リターンライダー

「オートバイを運転中の中高年が事故で死亡するケースが急増中」という記事を最近目にしました。全国の自動二輪事故死者のうち40から50歳代が4割近くを占め、初めて若年層を上回ったそうです。もはや、「バイク+若者=危険」という図式ではないようです。記事では「リターンライダー」の増加が主な要因であり、体力にあったバイクを選び、無理な運転を控えるように、と警告していました。これだけ読むと、リターンライダーに非があるようにも思えてしまいますが、果たしてそうでしょうか。「ジジイはムリするな」とも聞こえて、ちょっと寂しい気がします。

元来、バイクは体力に任せて根性で乗るようなものではありません。たしかに、加齢とともに誰でも必ず、体力や視力は衰えてきますが、それを知識や判断力、スキルで補えるのがバイクライディングの醍醐味でもあります。久々に戻ってきた「リターンライダー」はその術を知らないだけです。だって、30年前のパソコンしかいじったことがない人にいきなりスマホを渡しても、きっと面食らうだけで何もできないでしょう。さらに言うと、四十、五十の手習いの「熟年ビギナー」だって大勢いるのです。

一念発起して期待をもってバイクライフを始めようとしている方々に、ちょっと先にきた我々は先輩として良きアドバイザーでなくてはなりません。現代のバイクの特性や安全装備の選び方、どんな乗り方が危険で、どこに危険が潜んでいるのか等々、できる限りお伝えしてあげてください。そして、昔どんなに乗れていた人でも、若輩者の言うことに耳を傾けてください。何よりも大事な「命」の問題ですから。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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