[HONDA]JRR Rd.3 決勝 Honda勢が全クラスで優勝を果たす

JSB1000の高橋巧とJ-GP2の高橋裕紀がそれぞれ2連勝
ST600は小林龍太が歓喜のキャリア初優勝を飾る
J-GP3はレース1で鳥羽海渡が2連勝、レース2で山田誓己が今季初優勝
Honda勢が全クラスで優勝を果たす

MFJ全日本ロードレース選手権第3戦は、5月25日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。今大会は全クラス開催であり、さらにJ-GP3については、24日(土)にも決勝レースが行われる2レース制となりました。

JSB1000の予選はノックアウト方式で行われ、2010年に秋吉耕佑が記録したコースレコードタイムを更新した高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)が、ポールポジション(PP)を獲得しました。2番手が中須賀克行(ヤマハ)、3番手が津田拓也(スズキ)でフロントロー。山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は6番手となりました。

こうしたオーダーでスタートした決勝レースで、高橋巧はスタートで遅れ、一方の山口は絶妙のスタートで3番手につけます。トップに立ったのは中須賀。追いついた柳川明(カワサキ)がトップを奪いますが、4コーナーで中須賀が再び前に出て、柳川、山口、津田、高橋巧、渡辺一樹(カワサキ)がトップ集団を形成します。3周目で津田がオーバーラン、トップ集団は5台となります。4ラップ目、高橋巧はV字コーナーで山口を捕らえて3番手に浮上、8周目には2番手となり、中須賀を追います。9ラップ目、津田が3番手にポジションを上げ、柳川、山口が追う展開に。トップ争いは、中須賀と高橋巧の2台に絞られました。3番手の座は津田、柳川、山口の間で争われました。14ラップ目のV字コーナーで、高橋巧は中須賀を捕らえて首位に立ちます。しかし、15ラップ目の5コーナーでは、中須賀が高橋巧のインに入りトップを奪還。16ラップ目でも、各コーナーで抜きつ抜かれつの息詰まる戦いとなりましたが、最後は高橋巧が中須賀を突き放し、チェッカーを受けました。高橋巧にとってJSB1000での連勝は初めて。通算5勝目を挙げました。山口は最後まで3番手争いに加わる健闘をみせ、5位となりました。

J-GP2には、MotoGPのMoto2クラスに参戦している長島哲太が、Bラリーアート&テルル TSRから藤井謙汰の代役として参戦。マシンはMotoGPで使用しているものに代えて、藤井のマシンを使用しました。

予選PPは高橋裕紀(Moriwaki Racing)が獲得。2番手の浦本修充(MuSASHi RTハルクプロ)、3番手の生形秀之(スズキ)、4番手の大木崇行(MOTOBUM HONDA)、5番手の井筒仁康(カワサキ)、6番手の渡辺一馬(KALEX)と、上位6人がコースレコードを更新する激戦を制しました。
ホールショットを奪ったのは高橋裕紀。そのあとを浦本、生形、井筒、岩田悟(NTST.ProProject)、渡辺が追います。その後、5台によるトップ争いが展開され、高橋裕紀がレースを引っ張ります。浦本は高橋裕紀に果敢に挑み、7ラップ目でトップに。今度は高橋裕紀、生形、井筒が浦本を追います。17ラップ目、浦本がコースアウトを喫してトップ争いから脱落。結局、高橋裕紀が2戦連続となる勝利を手にし、2位に生形、3位には井筒が入りました。浦本は4位でした。

ST600では、チャランポン・ポラマイ(ヤマハ)がPP。小林龍太(ミストレーサwith HARC-pro.)が3番手につけ、フロントローに並びました。開幕戦のレース1で優勝した國川浩道(TOHO Racing Powered by MORIWAKI)は6番手となりました。

ポラマイがホールショットを奪ってレースがスタートしますが、2コーナーで多重クラッシュが発生し、さらにV字コーナーで1台が転倒。コース上に液体が確認されたことで、赤旗が提示されました。コース整備のあと、周回数は変わらずの19ラップで再スタート。ホールショットはポラマイ、それを小林、國川、日浦大治朗(Honda 鈴鹿レーシング)らが追いかけ、トップを争います。小林はファステストラップを叩き出しながら、ポラマイを追走。9ラップ目、小林はポラマイを捕らえ、トップに立ちます。こうして小林、ポラマイ、横江竜司(ヤマハ)、岩崎哲朗(カワサキ)、日浦の5台が数珠つなぎとなり、石塚健(カワサキ)、國川もトップ争いに加わります。最後まで小林がトップを守り、参戦9年目で初優勝を果たしました。2位にポラマイ、3位岩崎、4位石塚、5位國川となりました。

J-GP3は、24日(土)に予選1回目が行われ、レース1の決勝後にレース2のための予選が行われるというスケジュール。山田誓己(リベルトPLUSONE & ENDURANCE)が2度行われた予選でどちらもPPを獲得し、これで3戦連続のPP獲得となりました。

