大会で2勝を挙げたサイクスに逆転され、26点差の総合2位となりました。次戦マレーシア大会では、再び逆転を狙います。イタリア大会を終えて総合9位のハスラムは、両レースでシングルフィニッシュを果たし、1つポジションを上げて総合8位となりました。

23台が出場したスーパースポーツ世界選手権は、初のPPから決勝に挑んだマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Supersport)が、第3戦オランダ大会以来、2戦ぶりとなる2勝目を挙げました。これで第2戦スペイン大会から4戦連続で表彰台に立ち、前戦イタリア大会ではフローリアン・マリーノ(カワサキ)と同点首位でしたが、今大会5位のマリーノに14点差をつけて単独トップに浮上しました。

初のPPから決勝に挑んだファン・デル・マークは、序盤、タイヤのグリップ不足に苦しんでペースを上げられず、6番手までポジションを落としました。しかし、ペースを取り戻した後半は一気にポジションを回復し、ジュール・クルーゼル(MVアグスタ)、ケブ・コグラン(ヤマハ)のトップグループに追いつきました。そして終盤はクルーゼルと何度もポジションを入れ替えるし烈な戦いを展開すると、最終ラップでトップに立ち、そのまま優勝しました。

中盤までトップグループに加わったロレンツォ・ザネッテイ(Pata Honda World Supersport)は、3番手を走行していた15周目にトラブルでリタイアとなりました。以下、CBR600RR勢は、ジャック・ケネディ(CIA Insurance Honda)が7位、ラファエレ・デ・ロサ(CIA Insurance Honda)が9位、ラタパーク・ウィライロー(Core PTR Honda)が12位で、それぞれポイントを獲得しました。

コメント
■ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6位/6位)
「すばらしい結果を残した前戦イモラに比べると、それほどいい週末ではありませんでしたが、全力は尽くせたと思います。今大会は金曜日のフリー走行からドニントン特有のグリップしづらい路面に苦しみました。決勝では、2レースともにその課題を解決できず、完ぺきな走りができませんでした。イモラではなぜ走りがよかったのか、そして今大会どうしてうまくいかなかったのかが分かりませんでした。しかし、23ラップのレースを2レースともに走りきって、たくさんのデータが得られました。チームとともに、それをしっかり分析したいです。最高の状態ではレースができませんでしたが、トップグループからそれほど離されたわけではないので、それはよかったと思います。次戦マレーシア大会は初めての開催となりますが、今大会の雪辱を果たしたいです」

■レオン・ハスラム(スーパーバイク 8位/7位)
「ウエットコンディションになった予選では、今年になって最高の結果を残せました。それだけに決勝は残念な結果でした。よかった点は、8位、7位と両レースでシングルフィニッシュできたことですが、決勝ではジョニー(レイ)と同じ問題に最後まで苦しみました。レースでは、序盤にメルボルンヘアピンで接触しそうになり、3番手から12番手までポジションを落としました。それからなんとか7番手まで追い上げましたが、第2レースはヘアピンで押し出されたときに終わったという感じでした。本当に期待外れの結果でした。とはいえ、ここ数年と比べれば、トップグループは遠い存在ではありません。次戦のマレーシア大会は初めてのコースなので、とても楽しみにしています」

■マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 優勝)
「信じられないウイークエンドになりました。今大会は金曜日から調子がよく、ウエットコンディションになった土曜日に初めてPPを獲得することができました。しかし、決勝レースでは、トップグリッドのアドバンテージを生かすことができず、序盤はグリップしないマシンと格闘してポジションを落としました。そのうち、徐々にグリップがよくなり、後半はどんどんペースを回復し、トップグループに追いつくと、次々に抜くことができました。優勝することができて本当にうれしいです。ウォームアップでミスをして転倒しました。決勝に向けて万全なマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝します」

■ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ リタイア)
「今日は本当に残念な結果でした。しかし、これがレースです。仕方ありません。今日はスタートもよく、優勝争いに加わることができました。常にトップグループに加わっていましたし、走りもコントロールできていました。なにもかもが順調でした。そして終盤の優勝争いを楽しみにしていました。ドニントンパークは好きなサーキットの一つなので、いい走りができましたが、ほかのサーキットでもこうしたバトルができるという自信になりました。5戦を終えて、これで2レースを落としました。今日はマイキー(ファン・デル・マーク)が優勝しましたが、チャンピオンシップで彼をサポートできなかったことが残念でした。次戦では優勝を目指して全力を尽くします」

■ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 7位)
「18番グリッドから7位でフィニッシュすることができました。とにかく、後方グリッドから追い上げるのは大変だったし、全力を尽くしました。もし、予選でもっといいグリッドを獲得して前の方からスタートしていれば、トップグループと戦うことができたと思います。それを思うと残念ですが、次戦では、今回のようなミスがないようにしっかりと戦いたいと思います」

■ラファエレ・デ・ロサ(スーパースポーツ 9位)
「予選22番手から9位まで追い上げることができてよかったです。しかし、もっといいグリッドからスタートできていれば表彰台争いに加われたと思いますし、残念なレースでした。ウエットコンディションになった予選でグリッドが悪かったのは、転倒したからですが、そのときに左手を痛め、それも決勝の走りに影響しました。そういう状態でもいいペースで走れたので、本当に残念です。次のレースでは、今回のようなミスがないようにして、いい結果を残したいです」

■ラタパーク・ウィライロー(スーパースポーツ 12位)
「今日はマシンの状態がほぼ完ぺきでしたし、トップグループと同じラップタイムで走ることができました。しかし、コースアウトを喫し、グループから遅れてしまったことがすべての敗因でした。このミスがなければ、トップ6でフィニッシュできたと思いますので、それが残念です。それでも、次戦に向けていいセッティングを見つけることができたことは、大きな収穫でした」

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