レース1の決勝で、山田はホールショットを奪うとトップに立ち、それを大久保光(Hot Racing)、水野涼(MuSASHi RTハルクプロ)が追う展開に。そこへ鳥羽海渡(TEC2 &NOBBY&TDA)が追いつき、4台によるトップ争いとなりました。5ラップ目、鳥羽がトップに浮上しますが、山田が抜き返し、その間に大久保、水野、岡田儀治(PLUSONE&渉太郎&48)が3番手争いを繰り広げながら、トップに追いつきます。それでも、山田と鳥羽が抜け出して再び一騎打ちの展開に。11ラップ目、1コーナーでトップの山田がオーバーラン。鳥羽が首位に立ちますが、山田は1秒半以上も離れてしまった差を縮めていき、12ラップ目には鳥羽をパスしてトップを奪回。自身が記録したファステストラップを塗り替えながら逃げます。山田は鳥羽を振りきろうとしますが、差を広げることができないまま最終ラップの攻防へと突入。90度コーナーで鳥羽がトップに立ち、山田に0.042秒差をつけて勝利しました。山田が2位、水野が初の表彰台となる3位となりました。

レース2は、山田がホールショットを奪いスタート。大久保と水野が追いかけ、トップ集団を形成します。11ラップ目で大久保がトップに立ちますが、13ラップ目には山田が奪い返します。後方では、大久保と水野による激しい2番手争いも展開される中、山田がトップを守りきり、今季初優勝を飾りました。2位に大久保が入り、水野は3位となって連続表彰台。連勝を狙っていた鳥羽はリタイアとなりました。

この大会では、Honda勢がすべてのクラスで優勝を果たしました。

コメント
■高橋巧(JSB1000 優勝)
「またスタートでジャンプしてしまい、大きく出遅れてしまいました。今回は厳しいかと思いましたが、いけるだけいって、それでもダメならば、スタートでミスをした自分が悪いと、割りきろうと思いました。2番手に上がってからは、落ち着いていこうと気持ちを切り替えました。その後は、思い通りにレースをコントロールすることができ、勝ててよかったです。今回はテストからロングランができましたし、ちゃんと準備をして挑めたことがよかったと思います。金曜日の走行はうまくいきませんでしたが、予選で取り戻すことができ、自信も持てました。このままの調子で次戦に挑みたいです」

■山口辰也(JSB1000 5位)
「今回はワークスマシンについていけました。抜くとなると難しいですが、以前に比べて終盤でもついていけたというのは、成長できているということだと思います。プライベートチームはスタッフも限られているので、ほかのチームのように事前のテストに参加することが難しいので、マシンのセッティングは大きく変えず、ライダーがマシンに合わせます。そのためにトレーニングにトライアルを加えるなど、いろいろなことを考えながら、もっと上にいけるようにがんばりたいです」

■高橋裕紀(J-GP2 優勝)
「開幕戦と違って混戦になり、予選とは路面状況も変わり、厳しいレースになることを覚悟していました。トップ争いで浦本選手がコースアウトするなど波乱があり、運が味方してくれた部分もあるかと思います。表彰台に上がった生形選手や井筒選手からは、僕が全日本に参戦することでレースのレベルが上がり、このクラスがおもしろくなっていると言ってもらいました。もっともっと僕自身のレベルを上げて、レースが活性化するように努力していきたいです」

■山田誓己(J-GP3 2位/優勝)
「レース1はアベレージが上がらず、最後に抜かれてしまう悔しいレースになりました。その気持ちをぶつけて、2度目の予選でポールポジションを取り、絶対にレース2では優勝しようと思いました。レースの組み立てを考え直して挑みました。中盤を過ぎたあたりで後ろを振り返ると、光(大久保)と涼(水野)がいて、どれくらいのペースなのか確認しようと後ろに下がりました。思ったよりもペースが上がらないようだったので、前に出て差を確認しながら走りました。作戦通りの展開で勝つことができてよかったです。ほっとしました」

■大久保光(J-GP3 5位/2位)
「レース1は5位だったので、その反省を生かしてのレース2での2位ですが、勝つことができず悔しいです。日本GPが開催されるサーキットである、もてぎで勝ちたかったので、残念です。一発のタイムは出せても、それを持続できない傾向にあるので、その問題をクリアして次戦に挑みたいです」

■水野涼(J-GP3 3位/3位)
「レースウイーク中に抱えていた問題を解決することができずにいました。朝の走行でもいろいろと試したのですが、うまくいかず、両レースとも3位という結果で悔しいです。しかし、レース2ではトップ争いの中で学んだことがたくさんありました。それを、これからのレースでしっかりと生かしていきたいと思います」

■鳥羽海渡(J-GP3 優勝/リタイア)
「レース1では、最初は5台のトップ争いでしたが、途中で山田選手との争いになり、楽な展開になりました。V字コーナーが苦手で悩んでいたのですが、山田選手の後ろを走ることで克服できました。勝負は最終ラップだと思っていたので、ヘアピンで先に行ってもらい、90度コーナーで前に出ることができました。開幕戦で勝ち、タレントカップでも勝つことができたので3連勝です。レース2でも勝って4連勝したかったのですが、トラブルでリタイアになり残念です。次戦でばん回できるようにしたいと思っています」

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